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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.22

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.22「旭川・美瑛の旅<後編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


使いやすくて美しい旭川家具の魅力を知る【旭川デザインセンター/旭川家具工業協同組合】

旭川と言えば家具のまち。JR旭川駅の中に入ると…

地元の家具やイスが設置され、駅で行き交う人々が自由に休むことができるスペースがあります。
それにしても立派な一枚板のテーブル!

「旭川家具」は、伝統ある高い技術、道産を中心とした良質の木材で作られています。そんな「旭川家具」が一堂に会する「旭川デザインセンター」に向かいます。

国道39号線沿いにあるモダンな建物。
2017(平成29)年の6月にリニューアルした「旭川デザインセンター」は旭川家具の拠点。1957(昭和32)年に設立した、旭川家具工業協同組合が運営するインテリアショップです。
現在、カンディハウス、コサイン、匠工芸をはじめとした旭川地域の製造メーカー30社以上の製品が一度に見られるので、インテリア好きにはたまりません。購入もオーダーもできます。

店長の渡邉靜代さんは家具メーカーで働いていた経験から、とても丁寧に説明してくれます。

「旭川家具はデザインの美しさはもちろん、機能的。使う人のことを考え、長く使い続けられるよう設計されていますし、修理の体制も万全です。たとえばこのテーブルは普段は4人用で、お客さんが来れば天板を広げて大人数で使えます」

約1000坪の広々としたフロアには、家具をはじめ小物や玩具等のクラフト製品が並び壮観です。
1階では企画展や各メーカーを組み合わせた季節ごとの展示を行っています。

2階にもまだまだ展示スペースがあるので、行ってみましょう!

2階は白い壁でメーカーごとに仕切られ、個性を活かしたディスプレイがされています。
子ども用家具がかわいい老舗メーカーや、旭川に工場がある東京のメーカーなどもあります。

「こちらは一人でデザインと製作を行う、小さな工房があつまるスペースなんですよ」
素材を活かし、手づくりのぬくもりのある家具が集まるコーナーなのですね!

店内に展示されていた、太い木々が積まれた大正時代の製材・造材現場の写真です。大雪山系の森の木を伐り出し、生活道具を作り始めたのが旭川家具の発祥。100年以上の年月をかけ、旭川市を中心に東川町、東神楽町一帯は、日本を代表する家具産地となりました。

テーブル用のナラやタモなど、一枚板や家具には黄色い札が付いているものがあります。北海道産の広葉樹を使う「ここの木の家具・北海道プロジェクト」の印です。
2014(平成26)年に旭川地域から始まった取り組みで、輸入材が大半を占める中、道産材使用率は年々高まっているそう。

旭川家具を作り続けるため、木を切るスピードを配慮し植樹や伐採をバランスよく行う…という、森の循環を確立する活動も積極的に行っています。

新たな時代もはじまっています。
1990(平成2)年より3年に一度開催する国際的な家具デザインコンペ「国際家具デザインコンペティション旭川」は、ハイレベルなコンテストとして世界中から注目されています。
また、これまで続けていた「旭川家具産地展」を、地域のものづくりの可能性を語り合う「旭川デザインウィーク」として2015(平成27)年にリニューアル。全国のモノづくりに関心ある人々が集まる人気イベントとなっています。

JR旭川駅に展示されている「SORAHE」

この、上に行くほどに支柱が細くなる美しい棚「SORAHE(ソラへ)」は、2005(平成17)年のコンペで最高のゴールドリーフ賞を受賞したものを地元メーカーのメーベルトーコーが製品化し、定番家具となっています。

写真提供:旭川デザインセンター

世界から求められる旭川家具ですが、何よりもまず地元の人に家具や木に親しみ理解してもらいたい…と、ここではプロの家具職人によるワークショップも行っています。後ほどそのお一人、「AISU PROJECT(アイスプロジェクト)」の小助川さんの工房を訪ねますよ。

木は家具に生まれ変わり、家庭で愛されることで子々孫々までさらに長く生きることができます。そんな「長く使い続けられる家具を作りたい」という思いから生まれる旭川家具だからこそ、多くの人が惹かれるのかもしれません。

スポット情報

旭川デザインセンター

住所
旭川市永山2条10丁目1−35
電話
0166-48-4135
営業時間
9:00~17:00
定休日
なし(年末年始、お盆は休業)
URL
http://www.asahikawa-kagu.or.jp
Facebook
https://www.facebook.com/asahikawakagu

※3月2日(土)~3日(日) スプリングフェア、6月19日(水)~23日(日) 旭川デザインウィーク、9月7日(土)~8日(日) 旭川家具の日フェアあり。
木工ワークショップは不定期ですのでフェイスブックなどの情報をご確認ください。


地元の繋がりから生まれた焼きたてパンをその場でいかが?【Pain Café loop (パンカフェループ)】

さて、旭川で朝ごはんを目指して向かうのは天然酵母のパンが人気のパンカフェです。

家もまばらな、のどかな郊外。夏は畑や田んぼに囲まれる住宅の一角に、Pain Café loop (パンカフェ ループ)」を見つけました。

にこやかな店主の土田さんです。
ずらりと並ぶのは自家製の天然酵母を使ったパン。
裏の畑でご両親が大切に育てている果物や野菜、そしてハチミツや牛乳、卵などは、土田さんが尊敬する近隣の生産者の食材を使用しています。

2011(平成23)年にオープンして今年で8周年。
「多くの人との出会いから生まれた店です。こうやって続けられるのも、人と人との繋がりがあるからですね」と土田さん。
「ループ(輪)」はそんな土田さんが大切にしている繋がりを表した店名なのです。

いつも買いに来てくれる常連さんがやってきましたよ。
「ここのバゲットやカンパーニュが大好きなんだ」
一人でふらりと買いにくる男性ファン、けっこういるそうです!

もともと飲食店で働いていた土田さん。
「独立を目指していましたが、パン屋になる予定ではありませんでした(笑)
勤めていた店でバゲットを出すために、いろいろ勉強しているうちにパンにはまりました」

店の顔的存在の「バゲット」248円は、皮はパリっと香ばしく中はモチっと軟らか。
ほんのりとした甘さはレーズンから起こす自家製酵母の自然な甘さなのです。
ほかに「バゲットセサミ」「五穀のバゲット」など数種類あります。

きつね色の山型パンは、近隣の牧場 前田牧場 の搾りたて牛乳を練りこんだ「ミルクブレッド」486円。
土田さんが心を込めてひとつひとつ焼き上げるパンは、食べておいしいのはもちろん、見とれるほどきれいです!

「お酒に合うパンもありますよ」とオススメの「ポワブルリュスティック」。ピンクとグリーンの粒コショウ、カシューナッツ入りでハマる人が多いそう。
肉料理に合わせたいカカオとオレンジの甘くないパン、ほうじ茶とイチヂクのパンなど…どんな味かなと期待がふくらむ、食材の組み合わせが魅力的なパンも多いのです。

焼き菓子も評判です。シフォンケーキには、愛別町にある あんふぁん農園 の平飼い卵を使用。
ご両親が育てた大豆で作った、自家製きな粉のクッキーなどもありますよ。

ここではぜひ店内でパンやスイーツを味わってみて。
購入したパンはお好みの量だけカットしてもらえます。プラス259円で自家製のジャムや地元のハチミツなど、その時々で2種類つけられますよ。
香りよい美瑛の自家焙煎珈琲店「Gosh(ゴーシュ)」のコーヒーと一緒にぜひ。ほかに紅茶やハーブティーなどドリンクもいろいろあります。

店内のみで味わえるフレンチトーストや自家製スイーツも毎日3~5種類あります。夏には自家野菜を使ったサンドイッチプレートも登場します。
この日は人気メニュー、ほうじ茶が香る優しい味わいの「平飼い卵のほうじ茶プリン」388円をいただきましたよ。

「次は何食べようかな」と食べているそばから考えてしまいます。
朗らかな土田さんとのおしゃべりも楽しく、「常連になりたい!」と思ってしまうお店でした。

スポット情報

Pain Café loop
(パンカフェ ループ)

住所
旭川市東旭川町下兵村388
電話
0166-37-2877
営業時間
10:00~17:00
フレンチトースト 11:30~16:00
定休日
月・火曜 (祝日は営業)
URL
https://www.facebook.com/loop.bakerycafe/

北海道の暮らしの中で長く愛される家具作りを【AISU project (アイスプロジェクト)】

旭川デザインセンターに常設展示している家具職人の一人で、地元の人が木に親しむためのワークショップを積極的に行っている小助川泰介さんを訪ねます。

旭川デザインセンターの展示ブース

環境に配慮した良質の木材と、確かな技術で家具作りに取り組む若手作家の小助川さんの小さな工房「AISU project(アイスプロジェクト)」

今シーズンよりリニューアルした、カムイスキーリンクスの観光案内のカウンターや額縁などの制作も担当した、注目の家具作家です。

工房は多くの家具メーカーの工房がある永山地区にあります。
「使い捨てない、長く愛す」をコンセプトに、2012(平成24)年に家具メーカーから独立して、「AISU project」をはじめました。

函館出身で建築施工管理士の資格を持つ小助川さん。函館工業高校建築科を卒業後、建築関係の仕事に就くために旭川に移住しました。そしてその自然豊かな環境に魅了されたそうです。
「旭岳をはじめ山や森がとてもきれいで。北海道出身ですが、道南とはまた違う風景に、“なんて北海道らしい風景なんだ”と感激しました(笑)」

建築の仕事をしているうちに「旭川は家具のまち」であることを知りました。
もともとインテリアが好きで「自分の手で作り出す仕事」を志していた小助川さんは、旭川の家具メーカーに転職します。けれどそこで大型店舗の什器など、心を込めて作ったものでもすぐに取り壊される事実を知りショックを受けました。

「作ったものが、むしろ環境の負担になっている」という現実の中、出掛けたのはデンマークでした。
「冬が長いという環境は北海道に似ています。暮らしに溶け込み、家族代々で長く家具を使っている北欧の人たちの暮らしぶりが見たかったのです。伝統ある北欧家具の使いやすさと洗練されたデザイン、環境への配慮など、長く愛される理由を知り、旭川でもそんな家具作りができないかと思いました」
旅をしながら「AISU project」のコンセプトを膨らませ、帰国後に独立しました。

使用するのはナラやタモ、クルミやヤマザクラ、トドマツなどの道産や国産の木材を中心に、海外産でも環境に配慮された証明がある木材を使用します。
「木材を購入するときは1枚1枚購入するのではなく、ひと山で購入するので、家具に向くもの、あまり向かないものなどいろいろあり、削ってみるまでわからないんですよ」

旭岳の等高線入りの「カッティングボード」3,500円、樹種の名が入った「コースター」800円など、家具に向かないものやたくさん出る端材も「家庭や職場に少しでも森のやすらぎを」と手間をかけて木工品に仕上げます。

一番好きな道具はカンナだという小助川さん。狂いのない家具を作るためにまず基本となる木材を整える道具です。制作途中でも使うのでサイズもいろいろ。
小助川さんの家具はコンセプトはもちろん、その確かな技術も評価され、異例の早さで多くの人々に支持されるようになっています。

「旭川の人たちに地元の木を使った地元の家具を愛してもらいたい」とワークショップを行ったり、森に入り木が循環するための活動も行う小助川さん。
どうぞこれからも、北の暮らしの中で、ずっと長く愛される家具を生み出して行ってくださいね。

スポット情報

AISU project
(アイスプロジェクト)

住所
旭川市永山4条2丁目2-5
電話
0166-49-7736
URL
http://www.aisuproject.com
http://www.aisuproject-mori.com

※旭川デザインセンターに小物や家具を常設展示しています。

カムイスキーリンクス

住所
旭川市神居町西丘112
電話
0166-72-2311
URL
https://www.kamui-skilinks.com

犬と人が幸せに暮らすためのサービスショップ【DENI'S STORE (デニストア)】

さて、次に向かうのはワンちゃんのお店「DENI'S STORE (デニストア)」です。といってもペットショップではありません。

大きな骨とオレンジ色の看板が通り沿いで目立っています。
ここはトリミング、ペットホテル、ドッグフード販売を中心としたワンちゃんのアフターケアショップ。全国にファンがいるお店なんですよ。

内装やディスプレイが素敵で驚きます。
ヨーロッパやアメリカから集めた、古材やアンティークなどを使用しているそう。カッコいい!

首輪、リード、食品、ケア用品など、アメリカのインポートものから地元作家さんとコラボレーションしたものまで、おしゃれで機能的なグッズがそろっています。

あ、ワンちゃん。トリミング中ですね。
ヒッコリーのエプロンも似合う、笑顔のスタッフさんもいい感じです。

「最初は大型犬を洗ってあげるというサービスから始めました。自宅の前でね」と笑うオーナーの横倉利明さんです。「DENI'S STORE」は今年18周年を迎えます。
札幌など道内各地からの常連さんが通うトリミングは半年待ちという人気ぶり。子どものころからずっと犬と暮らす生活をしていた横倉さんは「犬との生活が幸せでもっとかっこよくなれるように」とこの店を長年続けてきました。

開店当初から力を入れていたのが、棚にずらりと並ぶ「キャスター&ポラックス」「パーティアニマル」を中心としたオーガニックフード。近隣にはデリバリーをしています。
「決して安いものではありませんが、基本のフードがしっかりとしたものであれば健康に過ごせます。病院にも行かなくていいですし。たくさんのオーナーさんに愛用してもらっています」

「とにかく、噛むこと、走ることなど犬に必要な本能を満たしてあげることが大切です」
噛んで満足するのはもちろん、歯石をとり歯の健康を保つために必要なガムも、無漂白牛皮やエゾシカのツノなど食材も明確で安心して与えられるものをセレクト。

人と犬が一緒に食べられるオリジナルの「オーガニック おからトリーツ」もあります。東川町の豆腐屋さんの有機大豆のおからと道産小麦を使い旭川のお菓子屋さんで焼いてもらっているそう!
有機ベリーとプレーンの2種類があります。

横倉さんの横には、看板犬のコディ。
いつも陽気に迎えてくれますよ。レトリーバーの専門誌の表紙を飾ることも度々ある人気者です。

休みの日は山や川に出掛け一緒に自然を楽しむことが多いそう。
なのでワンちゃんとアウトドアを楽しむ、冬の外遊び用のウエアなどもそろえているんですよ。

寒い北海道の冬の散歩にあると便利なワンちゃん用のブーツも人気です。
直接アラスカのメーカーから仕入れている「CORDURA(コーデュラ)ナイロンドッグブーツ」。犬ぞりのワンちゃん用に開発されたブーツです。履かせやすく、生地が薄いので違和感が少ないのか、嫌がらないそう。サイズも小型犬から大型犬までいろいろあり店で試着できます。

店名の「DENI」は横倉さんが大人になってから最初に飼った犬の名前です。
「甘やかして育ててしまったために、最後までお互いがつらかった。そんなことがおこらないようにお客さんの話を聞き、できることがあればアドバイスします。店に置くグッズも、今までの経験から感じる必需品はもちろん、あれば気持ちが豊かになるようなものをそろえます」

横倉さんが刻印するオリジナルのコインの迷子札も、犬が脱走して困ったことがあったから。

またこの季節、引っ張られ雪道で転ぶことが怖くて外に出られない…という飼い主さんのための冬のお散歩教室などをひらくことも。全国各地からの通販のメールに相談が書いてあれば、電話をかけ直接話すことも多いそうです。
飼い主さんが本当に必要とするサービスを提供してくれて、そして何より犬飼いの大先輩の横倉さんを中心に温かな雰囲気のスタッフさんたち。

こんなに頼りになるショップがあるなんて地元の人がうらやましい…。
話を聞くほどにワンちゃんと暮らしたくなるお店でした。

スポット情報

DENI'S STORE (デニストア)

住所
旭川市豊岡4条4丁目1−3
電話
0120-115-509
営業時間
8:00~19:00
定休日
なし
URL
http://www.denis-store.com

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


旭川・美瑛のおみやげプレゼント

Pain Café loop (パンカフェ ループ)」

クッキー3種(自家製きなこ、ごま、抹茶)各2個、計6個のセット5名さま

「AISU project (アイスプロジェクト)」

旭岳の等高線をデザインしたカッティングボード3名さま
※木の種類はおまかせください。

「DENI'S STORE (デニストア)」

アメリカの人気オーガニックドッグフード「キャスター&ポラックス オーガニクスドッグフード 約2kg」または、オーガニック地鶏がベースの「パーティアニマル オーガニックドッグフード 約2㎏」と、ショップオリジナル「有機ベリートリーツ(おやつ)150g」のセット各1名さま
※種類はお選びいただけません。

「DENI'S STORE (デニストア)」

アラスカ産雪上専用「CORDURA(コーデュラ)ナイロンドッグブーツ」(小型犬サイズ)1名さま
※カラーはピンクです。

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は3月下旬の予定です。

プレゼントのご応募について

下記の手順でご応募ください。

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