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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.26

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.26「室蘭・伊達の旅<後編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


スペシャルティコーヒーの楽しさを知る小さな店【珈琲店25番地】

伊達市内においしいコーヒーの店があると聞いたので、まずは朝の一杯を目指して出かけます。

南通り沿いにある、「珈琲店25番地」を見つけました。
胆振初のスペシャルティコーヒーの店を開店して今年で11年。
コーヒー好きはもちろん、マスターの人柄に惹かれ通う人が多いそう。どんな方かな?

ユーモラスな雰囲気漂うマスター、高橋克厚さんに「どうぞどうぞ」と勧められ、地元の人たちの輪の中へ…。

クロスワードパズルの相談や、お客さん持参のコーヒーを淹れてあげたり…。
気さくな雰囲気がいい感じ。
時に写真や絵画展、映画会などを行い、アートを楽しむ場にもなるそうです。

高価なスペシャルティコーヒーもここでは一律500円。
自家製ラズベリージャムを添えたチーズトースト350円など軽食もあります。
…が、実はフードの持ち込みOK。
「できればコーヒーだけを淹れていたい!」と笑う高橋さんです。

近隣からの常連さんが多く、保管する店のチケットは100以上。
かなりお得な10杯3,300円(!)なので、苫小牧や室蘭、遠く函館から通う人もいるのです。

高橋さんは胆振管内の中学の先生で、喫茶店を営むのは長年の夢でした。
定年を迎えすぐに札幌のスペシャルティコーヒー専門店「丸美珈琲」に伊達から通い、2年の研修を経て、2008(平成20)年、63歳で自宅にコーヒー専門店を開店しました。
「おいしいコーヒーを地元の人に気軽に楽しんでもらいたい」という高橋さんの熱意に賛同した、「丸美珈琲」のオーナーで、日本を代表するテイスターでありロースターの後藤栄二郎さんも惜しみなく開店に協力してくれたそう。

店には世界各地の基準をクリアした高品質の生豆「スペシャルティコーヒー」を焙煎した新鮮な豆が、浅煎りから深煎りまで常時多数そろいます。
農作物であるコーヒーは果実で旬があり、その時々の旬の豆も紹介します。
高橋さんはお客さんの好みの味に合わせて豆を選び、産地や生産者、製法などを丁寧に説明してくれます。

「コーヒーは果実の中にある種。果実部分を取り除く精製方法の違いで味も変わります。
左が果実を乾燥させてから脱穀する『ナチュラル』。果実の味わいが豆に染み込み、豆本来の味わいや甘みが生きています。水で果肉を洗い流す、右の『ウォッシュド』はクセがなくすっきりとした味わい。こんな処理法を知って豆を選ぶとまたおもしろいでしょ?」

確かにおもしろい!予約をすれば、いろいろな種類を味見させてくれるコーヒー飲み放題のコーヒー教室も受けられます。
高橋さんは毎年、伊達市教育委員会主催で4週にわたる市民向けコーヒー教室も行っています。

さて、私も一杯。店特注の超深煎りのイタリアンロースト。
ハンドドリップで、高橋さんがゆっくり淹れてくれると豊かな香りが広がります。ほどよい苦みで、すっきりとした後味。とてもおいしかった。

コーヒーの香りとともに、まちの人々のリラックスの場であるお店。
また高橋さんのコーヒーを飲みに、旅の途中で寄りますね。

スポット情報

珈琲店25番地

住所
伊達市舟岡町25-10
電話
0142-25-9610
営業時間
10:00~16:00
定休日
日・月曜、毎月16日
(不定休があるので電話で確認を)

※コーヒー教室は1人でもOK、1回2,000円。


美しい眺めと自然や歴史の神秘に触れる場所【有珠アルトリ海岸ネイチャーハウス】

目指したのは噴火湾にぽっこりと突き出た通称アルトリ岬。

アルトリ岬、実はイソキソキ岬が正式な名前です。
この地域は今から1万年以上前に有珠山の山頂部が崩れ、堆積物や流れ山でできた場所。岬の先端も流れ山の一つで、昔は有珠山の一部でした…と知ると不思議ですね。
そんなアルトリ岬にやってきました。

訪ねたのは福田茂夫さんと妻の友子さんが、自宅敷地内に開設した「有珠アルトリ海岸ネイチャーハウス」
アルトリ海岸周辺の自然や歴史に親しんでもらいたいと2人で運営する私設博物館で、予約をすると見学ができます。
茂夫さんが理事を務める「NPO法人 森・水・人ネット」が主催する、海岸の自然観察会や勉強会の拠点にもなっています。

入り口には大きな貝。
昨年3か月をかけて2人で作ったという流木のテラスや階段も見事で、なんと、すべてこの海岸の流木でできているそう。
巨大なものもありますが、手作業で運んだというから驚きです。

中に入ると…道内はもちろん国内外の貝類や化石、この地域特有の生き物のパネルや標本、江戸時代に有珠の海岸を襲った津波跡地層の標本などなど。立体周辺地図は茂夫さん手作りです。
「伊達の海は暖流と寒流が季節で入れ替わるので、生き物もがらりと変わるんですよ。特殊な生き物にも出合えます」


写真提供:有珠アルトリ海岸ネイチャーハウス


写真提供:有珠アルトリ海岸ネイチャーハウス

おもしろいのは、海岸の一部で見られる「コメツキガニ」。砂の中の有機物やプランクトンを濾して食べるのですが、その濾した砂を巣穴の周りに小さなお団子状にして捨てています。
道内で見られるのはこの有珠湾の一部だけなのだそう。

それにしても貝の種類が膨大です。
所蔵標本は5万点以上、常時1,000種ほどを展示しています。道内で500種類、アルトリ岬だけでも150種類。北海道の貝は地味なイメージがありますが、その形や色はさまざまで見入ってしまいますよ。

ちなみに茂夫さんが嬉しそうに手に持っているのは、カタツムリ「ヒメマイマイ」の殻。カタツムリも陸貝という立派な貝の仲間で、道内には35種類以上もいるそう。

子どものころから、身近な海の生きものが好きだったという茂夫さんは、東京の大学で地理学を学んでいたときに、化石の貝に魅せられて収集を始め、時には海外の海まで出かけたそうです。
「今でも旅行といえば海ばかり」と笑う友子さん。「君も拾うの好きだよね」と、茂夫さん。
二人で旅先の海岸や砂浜の貝殻を拾ったり、時間を忘れて漂着物を見入ってしまうそう。

貝のほかに、地域のものを集めた資料室もあります。古い道具や鉄道の看板など、この地域の歴史を感じられるものをたくさん保存していて、こちらもおもしろいものばかりです。

さて、こちらの場所のもうひとつの魅力は、有珠湾や有珠山南麓を見渡せる美しい眺め。
晴れると羊蹄山まで見えることも。

ほっこりと温かな雰囲気の福田さん夫妻と話しながら、伊達の自然や歴史の話をしていると、時が過ぎるのはあっという間。そして、アルトリ岬の美しい自然の中で、なんだか息を吹き返したような気分になりました。
帰りはアルトリ海岸を散歩して帰ります。
また遊びに来ますね。

スポット情報

有珠アルトリ海岸ネイチャーハウス

住所
伊達市南有珠町106
電話
0142-38-2593
営業日
不定
※見学は電話予約が必要です。

伊達の恵みの給食センター直送ランチ【だて食育レストラン Eスプーン】

さて、次はちょっと珍しいランチに出かけます。
なんと学校の給食センターに、一般の人がごはんをたべられる場所があるそうです。おもしろそう。

2018(平成30)年1月に、新しくできた伊達市の新しい給食センター「だて歴史の杜食育センター」
その2階に、市民の健康増進と、お米や野菜など伊達のおいしい食材のPRを目的とするレストラン「Eスプーン」はあります。
食(Eat)、教育(Education)、エコ(Ecology)の3つの頭文字のEからつけた、食育レストランなのです。研修室やキッチンスタジオも備え、伊達市の食育の拠点にもなっています。

看板に書かれているのは、その日の各学校で出されている給食メニューやオリジナルの日替わりランチ。パンなどの軽食も食べられます。
給食センターにレストランが併設されているのは、全国的にも珍しいのですよ!

「本日の給食」は500円、限定20食。この日は白身魚のフライをメインに、カレービーフンやゆかりごはん、サツマイモとタマネギのみそ汁。
あたたかい給食を食べるのは何年ぶりでしょう。
「懐かしい」「おいしくなった」など地元の人にも好評です。

また、毎月栄養士さんが考える「思いやりランチ」780円が最近の人気メニュー。栄養バランスを考えたうえにテーマも毎月変わります。この日はスパゲッティミートソースや白玉入りフルーツポンチ。手作りパンは卵・乳製品不使用です。
「ちょっと懐かしい給食メニュー」をテーマに昔の給食のレシピも参考にしているそう。次はどんなメニューか楽しみですね。

ほかに、地元食材の「黄金豚」を使用した、ボリューム満点の豚丼やカツカレーなども人気です。

ちなみに1階の給食センターの各調理場の様子を、モニターでライブ中継しています。
徹底した管理の下、毎日約3,000食を伊達市と壮瞥町の子どもたちに届けています。
ちょっと早めにやってきて、そんな様子を見ながら食べる給食もまた楽しそう。

食事はもちろんですが、「今月の手作りケーキ」も人気で、好みのドリンク(スムージーを除く)とセットで400円。ランチの後のデザートや、午後のティータイムにもぜひどうぞ。

ユニークなネーミングの揚げパンも定番メニューで、手前が「いちごみるるん」、左奥が「シナモン・モン」、右奥が「ペッパー警部」など、各220円。
地元伊達産の「イチゴのスムージー」320円はテイクアウトもどうぞ。

レストランはセルフサービスです。わからないことがあれば、明るく元気なスタッフのみなさんが対応してくれますよ。
子どものころに戻ったように、おいしい給食が手ごろに食べられるのはうれしいですね。

スポット情報

だて食育レストラン Eスプーン

住所
伊達市梅本町71-8 だて歴史の杜食育センター2F
営業時間
11:00~15:00
(L.O.14:30、本日の給食のみL.O.12:30)
※土曜日はカレーの日
定休日
日・祝日 (イベント開催時は営業)
URL
http://fureaidate.jp
Facebook
https://www.facebook.com/fureaidatesyokuiku

室蘭新名物(?)うずらグルメにはまります【室蘭うずら園】

鉄鋼のまち室蘭ですが、かわいい名物もあるのです。直売所があるので訪ねてみますよ。

ここは「室蘭うずら園」。なんと道内の生うずら卵のシェア100%を占めているのです。
10万羽のうずらを完全防菌の環境で育て、薬を一切与えていません。

写真提供:室蘭うずら園

うずらは無菌の園内で孵化させているので、病気の予防や治療の必要はありません。
薬を使わないので、残留抗生物質の心配もないのです。

安全なのはもちろん、臭みがあると言われていたうずらの卵を、独自の飼料などで、クセを無くすことにも成功。人気のプリンなど、まろやかな味わいの卵を活かした、手作りの加工品も作っています。

特別なハサミで小さな卵をひとつひとつ割るのは大変ですね。
でも、この風味豊かな卵で丁寧に作られるスイーツは格別。

社長の三浦忠雄さんは、もともと長年養鶏業に関わる会社員で、全国の養鶏所をまわっていました。定年退職した2008(平成20)年に、1961(昭和36)年から続く、このうずら園を引き継ぎました。

三浦さんはおいしい卵づくりはもちろんですが、2009(平成21)年より周りの反対を押し切り、全国の人々に喜ばれる加工品を作るチャレンジも始めました。

「最初は赤字で大変で。最近ようやく盛り返してきたかな」と笑う三浦さんのうずらスイーツ。東京の一流パティシエとレシピを開発するなど、本当のおいしさを追及した結果、プリンやアイス、日本唯一のうずら卵のカステラなど、今や各地の催事場にひっぱりだこ。
「この春から室蘭の道の駅でソフトクリームを販売することになりました。ここまで長かったな」と嬉しそうな三浦さんでした。

加工品で人気NO.1は「室蘭うずらのプリン」430円。ちょっと高級だと思います?だけど食べたら納得するはずです。
隣にある牧場の新鮮な牛乳と、道産生クリームをたっぷり使用しているので、蒸し焼きにすると自然な層が生まれます。上には自然な生クリームの層、その下には食感が変わって行くクリーミーなプリンがたまりません。ポテトやお豆など種類もいろいろあります。

コクがあるのに後味がさっぱりとした「うずらんアイス」や、甘さ控えめで上品な味わいの「うずらんかすていら」もオススメです。

これはうずらのヒナをデザインした「うずらんかすていら キューブ」
どのパッケージも可愛いので、プレゼントにも喜ばれます。
今や室蘭みやげとして人気もうなぎのぼりです。

水煮や燻製、室蘭特有の昆布・ヤヤン昆布を使った味付けたまご、とろりとしたチリソースがからむ「たまチリ」など…、おつまみやおかずになる甘くない製品も評判です。
通販もありますが、直売所でもすべて購入できるので寄ってみてくださいね。

そんなうずらの卵を使ったメニューが、室蘭やきとりの店にあるんですって。
東京で「室蘭焼き」と呼ばれているようですが…。

旅の仕上げに室蘭やきとりの名店、1950(昭和25)年創業の「やきとりの一平 中島本店」にやってきました。
平日でも満席の、活気ある人気店です。
2代目の先代社長が10年ほど前に考案したうずらの卵のメニューを、やきとりと一緒に頼みました。

来ました!その名も「室蘭名物・殻付うずらの炭火焼(2本)」300円。
生卵に串を打ち、秘伝のタレで香ばしく焼き上げます。
食べると殻はさほど気になりません。むしろポリポリ、クセになる食感です。
「室蘭うずら園」の三浦さん曰く「一平さんには、殻が口に残らない若鳥の軟らかい卵だけ厳選して卸しているんです」

この殻が栄養豊富。豚肉とうずら卵の組み合わせは疲労回復にオススメなんですって。

室蘭の夜は、やきとりとうずらの卵で元気になって帰りましょうね。
また食べにきます!

スポット情報

室蘭うずら園

住所
室蘭市石川町282-5
電話
0143-55-6677
営業時間
[直売所] 10:00~16:00
[問い合わせ] 9:00~17:00
定休日
なし
URL
https://www.uzura.co.jp

やきとりの一平 中島本店

住所
室蘭市中島町1丁目17−3
電話
0143-44-4420
営業時間
[平日] 17:00~23:00
[日曜日・祝日] 17:00~22:00
定休日
なし
URL
https://www.e-ippei.com

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


室蘭・伊達のおみやげプレゼント

「やきとりの一平」

室蘭やきとり10本セット3名さま

「室蘭うずら園」

室蘭うずらのプリン(4個)・うずらんかすていら のセット3名さま

「室蘭うずら園」

うずらんプリンセット(レトルト)3名さま
※チョコレート・カスタード味 各3個
※常温保存可能

「室蘭うずら園」

味付うずら卵ヤヤン昆布だし・むろらんうずらの燻たま・むろらんうずらのチリソース たまチリ のセット3名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は6月下旬の予定です。

プレゼントのご応募について

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