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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.8

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.8「むかわ、新ひだか、浦河の旅<後編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


浦河イチゴをもっと多くの人に届けたい【菅農園】

2014年以来、夏イチゴ生産量日本一となった浦河で栽培されている「すずあかね」
その栽培の中心となってきた菅農園さんを前回に引き続きご紹介します。

菅さんは2007年に父・正幸さんの大けがをきっかけに、浦河に急遽Uターン。当時、新品種の「すずあかね」が育てられ始めたころでした。国内にイチゴが少ない夏に高価格で取引される「すずあかね」は、まちや農家に安定をもたらすと信じ、高い品質を保ち生産を続けてこられたのも、「すずあかね」の生みの親、「今野寛さんの指導があったからこそ」と菅さん。

今野さんは2009年に病気で亡くなりましたが、体調の悪いなか何度も浦河に通い、菅さんに「若者を集め青年部を作りなさい、若者がいるところに若者は集まるから」と伝えました。
帰郷してから11年。菅さんは今野さんの教えどおり、指導農業士として多くの若い研修生を受け入れてきました。はじめ4戸だったイチゴ農家は、今では移住者が新規就農し20戸まで増えました。

 

現在、菅さんのもとで研修しているのは、写真左から「親子で取り組める仕事がしたい」と始めた地元の大島さん親子、「農業がしたい」と大手IT企業を辞め関東から移住してきた加藤陽介さんたち。「浦河は研修終了後に、ハウスなどの設備を準備してくれるので、すぐに農家として働ける魅力があります」と加藤さん。大島さんは来年1月、加藤さんは再来年独立の予定です。

 

さて、そんな菅さんのもとで研修し、就農して2年が経つ二人。
左から、浦河出身の奥さんとともに札幌から移住してきた天野健太郎さん、神奈川から家族で移住してきた加藤純さん。

3人は浦河のイチゴを北海道代表になるようPRしようと、「北海道ストロベリープロモーション」を昨年立ち上げました。代表は加藤さんです。いつか「海外でも浦河のイチゴを食べてもらいたい」と3人の夢は膨らみますが、そんなに遠い未来じゃないかも。

新鮮なミルクと浦河の「すずあかね」を55%も使用した、贅沢な「夏いちごアイス」を企画し販売。以前イベントで青年部が作り好評だったアイスクリームを途絶えさせないようにと、商品化し、昨年は札幌ドームのイベントをはじめ、1万3000個も売りあげたそう。

さて、生産量日本一の夏イチゴですが、ほとんどがお菓子の材料として道外に出てしまいます。そこで「地元や北海道の人にも浦河のイチゴのことを知って欲しい」と地元のお菓子屋さんにも積極的に働きかけ、地元のイチゴを使ってもらっています。

和洋のお菓子とパンもおいしい、70年の伝統がある「梅月堂 手取菓子舗」では菅さんのイチゴを可愛くディスプレイしていました。

浦河のイチゴを使った「イチゴタルト」320円や「オムレツケーキ」280円。贅沢にイチゴを挟んだ「ショートケーキ」350円を通年販売しています。ぜひ、浦河に出かけたらフレッシュなイチゴのケーキを手に入れてください!

 

おいしいケーキや焼き菓子が並ぶ地元の人気パティスリー「PATISSERIE Lapilate(パティスリー ラピラータ)」のオーナーシェフ、平田聡さん。
以前、浦河町の観光大使だった二刀流の野球選手へ贈るバースデーケーキとして考案した「二刀流チーズケーキ」では、規格外のイチゴをたっぷり使用。

日高産フロマージュブランのムースと、道産クリームチーズの濃厚チーズスフレの間に浦河イチゴを凝縮したジュレをサンドしました。イチゴの香りと酸味が爽やかなチーズケーキは、カップとホールタイプの2種類があり、通販できますよ。

「夏いちご」を浦河でより一層盛り上げるため、2016年より7月15日は「うらかわ夏いちごの日」と定めイベントも開催しています。
「梅月堂 手取菓子舗」「PATISSERIE Lapilate」をはじめ浦河町・様似町の飲食店では、地場産いちごを使用した限定商品も販売するんですよ。
ぜひ菅さんたちイチゴ農家のみなさんが、一生けんめい作っているイチゴを味わいに出かけてみませんか?

スポット情報

菅農園

住所
浦河郡浦河町向別444
お問い合わせ
https://www.sugafarm.com

北海道ストロベリープロモーション

URL
http://www.stpro.jp/
※アイスクリームの販売についてはHP参照

梅月堂 手取菓子舗

住所
浦河郡浦河町大通3-19
電話
0146-22-3221

PATISSERIE Lapilate

住所
浦河郡浦河町大通1-30-1
電話
0146-22-4444
※「二刀流チーズケーキ」は数に限りがあるので予約がオススメです

うらかわ夏いちごの日〔7月15日〕

お問い合わせ
浦河町役場産業課 0146-26-9016

牧場で働く人々を支える健康を思いやる優しい料理【LUNCH & RESTAURANT Eyam(ランチ&レストラン エヤム)】

牧場が続く、天馬街道沿いにポツンとある小さなレストラン「LUNCH & RESTAURANT Eyam(ランチ&レストラン エヤム)」

季節の小さな花が飾られた席に座れば、緑の中に美しいサラブレッドたちの姿が眺められます。

運がよければ、愛くるしい子連れの親子がかなり近づいてくれる日もあるそう。
なんて素敵なところなんでしょう。

管理栄養士である小野里百合子さんが、息子の充宏さんとともに店を切り盛りしています。
このレストランの敷地がある「ビクトリーホースランチ」のオーナーに頼まれ、牧場で働く職員や騎乗員が毎日利用できる、健康に気遣ったメニューを出すレストランを始めて、今年の9月で14年になります。

月曜から土曜日までは低カロリーで栄養のバランスを考えた食事を出し、日曜はパスタ専門店に。
もちろんいつでも一般の人も利用できます。
最近は幼稚園の給食も担当するようになり、ますます忙しいお二人。

店名の「エヤム」はアイヌ語で「大切に」という意味。
来店する人の健康に気を配り、できるだけ地元の野菜や自家栽培のハーブ、地元の食材でバランスの取れた丁寧な料理を心掛けているそうです。

「農薬をほとんど使わない、馬の堆肥で育てている野菜など、夏はおいしい食材がいっぱい!」
夏の新鮮なサラダはそれだけでごちそう。
「どうやって作るの?」といつも聞かれるという、とろりとクリーミーなタマネギドレッシングがとてもおいしいのです。「特別なことはしていませんが、タマネギと調味料を合わせ1週間は寝かせます」
寝かせることで角が取れ、まろやかになるドレッシングは、週末のミニサイズサラダ162円でぜひ味わってみてください。

充宏さんが作るピザも評判で、こだわりの小麦粉の生地とソースも手作り。
「固くならないように」と、なんと一年中、家の中でバジルを育てているそう。

口に繊維が残らない、軟らかな歯ざわりのバジルソースと無添加のフランス産チーズを惜しげもなく使った「自家製ジェノベーゼソースピザ」1,180円。ほかにピザは5種類ほどあります。

パスタは、自家製ガーリックオイルを効かせ塩分ひかえめで、さっぱりとした味わいの「生ハムと新玉ネギのパスタ」1,180円ほか、トマトベースやオイル系、クリーム、スープ系など種類豊富にそろっています。

お得なセットやデザートもありますので、ぜひフルコースで味わってみてください。
牧場の景色を眺めながら心も満たす食事を楽しむことができます。

とても明るくて元気な小野里さんですが、実はつい先日まで足に大けがを負い、しばらくはご飯ものはお休みして特別メニューでがんばっていました。
先日ついに復活して平日のご飯ものの定食もまた始まったそうです。
お二人の優しいエネルギーがつまったご飯を、また食べにきますね。

スポット情報

LUNCH & RESTAURANT Eyam
(ランチ&レストラン エヤム)

住所
浦河郡浦河町西幌別358
電話
0146-28-1205
営業時間

月~土曜 11:30~20:30(L.O.20:00)
日曜 11:30~15:30頃
※日曜はパスタのみ
定休日
水曜
URL
https://www.facebook.com/Eyam-229323633908651

浦河の馬が勝てば大忙し牧場が祝いにふるまう山賊焼【味の助六】

「浦河独自の食べ物といえば、やっぱり山賊焼かな」
そう教えてもらい、やってきたのは堺町の繁華街にある「味の助六」
お昼の忙しい時間を外して訪ねた店でしたが、何やら忙しそう。

大鍋で大量にジュワジュワと揚げているのは…骨付き鶏です。

揚げているけど、これが「山賊焼」ですね。
「骨付きの鶏肉を味噌ベースの秘伝のタレに数日漬け込み、じっくりと揚げます。揚げ油は継ぎ足しながら使うので鶏の旨味やタレが溶け込み、その油で揚げるから香ばしく風味良くなるんですよ」

教えてくれたのは2代目店主の大島英俊さん。
「父が1960(昭和37)年に釧路から移転して店を開いたときに作ったものなんです。“鶏揚げる”を“取り上げる”山賊にかけて山賊焼と命名したみたいです」
そうなんですか~、だから山賊とつくんですね。
家族のお祝いや親せきの集まり、クリスマスなども大量の注文が入るそうです。

この日来ていたのは牧場関係など地元の常連さんたち。みなさん大好きなんですって。
それに浦河出身のサラブレッドがレースで優勝した時は、牧場主さんが大量に注文して職員や関係者にふるまうそうです。お祝い事にも欠かせない1品なんですよ。

「週末に向けて大量に鶏の仕込みをして、レースのチェックも欠かせませんね」
と笑う大島さん。

「山賊焼」は1人前で800円。表面は香ばしく、中から肉汁があふれ、とってもおいしい。
この独特の香ばしさがくせになります。冷めてもおいしいのでおみやげにも人気です。

そうこう言っているうちに、また注文がまとめて入りました。
それは「かつめし」。卵でとじない、カツの丼ものです!
サクサクの衣に、山椒と和風の甘辛いたれ。カリっとほどよい厚さのカツがいいのです。
この和風たれの「かつめし」は、最近は「浦河かつめし」と呼ばれ町内で出している店も多いのですが、「助六」では古くから店で出しているそうです。

おそばもオススメですよ。
手打ちしている、なんと緑色のそば。「父が釧路出身なので、釧路ならではのクロレラ入り蕎麦なんですよ」。さっぱりヘルシーなおそばと山賊焼の組み合わせもおいしいそう!
今度来るときは、この組み合わせでお願いしようかな。

スポット情報

味の助六

住所
浦河郡浦河町堺町東1-9-14
電話
0146-22-3104
営業時間
11:30~(L.O.13:30)
17:00~22:00(L.O.21:40)
定休日
不定休(月1~2回休)

ラーメン屋と銭湯もある浦河暮らしを楽しむ宿【GUEST HOUSE Masago(ゲストハウスまさご)】

今年1月に浦河町にオープンした「GUEST HOUSE Masago(ゲストハウスまさご)」
とある建物の2階にあるのですが…

1階にあるのは地元の人気店「ラーメンまさご」

さらに銭湯「まさご湯」も同じ建物にあるのです!
「もともと祖父は料亭を営んでいましたが、今の場所に銭湯を作らないかと町役場の人から頼まれたそうです。“井戸水が出たらやってもいい”と掘ったところ水が出て、今もその井戸水で湯を沸かしています」

銭湯は1951(昭和26)年創業。大久保直幸さんで3代目です。「政吾(まさご)」はお祖父さんの名前なのです。大久保さんはアパレルメーカーの営業として札幌で働いていましたが、20年前に家業を継ぎ、新たにラーメン店も開きました。
さらに今年、日本初?かもしれない、銭湯とラーメン屋があるゲストハウスも始めたのです。宿泊者は無料で入浴できますよ。

大久保さんはまちづくりの活動にも積極的に取り組み、これまで移住希望者の世話係として多くの人々と交流してきました。
「移住希望者が気軽に滞在したり、旅人が暮らすように過ごせる宿を」と、かつてはサウナや家族風呂だった2階を利用することに。「デザイナーや建築会社の職人など、地元の若い人たちのセンスにまかせて改装し、多くの人たちの協力で宿ができました」

キッチンがある共有スペースのラウンジが素敵なのです。大久保さんの記念の手形付きのこのレンガの柱、なんと普通の柱をモルタルで装飾したものなのですよ。手がけたのはイチゴ農家として登場した、かとう農園の加藤純さんです。

壁は漁港パレット、馬の厩舎の扉、牧場の柵を使った椅子やテーブルなど…、廃材を加工し有効利用。ストーリー性があり味わいのある空間が生まれました。馬がかじった跡を生かした柵のイスなど、とても気に入りました。
ラウンジは地元の人たちに開放され、旅人と地元の人との交流の場にもなっています。

宿のかわいいロゴは日高山脈と野鳥のシマエナガ。運が良ければ冬は宿から近くの山で観察できるそう。希望者がいれば大久保さんが自然ガイドもしてくれます。また予約制で釣りガイドも行い、多くの人に喜ばれています。

部屋はドミトリーのほか、個室のダブル(シングルとしても利用)、ツインベッドのある広めのファミリータイプと3種類。目的に合わせて選べます。

ドミトリールーム
ファミリールーム

 

さて、おなかが空いたらラーメンと餃子もぜひ! オススメは「味噌カレーミルクラーメン」850円。スパイシーなカレーの味わいに、まろやかなバターと牛乳が味噌の旨味とマッチしたくせになる味わいです。
大久保さんが修業したのは、苫小牧で長く愛された「満龍」。今は閉店してしまいましたが、味噌にスパイスを合わせるラーメンが名物の店でした。大久保さんはそのカレー味噌の味わいをベースに牛乳やバターのコクを合わせ、新しい味わいを生み出しました。餃子はおみやげとしても人気ですよ。

さらに、「地元や道産食材で地元をアピールしたい」と、道産小麦の皮と、日高昆布やサケの魚醤でうまみを高めた具材を包む無添加の「浦河餃子」を開発。昆布を練り込んだ真っ黒な皮がユニークな「まろやか黒昆布餃子」「とろりバターのカレー餃子」「さらさらレッド餃子」「行者にんにく餃子」「ピリ辛赤なんばん餃子」など全5種類を、自社工場で製造しています。
店でも食べられますが、関東の高級スーパーや通販でも販売されて「浦河」の名を広めているのですよ。

ほかに日高昆布を練り込んだラーメンやだしパックも好評です。

さて、そんな魅力ある製品の営業にまわるのが、息子さんの直哉さん。この日はビシッとスーツで登場ですが、普段は宿の担当です。
「実家を継ぐ前に父の勧めもあって食品の卸売り会社に勤めていましたが、今年急遽戻ってきました。今は餃子の営業以外はほぼ宿の中に引きこもり(笑)居心地のいい宿作りに必死です」
若い力も加わった「GUEST HOUSE Masago(ゲストハウスまさご)」。宿を通してますます「何度も訪れたくなる」浦河の魅力を発信して行くのでしょうね。

スポット情報

GUEST HOUSE Masago
(ゲストハウスまさご)

住所
浦河郡浦河町堺町東1-11-1
電話
0146-22-2645
営業時間
ラーメン 11:30~21:30
銭湯 15:00~22:00
※釣りガイドは予約・有料(要相談)
URL
http://www.gh-masago.com
浦河餃子(通販) https://urakawa-gyoza.com

むかわ・新ひだか・浦河のおみやげプレゼント

「PATISSERIE Lapilata」
二刀流チーズケーキ(カップ)4個セット3名さま

「梅月堂 手取菓子舗」
歴史ある菓子店の浦河にちなんだお菓子詰め合わせ3名さま

「ラーメンまさご」
まろやか黒昆布餃子、行者にんにく餃子などまさご餃子(3種)セット2名さま

「GUEST HOUSE Masago」
ファミリールーム ペア宿泊券1名さま

※写真はイメージです。
※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は8月下旬の予定です。

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