ここから本文です。
ここから現在位置です。
現在位置ここまで。

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.28

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.28「函館・北斗・森の旅<後編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


レトロな乗り物にはまる ほのぼの昭和な遊園地【函館公園 こどものくに】

函館市電の青柳町電停からちょっと歩いて向かうのは「函館公園」

1879(明治12)年からの歴史ある公園は、函館市民の憩いの場として長く親しまれています。そんな公園の片隅にあるのが、地元の人が子どものころから通うという、とある場所。

「函館公園 こどものくに」は、1956(昭和31)年に開園した遊園地。絶叫マシーン中心の近代的な遊園地とは対極的な、のんびりとした雰囲気です。
昭和の乗り物が今も現役の遊園地なんですよ。

馬や馬車が木製で、ゆらゆら揺れる吊り下げ型の「メリーゴーランド」。なかなか味があります。今は下の台が回転するタイプのメリーゴーランドがほとんどなので、国内でもあまり見かけないタイプなんだそう。

ゆっくりゆっくり回っているのは、シンボリックな存在の日本最古の小さな観覧車。1950(昭和25)年に誕生し、大沼公園で活躍した後、1965(昭和40)年にここに移築されました。頂上からは津軽海峡が見えるのです。
レトロな雰囲気の乗り物がいっぱい。でも…これってオトナも乗っていいのかな?

「大人ももちろん乗れますよ。楽しんで行ってください」と迎えてくれた、元気がよくて親切なスタッフのみなさんもこの遊園地の名物です。

乗り物以外のゲームも楽しいですよ。本物のユンボ(パワーショベル)を使ったゲームがユニーク!
シャベルの代わりに鉄の玉がついていて、これでピンを倒しますが、コントロールが難しいのです。
ユンボを操作する作業員になった気分も味わえますね。

一定量のピンを倒すと、社員になり、そして倒すほどに昇格。社長にもなれるんですよ。
こんな社員証もくれます。担当するお兄さんも、中学生のときにハマって通ったそうです。
ほかにも射的やヒモくじなど、ローテクなゲームもいろいろあり、これもむしろ新鮮で楽しいのです。

マネージャーの加藤大地さんは、しっかり者の20歳。ちなみに、先ほどのユンボゲームの担当をしていたのは弟さんです。兄弟で働いているんですね!
そんな加藤さんに、オトナにオススメの乗り物を教えてもらいました。

まるでブリキ缶のようにかわいい「ロータリーチェア」。どんな乗り物かな。
「国内でも貴重な古い乗り物なんですが、車のドリフトのようにカーブでぎゅーんと回る予測外の動きにハマります。地元の大学生も通っていました(笑)」

「手前は子どもに一番人気の“新幹線”ですが、その後ろに見えるのが“アポロ”。いわゆるバイキングなんですが、見てください!サイズが小さい分、角度がついて迫力ありますよ」

ふと見ると、スタッフの方が園内を「箱の中身は何だろう」クイズで巡回中。お客さんとのふれ合いも大切にしているんですよ。ヘビのおもちゃ、出たんだね!
ほのぼのとした雰囲気に、すっかり和みました。

公園内には小さな動物園もあります。エゾリスやオオワシ、爬虫類など、32種類の動物たちに出合えます。こちらも評判ですのでぜひ寄ってみて。

小さな子どもには安心で、オトナにはノスタルジックな気分を誘う遊園地。
いつまでもこの平和な雰囲気、残してほしいですね。

スポット情報

函館公園 こどものくに

住所
函館市青柳町17-4 函館公園内
電話
0138-22-5039
開園時間
[平日] 11:00~16:00
[土・日曜・祝日] 10:00~17:00
休園日
雨、天候不順日 (HPにて告知)、冬季休業
料金
入園無料、遊具 1回300円、得々キップ 2,000円
URL
http://kodomonokuni.sakuraweb.com

函館公園(動物施設等)

電話
0138-22-7255(管理事務所)
0138-22-6789(西部公園事務所)
URL
https://www.hakodate-jts-kosya.jp/park/hakodate

彩り豊かな食材と思いを込めたエナジーランチを【Pokke dish (ポッケディッシュ)】

さて、次は函館のすぐとなり、北斗市で話題のお店「Pokke dish (ポッケディッシュ)」へ。

大野新道沿いにある、白い平屋の一軒家。

小さなキッチンで地元の新鮮なホッケを次々にさばき、手際よく下ごしらえをしているのは店主の齊藤亘胤(のぶつぐ)さん。
「ここではスーパーでも、東京の高級食材店なみに良いものが手に入り感激します」
今日は地元・上磯沖で上がったホッケがメイン。旬の地元の魚を日替わりで出すワンディッシュのランチが評判のお店です。

ソースに使う熊本産無農薬の甘夏は、皮も実も爽やかでいい香り。
「できるだけ道産の食材を使いますが、この甘夏やレンズ豆のように道外の“よきもの”も積極的に料理に取り入れます」

齊藤さんはこれまで妻の美寿々さんと、東京の三軒茶屋で道南の食材や魚料理を出すカフェバーを7年営み、昨年の秋、新たにこの店を開きました。店名の「Pokke dish」はアイヌ語で温かなお皿という意味です。

齊藤さんはここ北斗市出身。スラリと身長が高く、かつては俳優の仕事をしていたことも。その後、東京で長く飲食業に関わってきました。
「唎酒(ききざけ)師」などの資格を持つ齊藤さんの五感を生かした絶妙なスパイスやハーブ使いが、新鮮な印象の料理を数々生み出しています。
「好みが分かれるとは思いますが、それでいいと思っています」

昨年3月に家族で故郷に戻り、祖父母の家をほとんど手作業で改装したという店内。
もともと舞台衣装やアクセサリーを制作するアーティストの美寿々さんがデザインを担当しました。

「季節のおかずのライスプレート」1,400円。魚がメインのワンプレート料理にスープが付きます。
この日のスープは「ホッケの団子と日計ファーム長ネギのスープ」
色鮮やかな野菜の前菜は、南米のハーブとニンニク、ビネガーのバーベキューソース「チミチュリ」を効かせた「トピナンブール(キクイモ)とマカロニのチミチュリ」など6種類。メインは「ホッケのポワレ レンズ豆とパセリの甘夏ソース」です。

そして、このヤギチーズの代わりに豆腐を使った「TOFUグリーグサラダ」。おいしいベジタリアン料理を提供できるように、先日もハワイまで勉強に行ってきたばかりだそう。

肉好きな人にはこちら。「チミチュリ」を塗った、特注のピザ生地のパンに載せた、大きなお肉と目玉焼き。ボリュームある「パーネプレート」1,600円。日替わりのスープと前菜、この日のお肉はBBQポークバックリブ。大きな肉は一度じっくり茹でて、燻製にし、さらにゆで汁のスープで煮戻し一晩寝かせてオーブンで焼く…と気が遠くなるほど手をかけています。軟骨まで軟らかに食べられます!

「ケーキとコーヒーでもぜひ寄ってください」と齊藤さん。美寿々さんが作る、甘さ控えめでボリュームがあるのに軽く食べられるスイーツも評判です。ラズベリーの酸味がアクセントの「ショコラココナッツタルト」は700円。テイクアウトもできますよ。コーヒー500円と一緒にぜひどうぞ。

「食材に恵まれた地元で店を始め、つくづく飲食店を続けてきてよかったと思っています」
齊藤さんのエネルギーを分けてもらえるようなエナジーランチ。ごちそうさまでした。
今度は手作りのレモンチェッロとディナーをいただきにきますね。

スポット情報

Pokke dish (ポッケディッシュ)

住所
北斗市追分1丁目1-31
営業時間
11:00~16:00
ディナーは土曜のみ 18:00~22:00
定休日
日・月曜
Instagram
https://www.instagram.com/Pokkedish/

※予約や問い合わせは「LINE@gwa9259z」へ


波打ち際の喫茶店で くつろぎの時間を【Coffee Room FLOAT (コーヒールーム フロート)】

次は北斗市で地元の人がのんびりと和みにやってくる喫茶店へ向かいます。

寄せては返す波打ち際が近い、住宅の1室にある小さな喫茶店「Coffee Room FLOAT(コーヒールーム フロート)」
砂浜にぷかりと浮かぶ函館山。この角度が新鮮です。

右手には水面に横たわるセメント工場の海上桟橋が見えました。

扉を開けると、目に飛び込むのは大きな窓の青い水平線。函館湾が見渡せます。
そしてコーヒーの香りが漂うなか、キース・ジャレットが心地よく響いていました。

「海が見える喫茶店を営むことは昔からの夢でした。ずっと海沿いの場所を探していたのですが、これ以上はないと思えるこの場所に出会い、店を出そうと決めました。刻々と変化する風景は、1年中毎日眺めていても飽きることはないですね」と、店主の葛見奈保子さん。

葛見さんは道南生まれ。喫茶店通いを始めた高校生のころからの夢をかなえるため、札幌の宮越屋珈琲で経験を積み、コーヒーとジャズ、そして海が広がる風景を楽しむ店を、2012(平成24)年に開き7年が経ちます。
旦那さんはこの場所ならと、葛見さんの夢に合わせて、当時住んでいた札幌から快く移住してくれたそう。

ネルドリップでゆっくり淹れるコーヒーは、香りからまず楽しんで。
オリジナルブレンドコーヒーは500円。柔らかなコクと甘い余韻を感じられます。ほかにも3種類のストレートコーヒーを楽しめます。

特別な一杯は、葛見さんが集めている北欧系のカップで。この日は落ち着いたカラシ色に木の葉のパターンがきれいなデンマークのヴィンテージカップです。
手作りのホワイトソースがまろやかな「クロックムッシュ」350円と一緒にどうぞ。中にチェダーチーズとハムがサンドしてあります。

メニューはコーヒー中心ですが、トーストのほか自家製ケーキやパフェもあります。
人気は、ほろ苦いネルドリップコーヒーの「コーヒーゼリーパフェ」550円。甘さ控えめのとろりとしたクリームの下にはバニラアイス。オトナがハマるスイーツです。

店内は葛見さんのお気に入りの写真や人形、イラストなど、さり気なくアート作品が飾られ、隅々までこだわりが感じられる空間です。

「ここの浜からは五稜郭タワーまで見えるんですよ」
ほんとうだ。違う角度から見る函館の風景もまた不思議。
それに、お天気でくるくると表情を変える海が一番のアート作品かもしれませんね。

スポット情報

Coffee Room FLOAT
(コーヒールーム フロート)

住所
北斗市東浜1丁目11-13 2F
電話
0138-76-7889
営業時間
11:00~17:00 (L.O.16:15)
定休日
日曜・祝日
※不定休・早じまいあり。ブログで確認を。
URL
https://float10.exblog.jp

新鮮な貝とお酒を楽しむバー【shell bar きさらぎ】

さて、いよいよ函館も最終日。駅周辺をちょっと散策してみます。
2016(平成28)年に誕生した、函館駅前の新しいランドマーク「キラリス函館」でおみやげを探そうかな。

「まるごと北海道ストア えぞりす」は、北海道のいいものを集めたセレクトショップ。スイーツなどの食品類や雑貨がいろいろ。
函館のがごめ昆布を使ったものがいろいろありました。これ、おみやげにしますね。

さて、いつのまにかすっかり夕暮れ。大門横丁のすぐ横にお目当てのお店があります。

看板のロゴには貝殻のイラストが。そうです、ここは「shell bar きさらぎ」
道内では先駆けとなった、お酒と貝を楽しむバーなのです。

カウンターとテーブル席ひとつのこぢんまりとしたお店ですが、店内はすでに地元の常連さんでぎっしり。
みなさん、顔なじみのようですね。

大きなホタテや白貝を焼いているのが店主の高橋りかさん。
市場から直接仕入れる新鮮な貝を常時そろえています。
「貝類が大好きで、いいものを安くおいしく食べてもらえるお店を作りたかったんです」と、お店を開いて4年目になります。

「ハイ、今日のお通しどうぞ!」
お料理上手で評判の高橋さん。この日はカブの漬物とバンバンジー風サラダ、そして青ツブの醤油煮。ショウガがほどよく効いておいしかった。このお通しとチャージで400円なんて驚きです。
日本酒は、高橋さんも時々訪れる、倶知安にある二世古酒造のお酒。道南・今金町の酒米と水で醸造した純米酒「今金彗星」。きりっとしておいしい!

「お酒がおいしくなる錫(すず)の酒器は、数がないから常連さんの奪い合いなんですよ(笑)」
高橋さんが貝に合わせてセレクトした日本酒やワイン、もちろんビールも…。お酒も各種そろいます。

いい感じに貝が焼けてきましたよ。貝は2種焼600円、3種焼900円などが選べます。
大きな牡蛎はとなりの北斗市の「峩朗(がろう)カキ」

「峩朗は地名なんですけど、石灰岩を採掘する峩朗鉱山があってミネラルが豊富なエリアだそうです」と、高橋さんや常連さんが教えてくれました。

たしかに、実入りが良くて、旨味もたっぷり。生ガキも最高!
それに、この日のオススメ、苫小牧のホッキのお刺身も。
ここでは地元はもちろん、道内の旬のおいしい貝に出会えるのです。

それにしても、いい顔して食べてますね。
「ここの店、ほんとうにいいでしょ。料理もおいしいし、それにやっぱりママの人柄よね~」

そうそう、貝以外のおつまみも種類があって評判なんですよ。この日は肌寒い日で、具材がたっぷりのモツ煮がありました。シチューの日もあるそうです。
「それに、カレー。カレーがうまいんですよ」
常連さんが絶賛していた白貝を蒸した時に出る、旨味豊かなスープがベースのカレーなんですって。

包容力あるママ・高橋さんが選ぶ貝とおいしい料理で、あっという間に夜が更けていきます。
今度はカレー、ぜひ食べたいな。
またおじゃましますね。

スポット情報

shell bar きさらぎ

住所
函館市松風町7-2
電話
090-5951-5097
営業時間
17:30~24:00 (L.O.23:00)
定休日
不定

まるごと北海道ストア えぞりす

住所
函館市若松町20-1 キラリス函館1F
電話
0138-27-4777
URL
http://ezolis.com

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


函館・北斗・森のおみやげプレゼント

「函館公園 こどものくに」

お得な8枚つづりのチケット「得々キップ」3名さま

「まるごと北海道ストア えぞりす」

海藻と昆布の無添加ふりかけ3種と函館産昆布3種(おさしみ、とろろ、納豆)、合わせて6個セット3名さま

「まるごと北海道ストア えぞりす」

熟成がごめ昆布しょうゆと熟成がごめ昆布ポン酢のセット3名さま

「まるごと北海道ストア えぞりす」

がごめオリーブ石鹸 うるおいリッチとお試しサイズ2種(北見ハッカ お顔用・洗顔EXV)のセット3名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は7月下旬の予定です。

プレゼントのご応募について

下記の手順でご応募ください。

  1. 「抽選にチャレンジ!」ボタンを押してプレゼントに応募します。
  2. このページの一番下にある「エネモチャンス」でご希望の商品を選択のうえ「回答してゲット!」を押してください。(コラムを読んでもらえる5ポイントが付与されます)

ポイント獲得・抽選応募はこちらから

過去記事一覧へ戻る

ページの先頭へ戻る
本文ここまで。