〈poroco読者が選んだ〉おいしくたのしく さっぽろ旬スポット vol.4
vol.4 さっぽろの美味しいパン
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札幌の情報誌「poroco」がお届けする、コラム「おいしくたのしく さっぽろ旬スポット」
「poroco」の読者アンケートからピックアップした札幌で人気のお店をご紹介する企画の第4弾。今回は2019年3月号の「さっぽろパン」特集より、道産素材にこだわった素朴な味わいのものや、話題のコッペパンサンド、ワインとともに“パン飲み”できるお店などをピックアップ。すべて再取材した、ここでしか読めない特集記事は要チェック!
【今回ご紹介するお店】
小麦の味わいが活きたオーガニックパンも評判

「シロクマベーカリー」の前身は豊平区で長く親しまれてきた「れもんベーカリー」。北海道産小麦100%で作るパンの先駆けで、現在の場所でリニューアルしてからはさらにバリエーションも強化。菓子パンや総菜パンなど、60~70種類のパンが毎日店頭に並んでいる。シンプルな「塩パン」150円(税込)は、独特の食感と「ゲランドの塩(フランス西海岸・ブルターニュ地方産)」を使った上品な塩味が人気で、単品のほか、サンドイッチのパンとしても提供。店内2階はイートインスペースで、コーヒーや紅茶と一緒に楽しめる。

豊富なラインナップながら、あくまでも小麦の美味しさを引き出すということが同店の基本。スタッフのオススメは天然酵母を使った「天然酵母食パン」380円(税込)。噛むほどに豊かな風味を感じられ、滋味のある飽きのこない味わいにファンが多い。曜日替わりで道産の大麦やライ麦を使用したパンも販売しており、それぞれの麦の持ち味を食べくらべするのも楽しい。また土・日曜限定で2斤1,000円(税込)の高級食パンもお目見え。こちらは生クリームやバターを贅沢に使用し、長時間発酵させたリッチな味わいで、そのまま食べるのはもちろん、厚切りにしてトーストするのも◎。

石狩地方北東部にある新篠津村で、丹精込めて育まれた小麦との出合いから始まったというオーガニックパンも評判。すべて有機JAS認定を受けた素材を使い、認定された製法で丁寧に作り上げ、安全・安心なことはもとより、環境問題にも配慮。2019年12月からは食品ロスの問題にも取り組み始め、廃棄を減らすため、500円(税込)以上の購入時に利用できるクーポンを夕方から配布している。
シロクマベーカリー
- 住所
- 札幌市白石区本郷通13丁目南5-20
- TEL
- 011-598-0151
- 営業時間
- 8:00~18:30
- 定休日
- 火曜
- URL
- https://www.shirokuma-bakery.com/
昼から気軽に「パン飲み」できる道産素材にこだわる一軒
(ブラッスリー コロン ウィズ ル・クルーゼ)

北海道小麦を100%使用する「ブーランジェリー コロン」。“その土地のパンはその土地の食材が一番合う”という信念のもと、小麦以外の素材もできるだけ道産のものを使い、あらゆる北海道産食材の美味しさを発信し続けるお店として評判。生産者との親交も深く、大泉洋さん主演の映画「そらのレストラン(2019年公開)」ではフードアドバイザーとしても携わった塚田宏幸さんがメインシェフを務めている。パートナーはフランスのキッチンウェアブランド「ル・クルーゼ」。素材の旨みをしっかり引き出す鍋のほか、カラフルで見た目にも楽しい器も魅力。

ランチの一番人気はふんわり食感のハンバーグで、旨みたっぷりの道産豚を使い、焼き目をつけてからオーブンでじっくりと火を通す。季節ごとに変わるソースはパンと合わせても美味しく、季節感のある前菜やサラダなど、どれも素材そのものの滋味を活かしながら洗練された味わい。ともに味わいたいワインは三笠市の「山崎ワイナリー」をはじめとする、北海道産ワインを多数ラインナップ。ディナーの前に軽くつまみを食べながらお酒を楽しむフランスの食文化「アペロ」を楽しめるセットも15時から提供し、こちらも好評。

オープン当時から人気の「coronフレンチトーストプレミアム~季節のフルーツ添え~(ドリンク付き)」1,720円(税込)は低温のオーブンでじっくりと焼き上げたひと品。外はカリッと、中はトロリとした理想的な食感が魅力。ぜひ熱々のうちに添えられたアイスクリームをのせて味わって。
※メニューは旬の素材を使用しているため季節ごとに変更
brasserie coron with LE CREUSET
- 住所
- 札幌市中央区南1条西2丁目
丸井今井札幌本店大通館3F - TEL
- 011-221-4141
- 営業時間
- 10:30~19:30〔L.O.19:00〕
- 定休日
- 丸井今井札幌本店に準ずる
- URL
- http://www.brasserie-coron.com/
気軽なランチにもぴったりなボリュームサンド

札幌の“コッペパンブーム”の火付け役の一つとなった「こっぺ屋」が、4店舗目として出店したのはサッポロファクトリー。ほかの店舗とくらべてファミリー層が多く、小さな子どもたちが楽しそうにお気に入りを探している姿がほほえましい。北海道の小麦とミルクをたっぷりと使ったコッペパンで幅広い層に受け入れられている同店は、2019年10月に使用するパンを美味しくリニューアル。粉の配合や焼き方を工夫し、以前よりさらにモチモチ&ふわふわの食感に生まれ変わった。

豊富なバリエーションも魅力で、季節限定商品を含めると常時70種類ほどを提供。中でも不動の一番人気は「海老カツ」350円(税込)。プリプリとした食感の大きなエビカツにコクのあるタルタルソースを添え、大満足のボリューム。食事系の“味こっぺ”はカラシマヨネーズが隠し味。あらかじめ伝えると使わずに提供もしてくれるので、辛いものが苦手な人も安心。店頭で目を引く手描きのポップはイラストが得意なスタッフによるもので、お店への愛情が垣間見えるよう。

また半年ほど前に期間限定で発売し、ゲストの要望に応える形で定番に仲間入りしたのが「クッキークリーム」250円(税込)。バニラ風味のバタークリームに砕いたココアクッキーを混ぜ込み、たっぷりとパンに挟んだもの。同様に、好評だった限定メニューが定番メニューとなることも多いそう。
こっぺ屋 サッポロファクトリー店
- 住所
- 札幌市中央区北2条東4丁目
サッポロファクトリー3条館2F - TEL
- 011-596-7585
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 定休日
- サッポロファクトリーに準ずる
- URL
- http://www.coppeya.com/
日常に寄り添う上質なブーランジェリーカフェ
(ブーランジュリ カフェ & ブラッスリー ア・トン・コテ)

ブーランジェリー、カフェ、ブラッスリーとさまざまな顔を持つ「à ton côté」。“あなたのそばに”という意味を持つ店名のとおり、あらゆる場面で利用しやすく、ゲストの日常にそっと寄り添ってくれる。店主の竹内哲也シェフは北海道屈指のブーランジェ(パン職人)。本場仕込みの定番のバゲットをはじめ、旬や季節感を意識したヴィエノワズリー、そのときのシェフの気分を映しとるタルティーヌやクロックムッシュも評判で、隣接する人気のフレンチレストラン「ル・プルコア・パ…」とコラボしたものも提供。例えばレストランの作るフレンチの煮込み料理を竹内シェフのパンにあしらうといった、贅沢な組み合わせが楽しめる。

併設するカフェでは購入したパンをイートインでき、コーヒーはもとより、ワインやシードルとともに味わうのもオススメ。またハード系のパンを思い浮かべる人が多い同店ながら、実は菓子パンも充実。「フランスあんぱん」150円(税別)や「ショコラフランス」187円(税別)など毎日店頭には約50種類が並び、中でもシェフ特製のカスタードクリームやチョコレートクリームを使ったパンはスタッフからも密かな人気なのだそう。

パリッとしたクロワッサン、噛み締めるほどにしみじみと美味しいハード系のパン、午後のひとときを豊かにしてくれる甘いパン。シェフが理想とするパンに仕上がるよう、素材や製法にこだわったパンはジャンルにとらわれることなく、子どもから大人まで幅広いゲストの舌を楽しませている。
BOULANGERIE CAFE & BRASSERIE à ton côté
- 住所
- 札幌市中央区大通東3丁目1-1
トルチュビル1F - TEL
- 011-215-1191
- 営業時間
- 【ブーランジェリー】
9:00~19:00(売り切れ次第終了)
【カフェ&ブラッスリー】
9:00~21:00
※ともに4月以降8:00~ - 定休日
- 月曜(祝日の場合は営業、翌火曜休)、
ほか不定休あり - URL
- http://www.a-ton-cote.com/
※掲載情報は2020年1月20日時点のものです。
札幌の街をアクティブに楽しむための情報誌「poroco(ポロコ)」。グルメ、ファッション、エンタテインメントなど、多彩な情報を詳しい記事と美しいビジュアルで毎月紹介。旬で魅力的なテーマを編集部が徹底取材。毎号を保存版にしたくなるようなクオリティの高さで、札幌女子に支持されている。
(毎月20日発売 本体450円+税)
次回の公開は2020年3月16日を予定しています。