いいものがたり ~北海道未来応援プロジェクト~
vol.48 中標津町 みるふちゃん工房「しゃぶしゃぶ用みるふちゃん」
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前回に引き続き、中標津町計根別(けねべつ)地区にある「みるふちゃん工房」でお話を伺いました。
みるふちゃん工房
しゃぶしゃぶ用
みるふちゃん

酪農家の家庭で親しまれてきた、牛乳に酢を加え固めて作られる「牛乳豆腐」。これを一般家庭でも味わえるようにと開発されたのが「しゃぶしゃぶ用みるふちゃん」です。食べやすい大きさにカットされており、まさに「食べる牛乳」です。羅臼産こんぶ塩で味が調えられ、昆布が敷かれた上に商品を並べてパッケージされています。昆布ごと鍋に入れて、すぐ食べられる手軽さで、「牛乳ほどのクセがなく、チーズよりも食べやすい」と、酪農を営む作り手が太鼓判を押す商品です。
計根別を舞台にした映画をきっかけに
はじまった商品開発

牛乳の魅力を伝える地域の特産品として作られた「しゃぶしゃぶ用みるふちゃん」。酪農家の家庭で親しまれてきた「牛乳豆腐」を、一般家庭でも食べられるようにと「みるふちゃん工房」で商品化されました。作り手のメンバー4人全員が酪農家で、中標津町と別海町の一部にまたがる計根別農業協同組合に所属しています。

商品名にある「みるふちゃん」は、もともとは計根別を舞台にして制作された、地域密着映画の劇中に登場したキャラクターです。映画制作を支援するなかでメンバー同士が「映画にも登場する牛乳豆腐で計根別を盛り上げよう」と意気投合。酪農家の家庭で親しまれていた「牛乳豆腐」を商品化するため、「みるふちゃん工房」としての活動が始まったといいます。

末廣卓実さん、信夫扶美子さん、長谷川希美さん
商品化にあたっては、メンバーの各農場で作られる牛乳を持ち寄り、酢の分量などを調整しながら何度も試作品づくりに挑戦。試行錯誤の末、代表を務める久保拡伸さんの農場で作られる生乳を使うことに。「味はもちろん、食感や調理した際に形が崩れない程度の硬さなど、納得できる仕上がりになりました」と、メンバー全員が商品の出来に手応えがあると説明してくれました。
酪農が盛んでオホーツク観光の
拠点にもなるまち・中標津町

みるふちゃん工房のみなさんには、中標津町の魅力についても伺いました。
「中標津空港があり、オホーツク観光の拠点になるまちでもあります。自然が豊かで食べ物もおいしい地域です。ぜひ一度、遊びにきてください」。
酪農が盛んで、町内のモアン山には「牛」と読めるよう、大きく刈り込みがされており、見どころもたくさんあります。

牛乳の消費量は年々減少傾向にあると言われており、酪農家を取り巻く環境は厳しいとされていますが、「少しでも多くの人に牛乳の良さと中標津町計根別という名前を伝えたい」という、酪農家の想いが込められた「しゃぶしゃぶ用みるふちゃん」。牛乳の消費拡大と地域振興を目指して作られた商品として、これからの広がりに注目です。

しゃぶしゃぶ用みるふちゃん
種類別/ナチュラルチーズ
原材料名/生乳(北海道産)、醸造酢(小麦を含む)、昆布(北海道産)、羅臼こんぶ塩
内容量/150g
賞味期限/製造日より1カ月
保存方法/要冷蔵(10℃以下で保存)
価格/800円(税別)
●商品問合せ先
みるふちゃん工房
https://mirufuchan.com

ノーステック財団は、北海道産業の振興と活力ある地域経済の実現、そして道民生活の向上を目的として、科学・産業技術の振興に関する事業を総合的に推進する財団です。
ご紹介した商品は、ノーステック財団が「ほくでん産業技術振興基金」を活用して、北海道の産業振興につながる地域企業の商品開発を支援して作られた商品です。
※掲載情報は2023年7月21日時点のものです。