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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.16

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.16「中頓別・枝幸の旅<後編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


鮮度バツグンの枝幸の海の幸を全国へ【瀧源商店】<後編>

毛ガニで有名な枝幸町ですが、11月いっぱいまではホタテや鮭が旬。
特にホタテは流氷が運ぶミネラル豊富な海に稚貝を放流して、2年ごとに引き上げる、限りなく天然に近い養殖なんですよ。
こちらは「瀧源商店」がホタテを仕入れている水産会社。すごい量ですね。

「ホタテも鮭も本当においしいから、食べてみて。最近は獲れる魚も変わって来て、こんな立派なブリが獲れるようなったのは最近だよね」「瀧源商店」3代目の滝浩司さんと息子の正さん。
地元の魚を教えてくれつつも、市場から持ち帰った魚を手際よく開店に向け整理していきます。

「瀧源商店」は、まちの人々が通うスーパーですが、現段階で残る資料では創業1922(大正11)年という歴史ある店です。まちの人たちの話によるともっと古いそうですよ。

もともとは鮮魚店からスタートしています。お店の横にペイントされた、カニや鮭の絵が目印になりますよ!

今から約60年前、初代店主の時代の写真を見せてもらいました。
巨大なオヒョウを見ている、ブラシを持つ人物が初代店主の源造さん。
中央の黒ぶち眼鏡が2代目、源司さん。かっこいい二人ですね。

初代源造さんの時代の店舗です。レトロな車は当時の社用車。購入した2代目の源司さんは「枝幸で2番目に買った」というのが自慢だったそう(笑)

そんな二人から店を受けついだ3代目の浩司さん。見事な手さばきで、次々と大きな鮭をさばきます。神奈川の常連さんからのオーダーで、1尾まるごとさばいて、生の身と筋子をクール便で届けます。
最近は魚をさばく浩司さんの動画を、正さんがアップして好評なのだそうですよ。

店先にも鮭の切り身を並べて、陳列もほぼ完了です。
市場で選んできた、1本まるごとの鮭もありますよ。

鮮魚のほかに浩司さんが手作りしている干物などもズラリ。地元の魚で作る干物は、安くておいしいと評判。おいしさの秘訣はやっぱり「新鮮でいいものを使うこと」だと、浩司さん。「少しでも鮮度がよくないものは仕入れない」という確固たる信念があるのです。

これからお歳暮の時期、事務所も店のバックヤードも、足の踏み場が無いほど発送作業に追われるそうです。冷蔵コーナーにある手作りのイクラやとろけるようなウニの一夜漬けも好評で、年末までに売り切れてしまうそう。その貴重なウニの一夜漬け、今回のおみやげプレゼントにしますね!

立派なお造り!お刺身のオーダーもできる限り受けています。
地方への発送が増えてはいますが、やっぱり何よりも地元の人たちに信頼され、親しまれている店なのです。

「これからも枝幸の豊かで新鮮な海産物をみなさんに知ってもらえたら」と4代目修業中の正さん。
腰を痛めた浩司さんを心配して、枝幸に戻った正さんはSNSで情報を公開したり、パンフレットを制作したりと、店のPRに努めています。夏にはお子さんも生まれ、おじいちゃん、おばあちゃんは初孫にメロメロなのだそう。
どうぞこれからも家族仲良く店を守ってくださいね!

今度は毛ガニやタラバがおいしい、流氷明けのころにやってきたいな。

スポット情報

瀧源商店

住所
枝幸郡枝幸町本町156
電話
0163-62-1619
営業時間
9:00~18:00
定休日
不定
Facebook
https://www.facebook.com/takigen.syoten/
Instagram
https://www.instagram.com/takigen_syoten_1922/

※地方発送もOK


毛ガニの水揚げ日本一 温泉と枝幸産のカニを丸ごと堪能【ホテルニュー幸林】

夏は展望台、冬はスキー場としてにぎわう、枝幸の街並みとオホーツクを見下ろす三笠山。その麓に佇む建物が「ホテルニュー幸林」です。

広々としたエントランスは特別な雰囲気が漂いますが、親切で気さくなスタッフにほっとする温泉ホテルです。
旅行者はもちろんビジネスマンにも親しまれ、リピーターも多いのですよ。
日帰り温泉やレストランもあるので、昼と夜は地元の人でもにぎわいます。

迎えてくれたのは、左から清水優子さんとベトナム人で日本語も流ちょうなレ・ホアン・キム・ガンさん。笑顔が素敵な二人です。

支配人の白潟康之さんは、長年役場の観光課職員でしたが、2年前に新しくホテルを運営する会社をまちが立ち上げたときに、役場を退職して現職に就任しました。枝幸の観光に詳しい白潟さん。海幸のおいしさのヒミツなど…いろいろ教えてくれます。
ホテルの目玉はなんといっても水揚げ日本一の地元・枝幸の毛ガニ付きプラン!

丸ごと一杯つく毛ガニは、流氷が運ぶ栄養に富む海で育まれ、身もびっしり。小ぶりですが、旨味と甘味が一番濃厚なサイズを厳選しています。
また11月までが旬のホタテ料理、地元魚介のお造りや寿司など、オホーツクの海の幸が堪能できます。和牛ミニステーキまで付いた、とってもお得な宿泊プラン「枝幸プラン」は1人1泊2食付きで12,500円~。

「枝幸の旬を取り入れた料理を手ごろに味わっていただきたくて」と、あたたかな笑顔の料理長、藤原弘和さん。同じ経営で町内の山側にある「うたのぼりグリーンパークホテル」の料理長も兼任しています。

素泊まりや日帰り温泉で、レストラン「海朱(うみあけ)」の食事を楽しむのもいいですね。
「華ちらし御膳」1,850円は、カニとイクラのちらし寿司にカニ味噌和え甲羅焼き、天ぷら、カニ汁が付いています。

まるで流氷のようにカレーの海にカニの身が浮かぶ「カニカレー」は1,000円。ほかにもチキンカツなどボリュームある食事もそろいます。

おいしい食事の後は、温泉でのんびりリラックスを。
大浴場では、黄みがかったカルシウム・ナトリウム - 硫酸塩泉の天然温泉と、光明石を使った人工温泉のジェットバスがあります。宿泊の温泉利用は午前10時~翌午前0時、午前5時~午前8時(※月曜日のみ7時30分まで)と長時間利用できるのがうれしいですね。

オホーツク海に面した本館の和洋室。冬は流氷も見られる、広々としたくつろげる空間。
温泉と枝幸の毛ガニのおいしさにはまりました。

さて、ホテルニュー幸林から車で30分ほど。山と森、清流に囲まれた豊かな自然の中にある「うたのぼりグリーンパークホテル」でも日帰り温泉があるので、湯浴みのはしごはいかが?

浴場からの庭園の眺めもきれいで、キツツキやリスなど動物に出会えることも。

小さいながらも、気泡が立つ珍しい炭酸水素塩泉の浴槽もあります。ぬるめの温度で、ゆっくり浸かることで体の芯から温まります。古くから歌登にある温泉もぜひ堪能してみてください!

スポット情報

ホテルニュー幸林

住所
枝幸郡枝幸町北幸町1624-2
電話
0163-62-4040
日帰り入浴
10:00~22:00
(最終受付21:00)
料金
大人500円、小人240円
レストラン海朱
11:00~14:00 (L.O.13:45)
17:00~20:30 (L.O.20:00)
※11~3月/月2回、不定期でランチ休業有り
定休日
無休
URL
http://newkohrin.esashi.biz/

うたのぼりグリーンパークホテル

住所
枝幸郡枝幸町歌登辺毛内3665
電話
0163-68-3101
日帰り入浴
7:00~9:30、10:00~22:00
毎週月曜(祝日の場合翌日)は7:00~8:30、12:30~22:00
料金
大人400円、小人200円
レストラン函岳
11:00~14:00 (L.O.13:45)
17:00~20:30 (L.O.20:00)
※11~3月/月2回、不定期でランチ休業有り
URL
http://greenpark.esashi.biz/

移住者の青年が引き継いだ伝統ある菓子店【中野商店】

ふたたびやってきました中頓別。
山間の自然に囲まれた、こぢんまりとしたかわいらしいまちです。

そんな誰もが知り合い…と言える小さなまちに札幌からやってきた1人の青年。
中野巧都(たくと)さんは、19歳で地域おこし協力隊として札幌からやってきました。

「ずっと打ち込んでいた柔道を大学でも続けたくて浪人しましたが、うまくいきませんでした。それならいっそ何か違うことを頑張ってみたくなり、このまちに来ました」

現在、中野さんは中頓別のまちの中心部にある、おしゃれな雰囲気のお菓子屋「中野商店」の23歳の若き店主。

これまで地域おこし協力隊として、さまざまな活動をしてきました。
中でも「おもしろかった」というおみやげの商品開発。中頓別のおいしい牛乳を使ったチーズのお菓子を完成させました。この仕事に手ごたえを感じ「もっといろいろとやってみたい」と思ったところに、75年の歴史ある菓子店「とらや」が店をたたむことを知ったそう。

中野さんは、札幌には戻らず中頓別に残り店を継ぐことを決心。
多くの地元の人たちの協力のもと、今年4月に店をリニューアルオープンしました。
後継者がいないまま閉店する店が多いなか、まちの人々も喜んだ嬉しい巡りあわせでした。

屋号は改めましたが、伝統の菓子は引き継ぎました。
レシピを短い期間でご主人に学び、その後も札幌の息子さんのところに暮らすご主人とインターネットのテレビ電話で何度もやりとりして、技術を学びました。
また連休の忙しい時には応援に駆けつけてくれたことも。

とらやの伝統メニューのほかにも、日替わりのお菓子も人気です。食パンやドーナツパン、クッキーシューなど、どれもおいしそう。
「ロールケーキやメロンパンなどいろいろ試しています」
そう、「店主の気まぐれ」はチャレンジの日なのです。

この日は「アップルパイ」「ソーセージパイ」を販売。
スタッフの長澤奈緒美さんとともに午後の販売に向けて準備していました。

「とらやさんの別のレシピも試したいですし、もっとお菓子の技術を上げたい」と月に1度、札幌のお菓子屋で研修をさせていただいたり、勉強に出かけるそう。

まちの顔的存在の「砂金羊羹」。じっくり練り上げる金粉がきらめく本練りようかんは、おみやげに人気です。ほかに「鍾乳洞最中」やラムレーズン入りの焼き菓子「天北原野」なども作り続けています。

新しく始めたお菓子「生どら焼き」は270円~。イチゴやチョコレート、生クリーム、季節の素材をサンドして常時6種類を用意しています。

ほかに「くるくる」「ころころ」などのクッキーも好評です。ちなみにクッキーの名前は、中野さんがこの中頓別で出会った妻の未琴さんが名付けたそうです。
今後はこういった焼き菓子系をもっと増やし、新しい中頓別のおみやげになるお菓子も作りたいそうです。

オリジナリティがあるがま口も販売していますが、実は中野さんのお母さんの作品。19歳で家を出るとき、お母さんは中野さんの生き方を応援してくれたそう。結果どっしりと中頓別に根を下ろし始めた中野さん。最近の若者は…と決して言えないしっかり者です。

「お菓子屋以外にも、何かこのまちでできることがあれば」と考え、「中野商店」というお菓子に限定しない名前を付けたそう。
中野さんの中頓別での未来への思いが現れた屋号だったのですね。これからも楽しみ。

また中頓別に来たら寄りますね。

スポット情報

中野商店

住所
枝幸郡中頓別町中頓別28-11
電話
01634-6-1065
営業時間
10:00~18:00
定休日
日曜、不定休
URL
https://www.facebook.com/Nakanosyoten

家族のように人々が集う薪の香り漂う銭湯【黄金湯/コミレス・かふぇ・トントン】

明治時代にゴールドラッシュに沸いた中頓別。まちの歴史を物語る資料を数多く展示している「中頓別町郷土資料館」、おもしろいですよ。

黄金色がまぶしい!1900(明治33)年にウソタンナイ支流で発見された768gの金塊のレプリカもありました。

そんな郷土資料館のすぐそばにあるのが、その名も「黄金湯」という銭湯。
ちょっと、普通の銭湯とは違うのです。

銭湯なのですが、週3日間なんと500円で日替わりのご飯が食べられる食堂「コミレス・かふぇ・トントン」も開いています。
「今日は人気シェフの日だから予約がいっぱいなの」「黄金湯」代表の渡辺由起子さん。
札幌から移住し、2006(平成18)年に休業した「黄金湯」を、まちのコミュニティの拠点として2011(平成23)年に復活させました。

食堂は普段は渡辺さんが食事を担当していますが、時々ゲストを招いて得意の料理をふるまってもらうのです。
本日のシェフはハワイの日系4世で、マウイ島出身の英語指導助手ダリンさん。ダリンさんはまち直属の英語教師で、このまちに暮らしてもう5年が経つそう。

本日は釣り好きのダリンさんが自分で釣ったサーモンがメイン。ハワイではメジャーな味付け、ワサビふりかけを味付けのポイントにした「ふりかけサーモン」。ココナッツゼリー「ハウピア」もおいしそう。

席はわずか8席なので予約が確実。今日は浜頓別と枝幸で英語助手をしている方もやってきて、ダリンさんと盛り上がっていましたよ!

この湯は森のまちらしく、薪で炊く湯の銭湯なんです。
地元スタッフがピカピカに磨いた脱衣所やお風呂も準備完了。さあ、いよいよオープンです。

薪で沸かした湯は遠赤外線効果で、ぽかぽかと柔らかなあたたかさで湯冷めしにくいのです。

近所のお年寄りはお風呂の前や後ものんびりと、ここで過ごしています。
ジュースや、曜日によっては地元の牛乳「なかとん牛乳」もありますよ。

さて、「見せたいものがあるの」と渡辺さんが連れて来てくれた、倉庫の中を見てびっくり。
すべてボランティアさんたちと一緒にストックした「黄金湯」の薪です。

このおびただしい数!「東京オリンピックを超えてもまだ持ちそうね。あははは」と笑う渡辺さん。これは渡辺さんが中頓別に来て地元の人たちと作り上げた大切な黄金湯の心臓ともいえるものです。

渡辺さんはもともとは札幌で保健師やNPO法人のスタッフとして働いていました。
40代で青年海外協力隊としてネパールで公衆衛生の指導をしたことも。

そんなある日、障がい者の社会参加を考える講演が行われた中頓別に初めてやってきました。いつか「障がいを持つ人たちが働ける場を作りたい」と漠然と思っていた矢先、「インターネットでこの銭湯が売りに出されていることを知ったんです。普段インターネットはほとんど見ないのに、ね」と笑う渡辺さん。

2010(平成22)年に内閣府の地域社会雇用創造事業による起業支援金のコンペに出した銭湯再生プロジェクトの企画が通りました。準備期間からたくさんの町民が関わり、復活を果たして7年が経ちます。
今では地域の人はもちろん、移住の方や町外の人、旅人も集う、まさにコミュニティの拠点として育っています。

「中頓別は本当にいいところ、ここもきれいでしょ」と連れて来てくれたハイジの丘。
「もしも私ができなくなっても、このまちに黄金湯がずっと続いてほしいな」と軽やかに笑う渡辺さん。
渡辺さんの目を通したこのまち、私たちの目にもますます魅力的に映りました。
地域のお風呂屋さんであり、憩いの場でもある「黄金湯」。またたずねて行きますね!

スポット情報

黄金湯

住所
枝幸郡中頓別町中頓別60-1
電話
01634-6-2300
営業時間
16:00~21:00
定休日
火、木曜
入浴料
大人400円
中高生200円
小学生以下は大人同伴で無料

コミレス・かふぇ・トントン

営業日
火、金、日曜
営業時間
10:00~16:00
(ランチ11:00~14:00頃)

中頓別町郷土資料館

住所
枝幸郡中頓別町中頓別37
電話
01634-6-1170
開館時間
10:00~17:00
入館料
大人(高校生以上) 120円
小・中学生 100円

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


中頓別・枝幸のおみやげプレゼント

「瀧源商店」
枝幸産バフンウニで手作りする一夜漬け粒ウニ(80g)3名さま

「ホテルニュー幸林」
夕食は毛ガニ付き!枝幸プラン ペア宿泊券(1泊2食付)1名さま

「中野商店」
砂金羊羹ほか、お菓子の詰め合わせ3名さま

「中野商店」
クッキー詰め合わせ3名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は12月下旬の予定です。

プレゼントのご応募について

下記の手順でご応募ください。

  1. 「抽選にチャレンジ!」ボタンを押してプレゼントに応募します。
  2. このページの一番下にある「エネモチャンス」でご希望の商品を選択のうえ「回答してゲット!」を押してください。(コラムを読んでもらえる5ポイントが付与されます)

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