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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.11

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.11

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


牛の魅力を知る 新しいゲストハウス【ushiyado(うしやど)】

広大な緑の大地の中にある中標津町。
一歩まちから離れると広がる、畑や大きな牧場と牧草地。
開拓のころから続くカラマツ林が巨大な格子状となり碁盤の目のように連なる「根釧台地の格子状防風林」はここならではの風景です。

「通り過ぎるだけでなく、滞在してもっとまちの魅力を知ってもらいたい」と宿を開いた人たちがいます。
表通りから見るとタクシーとバスの会社ですが、裏にまわると…

入り口には目印のクラシカルなミルク缶と、控えめな看板がありました。
2階が宿です。その名も「ushiyado(うしやど)」

オーナーの一人である竹下耕介さんは牧場の2代目。子供のころから家を手伝い、酪農一筋に働いてきました。

牧場の敷地を歩く「ランチウェイ」を盛り上げるなど、地元の人が中標津の魅力を伝えるためにがんばっている中、「自分たちにも何かできれば」と、町内で不動産の仕事をしている山川優貴さんと意気投合し立ち上げた宿です。まちの中心部にありながら「牛」をテーマにした宿って…どんな宿かな?

目指したのは今まで町内にはなかった、バックパッカーや女性の一人旅で利用できる素泊まりの宿。
中標津の食材を買ってキッチンで料理をしたり、飲食店で食事を楽しんでもらうために、便利なまちの中心部で物件を探しました。その道のプロである山川さんが探し出したのは、タクシー会社の2階。

クラウドファンディングで資金を集め、もとカラオケ店だったところを、シンプルで落ち着いた雰囲気の宿にリノベーションしました。地元の協力にも恵まれ、今年6月にオープンしたばかりです。
ラウンジや共用キッチンは、牛舎をイメージしているんですよ。地元の人との交流の場やイベントへの貸し出しもできるスペースです。

女性専用のドミトリーやツインの個室もあるので旅のスタイルに合わせて選べます。
各部屋自然光が入るように施され、ドミトリーも天井が高く圧迫感の無いよう工夫がされています。

館内にさりげなくディスプレイされている、牛の本や置物など。
酪農のこと、牛のことをもっと伝えられる宿にしたいという思いが伝わってきます。

フロントを担当する、宿の顔的存在は亀田亮太さん。今まで海外客の多いニセコや長野県白馬村のホテルで働いてきました。この日は池田町で新しく宿を始め、見学に来ていたお客さんと話しがはずんでいました。

翌朝は竹下さんの牧場散策に参加しました。
宿泊者は有料で、360頭の牛たちが暮らす竹下さんの牧場をガイドしてもらうことができます。

牧草や飼料作り、子牛の育成、毎日の搾乳までいろいろな仕事をこなす竹下さん。牧場で働く人の日常や、乳牛とはどのような一生を過ごすのかが、よくわかりますよ。

搾乳された後のミルクが集まる管の温かさに触れて感激しました。
それは牛の体温そのもののよう。あらためて牛たちが私たちに与えてくれる恵みだと実感できるのです。

「来年からは牧場の牛乳でチーズ作りも始めます」と嬉しそうな竹下さん。職人は奥さんです。チーズ作りに向いている良質なミルクを出してくれる「ブラウンスイス種」も多く育てていますが、今後はさらにフランスのチーズ「コンテ」のミルクで有名な「モンベリアード種」も仲間に加わるそうです。

牛が喜んでくれるよう、飼料や牛舎の環境にも気を配る竹下さん。おだやかな音楽が流れる牛舎なんですよ!
「牛って、本当に魅力的な生き物です。中標津町の発展はこの子たちがあってこそ。この魅力をもっと伝えていくためにもガイドする牧場の仲間を増やしていけたらいいですね」

スポット情報

ushiyado(うしやど)

住所
標津郡中標津町東3条北1丁目4-2 2F
電話
0153-77-9305
URL
http://ushiyado.jp

ふわりと香る こだわりの自家焙煎コーヒーを 【ONUKI COFFEE ROASTERY オヌキ コーヒー ロースタリー】

おいしい店が多いと評判の、中標津のまち。その中心部にあるスタイリッシュな建物を発見。
2015年の2月にオープンした自家焙煎のコーヒー専門店「ONUKI COFEE ROASTERY(オヌキ コーヒー ロースタリー)」です。

地元はもちろん、町内外のカフェにもコーヒー豆を卸している評判の味なんですよ。
ドアを開けるとすぐ目に飛び込んでくるのは焙煎機とコーヒー豆。ふわりといい香りが漂います。
「ここで飲んで、帰りは豆を購入して行きます。とてもおいしいんですよ」と地元のお客さん。

「個人的には、ネルドリップでマスターがコーヒーを淹れてくれるような、シブい店が好き」と、笑うのはコーヒーを焙煎する店主の小貫琢さん。
焼き菓子や、カフェスペースのケーキ、軽食を担当する妻のあけみさんと店を切り盛りしています。

柔らかな光が差し込む店内で、淹れたてのドリップコーヒーやエスプレッソドリンクを楽しむお客さんが多い日曜日。ドライブ前にテイクアウトにやってくるお客さんもいました。

11時までにドリンクを頼むとプラス300円で、厚切りのバタートーストとサラダ、ゆで卵が付くモーニングセットにできますよ。小貫さん夫婦お気に入りの地元のパンに、ギー(バターオイル)をたっぷり。マスタードを効かせたオリジナルドレッシングのサラダがおいしいのです。それに、コーヒーもたっぷり。

以前は東京の都心で働いていた小貫さんとあけみさん。
忙しい毎日の中で通勤に時間がかかっても、自然があり海にも近い鎌倉や大磯などで暮らし、週末はよく山に出掛けていたそうです。
好きなコーヒー屋を自然豊かな故郷で開こうと、地元に戻ってきたのは2014年。
まんまるカットがかわいい愛犬「松」と一緒に、車で大移動してきたそうです!

常連さんが抱っこしている黒毛の「福」は8カ月の元気な男の子。
2匹は店の看板犬。
真っ白な「松」はとっても繊細。お店ではそっと見守ってくださいね。

小貫さんはコーヒー好きで、都内や各地の喫茶店を巡り、セミナーや独学で焙煎を学んでいました。趣味で始めたときはザルで焙煎していたんですって。
やがて「自分がおいしいと思う店を出したい」と思うようになったそう。

小貫さんの焙煎するコーヒーは常時ブレンドからストレートまで10種類。
品質のよい豆を厳選し、さらに丁寧にハンドピックで選別します。

「味わいの特徴が消えるような深炒りにせず、豆の個性が生きる焙煎にしています」
活躍するのは、繊細な豆の味わいを生かすアメリカの焙煎機「DIEDRICH(ディードリッヒ)」。2㎏ほどの少量を毎日のように焙煎するので、常に新鮮な豆を購入できます。

まずはブレンドからいかが?
「Daily」100g 500円はブラジル、コロンビアのブレンドで中煎り。小貫さんが「何も考えずに気軽にごくごくと飲めるものを」と酸味と苦味のバランスを考えてブレンドしています。

「Nami」は新しいブレンドで、ちょうど焙煎していたコスタリカをベースにブラジルを合わせた軽い口当たり。ほのかに甘みがあります。
ほかに季節のブレンドなどもあります。

小貫さんの豆は、とにかく香りがいいのです。
ドリップしていると、立ち上がる香りがもう、たまらない。
帰りに挽いてもらった豆を購入しましたが、車の中がコーヒーのいい香りで満たされ、それだけでまず満足。
カフェでの一杯もいいけれど、ぜひ自宅でも小貫さんの豆で一杯いかが?
至福の時間を過ごせますよ。

スポット情報

ONUKI COFFEE ROASTERY
オヌキ コーヒー ロースタリー

住所
標津郡中標津町東5条北2丁目3-4
電話
0153-70-4214
営業時間
9:00~19:00頃
営業日
月曜(豆の発送業務もお休み)
不定休あり(Facebookでお知らせします)
通販
http://www.onukicoffee.com
Facebook
https://www.facebook.com/onukicoffee

※豆は100g500円~、ドリップコーヒーは400円(ネルドリップはプラス100円)~


毎日着たくなる 中標津生まれのワークウエア【RANGE LIFE(レンジライフ)】

中標津の中心部、通りに面した入り口にある木の看板が目印です。
急な階段を上った2階にあるのが「RANGE LIFE(レンジライフ)」です。

愛着を持って長く使える洋服や雑貨のセレクトショップで、地元や道東地区からはもちろん、道内各地にもファンがいる店です。

オープンは2007年、今年で12年目を迎えました。

迎えてくれたのは店主の半田尊さん、里子さん夫妻です。
手に持つのはオリジナルレディースブランド「shady lane wear」のロングシャツ。
「動きやすく機能性がある日常着です。働く友人たちが使いやすい物を、と考えてデザインしました」と半田さん。シンプルなシャツですが、とっても機能的。
作業の邪魔にならない袖の長さやペンを入れるためのポケット、フックにかけられるタグなど…工夫されています。

半田さんが中標津でデザインして布や色を決め、神戸のパタンナーによって型紙に。さらに今回は佐賀県・唐津のドレスシャツ工場の職人さんたちが丁寧に仕立てたシャツです。
上質なピマコットンに、細かいピッチの縫い目は、ドレスシャツと同じ。職人さんのきれいな仕事に感激しますよ。

コートに続くオリジナルウエアの第二弾がこのシャツ。春からサンプルを置き受注していましたが、今月いよいよ店頭販売も始まりました。写真のロングシャツは18,800円。通常のシャツとロングシャツの2タイプで、色は黒と白があります。札幌をはじめ青森、広島、千葉など各地のセレクトショップからもオーダーがあり販売しています。

実は、里子さんが制作するオリジナルエプロンも長年の定番で、一番人気はこのバッククロスエプロン。「肩が凝らず、楽ちん」とリピーターが多いそう。店で受注もしています。

さて、目移りするようなウエアや服飾雑貨は国内ブランドを中心に集めています。
中でも半田さんも関わる「BRENA」が人気です。テーラーの技術で造り上げるワーク、ミリタリーベースのユニセックスブランド。
オススメのコックパンツは、動きやすいデザインで男性はもちろん女性もロールアップしてきれいめに履きこなせます。

「男が好きな雑貨です」と半田さんが言う雑貨のラインナップは「ビールの味と温度を保存できるものを」と生まれた「シャインクラフトヴェセル」のボトルや、丈夫な水筒でおなじみの「STANLEY(スタンレー)」

マーブル柄が印象的なサンフランシスコの老舗のホーローブランド「クロウキャニオンホーム」のマグや、イギリスの「ファルコン」の食器やカップも充実。ここまでそろっている店は都心でもなかなかないかも。

ちなみに店名の「RANGE LIFE」も、オリジナルブランドの「shady lane wear」の「shady lane」も、「ペイヴメント」というアメリカのバンドの曲名だそう。半田さんは大の音楽好き。店内にはCDやレコードがたくさんあり、音楽のオススメも訊ねてみたくなります。ここでアットホームな雰囲気のライブも時々行われ、好評なのですよ。

開店から10年の区切りを超えて、新たな10年を歩みはじめています。
「この辺りは田舎ですので、がんばっておしゃれして行くようなドレスコードのある場所も無いです。だから世間の流行から少し距離を置き、長く使えて自分たちがいいと思えるものをこれからも提案していきたいですね」

すてきなお店が増えている中標津町ですが、ちょうど半田さんたちと同じころに店を立ち上げた、人気のお菓子の店やレストランなどもあり、中標津に「食べて・お買い物をして」と、遊びに行きたくなるきっかけを、じわじわと生み出してきました。これからは道内だけじゃなくなるかもしれませんね。
中標津発信のすてきな日常着も全国の人に愛されそうですね。

スポット情報

RANGE LIFE(レンジライフ)

住所
標津郡中標津町東5条南1丁目1
電話
0153-73-4173
営業時間
11:00~19:00
定休日
不定休
Facebook
https://www.facebook.com/Renjiraifu

※9月下旬札幌でシャツの受注とブレナの販売会があります。詳しくはFacebookを。


おいしさに笑顔が生まれる 手作りギョウザを【佐藤さんちのぎょうざ GYOZA Factory】

まちの中心部から少し離れた国道沿いに、のぼりを見つけたら……それが目印です。

2013年に開いた住宅街のお店「佐藤さんちのぎょうざ GYOZA Factory」
中華料理の店のはずですが、中に入るとカフェのような雰囲気で驚きますよ。

菜園でレタスを摘んでいたのは、中華のベテラン調理人で店主の佐藤広光さんです。

妻の正子(ただこ)さんと店を開いて5年になります。
それまでの7年間は宅配のギョウザの店でした。広光さんは当時施設の調理師だったので具材のみを担当し、正子さん中心に宅配や通販をしていたそうです。

名前の通り、まさに家庭の味の「佐藤さんちのぎょうざ」は、添加物に頼らずに、できるだけ地元や国産の材料にこだわり「家族で食べるような家庭的で優しい味わい」をコンセプトに11年間作り続けています。

基本の「パクパクぎょうざ」460円はジュワッと染み出る肉汁がたまらない。豚肉を3種類独自に配合し、道産キャベツやタマネギ、ニラ、ニンニクをあえて粗めに切って合わせたジューシーな具材。もち米を配合した皮で包んでいます。ごはんやスープとのセットもありますよ。

自家製のラー油と合わせて食べたい、季節ごとの「旬のぎょうざ」もあります。地元や道産食材を使用した変わりギョウザは、この時はシソ入りや中標津のシイタケ「想いの茸」を使ったものがあり、とてもおいしかったです!

「真っ赤なトマト皮 de イタリアン餃子」550円は定番人気の変わりギョウザです。正子さんが作る完熟トマトとトマトジュースを合わせて練った赤い皮に具材を包み、中標津や別海のゴーダチーズと焼き上げた熱々の一品。
ほかにも正子さんが旬の野菜を練り込み作る色鮮やかな皮のギョウザが登場することもありますよ。

ギョウザ以外にも少数精鋭の中華メニューがあります。ダントツの人気を誇るのは「石焼麻婆麵」950円、挽きたての山椒を効かせた爽やかな辛さの麻婆豆腐の下にはカリっと焼き付けた麵。これがよく合いクセになります。黒米と麦を合わせたごはんが付きます。麻婆がおいしくて、ついつい食べてしまいますよ。

さて、ちなみにお店のデザインやカード類、チョークアート、食器など、とてもおしゃれですが担当しているのは、息子さんだそうです。
「料理のことで手一杯の2人をサポートしたい」という思いで、開店からずっとお手伝いしているそう。

ちなみに…食後のデザートとよく合う、おいしいと評判の「豆乃助珈琲」。少量ずつ新鮮な豆を用意しています。このコーヒーを二重構造の銅製のドラム型焙煎機で焙煎しているのも…実は息子さんです!ぜひ、食後に味わってみてくださいね。

満席になった日曜の夜です。地元のご家族が頼んでいたのは、やっぱり「石焼麻婆麵」「パクパクぎょうざ」

小さな子どもから年配客まで幅広く。
誰もが安心して食べられる、幸せな気持ちになれるギョウザと中華料理を、ぜひ中標津に来たら食べに来てくださいね。

スポット情報

佐藤さんちのぎょうざ
GYOZA Factory

住所
標津郡中標津町東34条北2丁目27
電話
0153-73-2397
営業時間
11:30~14:30
17:00~21:00
定休日
水曜、第4木曜

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


中標津・羅臼・標茶・阿寒のおみやげプレゼント

「ushiyado(うしやど)」
ツインルーム ペア宿泊券1名さま

「ONUKI COFFEE ROASTERY」
コーヒー豆(Daily・Nami 各100g)セットで5名さま

「RANGE LIFE」
クロウキャニオンホームのホーローマグ(ペア)1名さま
※カラーはおまかせください

「佐藤さんちのぎょうざ」
冷凍餃子(3種)セット5名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は10月下旬の予定です。

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