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あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー vol.2

第2回「小樽の旅」<後編>

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー 第1回「小樽の旅」<前編>

これまで道内各地を取材してきた北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が、毎月、あなたのまちにスポットをあて、まちの魅力を深ぼりしてご紹介。
北海道がもっとおもしろくなるマニアックな旅へお誘いします。

今月は「小樽」を旅します。


骨董で楽しむ十割そばとヘルシー天ぷら【小樽北勝庵(おたるほくしょうあん)】

貿易の拠点となり、さまざまな文化を築いてきた港町、小樽。
後編は、まちに残る古い建物を利用した、魅力的な新店を訪ねますよ。

本日も小樽駅前からスタートします。
これから向かう真っ直ぐな道の向こうにきらきら光る海が見えました。

そんな海の方向へ徒歩10分ほど。
小樽運河や石蔵倉庫が立ち並ぶ色内へ向かいます。
古い建物を利用したお店がたくさんある色内は、なかなか探検しがいのある場所です。

通り沿いの黒い外壁が存在感ある建物は、1920(大正9)年に建てられた小樽指定歴史的建造物。丸市後藤商店(旧塚本商店)です。現在はきれいにリノベーションされ、カフェや菓子屋が入り活用されています。

そんな建物に、昨年新しくそばと天ぷらの店「小樽北勝庵」が誕生しました。
骨董やガラスの浮き球などをディスプレイした店内は、こぢんまりとして落ち着いた雰囲気。
女性のひとり客も多いそうです。

盛り蕎麦とかき揚げのセットは1,166円。店内で製麺するそばは、つるりとしたのど越しで甘口のつゆと合い、するすると平らげてしまいます。ボリュームあるかき揚げも、サクサクとした食感で油がしつこくない!

それもそのはず。こちらのそばと天ぷらは、材料や調理法にこだわり、とてもヘルシーなのです。道産そば粉を使用した、つなぎなしの十割そばで、だしも道産昆布と本かつお。かえしはグルテンフリーたまり醤油を使用しています。徹底的においしさと健康の両立を目指しているのです。

また、そばやそばつゆ、天ぷらはすべてグルテンフリー。店内には小麦を使ったものは一切なく、天ぷら粉は米粉とトウモロコシ粉のブレンド。外国からの観光客やヘルシー志向のお客さんに喜ばれているそうです。

油は常に新鮮で、特殊な揚げ方をしているので、通常よりオイルの吸収が40%もカットされています。スタッフの女性たちは「私たち、そばも天ぷらも毎日まかないで食べていますが、全然あきないですよ」と、笑顔で教えてくれました。

そして、お気づきですが?こちらの器は本物の骨董です。
古くは江戸時代、明治から大正、昭和戦前までの器を使用しています。

店長の曽根俊彦さんの前にずらりと並ぶ骨董の数々。
歴史的建造物でいただくそばによく合う、小樽らしい器がうれしいですね。

そんな骨董の器だからこそ、もしも欠けていたり、継ぎの器がやってきても驚かないでくださいね。

これも骨董の楽しみ。ぜひじっくり鑑賞しながら、その味わいを愛でてみてはいかが?
もちろん、気になる場合は交換してくれますよ。

天ぷらやそばとともに、こだわりの日本酒や道産ワインも楽しめるので、夜にでかけるのもオススメです。
ちなみに毎月第4金曜日は、日本酒がすべて各324円でお得に飲める日。骨董のおちょこで酒とそば…なんていうのもおつですね。

小樽北勝庵

住所
小樽市色内1丁目6-27
電話
0134-26-6464
営業時間
11:00~15:00、17:00~21:30
定休日
火曜 
※連休・イベント等で変動の場合もあります
URL
https://otaru-hokushoan.jp

小樽の歴史や文化に触れる【石と鉄 STONE and IRON(ストーン アンド アイアン)】

さて、再び色内周辺をお散歩。思わぬお店に出合えるこのエリア、おもしろいですよ。

そろそろコーヒーでも飲みたいな…と思ったら、通り沿いから奥まった石蔵に、真っ白な暖簾がかけてあるのを発見。

一歩店に入ると、ひんやりとした空気が心地よい、
カフェバー「石と鉄 STONE and IRON」で迎えてくれたのは店主の中源博幸さんです。

ニセコのレストランやオーストラリアなどの海外でサービスや料理の経験を積み、今年2月に故郷の小樽で店を開く夢を叶えました。
たまたま地元の先輩からこの石蔵を紹介してもらったそうです。ご縁がありましたね。

そしてアルバイトのロシア人留学生、ヤナさん。
大学で日本語を学んでからこちらに来たので、上手な日本語でお客さんとも楽しそうにコミュニケーションしています。

石蔵は今から113年前の明治時代後期に商店の倉庫として建てられた石造り倉庫。蔵の中はとても素敵にリノベーションされています。
広々としたオープンキッチンにバーカウンターがあり、お酒もずらりと並んでいます。

店名の通り、「小樽には鉄の歴史もあり、石と鉄のマッチングを感じてもらいたい」と、イスやインテリアなど随所に鉄の素材をポイントに使っているので、探してみるのも楽しいですよ。外にあるイスやテーブルも、普段は船のイカリなどを製造している明治時代から続く地元の鉄工場に作ってもらったそう。

蔵に使用されている石は「小樽軟石」。昔、市内で採取されていたもので、縞模様が特徴的です。
ここは石だけで積み上げた、本石造りの建物。市内によくある木が骨組みの建物に使われる石の倍の厚さがあり、夏は涼しく、冬は保温性があるので温かいのだそう。

さて、カフェタイムは毎日焼き上げるクロワッサンやクッキーと一緒に、評判のカフェラテコーヒーをどうぞ。
「小樽で一番好きなコーヒー、Coffee House CHAFF(チャフ)にオリジナルの豆をお願いしています」
おぉ、前編で訪ねましたよ!
「喫茶店文化がある小樽の人に好まれそうな、深煎りが合うグアテマラを焙煎してもらっています」

カフェラテをいただきましたが、おいしくて感激!
コーヒーの香りがよく、ほどよい熱さでミルクがとてもまろやかです。
「ミルクの甘さを最大に引き出すのが65℃。それ以上熱くすると甘さが飛んでしまいます」
そうでしたか、繊細な温度調整をしているんですね。

「オーストラリアで暮らしていたときに、ホスピタリティを学びながら語学が学べる学校を選んだつもりが…、入ってみたら語学が1割、あとはバリスタになる授業の学校だったんです(笑)」
オーストラリア仕込みのバリスタでもある中源さん。ほかにもエスプレッソトニックなどドリンクメニューはいろいろ。テイクアウトもOKです。

和食ベースに腕を磨いた中源さんの料理も評判です。小樽の塩谷で育てている「小樽地鶏」のカレーやフォーヌードル、そして人気は「小樽地鶏」の卵にカツオだしを合わせた、フワッときめ細かい卵焼きをサンドした「タマゴサンド」。デミグラスソースと和がらしがアクセントで、とってもおいしいですよ。
コーヒーやノーワックスの広島産レモンの手作りレモネードなど、ドリンクが選べるランチセット1,150円でどうぞ。

夜のバータイムは、余市など後志エリアのワインやウィスキーなどいかが?
ご近所の蔵のワイナリー「OSA WINERY(オサワイナリー)」のワインもグラスで味わえます。

「今後は地元の人も観光客の人も来てくれる店にしていきたいですね。特に夜はゆっくりできるので、後志食材中心の料理とお酒で、地元の人と交流しながら楽しんでいただければ」

そうそう、もうすぐ2階で宿も始まるそうです。今度は泊まってみたいな。

雰囲気ある蔵のお店、すっかりファンになりました。
「もっとツタをからめたり……ジブリっぽい雰囲気にする計画です(笑)」
今後の変化にも期待します!

石と鉄 STONE and IRON

住所
小樽市色内2丁目2-8
電話
0134-61-1214
営業時間
11:00~22:00
[ランチ] 11:00~15:00
[カフェ] 15:00~17:00
[バー] 17:00~22:00
定休日
月曜・不定休 
※フェイスブックでお知らせします
Facebook
https://www.facebook.com/stoneandiron.otaru

※掲載情報は2019年7月16日時点のものです。

北海道情報誌
HO
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(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
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