vol.15 北見市 企業組合 北見産学医協働センター「ハマナスフレグランスウォーター」

バラの原種でもあるハマナス。戦前には、バラの代わりになる香料として使われた時期がありました。また江戸時代末期に書かれた文献には、アイヌの人たちが壊血病（かいけつびょう）の薬として使っていたという記録が残っているそうです。このようなことから、「ハマナス」を使った商品を作れないかと、さまざまな取り組みを試行錯誤してきたと言います。

商品化に必要なハマナスの量が少なく、香りに必要な精油を得るための水蒸気蒸留が難しいため、商品としてはとても貴重なものだそうです。香りはバラのようなフローラルな柔らかさと、どこか爽やかさを感じられる仕上がりになっています。有田さんは「北海道の花、北見の花だからこそ、多くの方に使ってもらえたら」と話してくれました。

北見市内にある直売所「野付牛（のつけうし）マルシェ」で販売されていますが、2022年4月ごろからは同センターのホームページ上で通販を開始する予定とのこと。手首や首筋などに少量付けて香水代わりに、またアロマオイルの代わりにも使えます。北海道のシンボルともいえるハマナスを使った、希少なアイディア商品です。