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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.27

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.27「函館・北斗・森の旅<前編>」

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


地元や道産食材にこだわるアツアツのハンバーグ【レストラン ケルン】

道南の旅のはじまりは、まずは森町の人気店「レストラン ケルン」に立ち寄ります。

国道5号線沿いに、ハンバーグの看板が見えました。

1984(昭和59)年の創業以来、地元で長年親しまれる店です。
温かく迎えてくれたのは、オーナーシェフで店主の久保田一佳さん、妻の千賀子さんです。
代表するメニューは、道産の黒毛和牛のステーキとハンバーグ。
ドリアやカレーなどの洋食も味わえるので、小さな子どもからお年寄りまで、幅広いお客さんに親しまれています。

いつも人が途切れることがなく、昼時ともなれば入店を待つ人でにぎわいます。大人気の店なんです。

特に人気は「ハンバーグ」
生の道産牛100%の粗びき肉。肩ロースやウデ、和牛切り落としに、黒毛和牛の脂を手ごねした、どっしりと歯ごたえのある食感です。
いかにもお肉を食べています、という肉々しさがたまりません。
ふわふわとつなぎや脂身の多い軟らかなものとは一線を画します。

一度香ばしく表面を焼きつけ、さらにオーブンでほどよく焼き上げます。

活気あふれる厨房には、ハンバーグがずらり!
並んでいるものだけでも、いろいろなバリエーションがあることがわかります。

ソースはデミグラスソースをはじめ、照り焼き、ホワイトソースなど8種類。ベーコンやチーズのトッピング、ステーキやフライなどとセットにしたものもありますよ。

久保田さんは七飯の酪農農家の出身で、地元を応援したいという気持ちを込めて、この店を開きました。
「ステーキは地元の人が丁寧に育てている黒毛和牛をできるだけ食べてもらいたいけれど数が少なくてね。地元のものが手に入らないときは、道産でなるべく北斗などの道南産や大沼の黒毛和牛に近い十勝牛を使用しています」
付け合わせの野菜などお店で使う食材は、できるだけ近隣産で安全なものにこだわっているんですね。

「ハンバーグとロースカットステーキ」は3,560円。
じっくりと熟成された黒毛和牛の肉はとろけるように軟らかです。
ハンバーグとステーキの両方なんて、豪華ですね。

こちらも人気の、大沼産のモッツァレラチーズをたっぷりのせた「モッツァレラチーズハンバーグ トマトソース」1,320円。
香ばしいお肉に、とろとろに溶けたマイルドなチーズとトマトの濃厚なソースがからみ、たまらないですよ。

このチーズ、実は久保田さんの兄・隆博さんが家族で営む「久保田牧場」のもの。まだ今のようにチーズを作る農家がほとんどいなかった1983(昭和58)年から、隆博さんがコツコツと作り続けた、こだわりのモッツァレラやカマンベール(時々ゴルゴンゾーラ)は評判の味です。

大沼の近くにある直売所では、チーズのほかに、できたてのソフトクリームや8種類のアイスクリームも味わえますので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

スポット情報

レストラン ケルン

住所
茅部郡森町赤井川106−5
電話
01374-5-2628
営業時間
11:30~18:00
(土・日曜・祝日は~20:00)
定休日
月曜(祝日の場合は翌日)

久保田牧場

住所
亀田郡七飯町軍川527-2
電話
0138-67-2559
営業時間
10:00~16:00
定休日
5~10月は無休
11~4月は火曜定休

道南米のおにぎりと季節の和菓子や大福を【おにぎり・大福 ふくふく】

次に向かうのは北斗の店。気になるところがあるんです。

住宅街にあるおにぎり・大福 ふくふく」
以前、夏に通りかかったときは緑のトンネルに囲まれ、隠れ家のようでした。

「店の前にあるのはブドウ棚なんですよ。秋にはたくさんのブドウが実るので、お客さんにプレゼントしているんですよ」と店主の三上照夫さん。
手に持つのはホカホカ蒸したてのおまんじゅう。それにしても大きいですね。

ここはできたてのおにぎりと和菓子を販売する店です。
平日でも朝からたくさんの地元の人が、おにぎりや和菓子を買いにやってきます。
おにぎりはその場で握るので作り置きはしていません。

お惣菜や炊き込みご飯にお赤飯も、とてもおいしそうですね。
もう少しで、おいなりさんもできるそう。

店主の三上さんは函館の食品卸の会社に長年勤め、給食の食材などを担当していました。
全国の食品メーカーを訪れることもあり、地元の食材や安全性の大切さをいつも感じていたそう。
定年後に、何か食にかかわる仕事がしたいと、和菓子職人である奥さんと、料理上手な奥さんのお姉さんと一緒に食材にこだわる和菓子とおにぎりの店を始めました。

道南生まれのおいしいお米「ふっくりんこ」とお餅には八雲産で硬くなりにくいもち米「風の子もち」を使います。コシがあるのにふわっとやわらかなお餅、おいしいですよ。

自家製のあんに使用するのは、道南の農家から取り寄せる、質の良い大粒の大納言。
塩は熊石深層水の釜炊き塩を使用しています。後味に甘味がある塩は、あんやおにぎりによく合うそうです。

季節の花をモチーフにしたかわいい和生菓子は155円。季節ごとにデザインが変わります。
大福は定番人気の桜、コーヒーや豆大福など、どれも120円。間もなく地元・北斗産イチゴの「けんたろう」を使った甘酸っぱい「イチゴ大福」150円も登場します。
新函館北斗駅の売店でも販売し、函館マラソンなどの地元のイベントでも毎年好評です。

おにぎりはゴマの入った「赤小梅」135円、「荒ほぐし紅鮭」「赤飯」「五目」は各155円。
ほかに「焼たらこ」「筋子」各180円などもあります。

これからの季節はおにぎりや大福を持って、海を見ながら食べるのもいいですね。
また寄ります!

スポット情報

おにぎり・大福 ふくふく

住所
北斗市東浜2-13-21
電話
0138-73-2921
営業時間
8:30~18:00
定休日
日曜・第3月曜

函館と縁あるロシアの雑貨や小物をおみやげに【ロシア・東欧雑貨の店 チャイカ】

さて、次は函館へ。レトロな雰囲気がすてきな元町を散歩します。

カトリック教会やハリストス正教会も近いこの界隈、函館と縁のある、ロシアの雑貨専門店があるんですよ。

港ケ丘通りにあるロシアと東欧の輸入雑貨の店「チャイカ」です。

オーナーのパドスーシヌィー夏実さん。
夏実さんはもともとロシア語の翻訳の仕事をしていました。ロシア人の夫のワレリーさんは、ご近所にある大学の教授です。

店を始めるきっかけは、「皇帝の陶器」といわれるロシアの名陶「インペリアル・ポーセレン」のインターネットでの販売を始めたことでした。
定番の「コバルトネットシリーズ」は、深い青が印象的なコバルト色の網目模様に、金の装飾が華やかで気品ある雰囲気。絵付けは手作業で行われています。

ワレリーさんのロシアの友人が、そのインペリアル・ポーセレンの広報担当者。
当時、「日本でもっと知ってもらいたい」と日本での販売先を探していました。
それを知り、ロシアの文化に興味を持ってもらえるきっかけにもなると、インターネットで販売を始めたのです。

ネットショップを3年続けた2014(平成26)年、「いつも通りかかっていた場所が貸店舗になっていて、ずっとここに店があればすてきだろうなと思っていたのですぐに借りました」
手軽にロシアの雑貨が購入できる店として、今では元町の人気スポットです。

繊細な白樺細工の小物入れ「ベレスタ」や、かわいいアルハンゲリスク刺繍などの民芸品。女の子のイラストがインパクトある「アリョンカ」は1966(昭和41)年からロシアで愛されているチョコレートです。

そして、ロシアと言えば、やっぱり「マトリョーシカ」。この店は、夏実さんが現地の工房を訪れて直輸入しているので珍しいものが多く、価格は1,200円からあります。作家さんによって個性があり、好みのものを探すのが楽しいですよ。

ファンが多い「インペリアル・ポーセレン」はバレエのイラストのカップも人気です。
ロシアの「マイスキー」「リチャード」、道内では一番種類をそろえているフランスの「モンテベロ」の紅茶も充実した品揃えです。

販売している紅茶は、ティーコーナーで飲むこともできます。好きな紅茶を選べるセットはいかが?

「ロシアンティーセット」は800円。
ワレリーさんのレシピをもとにした、ベリー類を使った自家製のロシア伝統のジャム「ヴァレーニエ」と焼き菓子付き。ジャムはお茶菓子としてスプーンで食べながら紅茶を飲むのがロシア流なんですって。
夏はテイクアウトもできる、クランベリーのジュース「モルス」も作っています。ぜひ試してみてくださいね。

江戸時代にエカテリーナ号が箱館港に入港して以来、函館は日ロ交流の拠点の一つ。
そんな歴史を感じながら、チャイカで知るロシアの文化。おもしろいですよ!

スポット情報

ロシア・東欧雑貨の店 チャイカ

住所
函館市元町7-7
電話
0138-87-2098
営業時間
10:00~17:00
定休日
火曜
URL
https://www.chaika-shop.com/

※陶器や雑貨類はネットショップで購入できます。


行き交う船を見下ろす外国人墓地の隠れ家カフェ【カフェテリア モーリエ】

横浜、長崎と共に日本最初の国際貿易港として栄えたまち、函館。外国人の往来も多く、函館山北西側の高台には外国人墓地があります。

そんな外国人墓地の一角に、カフェの看板を発見。墓地を通って海側へいくと…。

函館湾を見下ろす「カフェテリア モーリエ」がありました。
テラスルームが海にせり出しています。

大きな窓一面に広がる青い海がきれい。
今日はくるくると天気が変わる日だけど、そのたびに海の青も変化するので見ていて飽きません。
「モーリエ」は、「海」を意味するロシア語。
大きな窓いっぱいに見える海がとてもきれいな場所です。

右手には港、左には津軽海峡を見下ろし、席に着けば目の高さにカモメが飛んでいきます。
双眼鏡も置いてあり、自由に眺められますよ。

「夕景もきらきら、とてもきれいです。海の向こうに虹が見えたこともありました」と話してくれたのは、お茶を運んできた店主さん。

店内に置かれたノートには、全国各地からやってきた人々の思いがつづられていました。ここで海を見つめながら自分を取り戻していく人がたくさんいるのです。

それにしても、ここはお墓の中なのにちっとも怖くない。むしろ清々しい雰囲気がありますよね。
「そうそう、私たちはパワースポットだと思っています」と笑う店主さんです。

入口にあるのは、細かな墓地の案内図。
「このカフェがあるプロテスタント系のお墓の案内図です。ペリー艦隊のアメリカ人水兵さんのお墓もすぐそこにあります。お墓を通して函館の歴史やいろいろなことを知ることができました。函館は興味が尽きないまちです」

さて、おいしいもので一息入れようかな。
揚げずにオーブンで焼いた大きな「ピロシキ」は名物です。中にはひき肉とジャガイモがたっぷりと入っています。手作りのバラのジャムと一緒に楽しむ、ブルーベリーフレーバーの「ロシアンティー」とセットで850円。

ふんわりとした手作りの「マフィン」もオススメです。これもセットで850円。
ほかにも自家製ケーキやパンがあり、オーダーが入ってから焼き上げます。
コーヒーや紅茶は20種類ほどある中から選べます。

函館に行ったら、ぜひ寄ってみて。
海を眺めているうちに、どんどんパワーが充電されていくように感じますよ。
またゆっくりと一人で訪れたいカフェでした。

スポット情報

カフェテリア モーリエ

住所
函館市船見町23-1
電話
0138-22-4190
営業時間
11:00~18:00 (L.O.17:00)
定休日
月・火曜、冬期休業(1~2月)
※ほか不定休あり
URL
http://wwwe.ncv.ne.jp/~morie/

旬の海の幸・山の幸を茹でたてスパゲッティで【スパゲッティハウス パスタリア】

「五稜郭公園前」の市電電停からは徒歩3分ほど。1本裏通りに人気店があります。

地元の人がこよなく愛する「スパゲッティハウス パスタリア」にやってきました。
朝から夜まで通し営業の店なので、昼時の混みあう時間をずらすとゆっくり食事ができます。
今日はちょっと早めの夕食にやってきました。

店は1982(昭和57)年創業。店内は重厚な雰囲気で、テーブル2つとカウンターで合わせてわずか17席。
メニューはレギュラーだけでも100品を超え、何を食べようか迷ってしまいます。道南産がごめ昆布やギョウジャニンニク、アスパラやカボチャ、知内産のカキなど、道南の海の幸・山の幸をふんだんに使ったメニューも季節ごとに登場します。

店主の大清水吉信さんは、南茅部出身。東京の大学を卒業目前に料理人を志し、飛び込みで料理系専門の出版社を訪ね、修行先を相談しました。その時対応してくれた親切な編集者の紹介で決めたのが和風スパゲッティの名店として知られる「ハシヤ」でした。面倒見のいい店主のもとから巣立ち人気店となった店がたくさんありますが、大清水さんの店もそのひとつです。

4年間の修行の後、この場所に店を開きました。開店時「ハシヤ」のご主人も手伝に来てくださったそう。店を教えてくれた編集者の方とも、今もやりとりは続いているそうですよ。

座るならぜひカウンターの右側へどうぞ。目の前がオープンキッチンで、大きな鍋にスパゲッティを豪快に投げ入れるようすに目が釘付け。大清水さんが厳選した麺は、開店当初からコシが強いイタリアの「バリラ」。少し太めの1.9mmを愛用しています。

定番人気は、大清水さんの弟さんが漬けた自家製タラコや明太子のスパゲッティ。南茅部産タラコの最高ランク「真子」と呼ばれる一番良い卵だけを使っています。一番シンプルな「タラコ」は1,134円。自慢のタラコとバターをからめ、刻みノリをどっさり。シンプルだけど病みつきになる味わいです。

ほかにタラコと練りウニを合わせたものや、ツナやキムチを合わせたものなど、バリエーションがいろいろあるんですよ。

しょうゆやガーリック、トマト、ホワイトソースなどなど…。とにかく種類豊富なソースに迷います。
なかでもオススメは大清水さんオリジナル、野菜のだしを効かせたマイルドな特製の「みそソース味」

「みそ味 しそ風味 海の幸」1,458円は、プリっとしたシーフードがたっぷり。
特製ドレッシングの「サラダ」486円~や、グラスで味わえる「はこだてワイン」赤・白 各432円もあるので一緒に頼むのもいいですよ。

おいしかった~!!地元の人が通いつめる気持ちがよくわかります。また次は別のスパゲッティを食べにきますね。

店を出ると夕暮れの五稜郭。
さて、もう1軒行こうかな?函館の夜はまだまだこれからです。

スポット情報

スパゲッティハウス パスタリア

住所
函館市本町7-20
電話
0138-56-2260
営業時間
11:30~21:00
定休日
水曜、第2火曜

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


函館・北斗・森のおみやげプレゼント

「レストラン ケルン」

久保田牧場のモッツァレラチーズ2個とカマベールチーズ1個のセット3名さま

「ロシア・東欧雑貨の店 チャイカ」

マトリョーシカモチーフのキーホルダー、鍋つかみ、キッチンクロスのセット3名さま
※柄・色は変更になる場合があります。

「ロシア・東欧雑貨の店 チャイカ」

ロシアのヘルシーフード、そばの実400g(80g×5袋)と、9種の穀物シリアル400gのセット3名さま
※食べ方のパンフレット付

「ロシア・東欧雑貨の店 チャイカ」

ロシア「リチャード」のクラシックブラックティー(40g)ロイヤルドッグ缶と、チャイカ特製ジャム アールグレイ、ラズベリーのセット3名さま
※缶の種類はおまかせください。

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は6月下旬の予定です。

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