
参加費無料のジュニア大会
に
込めた、未来への思い。
―「Uchiyama Cup」を主催しようと思った理由は?
2019年に世界ランキング100位入りを達成した時、自分にとってテニスって何だったんだろうと考えたんです。その時に原点として浮かんできたのが、小学2年生の時に見たプロのエキシビションマッチ。でも、北海道では2015年を最後にプロの大会がなくなっていたので、「ないなら自分でつくろう」と思ったんです。
―ジュニア大会というのも特徴的ですね。
北海道のジュニアは、試合数そのものが少ないんです。しかも全国大会の予選につながる緊張感の高い試合が多くて、練習してきたことを「ちょっと試してみよう」とチャレンジしづらい環境。だから「Uchiyama Cup」は参加費を無料にして、リーグ戦と順位別トーナメントの組み合わせで2日間で4〜5試合できる形にしました。負けても終わりじゃないから、「あのプロのドロップショットを自分もやってみよう」くらいの気持ちで挑戦できる場にしたかったんです。
―北海道のテニス環境の課題は?
テニスは幼少期にどれだけボールを打てるかが大切。ただ、北海道は冬場に使えるインドアコートが限られていて、自由にボールを打てる時間がどうしてもつくりにくいんです。けれど、雪国だから絶対に不利ではないと思っています。現にヨーロッパでも雪が降る地域から一流選手が育っていますから。だからこそ、北海道の子どもたちにも、少しでもボールにふれられる挑戦の機会を増やしたいんです。
―最後にこれからの目標を!
北海道出身の男子プロテニス選手は、16歳年上の鈴木貴男さんと僕だけ。自分たちに続く選手を輩出するためにも、僕が小学2年生の時に受けた衝撃を、今の北海道の子どもたちにも届けたいんです。いつか「Uchiyama Cup」を見ていた子が、この大会にプロとして戻ってきてくれる…そんな景色を見てみたいですね。