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あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー vol.3

第3回「上富良野・中富良野の旅」<前編>

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー 第3回「上富良野・中富良野の旅」<前編>

これまで道内各地を取材してきた北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が、毎月、あなたのまちにスポットをあて、まちの魅力を深ぼりしてご紹介。
北海道がもっとおもしろくなるマニアックな旅へお誘いします。

今月は「上富良野・中富良野」を旅します。


絶景のハンモックカフェでのんびり【サリーリ】

今回やってきたのは上富良野町です。
国道237号沿いにある、まちを見渡せる「見晴台公園」に寄ってみました。

十勝岳連峰に抱かれるようなまちですね。迫り来るような雄大な山々を、いつも眺めているこのまちの人々がうらやましく感じます。
さて、そんな公園を後にして車で約10分ほどの、1軒目のお店に向かいます。

上富良野町の特産品、ビールに使用されるホップ畑の近くにあるこの看板が目印です。

細い砂利道を上り、緑のトンネルを抜けると、美しい景色の丘に佇む「サリーリ」がありました。

庭ではカップルがお茶を飲みながらのんびり。
赤平町からベスパ(小型スクーター)のツーリングで、この店に来るのはもう3回目なのだそう。
「ここに来ると、つい長居してしまいます。もう1時間以上この景色を眺めているんですよ」
そう、ここからの眺めは素晴らしいのです。

店主の木下智さんです。もともとはこの場所で農家をしていましたが、1996(平成8)年から妻の瞳さんとともに中南米の楽器や民芸品などを販売する、エスニック雑貨店を始めました。

「サリーリ」はアンデスの先住民族の言葉で「旅人」という意味。
旅好きの木下さん夫妻が、旅で出合ったお気に入りを集めています。

ちなみに木下さんは1990(平成2)年に富良野の仲間と結成した、アンデス周辺の音楽「フォルクローレ」のバンド「ド・テ・カボチャス」のメンバー。CDを出したりライブをおこない活躍してきました。手にもつ弦楽器、チャランゴの担当です。時にはその澄んだ音色を聴かせてもらえることも。

楽器の裏を見てビックリ。チャランゴはもともとアルマジロの甲らで作られているそう。今では木製がほとんどで、これは20年以上前に作られた貴重なものなのです。

さて、このハンモックも木下さんが旅先で出合ったもの。
「包み込まれるような気持ちよさに感激してね、自分で販売しようと思ったんですよ」
安全な寝方も教えてくれます。手でひとつひとつ、独自に編まれたメキシコ産のハンドメイドのハンモックは9,800円~。チェアタイプもあり、インターネット通販もしています。

「さあ、まずは寝てみて」と、勧められるままに私もごろ寝。
木下さんが奏でるチャランゴの音色を聴きながらユラユラ…。清々しい風、そして木下さん曰く「どこかアンデスに似ている」雄大な景色を眺めながら、思わず時間を忘れてしまいました。

「せっかくここまで来てくれるのだから、せめて飲み物でも」と始めたドリンクだけのカフェも、もう20年以上になります。定番の手作りシロップを合わせた、山ぶどうカルピス450円は暑い日にぜひ。肌寒い日はスパイスが香るマッサラティー(チャイ)がオススメです。

店内ではインドやベトナム、ボリビア、ペルーなど、中南米やアジアの珍しい雑貨が揃っています。織物や衣類、小物や食器など種類豊富。ミニチュアのキーホルダー、かわいいですね。思わぬ掘り出しものにも出合えます。

お天気が悪い日も、店内でハンモック体験ができますので寄ってみてね!

サリーリ

住所
空知郡上富良野町西5線北26号
電話
0167-45-2382
営業時間
11:00~18:00
定休日
火・水・木曜 
※12~4月上旬冬季休業
URL
http://sariri1.com

緑と花々に囲まれる癒しカフェ【花七曜(はなしちよう)】

さて、次に向かうのは、2006(平成18)年に店を開き、もう12年が経つというカフェ。

真っ直ぐに伸び、アップダウンを繰り返す、上富良野にあるその名も「ジェットコースターの路(みち)」

田園風景に囲まれた道沿いにあるのが「花七曜(はなしちよう)」
緑に囲まれたドライフラワーショップとカフェです。

上富良野近隣や自家栽培のラベンダーや麦の穂など、店内のドライフラワーは道産の草花を中心に200種類以上。
まるでヨーロッパのお店に迷い込んだかのように素敵な雰囲気です。

リーススワッグ(花束)もたくさんあります。そして花瓶やガーデニング用品など、花と暮らす生活を彩る雑貨も。

大阪から移住して16年になる、店主の松本真弓さんと娘の実桜(みお)さんです。

「お花はそのままでもきれいだけど、乾かしたお花や草木はまた違った姿で味があります」
最近では道内各地で、フラワーアレンジメントや花の楽しみ方について「講習会を開いて欲しい」と呼ばれることも多くなりました。
時にはウェディングのお花や店舗ディスプレイを頼まれることもあるそうです。
「一週間すべて花に囲まれて過ごしたい」と願い名付けた、店名の通りの暮らしをする真弓さんです。

さて、こちらでのランチは予約するのがオススメ。道産や国産の食材を使い、家庭的だけどとても手が込んでいる惣菜は地元の人にも評判です。この日も、油揚げに鶏挽肉を詰めた「キツネメンチ」などユニークなメインに、近隣の野菜もたっぷり。自家製梅や塩こうじなどでアレンジします。農家になった息子さんの野菜が登場することもあるそうです。
「花ランチ」は、惣菜と旭川または東川町のごはん、自家製みその味噌汁、デザートも付いて1,300円。繁忙期はお弁当スタイルの場合もあります。

お菓子担当は実桜さん。
ケーキは道産小麦粉を使い、季節の食材と合わせて焼き上げます。
手に持つのは、なんとジャガイモ「インカのめざめ」のケーキ。
果物はもちろんドライトマトやカボチャなど野菜のケーキもおいしいですよ。実桜さんのケーキは評判で、最近はイベントに呼ばれることも多いそう。

飲みものは牡丹そば茶などいろいろありますが、季節の自家製ソーダをぜひ。人気の国産柑橘酢のソーダは売り切れ次第終了。
これからは店のお隣、四釜農園の濃厚なトマトジュースのソーダがオススメです。
これが!?…と驚く味わいですよ。ケーキと一緒にぜひどうぞ。

さて、実はこのカフェにはもうひとつ特徴があります。
真弓さんと一緒にいるのは、愛犬ワイマラナーのうに丸くん。開店当初に180坪のドッグランを作りました。当時はまだ少なかったワンちゃんとお出かけできる店としても親しまれています。

この日は旭川からきたお客さんが、ウッドデッキのソファー席でくつろいでいました。

カフェの隣に、庭もあるかわいい手作りのコテージを建てて2年目になります。

なんとワンちゃん連れでもOKのお宿です。
シンプルで素敵なお部屋、窓からは緑が美しい庭を眺めて心和む時間を過ごせます。
現在2棟目も準備中。息子さんが冬の間に完成させる予定です。
真弓さんのおいしい食事も楽しみですので、今度はぜひ一泊してみたいな。

花七曜(はなしちよう)

住所
空知郡上富良野町西11線北34号
電話
0167-45-2292
営業時間
10:00~17:00
[ランチ] 11:00~15:00
[ティータイム] 15:00~17:00、L.O.16:30
※食事の予約は平日は当日11時まで、日曜日は2日前まで。日曜ランチは予約のみ。
定休日
水曜(不定休あり)
※ワンちゃん同伴はウッドデッキ席(5月~10月初旬)
Facebook
https://www.facebook.com/hanasichiyo
Online Shop
https://www.rakuten.ne.jp/gold/sichiyo

※掲載情報は2019年8月13日時点のものです。

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


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※写真とは内容が変更になる場合があります。
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