あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.17
あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.17「北見・網走・斜里の旅<前編>」
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北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!
網走市内の住宅街の奥。
森を背景に佇む1軒屋は、自家焙煎のコーヒー販売と喫茶店の「はぜや珈琲」
遊歩道がある公園の隣にあるので、散歩がてら立ち寄る人も多いのです。
2006(平成18)年にオープンして今年で13年目となります。

店内にはカラフルなコーヒーポットなど、ハンドドリップの道具や豆がずらり。
常時20種類近く、ブレンドをはじめ農園ごとのシングルオリジンなど季節ごとの新鮮な旬のコーヒーが並びます。コーヒーも農産物なので旬があるのですよ。


生産者の笑顔や、農園の様子が掲示されていて親しみがわいてきます。

店を営むマスターの山本竜太さん、妻の司さん。
「朝の1杯がおいしいと、元気になれるし幸せな気持ちになれる。そんなみなさんの生活に寄り添えるようなコーヒー屋は、とてもいい仕事だと思っています」
山本さんはもともと建築関係の仕事をしていましたが、コーヒーを飲み歩き、焙煎で味が違うことに気が付いて、自分でも焙煎するようになったそう。趣味が高じての転職でした。
店で扱うのは開店当初から、高品質・徹底管理された「スペシャルティコーヒー」と認定されたもののみ。
山本さんは「スペシャルティコーヒー」の品質を判定できる資格を持ち、いい豆だけを選び抜き焙煎しています。また、海外の農場の視察にも出かけます。先日も東アフリカのエチオピアを旅したばかり。
店の定番「イルガチェフェ」や「ジンマ」などの農園を訪ねてきました。

焙煎機は店の奥ではなく、喫茶コーナーの席のすぐとなり。
いつもいい香りを漂わせています。
豆は焙煎した後も丁寧にハンドピックで悪い豆を取り除き、いい状態の豆だけを販売しています。スタッフの荒井圭さんの真剣なまなざしが印象的でした。


今ではオホーツクエリアの多くの飲食店から求められ、それぞれにオリジナルブレンドを提供しています。店ごとに違う道具、時には水までも。
コーヒーを淹れる環境に配慮してブレンドを作ります。
この日も地元の飲食店の店主さんが、リニューアルした店のための新しいブレンドを取りにきていましたよ。

店内ではコーヒーと手作りのお菓子もいただけます。
お菓子の担当は司さんです。定期的に東京のお菓子教室に通い、腕を磨いています。

季節のケーキは、さくさくのメレンゲと和栗のモンブラン。お菓子に合うコーヒーを選んでもらうのも楽しいのです。この日は香り高く完熟の果実を思わせる豊かな香味の「リッチブレンド」
カップは薄く口当たりがいい有田焼です。

冬の定番、濃厚なコーヒープリンもオススメですよ。
大きな窓の景色も楽しみながら至福のコーヒータイムが過ごせます。

「今日はどんな気分ですか?」
「今日は濃いめがいいね~」
そんな常連さんとの会話もここでは日常。
実は市内に住んでいる山本さんのかつての恩師、陸上の先生なんですって。
そうそう、タイミングが合えば、ぜひコーヒー教室にも参加してみて。

ハンドドリップのコツを山本さんがじっくり教えてくれます。
ローストの種類によって豆の分量を変えるなど、目からウロコのポイントがたくさん。

豆を購入すると付けてくれるパンフレットが教科書ですが、とても丁寧に豆の分量や淹れ方がイラスト付きで描かれ、親切です。
「オススメしているのは“さし湯”。濃いめに入れ、少しずつ味見しながら好みに調整して飲んでくださいね」
ほんのちょっとの湯で、香りや味わいが変化するので驚きます!

年末年始には毎年、山本さんの学びの総決算である、特別なブレンドを出すそう。
今年旅をした、エチオピアの素晴らしい豆のブレンドです。
お楽しみに!
思わず通いたくなる網走のコーヒー屋さん。
またぜひ来ますね。
スポット情報

はぜや珈琲
- 住所
- 網走市駒場北3丁目9-7
- 電話
- 0152-67-9800
- 営業時間
- 豆販売 10:00~19:00
喫 茶 10:00~17:30
(L.O.17:00) - 定休日
- 日曜 (2019年1月より、日・月曜)
- URL
- https://hazeya-coffee.com
※豆やグッズの通販もあります。
網走の中心部からちょっと離れた山の中。
小さな小屋を見つけました。

「mökki(モッキ)」の看板の向こうにある小さな丸太小屋、フィンランドの人々が短い夏を楽しむ小屋を意味する店名です。
北欧雑貨を販売しています。

店主はアウトドアガイドでもある田中聡志さん。
そう、ここは北欧雑貨とアウトドア体験のお店です。
今年で開店から3年経つそうです。

ずらりと並ぶシロクマは…
「もともとはフィンランドの銀行のノベルティとして作られた貯金箱『クローネ』です。秋冬季節限定品は、毎年違う色のマフラーを巻いているのでコレクターもいますよ」
ほかにもムーミンのアイテムや、北欧デザインの文房具。
少数精鋭でそれぞれストーリーがあるおもしろいものをセレクトしています。

スウェーデンのイラストレーター、インゲラ・アリアニウスさんが描いた、ポップなタッチの動物たちのメラミンの食器。ボールやプレート、カップなどお子さんやお孫さんへのプレゼントに人気です。
もちろん大人向けも。
「ロールストランド」や「イッタラ」、「アラビア」など北欧の器も季節ごとにいろいろ揃えています。

店のすぐ隣の家に家族と暮らす田中さん。
大工さんに弟子入りして半年かけて建てたというすてきな自宅です。
「僕も妻も、森で暮らしてみたかったんです」
休日はお子さんと家の周りの森で遊んだり秋はキノコ、春は山菜をつんだり。
森ライフを満喫しています。

田中さんは静岡県出身。「母が北見出身で、幼いころから北海道を訪れ、大好きになりました。受験も目的は北海道に行くことでした(笑)」と釧路の教育大学へ。卒業後は網走で小学校の先生になりました。
オホーツクの流氷を見て「こんなすごいところが日本にあったのか」と感銘を受けたという。
「人生なんてあっという間。自然にかかわる仕事をしてみたい」と12年の教員生活を終え、9年前に資格を取り自然ガイドへ転身しました。

アウトドア体験は、トレッキングを中心に、ナイトツアーなどさまざま。
地元の網走はもちろん、知床や釧路まで足を運びガイドしています。
「周りに気を遣わず、マイペースで体験できる」と評判な1日1組限定。
お子さん連れの家族や年配客、一人旅などなど。リピーターの割合が多いそう。
「まちのそばに大自然があり、野生動物にも会える網走はすごい。特に森を抜けてオホーツクの海が見られる能取岬はいいですよ。流氷のオホーツク海の眺めも迫力があります」
北欧雑貨の販売とガイド業を二足のわらじで奮闘する田中さんですが、2つの事業共通のコンセプト「北の暮らしをもっと楽しく」を、まず誰よりも実践して楽しんでいることが伝わってきます!

活動も広がり「網走にネイチャーガイドは少ないので、ほかの方にもこの仕事をオススメしたくて」と、田中さんは地元の方向けに今年からガイド講習会を始めました。
また雑貨業でも、近隣の雑貨店やカフェと協力して小さなガイドブックを制作するなど積極的です。
「流氷の風景はすごいのですが、道内の人で見たことがある方は意外と少ないんですよ」なんて田中さんから聞いてドキッ。私もです。
北海道に住んでいるのに、もったいないですよね。
流氷の季節の網走にまた来たいな。
スポット情報

NORTHERN LIFE BASE mökki(モッキ)
- 住所
- 網走市大曲62−46
- 電話
- 090-2055-2661
- 営業日
- 雑貨販売 日~火曜
(10:00~16:00)
アウトドア体験ガイド 水~土曜
※ツアーは1組最大6名まで - 定休日
- 水曜、年末年始
- URL
- https://mokki.shopinfo.jp
北見にやってきましたよ!
クラフトビールが盛り上がる日本ですが、実は全国で初の地ビールを醸造したのがこの北見の地。

開業は1995(平成7)年となる「オホーツクビール」です。
地元の人が「本当に本当においしいから、北見にきたらぜひ飲んでみて」とススメてくれるところです。

「ドイツには小さな村にも醸造所があって、みな新鮮なビールを楽しんでいる。そんな文化を北見でも…と創業者と地元の異業種の人々が集まり、夢を膨らませ、北見ビール研究会を作ったのが1988(昭和63)年。そこから試作を重ね1994(平成6)年に全国初のビール製造内免許を取得しました」と支配人の大石祐司さん。

広々とした店内も週末は観光客はもちろん、地元の人でいっぱいになります。
どこの席からも見えるのはビール醸造の釜なのです。

「ビールの下ごしらえをする3つの釜です。それぞれ役割があります」と、造り方を説明してくれたのは製造責任者の阪内順逸さん。
北見工業大学の教授が研究会のメンバーだった縁で、当時大学院の学生だった札幌出身の阪内さんは、そのまま就職して製造担当者に。とにかくビールが大好きなんですって!
「ここで造るのはドイツと同じオールモルト100%にこだわったビールです。この一番右側の釜は仕込み釜。麦芽(モルト)をお湯に入れて熱を加え、でんぷんを糖に変える釜です」
さらに左の釜でろ過し、真ん中の釜で香りの決め手となるホップを加えじっくり熱します。最後にまた左の釜に戻り、不純物を取り除くと麦汁となります。
この後管を通して、麦汁は直接地下のタンクへ。ここで酵母を加え、3日から1週間かけて発酵させます。

阪内さんが見ているのは、それぞれのタンクの温度。
「温度と糖度が下がったら醗酵が終わり若いビールができたということです。ここからさらに貯蔵して低温でじっくりと寝かせ熟成させます」

「このペレット状のものはホップ。道内では上富良野が産地で、今年の夏はオール北海道原料のビールを造りました。12月には、まるで白ワインのような華やかな香りになるニュージーランドのホップを使い、スパークリングワインのようなイメージのクリスマス限定ビールができます」
そんな特別醸造のビールを楽しみにしている地元の人も多いそう。
ビールは定番の5種類と館内限定の季節のビール1種の合わせて6種類、全種類制覇はいかが? キンキンに冷やすのではなく、種類ごとに一番おいしい温度で出してくれます。



オススメはイギリスの伝統的なビールで、ほどよい苦みの「エール」。館内限定でにごりがある「エール無ろ過」は酵母の旨味が感じられます。ぜひ飲み比べてみてください。
ビールはすべて1杯480円。男性2,300円、女性1,800円の飲み放題もお得です。とにかくどれも飲みやすく、ちょっとビールは苦手…という人もイメージが変わってしまいますよ。

ビールが進む料理のおいしさも評判です。メニューは種類豊富でリーズナブル。名物の北見のタマネギを丸ごと使った「揚げ出し玉ねぎ」440円、軟らかな「エゾ鹿の黒ビール酢煮込み」1,380円。ファインアロマホップが爽やかな、ピルスナーと合わせてどうぞ。

また北見名物で日本一の生産量を誇る白花豆のサラダもぜひ。「白花豆とカマンベールチーズのハーブサラダ」820円。ほかにも300円代からの気軽なおつまみもあります。
食事メニューもパスタやオムライスなどいろいろありますよ。
道外や市外から訪れるお客さんを、まずはここにお招きする地元の人が多いそう。ウェディングパーティーに利用されることも。
観光客のためだけではなく、まさに地元の人のためにあるブルワリー(醸造所)なのですね。
北見に来たらぜひ寄ってみてください。

賞味期限は1~2カ月ですが、瓶ビールをおみやげにもできますよ。
そうそう、阪内さんからドライバーにも朗報!
「自信作の、おいしいノンアルコールビールもあります。ぜひどうぞ!」
スポット情報

オホーツクビール
- 住所
- 北見市山下町2丁目2−2
- 電話
- 0157-23-6300
- 営業時間
- 11:30~22:00 (LO.21:30)
- 定休日
- 12月30・31日、1月1日
- URL
- https://www.beers.co.jp
北見といえば、焼肉。
人口あたりの焼肉店の数が全国でも上位なんですよ。
冬の一大イベント、寒くて楽しい「北見厳寒の焼き肉まつり」は全国的にも注目の的なのです。

転勤族の方の発案から「北見の寒さと焼肉をあわせてPRしよう」と始まり、来年2月の開催でいよいよ20回目。ときにマイナス10℃を超える厳冬の星空の下、肉を味わう市民と旅行者で盛り上がるのです!

シンボルの巨大七輪は聖火台!
開会のセレモニーでは、その年の新成人による点火式を行います。
そんな心底焼肉を愛する北見に来たからには、やっぱり焼肉店に出かけたくなります。

大きな病院や会社のビルが連なる通りの交差点に、ポツリと看板が灯る1軒屋。
お目当ての北見焼肉店「鳥源」は2階。右手奥にある階段を上がります。

「いらっしゃい」
店主の坂上良夫さんは1937(昭和12)年、北見生まれの81歳。
もともとは坂上精肉店の2代目です。焼肉店をはじめて50年以上が経つそうです。

奥さんと二人で長年店を守ってきました。常連さんが多い店なんですよ。
予約しないと入れないこともあります。

こちらはバトミントンサークルの皆さん。仕事帰りに汗を流して、これから焼肉とビール。みなさん学生の頃からこの店に度々通っているそう。

メニュー表は「御舌代」!いろいろありますね。
「竹の子」ってありますが……動脈でホルモンの一種だそう。ほどよくコリっと噛み切れ、中はふわっと軟らかく、北見の人たちにはなじみの味です。
人気はやっぱり「牛サガリ」や「ホルモン」「牛舌(タン)」です。値段がちょっと高いと思います?
いえいえ……お肉が来たらビックリ、納得するはずです。

どうです、この盛り。しかも厚切りです。軽く2~3人前はありそうです。
「昔は地元のものがよく手に入ったけれど、今は難しいね。庶民的な値段じゃないと、いつも食べられないからね。日本人の口に合うアメリカ産のいいものを選んでいるよ」と坂上さん。
ホルモンや豚サガリなどの豚肉は地元のもの。
鮮度がいいので、きれいなピンク色。生で味はつけてないので、お皿の上で塩コショウなどお好みで味付けします。
カリっと焼いていただくと、臭みがまったくなくて、とてもおいしい!
「ホルモンは処理が大切。一晩でも置くと内臓の臭みが付いちゃう。朝仕入れてきたら、すぐによく洗うんだ」

自慢の厚切り牛タンもこの通り、ビッグです!

秘伝の生だれは、リンゴなどのフルーツや隠し味のジュースなど数種類の材料を合わせて、1~2日味を落ち着かせたら完成。塩コショウしたお肉に、甘めのタレを付けて食べるとご飯が進みます!

気が付けばモクモクとすごい煙。けれどやっぱりこれが北見焼肉の醍醐味。
コートを入れるビニール袋も貸してくれるので、七輪のお肉のように、存分に煙にまみれましょう。
おいしかった!また食べに来ますね。
スポット情報

鳥源
- 住所
- 北見市北9条東1丁目
- 電話
- 0157-22-4052
- 営業時間
- 17:30~22:30
- 定休日
- 不定休
イベント情報

2019年 北見厳寒の焼き肉まつり
- 開催日
- 2019年2月1日(金)
- 会場
- 北見芸術文化ホール駐車場 特設会場
(北見市泉町1丁目) - 料金
- 前売り入場券1枚2,000円
(限定2,000枚を予定)
※当日券の販売はございません。 - お問い合わせ
- 0157-32-9900
(北見市観光協会) - URL
- https://www.facebook.com/kitami.genkan.yakiniku

北海道情報誌
HO [ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)
北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/
北見・網走・斜里のおみやげプレゼント

「はぜや珈琲」
オリジナル缶&ブレンドコーヒー「リッチ」100gのセットを3名さま

「はぜや珈琲」
ドリップパック6個セットを5名さま

「mökki」
子供用メラミンのお皿2枚セットを3名さま
※絵柄は変わる場合があります。

「オホーツクビール」
瓶ビール6本セットを3名さま
※写真はイメージです。
※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は1月下旬の予定です。
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