あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.25
あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.25「室蘭・伊達の旅<前編>」
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北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!
JR室蘭本線の輪西(わにし)駅から地球岬方面へ。坂の上の住宅地へ向かいます。
						振り返ると、室蘭独特のなぜか懐かしさを感じる風景が広がっています。
							眺めにつられて登り過ぎましたが、もう少し下に目的の店があります。
普通の住宅ですが、1階部分がお店。
					小さな子とママたちが、ゆっくり過ごせると評判の「まるぱん」は天然酵母の蒸しパンのお店です。
						かわいい入口。
							だけど、あららら、なんだか窓が曇っています。
						ヒノキのセイロに蒸しパンがぎっしり。
							これは季節限定の「桜あん」
							営業時間中は蒸し器がフル稼働。ヒノキと蒸しパンのいい香りがただよいます。この蒸気で曇ってたのかな!
							いつも約18~20種類の蒸しパンを作るそう。
							生地は道産小麦とてんさい糖、道産天然塩を少々。
							天然酵母でなんと1週間かけて長期発酵させるので、モチモチの蒸し上がりに。
							値段も170円前後とお手ごろです。
						プレーンは離乳食期の子どもやワンちゃんも食べられます。
							卵や油を使わないので、アレルギーの人でも安心です。
						イートインスペースで、無料の飲み物と一緒に温めた蒸しパンをいただけますよ。
							厚真の「ハスカップ」や、黒蜜ときなこのフィリングの中に、サクッとした大豆チップの食感も楽しい「黒蜜きなこ」など、どれもほっとするおいしさ。
						迎えてくれるのは店主の宮武千晶さんと、主に製造を担当するお母さん。
							レジ前のステップは子どもたちのお買い物用。
							蒸しパンはラップにくるみ、子供たちが選びやすいようにしています。
							自分で選ぶとちゃんと残さず食べるのですって。
							初のお買い物はココ…なんて子たちが、ご近所にたくさんいるのでしょうね。
						ここは宮武さんの祖父母の家。
							1階の倉庫を店舗スペースへと、お父さんや旦那さんがほぼ手作業で改装したそう。
							ちなみにこのすてきな内装は、ほぼ宮武さんのお父さん作。子どもたちの遊び場スペースも手作りです。
						店内は宮武さんセレクトの子ども服や子ども用アクセサリー、スタイ(よだれかけ)など、ほかにはない地元の方の手作り雑貨も並び好評です。
						緑の季節は外ですごすのも気持ちいいですよ。
							ワンちゃんをつなぐところもあるので、お散歩がてら寄る人も多いそう。
							手作り遊具も充実しています。
						店では昨年の夏に生まれた娘さんといつも一緒。かわいいですね。
子育てしながら家族と店を切り盛りする宮武さん。実は語学が堪能で中国で5年働いていました。
					「その時に蒸し料理のおいしさを知り、道産食材でもっとおいしいものが作れるのでは…と試作を重ねました」
					本格的な調理法で作るおいしい蒸しパン。ぐんぐんと口コミで人気が広がり開店から1年が経ちました。
						甘くない惣菜を包んだものもあるので、若い人や男性客も多く、お客さんの層は幅が広いんですよ。
							お客さんの要望に答えるうちに、100種以上のレパートリーができました。
						割るとやわらかなお団子が現れる「みたらし」。こんな驚きの蒸しパンもあります。
							何を食べるか迷いますね。
庭の大きな梅の木が咲くのも、もう間もなく。
					お子さん連れでも、そうでなくても。
					静かな住宅街でのんびりと、ヘルシーで工夫を凝らした、飛び切りおいしい蒸しパン、おひとつどうぞ。
スポット情報

天然酵母の蒸しパン屋 まるぱん
- 住所
 - 室蘭市大沢町3丁目3-2
 - 電話
 - 0143-43-8670
 - 営業日
 - 木、金、土曜
 - 営業時間
 - 10:30~16:00
 - URL
 - http://marupanchan.com
 - https://www.facebook.com/marupanchan
 
1年を通して温暖な気候の「北の湘南」と呼ばれる伊達にやってきました。
					移住者にも大人気なんですよね。まずは道の駅にちょっと寄り道しようかな。
						平日でも車がずらりと並んでいます。
							「道の駅 だて歴史の杜」はとっても人気なんですよ。
						毎朝農家から届く、新鮮な地元の農産物が大人気で、山菜をはじめ、これからの季節はレタスなど青々とした葉野菜も登場するそう。
							精米したてを購入できるお米も評判なんですよ。
							ほかにも地元の特産品やスイーツがいろいろ。
							おみやげプレゼントのおみやげも購入しましたので、お楽しみに!
さて、国道37号線から入った伊達の住宅地の一角。
						白い暖簾に小さな看板。
							道内はもちろん、全国からお客さんがやってくる店「伊達 翁(だて おきな)」がありました。
						玄関を開くと目に入るのは石臼の製粉機。
							そうです、ここは全国の厳選した玄そばを鮮度のよい状態で製粉して、手打ちで味わえる店。
						気さくな笑顔でお客さんを迎えるのは店主の竹中広文さん。
							修業したのは手打ちそばに携わる人には憧れの存在、大分県にある「達磨」店主・高橋邦弘さんのもと。この店は高橋さんが率いる全国のお弟子さんたちの店、翁達磨グループに属する数少ない店の一つです。
							2000(平成12)年の開店から今年で19年目になります。
竹中さんはかつてコンピューターやアパレル関係の会社で働くサラリーマンでした。
					やがて「大好きなそばの店を自分で開きたい」と各地の有名店を巡り、訪れたのが高橋さんが自家製粉に取り組んだ最初の店、山梨県の「翁」でした。
					そばのおいしさはもちろん、「店に一歩入ると、どの店よりも力強いそばの香りに感激して弟子にしてもらおうと決めました」。以来、竹中さんは「新鮮な状態が一番うまい」と、徹底的に自家製粉にこだわっています。
						竹中さんは全国の兄弟弟子と情報交換をしながら、季節ごとに厳選した玄蕎麦を各地から取り寄せます。時には産地はもちろん畑を指定することも。道産では弟子屈産を中心に清里産なども使います。
							この日は茨城産。皮むきから始め手間をかけて製粉します。
							挽きたてのウグイス色のそば粉は、ほどよい粘りと湿度で、こんなふうに握ると山の稜線のように跡が残ります。
						打つのは二八そば。
							「一鉢、二のし、三包丁、というように、一番大事なのは鉢でそば粉に水を浸透させる水回しです。そば粉一粒一粒に水を回すような気持ちで行います」
							なんともきれいな、水回しをしたそばのかたまり。素早くのして包丁を入れます。
						とても美しく切りそろえられたおそばです。
							「この店、実は機械でやってるんじゃないの?なんて言われるのは、最高の誉め言葉です」と竹中さんは笑っていました!
						実はこの日の見事な水回しは、まもなく独立する竹中さんのお弟子さん、塚田美由紀さんが行ったものでした。「努力が実っていい状態のそばを打てるようになってきましたよ」と言う竹中さんに背中を押され、今は開業準備中なのだそう。がんばってくださいね!
						人気の「蕎麦セット」1,620円をいただきます。道産大豆のほんのりとした甘さを楽しめる自家製とうふと刺身こんにゃく、蕎麦味噌、盛り蕎麦、そば粉団子とデザートまで。
							香ばしい蕎麦味噌とまず一杯というのもいいですね。もちろんおいしい日本酒やビールも用意しています。
						そばは食べるタイミングに合わせて茹でたてを出してくれますよ。たっぷりの湯で泳がせるように茹で冷水で締めると、すぐにテーブルへ。
						のど越し良く、噛むともちっとした食感のそばは、鼻から抜けるそばの香りに感激します。
							静岡産の本わさびと長野産の辛味大根をそえ、枕崎産の本枯れ節の厚削りと南茅部の真昆布、大分のどんこの、旨味が濃い一番だしのキリっと上品なつゆは、そば湯とともに飲み干したくなるうまさです。
						明るい光が差し込む店内は、木の温もりがある広々と落ち着いた空間。
							奥には掘りごたつの和室もあり、おひとりさまでもご家族連れでも。竹中さんがコツコツ手がけた、努力の賜物であるおいしいそばを楽しみながら、休日の大切なひとときを過ごせるお店でした。
スポット情報

伊達 翁(だて おきな)
- 住所
 - 伊達市弄月町239-3
 - 電話
 - 0142-21-2311
 - 営業時間
 - 11:00~16:00
※夜は5名以上の予約から - 定休日
 - 月曜(祝日は営業)
 - URL
 - 翁達磨グループ
http://okina-daruma.com 
道の駅 だて歴史の杜
- 住所
 - 伊達市松ヶ枝町34番地1
 - 電話
 - 0142-25-5567
 - URL
 - http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2253/
 
室蘭市中央町の伝統ある商店街。
						懐かしい雰囲気の商店街の一角に、気になるお店がありました。
							「CHICK MATCH(チックマッチ)」の看板がありますよ。
						懐かしの道具や雑貨をアクセントにディスプレイされているのは、カラフルで小さなお洋服。そう、通称チクマは室蘭発、ワンちゃんの服のブランドです。
							毎年季節ごとのテーマでデザインを発表しますが、この春は「SHINING PAST & FUTURE」と題して過去と未来の融合をテーマにしています。
							デニムやパーカー、レインウェアなどポップな色合いが楽しい!
						ハシゴを降りてきたのは店主のヤマダエリさん。
							「上が住居なので、天井を抜いて楽に出入りできるようにしました。ハシゴは友人作です。アハハ。
							昭和初期の建物で不便も多いけど、真新しいものよりずっと好き。夜、何時でもミシンを使える自由もあるし。お風呂は使えないけど、銭湯通いのおかげで知り合いも増えましたよ」
						笑顔とおかっぱがチャーミングなヤマダさんは、東室蘭出身。
							人間用の洋服の型紙を、デザインからおこすパタンナーでもあります。
チクマはヤマダさんがデザインから制作・販売まですべてをこなす小さな犬服アパレルメーカーで、ここに店舗兼工房を持ち3年目。
						各シーズンのデザインを発表後、店やインターネットでの注文が入ると、ひとつひとつそのワンちゃんのサイズに調整して手作りします。
							ちなみにこのミシン、ワンちゃんたちが動きやすいカットソーやジャージなど伸縮する生地専用の貴重なものです。
							動きやすいカットソーのウェアは定番なので、欠かせない道具です。
お客さんがドアを開けるたびに、大歓迎してくれるのは、看板犬にしてモデル犬の松男。
					日本特有の犬種「狆(ちん)」の3歳の男の子です。
						パンツもシャツもかっこいいね。
							オリジナルデザインの手刷りプリントがアクセントの、カラフルなカットソーやスエットもあります。
						オススメはジャージ!動きやすくてお洗濯しやすい、人気アイテムです。
							「ジャージ部」という名で毎年新作を発表。
							今季はオリジナルデザインの布を使用していますよ。
						まだ9か月とは思えない貫禄のネコ、スネ男もいます。
							昨年の夏にヤマダさんが近所で保護。すくすく育ち、すでに5㎏越え!
							松男とは仲良しです。
						さて、壁のモノクロ写真。上の2枚は松男のセンパイ犬、2015(平成27)年に亡くしたボストンテリアの竹男です。
							ヤマダさんは12年パタンナーとして働いた札幌の会社を辞めフリーとなり、ドッグウェアブランドの立ち上げ準備をしていた矢先でした。犬がいなくなってしまったのに始めていいものか…と悩みましたが、周囲の励ましもあり7月にスタート。
							「この仕事を通してたくさんのコに会い、あらためて犬っていいなと思って、私も新しく相棒を迎えようと自然に思えました」
2016(平成28)年のはじめ、縁あって5か月の松男くんがやってきました。
					同年の秋、探していた仕事場を室蘭に見つけ引っ越しし、実店舗を開店。
					作業の傍らには、いつも松男がいます。
					フレンドリーで接客にも大活躍!ご近所でも人気ものになりました。
						趣味は写真というヤマダさんは、70年代のカメラを持ち歩き、「データだと消えるから」とフィルムで毎日写真を撮ります。
						写真の風景に溶け込む、チクマの服を着た松男。
							「チクマの服を着て、たくさん写真を撮って思い出を作ってほしい」
							そんな思いがこめられた洋服は、着やすくて機能的。人間のもの同様にしっかりとした一生着られる造りです。
先日、古物商の免許を取得したヤマダさん。
					今年は本格的に古着を使ったアイテムの制作や、アンティークの販売もはじめる予定。
飼い主もワンちゃんも幸せな気分にしてくれる、すてきな服を、どうぞこれからも室蘭から届けてくださいね。
スポット情報

CHICK MATCH(チックマッチ)
- 住所
 - 室蘭市中央町2丁目7-12
 - 電話
 - 0143-57-5452
 - 営業時間
 - 11:00~18:00
 - 定休日
 - 不定
 - URL
 - http://chick-match.shop-pro.jp
 - https://www.facebook.com/CHICK-MATCH-774217176054562
 
さて、そろそろ夕ご飯にしようかな。
向かったのは明治時代から製鉄所があった輪西地区。製鉄企業の門前町として栄え、企業の社宅や独身寮街として古くから開けたエリアです。
歴史ある輪西の細い路地に、ひっそりと佇む1軒のお店がありました。
						まちの洋食屋として長年親しまれている「レストラン 蘭亭」です。
							昼はいつも地元の人でにぎわっていますが、今日は夜に出掛けてみました。
						レンガ造りの落ち着いた雰囲気です。
							創業は1976(昭和51)年、地元大手企業の歴代社長も頻繁に通い、本州からの出張族が夜な夜な訪れていた店です。
							「あの頃は同世代の社員さんがたくさん来て、今は道外にいる人が多いね。懐かしがって訪ねて来てくれることもあって、そんなときはうれしいですよ」と話すのは、オーナーの菅原宣明さんです。
						活気あふれる厨房に、多い時は5人の料理人が働いていたそうです。今は裏方に回っている菅原さんですが、東京のホテルなどで洋食の修行を積み、地元室蘭・輪西でこの店を開きました。
							菅原さんのレシピによるメニューは今もなお地元の人が「何かと食べたくなる」味なのです。
						これは煮込みはじめて2日目のデミグラスソース。まだトマトの成分が濃く、横にはこんがりとオーブンで焼き、下準備した大量の鶏ガラがありました。これから一緒に煮込むのだそう。ほかにも店で出すステーキなどのお肉を処理するときに出るスジや野菜なども無駄なく使用してダシを取り、1週間以上かけて完成させます。
						口の中でほろほろと崩れる軟らかさがたまらない、名物の「ビーフシチュー」。ブイヨンで炊いたバターライスかパンのどちらかと、サラダとコーヒーが付きます。これで1,300円とは…なんとお手ごろ。
						おなじくデミグラスソースをたっぷりと使った、ふっくらとしたハンバーグも人気です。
							旨味があって、少しさっぱりとした自家製ソースのおいしさがクセになり夢にも登場しそうです。
						もうひとつの人気メニューが「ポークジンジャー」
							毎日届く、新鮮な道産豚を分厚くカットし、香ばしく焼き上げていますが、とても軟らかな食感で、女性にも人気です。
							同じこの豚肉を揚げたカツやカツカレーもすごいボリュームで評判の味なんですよ。
						この日お祝いで集まったご家族。ポークジンジャーを食べていました。昔からみんな大好きなんですって。
							普通の日も特別な日も、ふと思い出しこの味が食べたくなるのですね。
「懐かしい昭和の味、手間暇をかけた昭和の洋食屋をずっと続けているだけ。新しいことをしているわけではありません」と菅原さん。
地元の人はもちろん、室蘭を離れた後も、この味を懐かしんで訪れる人たちの気持ち、わかります!
					鉄のまちの洋食を味わいに、また室蘭に来たら寄りますね。
スポット情報

レストラン 蘭亭
- 住所
 - 室蘭市輪西町1丁目36-1
 - 電話
 - 0143-44-4637
 - 営業時間
 - 11:30~14:30 (L.O.14:00)
17:00~21:00 - 定休日
 - 月曜
 

北海道情報誌 
HO [ ほ ] 
(毎月25日発売 本体556円+税)
							北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
							http://www.burant.co.jp/
室蘭・伊達のおみやげプレゼント

「天然酵母の蒸しパン屋 まるぱん」
蒸しパン(6個セット)を6名さま
							※種類はおまかせください。

「CHICK MATCH(チックマッチ)」
ワンちゃんのお散歩用マナーポーチを2名さま

「道の駅 だて歴史の杜」
伊達のおやつセットを4名さま
							※種類は変更になる場合があります。

「道の駅 だて歴史の杜」
伊達カレー(6個セット)を4名さま
※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
							※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
							※当選賞品の発送は5月下旬の予定です。
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