まかないにぎり vol.4
まかないにぎり vol.4「上川エリア」
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普段は質素なまかないも、この日は特別。
今日の明日への活力となる、おいしい道産米。そして道内各地のこだわりの食材で、スペシャルな「まかないにぎり」を実際に作っていただきます。

第4回は「上川エリアの食材」です。前回に続き、北海道大学にほど近い、小さなホステルの1階にある、「ごはんや はるや」店主の小室千春さんがにぎります。おしゃれでオリジナリティあふれる家庭料理が人気で、イベントのケータリングや、デパートなどのワークショップも評判の千春さん。
さて、どんなおにぎりが生まれるのでしょうか!?
今回の食材は“上川エリア”から集めました!
本日の食材紹介(上川エリア編)

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剣淵 元気福みそ(白)
800g 税込650円 -
7名さまにプレゼント
剣淵町特産研究グループ 福有会
電話 0165-34-3311(剣淵町農業振興センター) 剣淵町の農家の主婦グループ「福有会」が作る手作りの味噌。香り高くツヤもあり、まろやかで優しい味わいです。こうじの米、大豆はともに町内で特別栽培される安心・安全なもの。町内の学校・保育所の給食用に無償提供しており、味噌汁がおいしいと子どもたちに人気です。

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幌加内 サクッと!ワカサギ(2個入り)
醤油風味・生姜風味 各1個入り 税込2,000円 -
5名さまにプレゼント
※今期製造開始後(8月末以降)に発送
特定非営利活動法人 シュマリナイ湖ワールドセンター
電話 0165-38-2029(レークハウスしゅまりない) 佃煮の従来のイメージとは異なり、何口でも食べられる薄味で、柔らかくサクッとした食感。幌加内町の朱鞠内湖で獲った旬のワカサギを、一匹ずつ網焼きして干し、出荷直前に揚げてから煮付けています。販売は9月~12月限定。北のハイグレード食品にも選ばれています。「レークハウスしゅまりない」では単品でも販売中(1個税込1,000円)。

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中富良野 ロースハム・ベーコンスライスセット
ロースハム100g×4パック、ベーコンスライス 110g×3パック入り 税込3,500円 -
5名さまにプレゼント
La Collina(ラ・コリーナ)
電話 0167-44-3957
https://www.collina-furano.com ゆっくりと寛げる丘の上の小さな宿「La Collina」。本格イタリアンが味わえると評判の食事には、上富良野産白豚から作った自家製のハムやベーコンを使っています。ひと月以上の長期熟成によって引き出された旨みと甘みが口に広がる絶品。

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名寄 田舎もち6パック入り
税込2,829円 -
7名さまにプレゼント
株式会社 もち米の里 ふうれん特産館
電話 01655-3-2332
http://www.mochigome.jp/ 名寄市は日本一のもち米生産地。「もち米の里ふうれん特産館」で販売するもちの原料は、経営陣である生産農家が丹精込めて育てた「はくちょうもち」です。昔ながらの製法を守り、セイロで蒸し、臼杵で搗きあげたもちは、もち米の香りや粘り・コシが違います。道の駅「もち米の里☆なよろ」では箱詰商品のほか、切りもち単品でも税込399円~、各種販売しています。

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富良野 ふらのチーズ ワインチェダー
3個入り 税込802円 ※直売のみ -
7名さまにプレゼント
株式会社ふらの農産公社 富良野チーズ工房
電話 0167-23-1156
http://www.furano-cheese.jp/ 日本で唯一のワイン入りチーズ。富良野産の赤ワインと新鮮な牛乳を使用し、約4カ月熟成させたコク深い味です。ワインカラーが浮き出た、大理石のような模様が特徴的。「本州では出せない味」を求めて、富良野市と酪農学園大学が共同開発した第一号品です。

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名寄 GKZ(ジンギスカン・ザンギ)
200g(冷凍) 税込648円
※冷凍のまま揚げてお召し上がりください。 -
2袋を5名さまにプレゼント
株式会社 東洋肉店
電話 01654-3-5511
http://www.29notoyo.co.jp/ さまざまな部位や加工品に至るまで羊肉をバリエーション豊かにそろえる精肉店が、北海道のソウルフードであるジンギスカンとザンギを掛け合わせました。特製のタレにじっくり漬け込んだ仔羊の肉は、柔らかくあっさりとした味わいで、ミディアムレアで食べるのもおすすめ。
地下鉄南北線の北18条駅すぐ側にある「UNTAPPED HOSTEL」(アンタップト ホステル)は、国内外の旅人が訪れる小さな宿。温もりあるエントランスの一角に「ごはんや はるや」があります。店主の小室千春さんが持っているのは…味噌!?「剣淵のお母さんたち手作りのお味噌。とってもおいしいので焼き味噌を作って準備しました。さぁ、何をにぎろうかな」。ん~香ばしいお味噌の香り! 今日もはりきって「まかないにぎり」を作りましょう。


本日、千春さんのもとに届けられた食材は、上川エリアから。
剣淵の味噌に富良野のワインチーズ、朱鞠内湖のワカサギの佃煮。あらら?ウソでしょ。もちがありますが…まさか…。「私、おもちが大好きで、常備してます。この間、下川からのお客さんに、おみやげでもらっておいしかった名寄のおもち。入れちゃいます」
ごはんに、もち!?炭水化物IN炭水化物…って、焼きそばパン的です。どうなるのかな。
それにしても、今回茶色いものが多いですね~。
「大丈夫です!このおいしい上川の食材に夏野菜を合わせて、今の季節にぴったりのまかないにぎりにしますよ」
ホントですか~。でも、野菜たっぷりで独創的な料理が得意の千春さん。
千春さんマジックがかかったおにぎりが生まれそう。
本日は上川で生まれた道産米「ゆめぴりか」でにぎりますよ!

「まずはこの焼き味噌で1品作りましょうか。網から味噌をはずしましょう。片面を香ばしく焼くだけでOKです。トースターでもいいですよ」

わ~、緑がきれいなゴーヤ。「はい。うちの店の夏の定番のゴーヤのおひたしに、砂糖を加えてまろやかにした味噌を合わせます」。何かいい香りがしますね。
「そうです、私は中華料理で使う花山椒の香りが好きでよく使うのですが、ゴーヤにも少々。味噌にも合いますし」

味噌とゴーヤを和えた、ゴーヤ味噌ができたらにぎります。
懐かしくてなじみのある味噌味ですけど、ゴーヤの苦みとほんのり花山椒の香りが新鮮なおにぎりができました!

さあ、次々とまいりましょう。バットに並んでいるのは、皮をむいた焼きナス・ミョウガ・キュウリ。「ミョウガとナスは細かく刻んでごはんに混ぜますね。川魚によく合うキュウリと、朱鞠内湖のワカサギの佃煮をトッピングします」

「今日もやってますね」と、うれしそうに覗き込むのはホステルのオーナー神さんと、スタッフのヨシエさん。「このワカサギの佃煮、ショウガが効いてサクッとクリスピーでおいしいの。もうちょっとでできるから食べに来てね」

香味野菜を混ぜ、塩で味をととのえたごはんを俵型ににぎります。
「ワカサギの佃煮とキュウリをのせたら完成です」
おぉ、とても涼やかなワカサギは今にも泳ぎ出しそうです。

「いつも違うお米を使っているのですが、さすがは道産米の顔『ゆめぴりか』はおいしいですね。香りが良くてもっちりとして、とても気に入りました」と満足そうな千春さん。

キャベツにパプリカ、湯むきのトマト。みずみずしい野菜を入れてサラダ風なごはんにするんですね。「和食系もおいしいけど、今度は中富良野のハムと合わせて、洋風にしてみます」

「ごはんに野菜を混ぜたら、仕上げにオリーブオイルを少々、ブラックペッパーとホールのクミンを入れます」。わ~、クミンを入れたら一気にカレー風の香り。食欲をそそります。「丸くにぎったら、おいしいハムではさんで召し上がれ」。シャキシャキの野菜とスパイスの効果で、夏バテ中でも食べられそう!

「おいしいおもちって、みっちりと密度があって、のびがよくて、たまらないですよね~」と満面の笑みで“おもち愛”を語る千春さん。「今日は名寄のもちを角切りにして香ばしく揚げ、具にしましょう」。もちを使ったおにぎりってどうなるの?

「おもちってすぐに揚がるので便利です」。ほんとだ、すぐにふくらんだ。「ちょっとキツネ色になったらとりだして、味をからめます。白いおもちは、熱した自家製の照り焼きのタレに。もう1種類、よもぎもちには大根おろしとオクラを和えます」

具が見えるように、たっぷりと具材を入れてにぎったら完成です。これは…たまりません。
甘辛い白もちとごはん、さっぱり大根おろしのよもぎもちとごはん。どちらも捨てがたし。
これは…炭水化物パラダイスですよ!

大理石のような模様がインパクトある富良野のワインチーズ。「しっかりとワインの味がして、コクもありますね」と驚く千春さん。「食べごろのアボカドと合わせましょう」とカットしたアボカドをスプーンで潰し、チーズと混ぜます。

ごはんと混ぜて塩で味をととのえ、ライムを絞って加えたら完成。ちょこんとライムものせてスイーツみたいなビジュアルの、かわいい「まかないにぎり」になりました。

「今日は出かけちゃうから」と、オーナーの神さん。スタッフのみんなよりひと足先に味見です。「うまい!アボカドとチーズのごはん。お酒のあとにいいかも」

1928年創業という、名寄のラム専門の肉屋さんが開発したラムジンギスカンザンギ!
カリッと揚げると、たまらなくいい香りです。
まきすの上にラップを敷き、ごはんをのせてギュッと薄く平らに押さえて食べやすいサイズにカット(バットの上で押さえてもOK)。スライスしたザンギとルッコラ、自家製山わさびの醤油漬けをのせたら完成!ごはんに合いますね~。

上川はおいしいキノコの産地としても有名ですよね。今回は立派なマイタケを使い、千春さんの定番・梅風味のきんぴらを作ります。

「マイタケと千切りにした紫ニンジンを米油で炒めて、たたき梅と醤油、塩で味をととのえたら完成です」
モダンな姿のおにぎりになりました。でも味わいはさっぱり“ジャパニーズ”な梅風味というギャップもいいですね。

さて、すべての「まかないにぎり」が完成しました。
おまちかねのホステルスタッフは、一同ひと口食べて「おぉ~っ」と驚愕。
ヨシエさんは「クミンの香りがパワフル!ごはんと生野菜の組み合わせってスゴイ。ハムサンドにぎりがとてもおいしいですよ」

黒いシマシマTシャツのモモくんは、最近種子島から札幌にやってきたスタッフ。
「ここに来てすぐ、誕生日に『ゆめぴりか』をいただいて、はまりました。ゴーヤ味噌が好きです。もち入りも違和感なくおいしくてビックリ」
ヒゲのヤスくんは「ラムジンザンギにぎり、いい。この千春さんのごはんの炊き具合も絶妙!」
ワイワイ、食べているうちにあっという間に完食です。
さあ、「まかないにぎり」で元気が出ました。
今日もお客さんをおいしい料理と笑顔で癒す「ごはんや はるや」開店します。

本日のまかないレシピ!
~おにぎりレシピ~
その1 焼き味噌ゴーヤにぎり

- 材料
- ゴーヤ
- ごはん
- 塩
- うす口醤油
- 花山椒(ホール)
- 味噌
- 砂糖
- 歯応えが残る厚さに切ったゴーヤをゆで、水にさらしてから塩、うす口醤油、ミルで挽いた花山椒で味を調整しておひたしを作る。
- 味噌は網に乗せて、片面に焦げ目がつくまで焼く。オーブンやトースターでもOK。
- ゴーヤのおひたしを食べやすい大きさに切り、焼き味噌に好みで砂糖を混ぜて味をととのえる。ごはんに入れてにぎったら完成。
その2 ワカサギの香味野菜にぎり

- 材料
- ナス
- ミョウガ
- ワカサギの佃煮
- キュウリ
- ごはん
- 塩
- ナスは焼きナスにして皮をむき、みじん切りにする。
- ミョウガは小口切りにして、ナスと一緒にごはんに混ぜ、塩で味をととのえます。
- 俵型ににぎったごはんの上に、キュウリの千切りとワカサギをのせる。
その3 スパイシーハムサンドにぎり

- 材料
- パプリカ
- キャベツ
- トマト
- ハム
- ごはん
- 塩
- オリーブオイルまたは米油
- クミン(ホール)
- ブラックペッパー
- パプリカは小口切り、キャベツは千切り、トマトは湯むきしてタネを取り、小口切りにします。
- 野菜を適量ごはんに混ぜ、オイル、クミン、塩、ブラックペッパーで味をととのえる。
- ごはんをにぎって、ハムでサンドしたら完成。
その4 2色のもちもちにぎり

- 材料
- もち(白・よもぎ)
- ごはん
- 照り焼きのタレ
(同量の酒・みりん・醤油・砂糖を沸かして煮詰める) - 大根おろし
- オクラ
- 醤油
- もちは角切りにして揚げます。
- 大根おろしに、茹でて小口切りにしたオクラを混ぜます。醤油で味をととのえ、揚げたよもぎもちを和える。
- 照り焼きのタレをフライパンで温め、揚げた白もちを入れてからめる。
- 2、3をそれぞれごはんに入れて、具材を見せるようににぎります。

- 小室千春さん
- 札幌の円山で人気の和食店を17年間営み、2014年「UNTAPPED HOSTEL」オープンに伴い1階で店を再開しました。シンプルかつ食材の組み合わせの面白さに驚かされる、千春さんの新鮮な発想の家庭料理が楽しめます。ランチはもちろん、夜は厳選された日本酒と一品料理の組み合わせも評判です。

- ごはんや はるや
- 札幌市北区北18条西4丁目1-8 UNTAPPED HOSTEL 1F
電話:011-788-4679
営業時間:12:00~14:00、17:00~23:00(土・日曜~22:00)
定休日:火曜(不定休あり)
http://untappedhostel.com/jpn/restaurant.php
※予約がおすすめです
