あかりがたり vol.7
暮らしを照らすあかり術 vol.7「お客さまを迎える照明」
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玄関は家の顔。照明はメイクのひとつ。
ドアを開き、さあどうぞとお客さまを家の中へ招き入れる内玄関。お客さまにとって、その家の第一印象が決まる場所です。まさに玄関は「家の顔」と言えますね。そして、その玄関を演出する照明はメイクのようなもの。どのように施すかで、表情がまるで違って見えます。また、歓迎の気持ちを表すためにも照明による演出は欠かせません。あたたかい光でお客さまを心地よくもてなしましょう。
印象を高めるあかりの使い方。
内玄関には温かみのある電球色がおすすめです。心地よい雰囲気が漂い、お客さまもリラックスして和やかなムードに。乳白色のカバーを着けたブラケットライト(壁掛け照明)なら、さらにやわらかみのある優しい光が広がります。また、明るく広く見せたいときは、玄関全体を照らすのではなく、視線が向かう先のホールや廊下側に照明を配置しましょう。空間に奥行きが生まれ、家を広く見せる効果があります。
我が家らしいおしゃれな演出も。
第一印象を決める家の顔だからこそ、照明でおしゃれに我が家らしさを表現してみませんか。最近はシューズウォール(靴収納)やベンチの下に照明を配置することも多くなりました。足元をふんわり照らすあかりは、スタイリッシュでおしゃれ。また、照明自体をガラスのアンティーク調にしたり、和紙を使ったモダン和風にしたり、個性的なデザインを選べば趣味や人柄が表れ、印象深くなります。カウンターがある家では、花やオブジェと一緒にペンダントライトやスタンドライトをあしらってみませんか。明るさも華やかさも格段にアップしますよ。
玄関や廊下、階段などは、転倒事故の多い場所と言われています。地震など万が一の災害が夜間に起こった際に、停電で足元が見えなければ、さらに事故が起こりやすくなります。そこでおすすめは、停電時に活躍するフットライト(足元灯)。普段は常夜灯として使い、停電になると自動点灯して非常灯になるので、とても便利です。
また、取り外して持ち運びができ、携帯電灯として使えるタイプも人気。フットライトというと夜間ずっと照明が点きっぱなしで電気代を心配する方もいらっしゃいますが、最近はLED タイプが主流なので消費電力もわずかです。いざ停電が起こった時に消えないあかりがあるのは、大きな安心ですよね。
フットライトとして設置した状態
携帯電灯として取り外した状態
エジソンの発明で世界から夜が消えた。
1879年、あかりの歴史に大きな一歩が記されました。アメリカ人のトーマス・エジソンが、それまで研究者たちの長年の夢だった白熱電球の実用化に成功したのです。安定した光量で灯し続けられる電球は画期的なもので、「世界から夜が消えた」とまで言われました。
日本では1890年に初めての国産電球を作る製造会社が生まれました。設立したのはエジソンと親交のあった藤岡市助という人で、「日本のエジソン」と呼ばれています。今、あたりまえのように夜でも明るい生活が送れるのは、電気のあかりが世界中に広まったからなのです。
