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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.15

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.15「中頓別・枝幸の旅<前編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


自然に抱かれた伝統の湯で和みの時間を【道の駅ピンネシリ/ピンネシリ温泉 ホテル望岳荘】

お椀をひっくり返したような、親しみやすい形のピンネシリ岳。
アイヌ語で男の山、という意味で、女の山という意味のマツネシリ岳もそばにあります。

ピンネシリ岳の登山口に近い、山小屋のような建物が「道の駅ピンネシリ」
敏音知(ピンネシリ)駅の跡地です。

かつては札幌までの急行も走っていた旧天北(テンポク)線。
敏音知駅、小頓別(ショウトンベツ)駅、まちの中心部の中頓別(ナカトンベツ)駅も、1989(平成元)年の天北線廃止とともに役割を終えました。

「道の駅ピンネシリ」では、観光案内やアクティビティの案内、特産品を販売しています。オススメは週に2日だけ入荷する、地元の牛乳を低温殺菌した「なかとん牛乳」と、無添加の「なかとんアイスクリーム」。もしも見つけたら貴重ですので、ぜひお試しあれ!

おもしろいのは「砂金ラーメン」
ゴールドラッシュに沸いた中頓別をイメージして、砂金に見立てた金箔が添えられているラーメンです。
金箔が目立つように竹炭入り道産小麦の黒い麺で、オホーツクの塩を使った塩味です。

そんな道の駅の前にあるのが「ピンネシリ温泉 ホテル望岳荘」
日帰り入浴はもちろん宿泊もでき、レストランもあります。

1916(大正5)年、音威子府(オトイネップ)から中頓別までの天北線開通にともない、人口が増えだしたこの地域の沢で、湧出する鉱泉が発見されました。当時、竹筒で里までの導水を試みましたがうまくいかず、人々は鉱水を貯めた容器を背負い家まで大切に運んでいたそうです。
その後も長く地元有志で温泉開発を目指し、1989(平成元)年にようやくピンネシリ温泉が完成。
源泉は4℃の冷泉のため加温していますが、かけ流しで毎日湯を交換しています。
神経痛や筋肉痛などを癒し、病後回復期などによい湯で、地元の人たちはもちろん登山で訪れた人たちにも喜ばれています。

レストランも評判で、秋冬は職員が採ってきたキノコを贅沢に入れた「天然きのこラーメン」800円や、そばが好評。
ほかにボリュームのあるカレーや丼ものなどもあり、地元の人も多く訪れます。

さて、この温泉と道の駅、隣接するキャンプ場や自然学校を総括運営する会社「なかとんべつ観光まちづくりビューロー」がこの秋新設されました。

専務理事に就任する本宮康年さんは、今年札幌から移住し準備をすすめていました。
「中頓別に来て星空の美しさに感激しました。四季を通してまちの魅力をお伝えしていきたいですね」

近年、雪質がいい冬のピンネシリ岳を訪れるスノーボーダーやスキーヤーが増えているそう。
冬山はちょっとハードルが高いので、宿に泊まり温泉と星空を楽しみながら、静かな冬を過ごしてみたくなりました。

スポット情報

道の駅ピンネシリ

住所
枝幸郡中頓別町字敏音知72-7
電話
01634-7-8510
営業時間
9:00~17:00
URL
http://pinneshiri-autocamp.com

ピンネシリ温泉 ホテル望岳荘

住所
枝幸郡中頓別町敏音知143-2
電話
01634-7-8111
日帰り入浴
10:30~21:00
温泉入浴料
大人380円、小学生160円
(毎月11日と26日の感謝デーは大人250円、小学生100円)
※無料休憩スペースあり
レストラン営業時間
11:30~14:00(L.O.13:30)
17:00~20:00(L.O.19:30)
レストラン定休日
第2、4月曜(祝日の場合は翌日)
宿泊
1人4,600円~
URL
http://pinneshiri-onsen.com

味噌?それとも醤油?温もりの昭和ラーメンを【八番食堂】

中頓別町の中心地に到着しました。向かうのは旧中頓別駅の近くにある「八番食堂」

創業は1948(昭和23)年。開業から半世紀を超える食堂です。
地元や近隣の人が大好きなラーメンを、創業のころから出しています。

お昼を過ぎた中途半端な時間ですが、やっていました!
招き猫や古い大きな柱時計がある、昭和の香り漂う店です。

とっても気さくな、2代目店主の原岡健さんが妻の千鶴子さんと営む店です。
見せてくれたのは古い天秤。「昔はこのあたりは林業が盛んでね、うちのすぐ前も木工所だったのさ。この天秤の両側に岡持ちを下げて、工場にラーメンを運んだものだよ。毎日毎日出前に出かけて、またこの天秤でどんぶりを下げて。とにかく忙しかったんだよ」
夏は遠くへは自転車で、冬はスキーを履いて岡持ちで運んだこともあったそうです。すごい!

早速、ラーメンを作ってもらいますが、今日は味噌味。
リンゴやニンニク、タマネギなど23もの食材や調味料を合わせた自家製の味噌だれ。
とてもいい香りがします。
旭川にオーダーしている麺は卵入りの中細麺です。

もうもうと立つ湯気の中、あっという間に麺が茹で上がります。
「大きな釜を探して、ようやく見つけたんだよ。なかなか見つからず苦労したよ」
そう、こちらには実は名物がありまして…、一度に10人前ほどの量を作ることが度々あるんですが、それは後ほど。

すり鉢のラーメン丼にスープを注いだら完成です。
トンコツや昆布、白菜や人参などの野菜でじっくりと煮出したスープもおいしさの秘訣です。

その場で塊肉をカットして揚げる、とんかつをのせたボリュームある「味噌カツラーメン」は1,000円。
「たまに塩や醤油でも頼まれることもあるけど、やっぱりカツには味噌が一番合うよ」と原岡さん。もともとはお客さんに「ここの味噌ラーメンにはカツが合うはず」と、頼まれて作りはじめたそう。ほかにエビ天をのせた醤油か塩味がオススメのラーメン「天メン」1,000円も人気です。

もうひとつ、店の顔的存在のラーメンが、10人前はある「馬車追いラーメン」6,000円~。
味はお好みで選べ、野菜やジャンボチャーシュー入りもできます。それにしても原岡さんが手に持つ特注の丼、大きいですね!もちろんみんなで分けて食べます。
なるほど~、確かに大きな釜で茹でないと10人前を一度に作れませんものね。
ちなみに「10人前はさすがに…」という方のために5人分のミニもあるそうです!

壁にはたくさん、完食報告が貼ってあります。「豊富や稚内、遠くは神奈川や長崎とか、道外からも食べに来てくれるんだよね」
お盆には家族で「馬車追いラーメン」を囲むことが恒例になっている家族もいらっしゃるそう。
それにしても、味噌ラーメン、おいしかったです!
どうぞこれからも大きな「馬車追いラーメン」続けてくださいね。

スポット情報

八番食堂

住所
枝幸郡中頓別町字中頓別18
電話
01634-6-1008
営業時間
11:00~19:00
定休日
日曜・年末年始(不定休有)

枝幸に関わるオホーツク文化や古代生物に興味深々【オホーツクミュージアムえさし】

ホタテや毛ガニなど、海の幸に恵まれたオホーツク海沿いにある枝幸町に着きました!
船の形の「道の駅マリーンアイランド岡島」でちょっと休憩。
丁寧にだしをとったラーメンや旬の丼ものなど、食事も評判の道の駅です。

枝幸や近隣の特産品が揃うなか、スタッフのイチ押しはオリジナルのカニめしの素。
袋越しに贅沢にカニの身が入っていることがわかります(笑)
コレ、おみやげプレゼントにしますね!

さて、目的の場所へ急ぎます。

2016(平成28)年のリニューアル以来、見ごたえある展示で人気を集める「オホーツクミュージアムえさし」入場は無料です。

7mを超える稚内に漂着したオスのシャチの骨格標本の迫力に圧倒されます。
枝幸でも、ときどき鯨類が打ち上がることがあります。
まずはオホーツクや枝幸の自然や動植物の展示があります。

1,100万年前に絶滅したと言われる哺乳類「デスモスチルス」は歌登地区で1977(昭和52)年に発見されました。複製ですが若い個体の全身骨格化石があります。
世界でわずか2体だけの完全な状態で発見されたものなのです。

「デスモスチルスは謎多き生物でして」と、この日案内してくださった職員の木下剛史さん。

「これ、何かわかります?」
なんと、これで1本という不思議な歯のレプリカに目が釘付け。
「この歯で何を食べ、どう過ごしていたのか。今もはっきりとはわかっていません。研究が進み、今後謎が解けていくはずですよ」

続いて、枝幸にやってくる流氷についての展示を進むと、この博物館最大の見どころがあります!

この人は誰かな?
「狩りで得た海獣の毛皮の服を着ていた…と考えられているオホーツク人です」

ここでは国の重要文化財204点を中心に、オホーツク文化の一大コレクションを公開。
今から1,200年以上前、大陸から北海道に渡り栄え、やがて消えてしまったオホーツク文化。
オホーツク人は船を操り海獣狩猟や漁で暮らす海に生きる人々でした。

サハリンから利尻・礼文、根室、千島方面までオホーツクの海沿いに広がった、オホーツク文化圏の真ん中に枝幸はあります。
神威岬を望む海に面し自然の港になっていた目梨泊に、オホーツク文化の重要な遺跡「目梨泊(メナシドマリ)遺跡」があります。
出土品の一部は国の重要文化財になっています。

この土器は、オホーツク文化の後期に作られた素麺(ソーメン)状の粘土紐を貼りつけ模様にした「ソーメン文様」の土器です。

博物館には目梨泊遺跡にあった竪穴式住居も再現されています。
複数の家族で冬だけ暮らしたと言われる広い空間。住居に入って中も見ることができます。

「住居にはヒグマの頭蓋骨がたくさんあり、信仰の対象であったようです。クマの像もたくさん出土しています」

オホーツク文化っておもしろいですね。
「北海道では古代からいろいろな人が暮らしていた…と、ここで知ってもらえるとうれしいですね」と木下さん。
交易の重要な港であった目梨泊遺跡。今年7年ぶりに発掘調査が行われ、珍しい刀などが見つかりました。地元・枝幸高校の生徒も参加したそう。また新たな発見もありそうです。

ワークショップや特別展示なども行い、地域の人々に親しまれる博物館。地元・枝幸と歌登地区の歴史や生活文化を紹介する展示もありますので、ぜひ足を運んでみてください。

解説が読める無料貸し出しのタブレット端末を持って館内を巡ると更におもしろいですよ!

ちなみこの地域の特産品、ホタテの展示に「へぇ~」と感心。
枝幸のホタテと近隣・猿払村のホタテ、殻の厚さがまったく違うのです。
どちらも稚貝で放流されたものですが枝幸の沖は砂地。猿払は岩盤地形。
さて、どちらがどのまちのホタテでしょう。
答えは博物館で!
旅のみやげ話ができました。

スポット情報

オホーツクミュージアムえさし

住所
枝幸郡枝幸町三笠町1614-1
電話
0163-62-1231
営業時間
9:00~17:00
休館日
月曜・最終週火曜(祝日の場合は翌日)
12月30日~1月4日
観覧料
無料
URL
http://www.esashi.jp/tourism/page.html?id=87

◎特別展「透明標本と骨格標本の世界」(標本作成協力:枝幸高校総合文化研究部)11月17日~12月23日

道の駅マリーンアイランド岡島

住所
枝幸郡枝幸町岡島1978−13
電話
0163-62-2860
営業時間
11月~4月下旬/10:00~16:00
4月下旬~6月・10月/9:00~16:30
7月~9月/9:00~17:00
食事/11:00~14:00
定休日
月曜、不定休有

鮮度と質にこだわる枝幸の魚を各地の食卓へ【瀧源商店】

「毛ガニの水揚げ日本一」を誇る枝幸町。
流氷が運ぶ栄養で、豊かな海産物に恵まれた海のまちです。
町内で最も古い鮮魚店が「瀧源商店」です。

小さなスーパーながら、もともと出発は鮮魚店なのでこだわりの地元の魚介がそろいます。
創業は確認できる時点で1922(大正11)年。
もしかするともっと前から営業をしていたかもしれないそうです。

この道一筋40年、3代目店主の滝浩司さんです。
確かな目利きで、地元の新鮮な魚介類を町内に、そして全国に届けています。

浩司さんと息子の正さんは、海の時化(しけ)で漁が中止にならない限り、毎朝市場に出かけ新鮮な枝幸の海の幸を厳選しています。
この日は特別にお二人について市場に出かけてきました。
前日まで天候が悪かったので市場に行くのは数日ぶりなのだそう。

まずはこの日揚がったものを見て歩きます。
この時期は鮭が中心ですが、ほかの魚も揚がっています。
「今日はブリがいいものあるね」
馴染みのお客さんに頼まれているそうで早速二人はブリをチェックしています。

そして、この時期もっともお客さんからのリクエストが多い鮭。オホーツクエリアで獲れる鮭は、全道漁獲量の5割を担っています。11月末まではまさに鮭が旬なのです。

青みがかった銀色に輝く鮭がコンテナいっぱいに!形の大小、色、ウロコ…さまざまな部分を見てその質を判断するのが職人の仕事。

この日は1万本に1本、1キロあたり1万円以上という高価な鮭児(ケイジ)も網に入っていたようです。
「この時期獲れる鮭は産卵のために戻ってくるものだけど、鮭児はまだ若い回遊中のシロザケ。とても脂がのっておいしいんですよ」と浩司さんが教えてくれました。

枝幸のセリは希望の商品に値を付けて提出する入札制。
「高値を付けた順に商品を選べます。質の良いものを選びたいので、一番札を狙います」
金額の差を見切るのも、長年の経験が成せる技。

さあ、魚の行先も決まりました。魚の上に貼られた紙は瀧源の店の屋号「ヤマジュウ」
浩司さんが競り落とした魚たちですよ!

「今日はたくさん買ったな~」と正さんも驚く、軽トラックの荷台いっぱいの魚たちを店に持ち帰ります。
さあ、これから開店準備に入ります。

続きは後編までお待ちください!

スポット情報

瀧源商店

住所
枝幸郡枝幸町本町156
電話
0163-62-1619
営業時間
9:00~18:00
定休日
不定休
Facebook
https://www.facebook.com/takigen.syoten/
Instagram
https://www.instagram.com/takigen_syoten_1922/

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


中頓別・枝幸のおみやげプレゼント

「道の駅ピンネシリ」
中頓別産チシマアザミとシナのハチミツ各170mlのセット3名さま

「道の駅ピンネシリ」
金箔をトッピングする塩味の「砂金ラーメン(2人前)」5名さま

「道の駅マリーンアイランド岡島」
枝幸かにまつりで人気の味を再現した「かにめしの素(2~3人前)」3名さま

「道の駅マリーンアイランド岡島」
枝幸産ほたて貝柱(2個)と、ほたてのみみのセット3名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は12月下旬の予定です。

プレゼントのご応募について

下記の手順でご応募ください。

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