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エネモールマガジン ヘルス de スマイル

ウォーキングで健康増進!!

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第12回目は「ウォーキング」がテーマです。健康に良いとされるウォーキングですが、下半身の柔軟性を意識したストレッチングや筋力・筋機能を向上させる歩き方を取り入れることで、ウォーキングをより効果的に実践することができます。
酪農学園大学でトレーニング科学を研究テーマにしている、山口太一教授(歩数と下半身のストレッチング)と柴田啓介講師(筋力・筋機能向上につながる歩き方)に伺いました。

山口 太一

酪農学園大学
農食環境学群 食と健康学類

食・健康スポーツ科学研究室教授
博士(教育学)

柴田 啓介

酪農学園大学
農食環境学群 食と健康学類

食・健康スポーツ科学研究室講師
博士(教育学)

ウォーキングで健康増進!!

健康に良いとされる「ウォーキング」。ちょっとしたポイントを抑えると、より効果的に健康増進に取り組むことができます。
今回は、ぜひ実践していただきたいウォーキングについてお伝えします。

目標歩数の達成で健康増進
歩数計やスマホの活用で歩数を増やそう!

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、高齢者は1日約6,000歩以上、成人は1日約8,000歩以上歩くことが推奨されています。この目標歩数を達成することで、高齢者・成人ともに病気の発症リスクや死亡率を低減できるとされています。ですが「令和5年国民健康・栄養調査結果」の20歳以上を対象とした1日あたりの歩数の全国平均は、男性6,628歩、女性5,659歩と目標に届いていません。さらに北海道民を対象とした「令和4年度健康づくり道民調査」の結果を見ると、男性6,151歩(高齢者:5,795歩、成人6,381歩)、女性5,036歩(高齢者:4,890歩、成人5,147歩)と、さらに下回っています。
北海道民が目標歩数を達成するためには、おおよそ200~1,850歩ほど増やさなければならないのが実情です。
目標に足りない歩数を増やすためには、いろいろある便利な機器を活用してはいかがでしょうか。歩数計やスマホのアプリなどを使うと、1日あたり1,850歩ほど増やすことができるとされています。しっかり目標歩数を設定し、自分の歩数を数値として把握することで、目標歩数を達成しやすくなるでしょう。

下半身を柔らかくすると歩行速度が速く
エネルギー消費量の増加にも期待大

目標歩数の設定に加えて、ウォーキングの効果をあげるために高めてもらいたいのが、下半身の柔軟性です。65歳以上の高齢の方では、股関節や足関節(足首)の柔軟性が低いほど歩行速度が遅く、また、転倒経験がある方は、体幹や股関節の柔軟性が低いとされています。体幹、股関節、足首の柔軟性を高めることで、快適と思える歩行速度を速くし、転倒のリスクも低減できるでしょう。

また、成人の方を対象とした研究では、体幹や足首の柔軟性が高いほど、ウォーキング時のエネルギー消費量が多くなることが明らかになっています。どの年代の方であっても、体幹、股関節、足首のストレッチングを行い、下半身の柔軟性を高めてウォーキングの効果をあげてみてください。

■体幹・股関節・足首のストレッチング
椅子を使わない場合(難しい)
椅子を使った場合(易しい)

片方の膝はできるだけ伸ばして、もう一方の膝は曲げる。この時、両つま先をできるだけ外側に向け、足の裏全体を地面から離さない。そこから膝を曲げた方に上半身が向くようできるだけ体幹をひねる。左右、それぞれ30秒〜60秒ずつ行う。

※姿勢の保持が難しい場合は、無理をせず椅子や玄関の段差等に座って行ってください

エキセントリックウォーキングで
筋力・筋機能を高めよう!

筋力・筋機能を高めるための、より良いウォーキング実践方法をご紹介します。その一つがウォーキングの途中に「ランジ」という動きを取り入れる方法です。
歩幅を大きくし、しっかり足を踏み込むことで、太ももの前側やお尻の筋肉が伸ばされる「伸張性筋活動(エキセントリック運動)」が起き、筋力・筋機能を高めるのに効果的だとされています。また、階段や坂道を下る際にも太ももの前側やお尻の筋肉でエキセントリック運動が生じます。階段や坂道は上るほうがつらく感じられるため効果があると思われがちですが、実は下りのほうが効果的です。エキセントリック運動を継続して行うことで筋力や筋機能をアップさせるだけでなく、柔軟性やバランス能力の向上、骨密度や認知機能の改善にもつながったという報告があります。いつものウォーキングに「ランジ」を取り入れたり、ウォーキングコースにある下り階段、下り坂を活用したりして「エキセントリックウォーキング」を実践してみてください。

■ウォーキング時の姿勢

ウォーキング時は、顔をあげてやや遠くを見る・背筋を伸ばす・腕を大きくふって歩幅を大きくし、かかとから接地するよう心掛ける。また、階段や坂道を下るときは手すりを使ってゆっくり歩き、転倒に注意する。

■ランジ

腕を振り、歩幅を大きく、体が沈み込むようにしっかり踏み込む。この時、前に踏み出した足の膝が体の内側に曲がらないよう、真っすぐになることを意識する。

「早歩き」を取り入れた
インターバル速歩もおすすめ

ゆっくり歩きと早歩きを交互に繰り返す「インターバル速歩」も取り入れてみてはいかがでしょうか。
「ゆっくり歩きを3分間」、「早歩きを3分間」を1セットとして、連続して5セット行います。これを週4日以上、5カ月継続して行うことが良いと提唱されています。
このインターバル速歩を行うことで、中高齢者では筋力や有酸素性能力の向上だけでなく、高血圧の改善につながることが分かっています。

ウォーキングをする際は、今回ご紹介した「エキセントリックウォーキング」や「インターバル速歩」を取り入れて、ぜひ筋力・筋機能の向上も目指してみてください。

より良いウォーキングを行うには、いろいろなポイントがありますが、なにより無理なく継続することが大切です。ぜひ、健康増進のために「歩く習慣」を身に付けてください。

さて、今回で「ヘルスdeスマイル エネモールマガジン」は最終回となります。1年間、ご愛読いただき、ありがとうございました。ほくでんエネモールはこれからも、みなさまの暮らしに役立つさまざまな情報発信、サービス提供に努めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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※掲載情報は2025年3月21日時点のものです。

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