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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.2

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.2「函館・七飯の旅〈後編〉」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


地元企業とともにまちの魅力を伝える新しいおみやげ店【函と館】

地元の企業や作家と作ったオリジナル商品と、道南の工芸品や食品を集めた新しいスタイルのおみやげ店「函と館」。函館の魅力を積極的に伝えるコンセプトショップ です。「函と館」という名前は、和洋折衷住宅など2つの文化が対になることが多い函館を象徴したもの。2015年冬に開店しました。多角的に函館の魅力を発信する取り組みが認められ、翌年グッドデザイン賞も受賞。始まりは「函館空港ビルデング」中堅社員の地元への思いからでした。

「旅行者が函館の文化や魅力と出会える店を空港に作りたい」
日頃からそんな思いを話していた、総務部の佐藤拓郎さん(写真右)と吉村崇広さん(写真左・現ショップ店長)。この日はお会いできなかった営業部の住田雄一さんでした。

2013年、伝統デザインを取り入れた生活雑貨などで知られる奈良の「中川政七商店」が、各地で地域に根ざしたおみやげ屋を作っていることをテレビで知った佐藤さん。「上司に頼み込んで即アポを入れ、3人で社長の中川淳さんを訪ねることができました」。半年後パートナーシップを結び、毎月函館に通う中川さんディレクションのもと、各部署から有志が集結。企画を練り、各企業や作家のもとに足を運びました。
「売れることを狙うだけではなく、地元の情報を詰め込んで発信することが大切なものもある」という中川さんのアドバイスからさまざまな製品が生まれました。

佐藤さんがまず一緒に何かできればと訪ねたのが、大漁旗で知られる「加賀谷旗店」でした。120年続く老舗染物店です。刷毛で色を染める手染めの技法に合う製品を中川さんたちと探し、たどり着いたのが船の国際信号旗のデザイン。「船同士が通じる世界共通の旗は港町函館らしい」と歴史に詳しい住田さんのアイデア。程よく刷毛の跡が残る、手仕事の温かさを感じられるバッグができました。

面白いのは好みの商品を入れ、自分の手で缶詰にする「函缶(KANKAN)」。漁業や製缶の街として栄えた函館を表現しました。地元の陶芸作家協力のもと作り上げた「五稜郭の鍋敷き」もすてきです。ほかにも中川政七商店と作った八雲町発祥の木彫熊にちなんだ、函館弁の「函館熊みくじ」や、職人手作りの「いか踊り手ぬぐい」など、心くすぐられるものばかり。
この仕事を通して、地元の魅力を再発見した企画チームは中川さんたちとガイド本も作り好評です。

「新作は、道南のさつまいもがおいしいので、はこだて柳屋さんと羊羹を作りました」と吉村さん。へぇ~、さつまいも?知らなかった。おみやげで今の函館を知ることもできるのですね。
函館に来たら、ぜひ「函と館」を訪ねてみてください!

スポット情報

函と館

住所
函館市高松町511 函館空港2F
電話
0138-57-8884(函館空港ビルデング)
営業時間
8:00~最終便の搭乗時刻に準ずる
定休日
無休
URL
http://hakototate.jp

国際信号旗フラットバッグ小4,104円、大8,640円、函缶(KANKAN)162円、216円(缶代のみ)、五稜郭鍋敷き2,160円、函館熊みくじ486円ほか、チームで作ったガイド本もあります。
※4月~5月上旬限定でバッグ2割引き特別キャンペーンを開催予定。


伝統の染色技術を今に生かす老舗店【加賀谷旗店】

「函と館」のオリジナルの国際信号旗のバッグを染めた、1897(明治30)年創業の老舗染め物屋「加賀谷旗店」を訪ねました。

のれんが揺れる、心惹きつけられる風格ある佇まい。
1914(大正3)年に建築された工房兼住宅です。
1934(昭和9)年の函館大火も逃れた、歴史的風土を伝える貴重な建物です。

「通りがかりにのぞいていく外国人旅行客も多いですよ」と笑顔の店主は加賀谷聰徳(としのり)さん。

「加賀谷旗店」の3代目。
120年前に、函館「棒二荻野呉服店」におかかえ職人として金沢から迎えられ、加賀友禅の技法を持ち渡ってきたそう。
かつては着物や半纏(はんてん)などを染めていたので、今も当時の染台や衿型紙が残っています。

80年ほど前の、水も跳ね返す柿渋で染めた和紙の衿型紙。
紋別や士別など函館からはるか遠い土地のものも染めていました。

店は人気観光スポットのベイエリアのそばです。その港もかつては…
「子供の頃は北洋漁業が盛んで、1,000以上の船が全国から集まり港にひしめきあっていましたね」と加賀谷さん。
手染めの大漁旗専門店は最盛期に函館で50店近くありましたが、今では加賀谷さんともう1店のみ。

冬から春にかけては大漁旗の制作シーズン。
「ちょうど今染めているのは、松前の新しい船のお祝いのための大漁旗ですよ」
旗の下には、石炭ストーブ。
寒い時期は、水蒸気が出ない石炭の熱で乾かすそう。それで表に立派な煙突があるのですね。

漁師や取引先など、仲間同士で贈り合う色とりどりのおめでたい大漁旗。
今年は道南で大きな漁船が続けて造船され、お祝いの注文が多かったそうです。

京都で技術を修業し、絵師でもある加賀谷さんが作った図案をもとに、依頼者と相談しながら1枚ずつ書体や絵柄、色などを決めていきます。

旗は完全な手染め。ベニバナの色素で下絵を入れ、白く抜きたいところは糊で隠します。
布にはしわができないよう、針で布を引っかける張り手(はりて)や両端に針の付いた細い竹の棒・伸子(しんし)という道具を使い均一に引っ張ります。

ピンと張った生地に染料を刷毛で平らに引いて染めるので「引き染め」と言います。
もうひとりの職人、加賀谷公治さんと「あ・うん」の呼吸で作業が進み、最後の定着液塗布でより色鮮やかに発色します。あとは水で洗い、糊を落とせば完成。

うっすらと刷毛の跡が残る手仕事のやさしい風合い。
この温もり感が「函と館」の国際信号旗バッグの味わいなのですね。
一生懸命だった企画スタッフの熱意をくみ協力を惜しまなかった加賀谷さん。
最近では、個人宅ののれんのオーダーメイドも受けることがあるそうです。
加賀谷さんの職人技で、また何か新しいものが生まれるかもしれませんね。

スポット情報

加賀谷旗店

住所
函館市大手町10-12
電話
0138-22-2885
営業時間
8:00~17:00
定休日
土・日曜、祝日

※函館モチーフのオリジナルのれんを3,500円で販売しております。


道南の豊かな食材でごちそうランチ【Blanc Vert(ルビ=ブランヴェール)/ななつぶ】

函館駅からは車で20分ほどのお隣の町、七飯町。
本当にこの先にレストランがあるの?と思うほど、閑静な住宅地に溶け込むフレンチレストラン「Blanc Vert(ブランヴェール)」

まるで隠れ家のようで、お客さんは近隣からはもちろん、道内・外からもやってきます。

オープンキッチンなので、料理が出来上がるまでのライブ感も楽しいのです。

「記憶に残る料理を」と、こだわりの食材で鮮やかな一皿に仕上げるシェフの田中秀幸さん。上富良野の農家出身で農作物を身近に育ち、早くから料理人を目指しました。
東京や札幌、パリで腕を磨き、1999年に函館出身のマダム、智恵さんと店を開きました。

「七飯は故郷の環境に似てほっとします。それに食材が豊か」
おいしい野菜、それに函館の新鮮な魚介類と、森町や八雲町の肉などが手に入る食材に恵まれた環境です。

そんな田中シェフの道南食材中心のランチ。
野菜の彩り美しい前菜は、カツオのマリネや食感が楽しいイカの揚げ物など、食材を生かすために料理法はフレンチだけにこだわりません。
メインは南茅部産タラのチーズソテー。ふわっとした白身にチーズのコク、ホタテとトマトを合わせたソースの旨味が効いています。デザートはベリーが爽やかなケーキ。
ほかにパンや食後の飲みものが付きます。ノンアルコールワインもあるのでぜひご一緒に。

旬の魚は、店から車で10分ほどの函館・石川町にある、シェフが毎日のように通う魚屋さん「坂井商店」のもの。現在3代目修業中の坂井貴博さんとご両親が、店を切り盛りしています。毎朝南茅部の漁業協同組合から仕入れる魚はとても新鮮。味にうるさい地元の人や料理人が通う店なのです。

地元農家とも密接なお付き合いがある田中シェフ。珍しい西洋野菜などを育ててもらっています。
「頼もしい農家のみなさんが周りにいるので、これから次々旬を迎える野菜をどう料理するか楽しみです」

さて、そんな地元の食材を身近に楽しんでもらえるようにと、火曜・水曜は子連れ大歓迎のごはんカフェ「ななつぶ」も開いています。腕をふるうのはレストランのパティシェでもある細砂美佳子さん。
ふわ~とおだしのいい香り。和洋織り交ぜたメニューは月ごとに変わります。

この日のメニューも盛りだくさんでおいしそう。
デザートまでついて、とてもリーズナブルです。

色とりどりのお惣菜。地元の赤カブとリンゴのお漬物、ちりめんキャベツのロールキャベツ、だしが利いたお味噌汁とおいしいごはん。それに地元のお豆腐も。豆腐マイスターの細砂さんは、近隣の手作り豆腐も積極的にとり入れます。
もちろん田中シェフも肉料理などいくつかの惣菜を担当。フランス料理のエッセンスも生かされています。それにすてきな器選びも。
心と体に優しく染み入る、ほっとする「ななつぶ」ごはんもぜひどうぞ。

ちなみに…
印象的な壁のアート作品は小樽の芸術家、大畠裕さんによる小樽の古い建物の壁の「フロッタージュ」
キャンバスに時を経た壁の凸凹を写し取った、静かな印象の作品です。
日常から少し離れてくつろぎの時間へと、まるで私たちを導いてくれるようでした。

スポット情報

Blanc Vert(ブランヴェール)

住所
亀田郡七飯町大川6-12-36
電話
0138-66-3005
営業日
木~日曜
営業時間
ランチ:12:00~ (L.O.14:00)
ディナー:18:00~ (L.O.20:30)
ご予約ください
ランチ2,160~2,700円、ディナー5,400円の1コース
ななつぶ
営業日
火・水曜
営業時間
11:00~/13:00~ 2部制(L.O.14:00)
予約がおすすめです
ランチ1,600円
URL
http://www.restaurant-blancvert.com

坂井商店

住所
函館市石川町350-22
電話
0138-47-3009
営業時間
10:00~18:30 ※地方発送OK
定休日
水曜

独特の魅力を醸し出す、地元の愛され温泉銭湯【花園温泉】

道道100号線、産業道路沿いに色鮮やかな富士山を見つけました!

ここは地元の人に大人気、平日も賑わう「花園温泉」
朝は6:00から営業しています。

受付にいるのは、創業者の笠井トキさん。
娘さんの畑中くみさんは温泉を手伝いながら、料理人の夫・章一さんと併設の「パーラー花車」を営んでいます。

懐かしの赤いウィンナー入りスパゲッティ「ミートソースチーズ焼き」950円などの食事や、山川牛乳のソフトや手作りプリンを載せた季節のパフェ「イチゴプリンパフェ」750円などメニュー豊富で人気です。

館内では温泉を利用して育てている、錦鯉が優雅に泳いでいます。
ん?温泉の蛇口の下にずっと同じ鯉。
鯉も温泉が好きなのかな。

ロビーにはお買い物コーナーもあります。
地元の野菜やお薦め品、手頃な惣菜が並び、庶民的な雰囲気です。

豊富な湯量と高温の源泉が自慢の温泉銭湯は創業から54年。本館と新館があり2種類の温泉が楽しめます。お湯は湯冷めしにくい塩泉で、6年前に掘った新館の源泉は、カルサイト鉱石の岩盤層から噴出しているので「パワーストーンの湯」と命名されています。
温度は湯船によって42~46℃とちょっと高め。
函館の人は熱い湯を好む人、多いんですよね。
湯船の湯は毎日抜いて掃除しているのでとても清潔です。

ちなみに新館と本館、男湯は行き来できないのでご注意を!

開放的な露天風呂で、くつろぐ常連さんたち。
ここは昔からお客さん同士が仲良くなる社交の場。

特に話がはずむのが遠赤外線サウナ。お客さん同士の「サウナ友の会」がいくつかあり、忘年会まであるそうです。
新館サウナの中には、自由に使える発汗を促す塩を置いています。
それに氷のサービス。お客さんは氷を頬張ってサウナや温泉を利用できます。

秋から5月初旬ごろまでは、日曜日は甘い香りの広がる七飯のリンゴ風呂のサービスが。
毎週B級リンゴを大量に農場から仕入れるそう。
いいものは分けて販売しますが、とても安くておいしいのです。
ちなみに、使用したあとのリンゴは牧場の馬たちが喜んで食べてくれるそう。

5月初旬からは、沖縄から仕入れる香り爽やかな月桃の湯になります。

いろいろ細やかなもてなしがうれしいですね。
「母の存在があってこそ」とくみさん。
現役で働くトキさんは御年82歳。お若い!
「この前お医者さんに、どっこも悪くないって言われた」と笑うトキさん。これからも元気に温泉を取り仕切ってくださいね。

看板外ネコのミルクティー。もとは農家だった笠井家の鶏小屋で、ネズミ番をしていたネコの7代目です。この美貌で子供たちは引く手あまた。 今道内に花園ニャンコの血筋が広がっているとか…

ぜひ地元の人に紛れて、花園温泉を堪能してみてください。 独特の雰囲気にはまっちゃいますよ。

スポット情報

花園温泉

住所
函館市花園町40-34
電話
0138-51-1310
営業時間
新館 6:00~21:00
本館 11:00~23:00
定休日
月曜
料金
大人420円 中人140円 幼児(小学生未満)70円
施設・サービスについて
石けん・シャンプー等は持参または販売。手ぬぐいレンタル、休憩室あり

パーラー花車

電話
0138-55-8607
営業時間
15:00~23:00(食事L.O.22:00)
日曜・祝日12:00~
定休日
月曜

函館のおみやげプレゼント

「Blanc Vert」
ランチ食事券(ペア)2名さま

「ななつぶ」
ランチ食事券(ペア)2名さま

「坂井商店」
干物とマダラ醤油漬けのセット2名さま

「函と館」
加賀谷旗店と作った、国際信号旗バッグ小2名さま、大1名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は5月下旬の予定です。

プレゼントのご応募について

下記の手順でご応募ください。

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