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エネモールマガジン ヘルス de スマイル

減塩食のススメ

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エネマガ第11回は「減塩食のススメ」と題して、現代人の理想とされる1日の塩分量の目安や、身近な食材を活用することで塩分量が控えられる調理法・レシピなどを、酪農学園大学 杉村留美子准教授にお伺いしました。

杉村 留美子

酪農学園大学
農食環境学群 食と健康学類

栄養教育学研究室 准教授
管理栄養士 博士 (水産科学)

意識しないと、つい多く摂りすぎてしまう「塩分」。場合によってはさまざまな病気を招く原因になってしまうことも。健康的にしっかり食事を楽しむための、今日からでもできる、減塩につながる日ごろからの心掛けや調理のポイントをお伝えします。

何気ない食生活、実は塩分が多めかも。
1日7gが目安として推奨

知らず知らずに、つい摂り過ぎてしまうのが「塩分」ではないでしょうか。例えば、和食は世界的にも注目される健康食とされていますが、欠点があるとするなら、塩分量が多いことです。みそ汁や漬物などは塩分量が多く、主菜となる煮物なども濃い味付けが好みの方は注意が必要です。では、どれくらいの塩分量が適切なのかというと、厚生労働省の健康づくり計画「健康日本21 (第3次)」では、1日当たりの塩分摂取量7gという数値目標が出ています。ですが、同省で2023(令和5)年11月に実施された「国民健康・栄養調査」によると、塩分摂取量について、男性では1日当たり平均10.7g、女性9.1gとなっているのが実情です。

調味料で手軽に塩分調整
調理の際にひと工夫もポイント

塩分の摂り過ぎは将来的にさまざまな病気を招く恐れがあるので、日ごろから注意しておくべきでしょう。塩分摂取量の調節は、心掛け次第で日々使う調味料で簡単にできます。
徐々に薄味にして慣れることがポイントで、おおむね2週間から1カ月程度で慣れると思います。加えて、ただ「塩分を減らす」というのではなく、調理の際にひと工夫するのも良いと思います。上手に「うま味」や「香り」を補うことで、無理なく減塩につながるでしょう。
減塩イラスト

牛乳のコクとうま味で
減塩につながる「乳和食」

減塩を目指した調理法としてお勧めなのが「乳和食」です。これは、みそやしょう油などの調味料に、コクやうま味を有している牛乳を組み合わせることで、使用する食材の風味や特徴をそこなわず、塩分量を減らし、おいしく和食を食べてもらおうというものです。牛乳は北海道に暮らす私たちにとって、とても身近な食材です。上手に活用して、牛乳消費量の向上にも貢献しつつ、減塩を目指してみませんか。

ヘルスdeスマイルレシピ
豆腐の具だくさんミルクみそ汁

今回ご紹介するのは、野菜や豆腐などの具だくさんみそ汁。普通のみそ汁ではなく、牛乳を使った「ミルクみそ汁」です。減塩を目指した「乳和食」です。野菜に含まれるカリウムはナトリウムの排出を促進し、血圧を下げる効果もあります。豆腐はタンパク質、牛乳はカルシウムなど体にとって大切な栄養が詰まっています。お好みの具材にアレンジしてもOKなので、ぜひチャレンジしてみてください。

1人分/96kcal
調理時間/約20分 塩分/1.3g

レシピ制作者/横田 紗希
酪農学園大学
食と健康学類 管理栄養士コース

材料・2人分

木綿豆腐100g(1/3丁)
ジャガイモ50g(1/2個)
ニンジン30g
キャベツ50g
シメジ50g(1/2パック)
牛乳30ml(大さじ2)
みそ18g(大さじ1)
だし汁(昆布とカツオ節)250ml
作り方

❶木綿豆腐、ジャガイモ、ニンジン、キャベツは大きめ切り、シメジは石づきを取ってほぐしておく

❷鍋にだし汁、ジャガイモ、ニンジンを入れて中火にかけ、熱が通ったころに、シメジとキャベツを加えて加熱する

❸火を止めて、牛乳を混ぜたみそを②に加える

❹最後に豆腐を加えて、煮えばな(沸騰しはじめた瞬間)で加熱を止めて完成

牛乳を活用することで、減塩を目指す「乳和食」は目からウロコですね。
いつまでも「食べたいものを美味しく食べ続ける」には、日々のの何気ない食習慣を見直し、減塩を実践することが大切だと改めて思いました。
次回は、どんな人でも無理なくできる運動習慣「ウォーキング」についてお伝えします。

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※掲載情報は2025年2月21日時点のものです。

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