ほっかいどうYORISUGURI編集室
【日本一行きづらいワイナリー!?】ぶどうの栽培からこだわった日本初の離島ワインをご紹介|奥尻島 奥尻ワイナリー 奥尻ワイン
<今回お話を伺った人>
奥尻ワイナリーの責任者として一からワイン造りを始めた。奥尻ワインの父。
<YORISUGURI編集室スタッフ>
お酒はあまり飲まないが、奥尻ワイナリーのピノグリが好き。
「離島で作られるワイン」というロマンに魅せられた。ピノ・ノワールが大好き。
本日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜ離島にワイナリーを作ろうと思ったのですか?
1993年の「北海道南西沖地震」の復興が奥尻ワイナリーのはじまりです。奥尻ワイナリーの関連会社である「海老原建設」が震災の復興のために雇用した従業員を、復興後も雇用することを目的に、ワイナリー事業を立ち上げました。ぶどう畑は夏の収穫だけではなく、冬には枝の選定等、通年を通して作業があるため、ワイナリー事業は継続した雇用に適していました。
ワイナリー立上げのきっかけは震災だったんですね…。地元の建設会社が立ち上げた事業というのも驚きました。
建設会社の私たちにとって、ワイン造りは未知の挑戦でした。ワイナリー事業の立上げ当初は、海に囲まれた離島でのぶどう栽培は無理!と言われていたんですよ!
離島でぶどうの栽培は難しいのでしょうか?
離島は海に囲まれているため、「塩害」といって、潮風によりぶどうが枯れてしまったり、成長が遅くなるリスクが高くなります。そのため、ワイナリー事業の立上げ当初16種類のぶどうを栽培していましたが、現在は塩害に耐えられる10種類のぶどうのみ栽培を続けています。
離島でのぶどうの栽培には塩害のリスクがあるのですね…。
そうなんです。でも、奥尻島は道内で年間平均気温が一番高いため、気候に関してはぶどう栽培に適しているんですよ!ぜひ、奥尻島のぶどう畑を見てみてください!
ぶどう畑の広大さに驚きました!こちらは何ヘクタールあるんでしょうか?
こちらは1haあります。別の場所にもぶどう畑があり、全部合わせると23haほどあります!私たちが育てたぶどうを収穫する際は、一つ一つ丁寧に手摘みしています。
こちらのぶどう畑で丁寧に手摘みされたぶどうが、奥尻ワインになるのですね!ぜひ、ワイナリーも見学させてください!
房から外したぶどうをこちらのプレス機で圧搾し、ぶどうの果汁を絞ります。
こちらはワインを発酵させるためのタンクです。真ん中にあるメータを見て手動で温度管理をしています。
出来上がったワインの一部はこちらの樽で熟成させます。
様々な工程を経て、ワインが完成するのですね…!ワイン工場を見学するのは初めてなので勉強になります!
ぜひ、奥尻ワイナリーのワインを飲んでみてください!
ほんのりと潮風の香りと塩味を感じます…!程よい酸味とスッキリとした飲み口でとても美味しいです。
ありがとうございます。奥尻ワインは渋みや苦みを抑えた繊細なライトボディながら、奥尻ワインならではのミネラル感、余韻の長さが特徴的です。和食や、北海道の新鮮な魚介と相性が良いです。
このミネラル感は海に囲まれた奥尻島でぶどう栽培から行っている奥尻ワイナリーだから出せる味わいなんですね!
そうなんです。このワインの地域性や独自性のことを「テロワール」と言います。ぜひ、奥尻ワインの「テロワール」を多くの方にお楽しみいただけたら嬉しいです。
奥尻ワインは、その環境からとても魅力的な「テロワール」を備えていると感じました。本日はありがとうございました!
奥尻ワインを飲みたいけど、奥尻島までは遠くて行けない…という方!ご安心ください。日本一行きづらい奥尻ワイナリーのワインは、ほくでん“よりすぐり”の道産品オンラインショップ「きらめくストア」でお買い求めいただけますよ!ぜひ、奥尻ワインのテロワールをお楽しみください!
※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています
※掲載情報は2024年1月22日時点のものです。
ほっかいどうYORISUGURI編集室のリサです!
皆さんは奥尻島に行ったことがありますか??奥尻島は北海道南西部の日本海上に浮かぶ自然豊かな島です。
そして奥尻島は、なんと、離島で初めてワイナリーが出来た場所なんですよ!
今回はこの奥尻島にある、奥尻ワイナリーに行ってきたので、旅の記録とともに奥尻ワイナリーをご紹介します!