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あの街のいいところ知りたい! めぐり旅 ぐるっと北海道

vol.33 五島軒 本店

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HO × エネモール あの街のいいところ知りたい! 地元民がすすめる! めぐり旅ぐるっと北海道

函館・道南エリア編

北海道のなかでも温暖な気候で、歴史や文化を特徴とした観光地が多い、函館・道南エリア。
国際貿易港としていち早く異文化が流れ込んだ函館は、和洋折衷の建造物が美しいまち並みを作り、歴史・文化・浪漫、そんな言葉が似合う、物語を感じるまちです。
ぐるりと海に囲まれたこの地域は、言わずもがな、海産物を中心とした美食の宝庫。
見どころ・食べどころ満載の函館・道南エリアをめぐり旅!

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五島軒 本店

函館開港ともに歩んだ
北海道で最も歴史ある
洋食レストラン

女性のイラスト

初めて来たのにどこか懐かしい。なぜかそんなノスタルジーを感じるまち、函館。
江戸末期の開港により、長崎、横浜と並んで西洋文明の扉を開いた函館は、洋食文化もいち早く庶民に溶け込んでいきました。

歴史的建造物が並ぶ、元町エリアにある老舗レストラン「五島軒」。全国にファンを多く持つ、北海道で最も歴史ある西洋料理店です。
「五島軒」のはじまりは1879(明治12)年に遡ります。函館に開業し、142年を経て今もなおこの地に名を留める名店の歴史は、度重なる大火での店舗消失や、終戦後に進駐軍に接収されるなど、幾多の困難を乗り越えた歴史でもありました。
1935(昭和10)年に建築され、国の登録有形文化財北海道第一号でもある五島軒の本店。
明治大正期を思わせる意匠を随所に残し、ステンドグラスや調度品で彩られた格調高いしつらえは、時を重ねたものだけが持つ、重厚な品格を感じさせます。また、上皇・上皇后両陛下が1989(平成元)年に行幸啓されたことでも有名です。

創業は、初代若山惣太郎氏がパン屋を開業したのがはじまり。その後、ハリストス正教会でロシア料理を習得した五島英吉氏を初代料理長に迎え、ロシア料理とパン、ケーキの店として「五島軒」が誕生しました。
五島軒を象徴するメニューである、カレーが登場したのは大正期。五島氏が創始し、現在のレストランメニューの基礎と共に、2代目若山徳次郎氏によって完成されました。
カレーをはじめとしたギフトやレトルト商品は、レストラン同様、地元食材を使用し、歴代料理長がレストランの製法を忠実に再現した伝統の味そのもの。全国どこでもレストランの味をそのまま楽しめるのは嬉しいですね。

本店に行ったなら一度は味わってもらいたいのが、五島軒の原点であるロシア料理。創業の味は今もしっかりと守られ、歴史が香るフルコースを堪能することができます。
中でも、代表メニューであるボルシチは伝統の逸品。じっくり煮込まれた北海道産レッドビーツと道産野菜が織りなす鮮やかなスープは、見た目にも美しく、一口ごとに滋味が染み入ります。

本店内にある「スイーツ&デリカショップ Ashibino」では、レストランのデザートとしても提供している自慢の洋菓子が並びます。ケーキの店でもあった創業時に、外航船や横浜でも販売していた歴史深い一品も。
当時のレシピを基にした幻のケーキ「ソーフケーキ」の復刻版など、デザートでも函館洋食の歴史を楽しめますよ。
人気は、明治時代から続く100種類以上のデザートレシピの中から選りすぐった、全11種のスイーツ「ブーケシリーズ」各540円(税込)。異国情緒漂うパッケージが素敵で、函館開港文化を感じさせるデザインは、大切な人のギフトや、函館土産品としてオススメです。

函館とともに重ねてきた、五島軒の歴史。幾多の波を乗り越えながら守られた伝統と、たゆまぬ進化を続ける名店の味を、優雅な時間とともに、本店でぜひどうぞ。

142年の歴史とともに
函館の洋食文化を
今に伝える西洋料理店

女性のイラスト

五島軒 本店

【住所】
北海道函館市末広町4-5

【電話】
0138-23-1106

【営業時間】
[ランチ] 11:30~14:30 (L.O)
[ディナー] 17:00~20:00 (L.O)

【定休日】
1月1日・2日、1月~4月中旬は火曜定休

【ホームページ】
https://gotoken1879.jp/

五島軒 本店 店舗外観

※掲載情報は2021年12月1日時点のものです。

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