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「みなさんの防災についての疑問を専門家にお聞きしました」

緊急特別企画 今、改めて防災について考える vol.2

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

9月6日未明に発生した北海道胆振地方中東部を震源とする最大震度7の地震は、北海道に大きな被害をもたらしました。
このような災害に備えて、私達はどのようなことに気をつければよいか、地震前に行なった「防災について専門家に聞きたいこと」のアンケートを基に、公益財団法人札幌市防災協会の細川さんにお話しを伺いましたので、3回にわたって掲載いたします。

細川さんは、札幌市防災協会の防災・危機管理専門官として各地で開かれる講演会の講師をされています。企業やサークルなどの各種団体で、防火防災、危機管理、救命処置などに関して「専門家の話を聞きたい!」「地域の防災対応力を高めたい」「会社内の防災意識を向上させたい」「救命救急の知識や技術を身に付けたい」という場合には、ぜひお問い合わせください。

【札幌市防災協会】講師派遣事業の詳細
http://www.119.or.jp/koushi/index.html


Q:「緊急特別企画 今、改めて防災について考える Vol.1」で紹介したエネモール会員のみなさんの「防災について実行していること、実行していないがしなくてはいけないと思うこと」の結果グラフを見て、感じられたことを教えてください。

「やはり防災意識が低いのかなと思います。」今回起こった胆振東部地震は震度7、2003(平成15)年の十勝沖地震では震度6と北海道でも大きな地震が発生しています。そのような災害に遭われた方は、食器が食器棚から飛び出さないようにするとか、タンスの固定をするなどの家の中の対策をされている方は多いようですが、対策をされていない方は「ここに何十年も住んでいるけどこんなことは初めて」と言います。

経験したことがないことは自分の身には起きないと思っている方が多いのです。命にかかわるような災害にあったことがないと、そんなことは起きないだろうと、被害を過小評価してしまう「正常性バイアス」が働いて、なんの根拠もなく自分のところだけは大丈夫と思ってしまうんです。

Q:では意識を高めるためにはどうしたらいいでしょうか?

経験したことがないことが起きるという意識をまず持たないと、「備える」という行動まで至らないんです。なんの根拠もなく自分だけは大丈夫、自分の家族は大丈夫と思っていませんか?
防災や危機管理は知っていてもやらないとダメなんです。タンスを固定しなくてはいけないことはだれでも知っていると思いますが、でもやらないとやっぱりタンスは倒れてきます。

今回の地震のような大規模な地震が起こることは想定されていましたが、実際に起きてからでは遅いのです。
防災危機管理は非常にシンプルです。どんなことが起きるのかという想定をして、どうすればいいのか対策を考えて、あとは行動するだけです。想定や対策を考えるのに、各市町村や北海道開発局のハザードマップなどを見て自分の家にどのような災害危険があるかのかをぜひ確認をしておいてください。

Q:日本各地で起きた豪雨災害から教訓を得るとすれば何かありますか?

自分の命は自分で守るということです。でも、豪雨のときにはどうやって命を守ればいいのか?ということになりますが、気象災害の場合に命を守る方法はたった一つ、「何も起きていないうちの避難」これしかありません。「警報や特別警報が出た」「今後、相当な大雨になりそう」な場合は、とにかくすぐに大事なものを持って避難することです。様子を見ていては遅いです。西日本豪雨でも「道路に水が溜まってきた。ちょっと様子を見ていたら30分もしないうちに首まで水が来た」という証言がありました。車は50センチくらい水に浸かるともう漂流をはじめるので車での移動も危険になります。とにかく「これまで経験したことがないような大雨がせまっているときは早めの避難が大切」です。

【公益財団法人 札幌市防災協会】
HP:http://www.119.or.jp/


次回は「防災対策の具体的な方法」について伺ってきた内容をご紹介いたします。

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