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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.12

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.12

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


羅臼昆布のおいしさが身近になるスイーツとスープを【知床羅臼ゆきどまり ケミクル】

世界遺産に登録されて13年、世界に誇る自然の宝庫、羅臼町。豊かな海に集まる大型の鯨類が多く見られる、世界でもめずらしい場所です。

そんな羅臼にある「道の駅 知床・らうす」でのおみやげの目玉は、やっぱり特産品の羅臼昆布。国内の昆布の中でわずか2%ほどの、市場になかなか出回らない貴重なものです。

「YUKIDOMARI SWEETS(ゆきどまりスイーツ)」という昆布を活かしたスイーツブランドのブースがユニークです。

「羅臼昆布」の風味を活かした道の駅限定販売のスイーツがとても好評なんですよ。

そんなお菓子を企画した地元の小さな企業「株式会社ケミクル」を訪ねました。

社長は、主に秋サケを漁獲する定置漁業者の後継者でもある芦崎拓也さんです。持っているのは「知床羅臼ゆきどまり」ブランドの大ヒット商品、羅臼昆布の液体スープ。お菓子より先に販売され、全国版のグルメ雑誌でも取り上げられた人気商品です。
羅臼生まれの芦崎さんは、酪農学園大学で食品科学について学び、札幌で就職しました。しかし8年前に亡くなった伯父の船を継ぐことになり帰郷したのです。

羅臼に戻り改めて「羅臼の貴重な水産資源を無駄にせず、有効に活用したい」という思いから未利用水産資源を活用する会社を始めました。通常廃棄されるサケの頭部の軟骨を、薬や化粧品の原料用に加工・出荷し流通に載せることに成功。会社名の「ケミクル」は、ケミカル(化学)とリサイクルを合わせた造語です。

さらに新たな取り組みのために目を付けたのが特産品の羅臼昆布。
幅広で肉厚なのが特徴で、濃くも優しい旨味が味わえる最高級の昆布です。

芦崎さんの同級生で昆布漁師の加瀬さんに昆布の干場を見せてもらいました。
「羅臼昆布は漁から乾燥、旨みを引き出す熟成までに23もの工程があり、日本一手間暇をかけた昆布です」と加瀬さん。漁期は7~8月のわずかな期間です。
夏場は子どもたちも含め、家族総出で昆布をのばしたり、カットしたり、熟成させたりと、11月ごろまで作業は続きます。

そんな手間暇をかけても、色や太さなどで5つに等級が分けられます。たとえば、芦崎さんが持つ昆布のように、模様が入ったものなどは等級が下がりますが、しっかりと手をかけているので旨味は変わりません。そんな等級の低い昆布を有効利用しようと芦崎さんが企画し、人気商品が生まれました。

昆布をすべてペーストにした濃縮のスープは大ヒット。「だしをとる人が少ない時代に、簡単に美味しく味わえるものが必要でした」
お湯を注ぐだけで簡単、おいしいスープの出来上がりです!
1人前ずつパックしたものなども人気ですよ。

こちらは、2016年に発売した「こんブッセ」783円。シャチやクジラなど、知床の動物たちの焼き印を施しており、クリームに昆布を合わせています。パッケージは凝っていて、中をのぞくと羅臼の漁港の風景が見えます。

昨年5月に発売された「こんぶパイ」864円。地元産の昆布茶をまとった、甘じょっぱく歯ごたえの良い、昆布の形もかわいいパイです。
どのお菓子も大量生産ではなくパティスリーで手作りされたもの。だからとてもおいしいのです。

さらに、羅臼漁業協同組合の人気の商品「昆布の佃煮」と豚肉を包んだ「こんぶたまん」も間もなく発売。お楽しみに!

今後もいろいろと誕生しそうな羅臼昆布製品。「知床羅臼ゆきどまり」ブランドで羅臼昆布の魅力にはまる人が全国に増えそうです!

スポット情報

株式会社ケミクル

住所
目梨郡羅臼町麻布町56-6
電話
0153-85-7235
URL
https://www.rakuten.co.jp/yukidomari

※道の駅ブースの営業時間は9:00~17:00です。


海を眺めながら羅臼昆布の旨味のランチを【No Borders Café(ノーボーダーズカフェ)】

道の駅 知床・らうす のすぐ近く、木々に囲まれた建物の中にあるのが「No Borders Café(ノーボーダーズカフェ)」

広々とした空間に、知床の海の生き物の写真が飾られていました。
ここはギャラリーでもあります。

店主の宮腰みずきさんが、昨年春に地元で開いたカフェです。

ランチや手作りのベーグル、羅臼町内で特注しているスイーツ、こだわりのコーヒーなどが味わえます。

宮腰さんは明るくて包容力のあるキャラクター!
旅人が店を訪ねると、「地元のことを教えてくれて頼りになる」と評判なんですよ。
そして料理上手。

常連の地元の漁師さんによると…
「みずきさんの料理はセンスがいいんだ。今日もうまいよ」

漁師さんオススメはパスタの日替わりメニュー。この日は「豚バラと茄子のパスタ~ローズマリーオイル~」900円。

パスタに使用したのは手作りのローズマリーオイル。宮腰さんは昔から大の料理好きで、ニュージーランドや東京のカフェで経験を積み腕を磨いてきました。
予約でディナーやオードブルを作ることもあるそう。

おや?メニューに気になるものが…

「らうすのUMAMIカレー」900円。豆のせんべい「パパダン」がトッピングされ、まるで羅臼の海を泳ぐシャチみたい。
使用するのは地元の鮭節(さけぶし)。旨味成分であるグルタミン酸がカツオ節より多く含まれているそう。それに13種類のスパイスと細かく刻んだ羅臼昆布を一緒に焙煎して使うそうです。具材は日替わりでこの日はチキン。さわやかなスパイスの香りと押し寄せる旨味に感激しました。

そして、もう一つ気になるメニュー。

あれ、ドリッパーに入れるのは羅臼昆布!?

「ハンドドリップらうす昆布だし」は400円。
きれいな黄緑色。
とっても濃くておいしい。これが羅臼昆布の旨味か~。
「羅臼昆布を知らない方や外国の方に体験して欲しくて作ったメニューです」
メニューのキャッチコピー「うまみの幸福感」に納得する味わいでした。

使っているのは昆布を粉砕した「万能らうす昆布」700円。
「だしパックに入れて使うとすぐだしが出て便利です。あと、私はパスタをゆでるときに、塩の代わりに入れます」
カフェのメニューで羅臼の伝統を体験するのも、旅の醍醐味ですね。

店内にはクジラやシャチなどのアクセサリーや小物類、地元の作家の作品なども販売しています。

あ、イヤリングまで昆布!「地元の作家さんが、羅臼の鹿革で作ったものなんです」

「ヒマなときは、こうやってじっと海を観察します」
宮腰さんはシャチが好きすぎて、以前世界一よく見えると聞いたニュージーランドで1年暮らしましたが…「結局、地元の羅臼が一番見えると知ったことは収穫でした(笑)」

恵まれた環境の羅臼で、いずれ宿を開きたいという宮腰さん。
このカフェに名付けたように、年齢も国籍も超えてつながる「No Borders」な宿になりそう。
羅臼に行ったら、ぜひ寄ってみて!

スポット情報

No Borders Café
(ノーボーダーズカフェ)

住所
目梨郡羅臼町本町4
電話
090-6144-4778
営業時間
10:00~16:00
定休日
不定休
URL
https://www.facebook.com/No-Borders-Cafe-1652794924760928

焼きたての香りに包まれた小さなパン屋さん【ひとつぶの麦】

広々とした牧場や牧草地が広がる、標茶町に来ました。
これから向かうお店は標茶駅のすぐそばです。

見つけたのは小さなパン屋「ひとつぶの麦」。レンガのかわいい住宅の前に、さりげなく看板が出ています。小さな庭もお花がいっぱい。

扉を開けたら玄関だけの小さな売り場スペース!
いつもの地元のお客さんがやってきました。「ここのフランスパンおいしいのよ。外はパリッと中はもちもち!歯が丈夫なうちにいっぱい食べておきたいわ、アハハ!」。わ~、そんなに好きなんですね。「今日は買い占めだわね」。そう、この日作ったのは2本だけ。
少量を種類豊富に並べます。

営むのは、谷本研二さんと和子さん夫妻。
研二さんが食パンとハード系、和子さんが菓子パン・調理パンを担当して、2人で作っています。毎日早朝から少しずつ焼き上げ、約40種類近く並びますが、そろうのは朝の一瞬だけ。朝から地元客や町外からのお客さんが買いに来るので、あっという間に売れていきます。

アンティークとステンドグラスで、異国のような独特の雰囲気の店内はインパクトありますね。

左奥にはなんとツタンカーメン!実は扉が開くラックです。研二さんはアンティークの家具がお好きなんですって。

ステンドグラスは和子さんの作品。鉢を入れて庭に下げられるテラリウム、すてきですね。
庭の横には小さなアトリエもあり、もう20年以上作品を作り続けているそうです。
作品を見たお客さんからオーダーが入ることもしばしば。

特別に入れてもらった工房の中、最後の食パンが焼き上がりました。

「角食」は2斤560円。1斤でも買えますが予約しないとなくなっちゃいます。

この日はほかに「全粒粉」320円と「フルーツ」350円。ほかに人気の地元のおからを使った「おからパン」「うぐいす豆」「パンプキン」など、毎日全9種類の中から焼いています。もちろんカットもしてくれます。

あんこを巻いた「あん角」を、トーストして試食させてくれました、むっちりパンにあんこは最強。おいしかった!イーストは少なめに、時間をかけてじっくり発酵させる生地はもちもちふわふわ。
地元の人に「どんな高級な食パンよりもおいしい」と言われるほどです。

ほかにもすぐに無くなってしまう、カンパーニュやベーグルなど…どんなパンに会えるかは運しだいかもしれませんので、予約がオススメですよ。

研二さんは51歳で早期退職して、和子さんと2人で店を始めました。
「残業続きで忙しい仕事の合間に、この場所で何か店ができたらとずっと思ってたんですよ」
知り合いのパン屋さんのもとで修業し、2人で店を開いて10年が経ちました。

味はもちろん、人との出会いやふれあいを大切にしてきた谷本さん夫妻。
出かけるとほっこりした気分になる、まちの癒し処のパン屋さん。
玄関先で地元の人とおしゃべりするのも楽しかった。
また標茶に来たら、寄りますね。

スポット情報

ひとつぶの麦

住所
上川郡標茶町旭1-3-7
電話
015-485-2383
定休日
日・月曜
営業時間
7時前後の焼き上がり次第開店、無くなり次第閉店
※予約は電話で
URL
http://mochimochi3179.blog99.fc2.com

ほのぼの、のんびり地元で愛される温泉銭湯【富士温泉】

標茶に来たらやっぱり地元の人おすすめの多和平(たわだいら)に来てみました。
ここはぐるり360°の眺望が望める、地平線の見える大牧場。
羊たちが草をはんでいます。
なんだか日本じゃないみたいな景色。

さて、汗もかいたし標茶のまちなかにある、知る人ぞ知る穴場の温泉銭湯に行ってみましょう。昼間から開いているんですよ。

駅から歩いても7~8分で行ける、標茶町市街地にある温泉銭湯「富士温泉」
素泊まりの旅館でもありますが、銭湯として地元の人たちが長年通う温泉です。

暖簾を出しているのは、三浦秀さん。1984年にこの場所で温泉を掘り当て、翌年からと公衆浴場として営業をはじめた夫の彊(きょう)さんに変わり、娘の君恵さんや小百合さん、親類と一緒に暖簾を守っています。今の建物は一度地震で壊れ1993年に立て直したものだそう。

11時30分の昼の開店からすぐに、ご近所のおばあちゃんがやってきました。毎日のように通ってきてくれるんですって。

あ、男性客のみなさんもやってきました。常連さんたちが持っているのは定期券のような「温泉入浴カード」。家族で共有できるそうです。

浴室は小ぢんまりとしていますが、壁画が特徴的!
立体感がある田園の風景です。男性のお風呂は塗り直して鮮やかです。

女性風呂もこの通り、少し色あせていますが、これもまた味わいですよね。
それにしても、年季は入っていますが、きちんと掃除されて清潔な浴室。

「いいお湯だよ!」と常連さんたちも気持ちよさそうです。特徴的な茶色のお湯は、釧路湿原周辺に点在するモール温泉です。しかも源泉100パーセントのかけ流し。
温度が高いので、適温にするために加水しているだけです。
アルカリ性で植物成分が多い湯は、しっとり優しい肌触りです。
小さいけれどとてもいい温泉と、温泉マニアのみなさんも注目しているんですよ。

しかも入浴料は大人360円。ワンコインで温泉とフルーツ牛乳も楽しめるなんて…うれしくなります。アットホームな雰囲気にも癒されますよね。
ぜひ標茶に来たら寄ってみてくださいね。

ちなみに、自宅でも入浴剤代わりに楽しめるようにと、格安でお湯の販売もしているんですよ。水道水に混ぜるだけでも、肌触りのよいお湯になるそう。
ぜひ、試してみませんか?

スポット情報

富士温泉

住所
標茶町富士5丁目26
電話
015-485-3003
営業時間
6:30~8:00、11:30~21:30
定休日
毎月10日
入浴料
大人 360円
こども 140円
幼児 70円
URL
https://ameblo.jp/fujitsubo-m/entry-12320871996.html

※富士温泉では趣味のワークショップや鶴居村のおいしい豆腐の移動販売(毎週金曜)などもあります。
ブログで情報をチェックしてください。


きっとお気に入りが見つかる阿寒湖畔の木彫りの店【民芸のえぞりす】

深い森に囲まれた、マリモが住む神秘的な阿寒湖。
温泉地としても広く知られる場所です。

湖畔の温泉街にある木工品のおみやげ屋さんが「民芸のえぞりす」
まるで物語の中にでも登場しそうな、独特の雰囲気があります。

店内には木彫りの小物を中心に、アイヌ文様アクセサリー、かわいい動物の彫刻や民芸品が数多く並び、圧倒されます! いったいどのくらいの数があるのですか!?

「いや~、自分でもわからないくらいなんですよ」と笑うのは店主の孫崎純一郎さん。圧倒的なアイテム数を有するお店です。
店内のディスプレイにも木をふんだんに使用してあり、森の中のような雰囲気。
「がっぽ材」という中が空洞のある木を利用して棚にしたり、枝や薪を組み合わせ、とても素敵です。

「大人から子どもまで楽しめるように、いろいろなデザインのものをそろえているんですよ。うちはオリジナルの製品がほとんどで、スタッフも小物を作ります」
孫崎さん自身も多くのデザインや制作を行っています。
この日は接客の合間に注文を受けた表札を制作中。愛用の彫刻刀の柄も、使いやすいように自分で作っているそうです。

開店当初からのオリジナル商品の中で、人気はこのニポポのシリーズ。片面は女性、片面は男性が彫られています。
「10年前に買ったキーホルダーを持って、また店に来てくれるお客さんも多くてうれしいものですよ」

ここで働くみなさんは、オリジナル作品を作ったり、名前を彫るサービスをしてくれます。
たくさんある作品も丁寧に説明してくれるので、気軽に話しかけてみてくださいね。

オオカミやウサギ、エゾリスなどさまざまなアイヌの動物の神様のキーホルダー「カムイキーバー」のシリーズは一番の人気です。

伝統の技をアレンジした作品も評判で、これはアイヌの伝統的なくさり彫りという、1本の木から彫る作品。大人っぽいアクセサリーからかわいいクマまで、幅広いですね。

ちなみに孫崎さんは東京生まれ。かつて炭鉱で働いていた祖父の生まれた北海道に行ってみたいと、バイクで20歳の時に阿寒湖を訪れました。「たまたまキャンプ場に1泊して次の日からはもう、おみやげ屋のアルバイトしてそのまま住んでしまいました」ご縁ですね~。
26歳で独立してこの店を開いてから、もう20年以上経つそうです。
「長く愛用できるものが見つかるお店」と評判です。

「以前同じ商店街で営業していたお店から譲り受けたものです」という木彫りの巨匠、砂澤ビッキのサケをモチーフとした貴重な作品も飾られています。
店に立ち寄ったら、ぜひ見てみてくださいね。

スポット情報

民芸のえぞりす

住所
釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目3−22
電話
0154-67-3209
営業時間
8:30~22:00
定休日
年末年始のみ
URL
http://www.mingei-ezorisu.com
※通販もできます

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


中標津・羅臼・標茶・阿寒のおみやげプレゼント

「株式会社ケミクル」
らうす昆布スープ3種と丸とろろのセット2名さま

「株式会社ケミクル」
羅臼限定販売「ゆきどまりスイーツ」こんブッセ、こんぶパイのセット5名さま

「No borders Café」
万能らうす昆布 2個セット3名さま

「ひとつぶの麦」
パン詰め合わせ3名さま
※内容はお任せください

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は10月下旬の予定です。

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