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肥満対策にオススメの「分割食」をご紹介!
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エネマガ第3回は「分割食のススメ」と題して、仕事や家事、勉強などが忙しくて食事を抜きがち、空腹を我慢しすぎていつもより食べ過ぎてしまいがちという人に、ぜひ実践してもらいたい食事の取り方について、酪農学園大学 杉村留美子准教授に伺いました。


杉村 留美子氏
酪農学園大学
農食環境学群 食と健康学類
栄養教育学研究室 准教授
管理栄養士 博士 (水産科学)
分割食のススメ
毎日、何かと忙しい人が多いでしょうが、夜遅くまで空腹を我慢することはつらいこと。また、我慢の後にやってくる解放感から、つい「食べ過ぎた」なんてこともあるかもしれません。健康をしっかり考え、明日もしっかり笑顔で頑張れるよう「分割食」について、お伝えします。
忙しい時は「がっつり食べる」より、
ちょっと先取り「分割食」で乗り切ろう
毎日、仕事や勉強などで忙しく、「夜ごはんを食べるタイミングが遅くなった」、もしくは、「空腹を我慢していた分、つい食べ過ぎてしまった」という経験に、身に覚えがありませんか?夜遅い時間に食べ過ぎることが多くなればなるほど、肥満につながる恐れがあります。こんな食べ方を回避するために、夜ごはんまでの空腹時間に、夜ごはんで食べる予定の食事の一部をちょっとだけ先取りして食べる「分割食」という方法をオススメします。
肥満対策にもなる分割食
朝ごはんもしっかり食べられ、一挙両得
方法はいたってシンプルです。例えば、いつも夜ごはんを食べている時間を目安に、おにぎりを1つ食べ、帰宅後はおかずだけを食べる。本来、夜ごはんに食べる予定だったメニューを、時間をずらして少しずつ分けて食べるという方法です。こうすることで、翌朝目覚めたときに適度な空腹感があり、しっかり朝ごはんが食べられるようになります。
食べ過ぎだけでなく、欠食も体への負担大
バランス良く食事を取る工夫を
「夜遅いから食べない」、「太るから炭水化物を抜く」という言葉を耳にする機会があります。ですが、人間の体に必要なエネルギー量は決まっていて、そのうち6割ほどを炭水化物から摂取しています。炭水化物を抜くと、脂質とタンパク質だけでエネルギーを補おうとするので、バランスの悪い食事になります。三大栄養素のタンパク質、脂質、炭水化物のバランスを考えながら食事をしっかりとることが健康に繋がります。
ヘルスdeスマイルレシピ
小揚げと鮭のおにぎらず
今回はご紹介するのは、仕事や勉強で忙しい人がパッと簡単に食べられる「おにぎらず」です。具材には、焼き鮭をほぐした身と味付けの小揚げ、大葉、ゴマ、リーフレタスなどを使い、味だけでなく見た目も抜群です。マヨネーズや醤油などの調味料は不使用なので、塩分量や脂質を抑え、素材のおいしさがしっかり伝わる和風おにぎらずです。

1人分/359kcal
調理時間/約15分 塩分/0.7g
レシピ制作者/中田 有咲
酪農学園大学
食と健康学類 管理栄養士コース
材料・2人分
- 小揚げ (いなり用味付き)70g (4枚)
- 鮭100g (1切)
- ご飯240g
- 大葉3g (4枚)
- ゴマ6g (大さじ1)
- リーフレタス15g (2枚)
- のり6g (2枚)
作り方
❶小揚げは軽く汁気を絞り、鮭は焼いて荒ほぐしにしておく

❷ご飯に①の鮭と、千切りにした大葉、ゴマを入れて混ぜ合わせる
❸ラップを敷き、角が上になるようにのりを置き、のりの中央に②の1/4をのせる

❹➀の小揚げとリーフレタスを乗せ、さらに②の1/4を重ね、四方からのりをたたんでラップで包み、四角く形を整える

❺3分ほどおいて、のりとなじませた後、半分に切って完成
夜ごはんをちょっと先取りする「分割食」。これで空腹も抑えられ、帰宅後の食べ過ぎも予防できるなんて、分かっていたようで目からウロコの食事方法です。上記レシピでご紹介した「おにぎらず」なら持ち運びもしやすく、自分で手軽に作れるので出費も抑えられお財布にもやさしいですね。
次回は、手軽に一人でできる運動についてご紹介します。お楽しみに!
※掲載情報は2024年6月21日時点のものです。