vol.36 お菓子の王国 はっぴーディアーズ

北海道のなかでも温暖な気候で、歴史や文化を特徴とした観光地が多い、函館・道南エリア。
国際貿易港としていち早く異文化が流れ込んだ函館は、和洋折衷の建造物が美しいまち並みを作り、歴史・文化・浪漫、そんな言葉が似合う、物語を感じるまちです。
ぐるりと海に囲まれたこの地域は、言わずもがな、海産物を中心とした美食の宝庫。
見どころ・食べどころ満載の函館・道南エリアをめぐり旅！

長万部町中ノ沢、函館方面に向かう国道5号線沿いに突如現れる、派手な看板と目立つ建物。通りがかれば、誰もが一度は「何のお店？」と気になったことでしょう。
こちらは、かわいいバンビのキャラクターが目印の「お菓子の王国 はっぴーディアーズ」。千歳空港などで販売している北海道銘菓「雪花青（せっかせい）」を製造・販売する工場直売店です。
旧店舗の老朽化に伴い、かつて小学校だった建物を改造して運営を始めた数年前は、今の外観とは違い、菓子店だとわかってもらえずに経営に苦労したと言います。新店舗の知名度を上げるため暗中模索の中、手作りでひとつひとつ工夫を重ね、「お菓子の王国 はっぴーディアーズ」として、今の形態にカスタマイズ。「お菓子屋さん」の枠を超えた斬新な店作りで、ファンを増やしています。

「お菓子の王国」となっていますが、一歩足を踏み入れたら、一体何の店だったかを忘れるほど多様な品揃え！
駄菓子に、変わり種商品、調味料から化粧品まで。近ごろは、韓国商品の仕入れも強化しており、どんどん進化する予想のつかない店内は、行くたびに新しい楽しさがいっぱい。お菓子屋さんと思って立ち寄れば、予想外の展開に驚き、好奇心に抗えずに足を進めて迷い込んでしまいそう。

看板商品の「雪花青」12枚入り780円（税込）は、喜ばれる北海道土産として支持される逸品。ホワイトチョコレートとクッキーが融合したような不思議な質感は、口に含むとホロリとほどけ、しっとりクリーミーなチョコレートが新雪のように口溶ける新食感。
工場限定の商品では、フレーバーがバリエーション豊富に7種類 各540円（税込）もあり、どれも口いっぱいに広がる豊かな風味が楽しめます。食べ出したら止まらないので、自宅用なら訳ありパックがおトクです！
また、不動の人気は「パンに塗ってもおいしいプリン・ミルキーゴールド」350円（税込）。こちらは、常温保存できるプリンとして開発された、道産たまごとミルクの超特濃プリン。アレンジ自在で、パンの他に、ホットケーキやクラッカーにのせても美味！

はっぴーディアーズオリジナル商品は、ネーミングや商品企画にユーモアが溢れていて、どれもこれも興味をそそられます。「試食もさせないで買ってもらうなんて」という意向で、試食可能な商品が多数用意されています。
オリジナルグッズも豊富に展開しており、価格もリーズナブル。

何が気になるって、店内に流れるBGM。聞いたことがあるような、ないような……。なんだか耳に残っちゃう楽曲は、店内の呼び込み効果を狙った、オリジナルPRソング。
お試しがてら1曲作り、店内で流したところ、「耳に残る・癖になる」と反響多数。オリジナル楽曲は増え続け、音源の購入希望者まで現れ、ついにはCDを制作・販売するまでに。店に訪れたら、こちらも一興のひとつです。

長万部町のお菓子のアミューズメントパーク「はっぴーディアーズ」にぜひ、迷い込んでみて！

※掲載情報は2021年12月22日時点のものです。

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