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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.6

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.6「美深と名寄の旅<後編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


羊乳に白樺樹液。希少な命の恵みを食卓へ【松山農場/ファームイントント】

北海道の北部、稚内と旭川のちょうど中間にある美深町は、自然豊かな小さなまちです。
そんな美深町の中でもさらに山の奥にあるのが仁宇布(にうぷ)地区。ニウプはアイヌ語で“森”を意味するのですが…この地域は、どこか北欧のような雰囲気があるのです。

白樺に囲まれた、まさにフィンランドの山小屋のような建物は、松山牧場が営む宿「ファームイントント」
春からから秋まで放牧されている羊を眺め、のんびりと過ごせます。
前回登場の「松山農場」代表・柳生佳樹さんと妻の貴子さんが暮らす自宅でもあり、アットホームな雰囲気も魅力です。

宿を取り仕切るのは、貴子さん。
ジンギスカンをはじめ、羊乳のアイスクリームやヨーグルトなど羊づくしの料理が評判です。

数々の有名レストランに愛される松山農場の羊肉は、育成期間がラムとマトンの中間の「ホゲット」と呼ばれる肉で、ほどよく羊の味わいを感じられます。
軟らかで厚切りのお肉をたっぷりといただけるジンギスカンは、塩コショウのみで食べるのがおすすめ。
とても贅沢な気分になります。

自社農場でとれるホクホクのジャガイモとゆで卵のスライスに、羊乳の濃厚なホワイトソースをかけて焼き上げた「グラタン」も名物です。

春から秋にかけての搾乳期間なら、宿泊すると羊乳絞りもできるんです!
柳生さんが丁寧に教えてくれるので、日本でも数少ない貴重な体験にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。
「本当においしいの」と貴子さんおすすめの、絞りたてミルクも味わえますよ。

地元の羊毛作家さんが作ってくれたという、村上春樹の小説「羊をめぐる冒険」に登場する、星形の斑紋のある羊をイメージした作品もありました。そうです。この宿もモデルのひとつと言われているんですよ。

国内はもちろん海外からも、多くのハルキストたちが訪れています。
部屋からも羊たちを眺められ、時間を忘れて物語の世界にひたることができますよ。

「草原朗読会」も毎年行われ、今年は11月に予定されています。
「朗読を聞きながら、気持ちよく寝ちゃっても大丈夫」という、とてもリラックスしたイベントなんですって。

美しい風景の中で、都会の喧騒を忘れて過ごすには恰好の宿、「ファームイントント」にあなたも滞在してみませんか?
ちなみに「トント」は、フィンランドの幸せを運ぶ小さな妖精のことですって。

スポット情報

ファームイントント(松山農場)

住所
中川郡美深町字仁宇布660
電話
01656-2-3939
料金
1泊2食7,000円(中学生以上)、小学生4,600円、6~3歳2,600円

日本一のもち米産地の農家が、おもちでまちおこし【もち米の里ふうれん特産館/道の駅 もち米の里☆なよろ】

北に位置する名寄市は、寒さに強いもち米を1970年から本格的に栽培を始めました。
今や市内の水田約9割がもち米という、日本有数のもち米産地なんですよ。

風連町にある人気の「道の駅 もち米の里☆なよろ」も、もちろん風連産のもち米を使用した「もち」がテーマ。
大福やおだんご、切り餅が豊富にそろい、最近ではいちご大福が人気なんですって。

おもちを揚げた「風連おかき」も人気があります。わさびやスープカレー、きんぴらごぼうなど全7種類ありますが、試食して購入できますよ。

レストラン「お食事 風の寄り道」ではおもちを使ったメニューもいろいろ。「もちかき揚げ丼」670円はさっくりとした野菜のかき揚げに、もちもち触感のおもちがマッチしてやみつきになります。

風連町産のもち米「はくちょうもち」の名を世に知らしめたのが「ソフト大福」
固くなりにくい品種のもち米で、軟らかな食感が続きます。1個140円で17種類もあり好みの味を選んで購入できます。フルーツ味など季節限定品もありますよ。ホイップクリーム入りの冷たい「クリーム大福」も夏は人気です。

製造しているのは道の駅のすぐ横にある工場。地元の「はくちょうもち」のもち米を蒸し、つきたてのもちにあんを包みます。その後急速冷凍させることが、軟らかな食感を保つ秘訣です。

製餡会社の協力のもと、菓子作りの技術を生かし「ソフト大福」を開発したのはもち米生産農家が経営する会社「もち米の里ふうれん特産館」です。

「もち米農家は、冬は出稼ぎに出るしかなかった。けれど1988年に一村一品運動を知り、冬に収入を得る方法、もち米での町おこしに強く熱意を抱きました」と、代表の堀江英一さん。
7戸のもち米農家の仲間たちと農家の未来を見据えて、会社を興しました。
農協や行政に交渉して場所を借り、1989年にもちつき機を導入して、まずは冬の間だけ切りもちを作り販売しました。

「もち米の里ふうれん特産館」を4年後にオープンさせ、その後、現住所に店舗・レストラン・工場を作り人気のスポットに。堀江さんたちはさらに新たな一手として、もち米をテーマとした「道の駅」を作ることを市にかけ合い、指定管理会社となりました。
「道の駅 もち米の里☆なよろ」が隣にオープンしたのは2008年。店舗とレストランを道の駅内に移しました。

現在、名寄のもち米は有名な伊勢の「赤福」をはじめ、様々な商品に使われています。
「大福もいいですが、切りもちももっと食べて欲しいですね。消化がよくて腹持ちもいい。体にもいいですから、仕事の合間にもいいですよ。もっとたくさん食べてもらえるよう工夫していきたいですね」

長い年月をかけて作り続けているおいしいもち米、熱意あふれる農家のみなさんのことを思い、もっとたくさんおもちを食べたいと思いました。
名寄に来たら、またおもちを買いに寄ります。

スポット情報

道の駅 もち米の里☆なよろ

住所
名寄市風連町西町334-1
電話
01655-7-8686
営業時間

9:00~18:00
レストラン
10:00~18:00(L.O.17:30)
定休日
無休(1月1日のみ休館)

もち米の里 ふうれん特産館

住所
名寄市風連町西町334-2
電話
01655-3-2332

近隣素材のパンで地元を盛り上げたい【BAKERY ISHIDA(ベーカリーイシダ)】

国道40号線沿いに、地元の人はもちろんパン好きが遠くからも足を運ぶ「BAKERY ISHIDA(ベーカリーイシダ)」があります。

道産小麦を使った自家製の天然酵母のパンが評判のお店です。

名寄のおもちを使った「もちめんたいピザ」、地元レストランとコラボしている月替わりのパンは「下川産シイタケと道産豚のポークストロガノフパン」。凝ったパンが多いのです!
名寄産の「はと麦入り食パン」、興部のノースプレインファームの牛乳のみで仕上げた「角食パン」。ライ麦入りや雑穀入りハード系など食事パンも充実してますよ。

200円でセルフのコーヒーや紅茶もありイートインもOKです。

「こんにちは!」と、作業場の窓を開け、声を掛けてくれたのは店主の石田誠次さん。

「お客さんの声が聞きたくて、窓を作りました」
ユニークなパンが多いのはリサーチのたまものかな。

真っ白な中種は、旭川の山中果樹園のリンゴから起こす天然酵母。
生地は10時間じっくりと低温熟成して焼き上げます。

石田さんは名寄出身。東京やパリの有名店で修業を積み、大手企業やコンビニでパンの開発をしていました。
けれど「帰郷して近隣の食材でパンを作る店を作り、地元をPRできれば」という思いは年々強まり、大手企業を辞め、名寄で独立したのは2015年の秋でした。

地元の人気レストランも使用する「低温熟成バタール」350円は店の顔。週末は下川町産の小麦「はるきらり」で焼きます。小麦を育てながら研究を続ける博士号を持つ農家の方が育てたものです。
豊富産のバターを使用した「クロワッサン」173円も人気です。
菓子パンも充実!「コロネ」184円は爽やかなレモンクリームが入って、ひねりが効いてます。
「ペイストリー」は旬の果物で。これからはサクランボが楽しみ。

最近はヘルシーなパンも人気。
オレイン酸が豊富で高品質な、名寄のひまわりオイル「北の耀き」を使う週末限定のライ麦パン類が評判です。
北見の大豆粉や米粉、ふすまなどで焼く、糖質50%ほどまで抑えた道産素材の低糖質パンは、2日前の予約で購入できます。

帰郷してから生産者のみなさんと会えることが多く、とてもうれしいという石田さん。
「みなさんの思いをしっかりとパンにしていきたいですね」

これからは名寄・風連町にある「かんだファーム」の肉厚な「かぜのかおりピーマン」を使用したツナパンなども登場しますよ。
名寄の雪と湿度で低温発酵させる新しいパンの製造方法も研究中だそう。

パンで地域を知ることができる石田さんのパン、これからも楽しみです!

スポット情報

BAKERY ISHIDA
(ベーカリーイシダ)

住所
名寄市西4条南2丁目10-1
電話
01654-8-7615
営業時間
8:00~18:00
定休日
火曜
URL
http://bakery-ishida.com

伝統の味と驚きの創作料理でまちの人々を魅了する【味処 鳥長(とりちょう)】

本日は名寄の「名寄グランドホテル藤花」にお泊り。街中にあり便利です。
おなかがすいてきたので地元の人気店に向かいます。

名寄の駅からもほど近い、商店街にある 店の名は「鳥長(とりちょう)」

オーナーは3代目の堀江和史さん。 おばあさんがはじめた「いづみ食堂」から始まり、今年で70年。長く地元の人たちに親しまれています。

それにしても平日だというのにこのにぎわい。カウンターも個室もうまっています。
代々、アルバイトは地元大学生。
元気に働く姿が爽やかです!

ドーム形のカリカリ揚げめんに、魚介あんがかかった人気の品。
「パリカリ海鮮あんかけ」550円。インパクトある姿です!

作っているのは料理長の広田晃一さん。サポートするのは広田さんの母・智子さん。

実は…なんと、広田家は家族ぐるみで長年「鳥長」勤め。
妻の舞さんも大学生のバイト時代から。
子どもたち2人もバックヤードですくすく成長中。
ユニフォーム、似合うね。

「小学生のころから料理番組に夢中の料理少年でした」と母・智子さん。
広田さんは独学で料理を学び、豊富なアイデアで年間に100以上の創作料理を作ります。
厨房では、広田さんがもう1人いる!?と思うほどのスピードで料理を仕上げます。

オホーツクも近い名寄。海の幸を仕入れに広田さんが出掛け、お造りや焼物などさまざまな料理を出して出張客にも喜ばれています。

「ご飯がすすむ!」
つゆだくで、肉と野菜などをフライパンや土鍋でぐつぐつ煮込む「煮込みジンギスカン」770円。
名寄の昔ながらの家庭の味は出張客にも大人気。

店では通称「O・N・J」
温玉・煮込み・ジンギスカン!
昆布とカツオの和風だしをベースに、ピリッと甘辛いタレで煮込んだたっぷりのお肉は薄切りで、卵によくからみまろやかに。
具材の下の煮込みうどんも隠れています。
こだわりの日本酒をそろえていますので、ぜひ一緒に!

また名寄の新ブランド牛「天牛(あまうし)」が食べられるのもこの店だけ。
アマニ由来の飼料で育ち、肉も脂も旨味豊富。
日替わりでこの日はハンバーグ。
「肉汁を閉じ込めるために衣を少々つけています」
ナイフを入れると肉汁が溢れ、ジューシーなおいしいさです。

もうひとつ、息子さんの好物でもある大人気の「ラムバーグ」850円。
しっとり軟らかで優しい味わいです。
「おみやげにできるものを」と昨年12月から冷凍を1つ500円で販売をはじめ好評です。

今回のおみやげプレゼントにも登場します!ぜひご応募ください!

また、名寄に来たら寄りますね。

スポット情報

味処 鳥長(とりちょう)

住所
名寄市西2条南6丁目18
電話
01654-2-2379
営業時間
17:00~23:00(L.O. 22:30)
定休日
日曜(宴会など相談可)

タイトル写真提供:NPO法人なよろ観光まちづくり協会、美深町観光協会


美深と名寄のおみやげプレゼント

「松山農場」
羊ソーセージと羊肉のセット3名さま

道の駅「もち米の里☆なよろ」
クリーム大福セット(6個入り)5名さま

「名寄グランドホテル藤花」
ペア宿泊券(スタンダードツイン・朝食なし)1名さま

「鳥長」
ラムバーグ(4個入り・冷凍)3名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は7月下旬の予定です。

プレゼントのご応募について

下記の手順でご応募ください。

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