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あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー vol.24

第24回 「日高の旅」<後編>

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー 第23回「日高の旅」<前編>

これまで道内各地を取材してきた北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が、毎月、あなたのまちにスポットをあて、まちの魅力を深ぼりしてご紹介。
北海道がもっとおもしろくなるマニアックな旅へお誘いします。

今月は「日高」を旅します。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業時間・定休日の変更等を行なう場合があります。詳細につきましては各施設・店舗までお問い合わせください。


地元で長年親しまれる 御幸通りのお菓子屋さんと穴場直売所【スイートますや / 春那 (はるな)】

静内の中心地、御幸通り(みゆきどおり)にはユニークなショップや飲食店が並んでいます。
ぶらぶら歩けば、すてきな出会いや発見がありますよ。

「スイートますや」は、1952(昭和27)年創業の「満寿屋菓子店」でしたが、「親しんできた味を残したい」と2002(平成14)年に現オーナーが引き継ぎ、店名も新たにオープンしました。

代表の真下えみ子さん、娘のひとみさんが店を切り盛りし、地元出身の若い職人さんやスタッフのみなさんと、種類豊富な和洋菓子を販売しています。

なかでも季節ごとの和菓子を楽しみにする地元の人が多いのですよ。
今作っている夏のお菓子「あゆ焼き」160円(税込)は、しっとり薄い生地の中に求肥とあん入り。

和菓子の担当は高橋耕輔さんです。高校を卒業後、先代からのベテラン職人さんのもとで修行を積み、職人歴21年になるそうです。

昨年からはシャリッ、もちっとした食感が楽しい、葛のアイスキャンディー「くずバー」を夏限定で発売。ハスカップやみかん、ラムネなど6種類。葛もちがベースなので溶けません。お取り寄せもできますよ。

洋菓子担当はパティシェの滝澤佳奈さんです。
雪印バターやお隣、新冠町の「ホロシリ牛乳」などを使った焼き菓子やケーキが評判です。
中でもバタークリームのケーキが評判で、お取り寄せでも人気です。レトロなバラのデコレーションがかわいいバタークリームケーキを、今回のおみやげプレゼントにしますね。

特製バタークリームを巻いた「チョコロール」1,400円(税込)など、ロールケーキ類は常時6種類ほどあります。ケーキも常時20種類近くを販売。地元のお豆腐屋さんの搾りたて豆乳を使い、爽やかなハスカップピュレを入れた「豆乳モンブラン」367円(税込)は、砂糖は通常のほぼ半分というクリームがヘルシー。

レモンを使った爽やかな焼き菓子もオススメです。
モチっとした生地にレモン風味の白あんが入った新感覚の「れもんポコ」160円(税込)、フルーティーなパウンドケーキ「カトルカール」160円(税込)、伝統の「れもんケーキ」141円(税込)などがあります。

ロールケーキや生どら、大福など、冷凍での販売コーナーもあるので長距離の持ち帰りも大丈夫。静内のおみやげ探しに寄ってみてくださいね。

さて、続いて徒歩2分で同じ御幸通り沿いにある、以前はスーパーだった建物へ。
穴場の直売所があるんです。

ここは直売所 「春那(はるな)」。店主の渡邉諭さんが5名の元気なスタッフのみなさんと営む店です。
広々とした店内には、地元の方の生活用品とともに、日高昆布やハーブティー、ハチミツなど、日高エリアの特産品が種類豊富に揃います。

なかでもトマトなどの採れたて野菜や特産品が種類豊富。
また、同じ町内の三石(みついし)はお花の産地。手ごろで元気な切り花も人気です。

町内で生産されている日高昆布を食べて育った和牛「こぶ黒」の製品、酵素エキスで育てたおいしい豚「健酵豚」のスライス、健酵豚を使った浦河「マイクソーセージ」の製品なども冷凍で購入できます。

静内の特別栽培米「万馬券(まんばけん)」など、近隣のおいしいお米もあります。
「広い無料駐車場もありますし、お気軽にどうぞ」と渡邉さん。また日高エリアのおいしいものを買いによりますね!

スイートますや

住所
日高郡新ひだか町静内御幸町2丁目6−81
電話
0146-42-0176
営業時間
9:00~19:00
定休日
第2・4水曜、不定休あり
URL
https://www.rakuten.ne.jp/gold/masmas6/

※イートインコーナーあり

直売所 春那

住所
日高郡新ひだか町静内御幸町2丁目1−40
静内ショッピングプラザ ピュア1階
電話
0146-49-0149
営業時間
9:00~19:00
定休日
年末年始のみ
URL
https://www.kitanokokoro.com/shop.html

ジャズとコーヒーと季節の庭で 満ち足りた時間を過ごすカフェ【JAZZ & Café いっ風】

さて、寄り道しながら次の目的地へ。
日高エリアでは放牧地で遊ぶサラブレッドたちの姿があちらこちらで眺められます。

この季節は、地元の人も目を細める、馬の親子の愛らしい姿に癒されますね。

さて、国道から1本入った放牧地の前に「JAZZ & Café いっ風(いっぷう)」を見つけました。手書きの看板もいい感じです。
なんだかチャーミングな雰囲気。
どんな店主さんに会えるかな?

迎えてくれたのは原田進玄さんと聿子(いつこ)さん夫妻。
広島県から移住して40年になるそうです。
以前は養鶏所を営み、カフェは2007(平成19)年に聿子さんと娘さんで始めました。
今は進玄さんと二人で、自家焙煎コーヒーとコーヒー豆の販売を中心とするカフェとして親しまれています。

自慢のオーディオから、心地よい音楽が流れてきます。
ジャズやクラシックのレコード・CDは約1500枚あるそう。音楽と景色を楽しみながら過ごせますよ。
手書きの案内や手作りのライトなど、二人の感性を生かした味のある空間が魅力的です。

店内や敷地内のあちらこちらに溶け込む、ほのぼのとした絵は聿子さんの作品。
聿子さんと似てますね!

進玄さんが焙煎するコーヒーも評判の味。
勉強のために四国や九州、東京、山形など各地の自家焙煎の名店を訪ね歩き、独学で学んで10年近くなるそうです。

「豆の焙煎からコーヒーを淹れることまで、一貫して手掛けることで豆本来の旨味が出せる。豆の味をいかに出すかは悩みでもあり、楽しみでもあります。焙煎ごとに細かな記録を残して、理想の味を追求する毎日です」

それにしてもいい香り。
玄関の小窓から焙煎室のようすが見られますよ。

聿子さんが名付けた〝魔女の庭〟を案内してもらいました。
6月は桃色のクレマチスが屋根まで届くほど咲き、7月にはさまざまなバラ、秋はコスモスなどなど……、カフェの敷地は間もなく花盛り。庭も客席になります。

隠れ家のようなサンルームも、客席にするため準備中。
手作りの雑貨や魔女の絵もたくさん飾られていて楽しい雰囲気になっています。
「うふふふ」と笑顔でお話しする聿子さんは、絵本に出てくるおちゃめな魔女のよう。

さて、進玄さんのコーヒーをいただきます。
挽きたての豆を入れた手縫いのネルに、お湯をぽたりぽたり。
「豆の芯の髄までエキスを取り出すようにゆっくり丁寧にネルドリップします。そうしないと、せっかくおいしく生まれてきた豆がかわいそうだからね」

甘みを最大限に生かした深入りコーヒーは、後味もすっきり。モカやブラジルなど各国の豆は常時8種類ほど揃い、購入もできます。
コーヒーは500円~(税込)。一緒に自家製の焼き菓子やパンもぜひ。シフォンケーキやマフィン、季節のお菓子が登場することも。

気づけばもう夕暮れ。さっきまで馬が駆け回っていた牧場にも、静かな時間がやってきました。きらめく太平洋もとてもきれいです。
「ここは本当に景色が素晴らしいの」。思わず時を忘れてしまいました。
さて、名残惜しいけど帰ります。

そういえば、店の前のレトロな貨車、気になるでしょ?
旧国鉄時代のもので、その奥にも進玄さんが一目ぼれして苫小牧から運んだ、貴重な貨車があります。二人でペンキを塗り改装したので、ここにコーヒーを運んで、景色を眺めて過ごすこともできますよ。

また、この景色と二人に会うことを楽しみに遊びに来ますね。

JAZZ & Café いっ風

住所
新冠郡新冠町大狩部581-12
電話
0146-47-6767(FAX兼用)
営業時間
9:00~18:00
定休日
水・木曜、不定休あり
URL
https://cyakaippuu.at.webry.info

※掲載情報は2020年6月22日時点のものです。

「あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー」をお読みいただいたみなさまへ

3年以上にわたり「HO」が道内を巡ってきた旅も今回が最終回。
たくさんの場所で、たくさんの出会いがありました。
コラムをお読みいただいたみなさま、ありがとうございました。
ぜひまた本誌「HO」でお会いしましょうね。

HO編集部


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北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
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