vol.21 美唄市 雪屋媚山商店「雪博士の大地で生まれたとろけるチーズみたいな…」

水田地帯の美唄市ですが、減反の影響で大豆や小麦、ソバなどの収穫量が増えました。なかでも大豆は道内で有数の収穫量を誇ります。しかし、大豆と言えば十勝産のイメージが強く、販売に苦戦していたそうです。そこで、美唄産大豆を原料に、本業で得意分野の「雪」を使って付加価値を高めた新たな特産品を生み出せないかと思ったのが商品開発のきっかけになったそうです。

秋に収穫された大豆は、鮮度を保つため同社の雪冷房を使った倉庫で保管されます。雪冷房で大豆の劣化を防ぎつつ、低温順化されされることで甘味が増すそうです。これにより、さらに美味しくなった大豆がいつでも収穫したての新鮮さで使用できます。
この大豆を道内の製粉会社で粉末（きな粉）にし、滋賀県の大手食品加工工場に運ばれ製造されたのが、今回取り上げるチーズのようでチーズではない、代替チーズ加工品。シュレッドタイプなので使いやすいのが特徴です。

「通常のチーズと比べ溶けやすい」というのが注意点だそうですが、味も見た目も本物とそん色なし。乳製品を一切使っておらず、ヴィーガンの人や乳製品アレルギーがある方でも安心です。
美唄市のふるさと納税返礼品として取り扱われているほか、同社通販サイトや美唄市内の「アンテナショップPiPa（ピパ）」などで購入できます。
同社では「雪そだち」というブランド名の干し芋や大豆のレトルトカレーなどの商品も販売しています。