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まかないにぎり vol.9

まかないにぎり vol.9「留萌・宗谷エリア」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

ご当地の旨いと旨いがマリアージュ!スペシャル「まかないにぎり」いただきます!

普段は質素なまかないも、この日は特別。
今日の明日への元気のもとになる、おいしい道産米と道内各地のこだわりの素材で、スペシャルな「まかないにぎり」を実際に作っていただきます。

第9回は「留萌・宗谷エリア」の食材。札幌市中央区にある人気レストラン、「フレンチレストラン バンケット」のオーナーシェフ、若杉幸平さんが担当します。とっても気さくな若杉シェフですが、フランスの名だたる星付きレストランで腕を磨き、有名ガイドブックで一つ星も獲得した実力派。さて、今回はどんな「まかないにぎり」ができるかな?

今回の食材は“留萌・宗谷エリア”から集めました!

本日の食材紹介

[稚内] 宗谷の塩 100g 税込270円

宗谷の塩と天然 早煮昆布をセットで5名さまにプレゼント

田上食品工業株式会社
電話:0162-23-6559
http://www.tagami-foods.jp
1961年創業の地場産品を原料とする食品会社が作る、日本最北端・宗谷海峡の海水100%の塩。独自の特許製法によって、市販されている精製塩に比べても人間の体に必要なミネラル成分を多く含んでおり、まろやかな旨味があります。粒子が細かくパウダー状で、さらさらの感触も特長。
[礼文] 天然 早煮昆布 100g 税込600円

宗谷の塩と天然 早煮昆布をセットで5名さまにプレゼント

ナカヤマ商店
電話:0163-86-1291 ※電話注文可
礼文島の玄関口、香深(かふか)フェリーターミナルにある老舗の土産店が作る昆布。日本の百名山である利尻山の雪解け水が流れ込み、栄養豊富な海水で育つ利尻昆布は、香り高いダシがとれることから高級料亭などでも使われています。早煮昆布は、その名の通り軟らかく早く煮えるため、手軽に料理に使えて便利な一品。
[中頓別] なかとんべつルーシュ 250g 税込1,620円

5名さまにプレゼント

高橋牧場チーズ工房
電話:01634-6-1598 ※電話注文可
元は酪農業を営んでいた店主が、自然豊かな中頓別の牧草だけを食べて暮らす牛たちのミルクを、フランスの伝統的な「ルーシュ製法」で手作りしているカマンベールチーズです。通常チーズは生乳を固めた豆腐状のカード(凝乳)を細かくカットし、型に入れて乳清を水切りしますが、工房ではルーシュというお玉のような道具でカードをすくい、そのまま型詰めしてゆっくりと水を抜きながら発酵させています。熟成するほどに濃厚でまろやかな味わいが楽しめるチーズです。
[枝幸] 流氷毛がに・天然いくら醤油漬け 流氷毛がに 約500g 税込3,250円
天然いくら醤油漬け 80g 税込907円

流氷毛がに 約500gを3名さま・
天然いくら醤油漬け80gを5名さまにプレゼント

有限会社丸二永光水産
電話:0163-62-3022
http://eikoh.thebase.in
創業30年目を迎える、北オホーツク海の恵みを加工し販売する水産会社から。水揚げ量日本一の枝幸で獲れる毛がには、流氷が運んでくる大量のプランクトンをたっぷり食べて育っており、身もミソもぎっしり。いくら醤油漬けは、粒がそろっており軟らかい食感が楽しめます。白醤油を使っており、きれいな色味も自慢。
[猿払] さるふつバター 180g 税込980円

5名さまにプレゼント

有限会社猿払村畜産振興公社
電話:01635-2-3288 ※さるふつまるごと館(01635-4-7780)にて電話注文可
猿払にある乳製品の加工施設「牛乳と肉の館」で製造するバター。チャーンという回転する樽型のタンクの中で、生クリームを攪拌して練り上げる昔ながらの製法で作っています。日本最北の村・猿払の冷涼な気候の中でストレスも少なく育った牛の生乳を原料としており、塩分を控えたまろやかな風味は、食材に調和して味を引き立てます。
[増毛] 純米 吟風国稀 720ml 税込1,234円

5名さまにプレゼント

※20歳以上の会員さま対象

国稀酒造株式会社
電話:0164-53-1050
http://www.kunimare.co.jp
1882年に創業し135年続く、日本最北の酒蔵で造られる純米酒。増毛の南西、多雪で知られる暑寒別岳連峰の良質な伏流水と、65%まで磨いた道産の酒造好適米「吟風(ぎんぷう)」を100%使って、杜氏の昔ながらの技で醸しています。純米酒ならではのコクと旨味がありながらも、爽やかな後味が特長。みずみずしい味わいの中辛口です。
[利尻富士] りせんいちのおだし・にのおだし・さんのおだし 各種7g×10パック入り 税込648円

セットで5名さまにプレゼント

利尻島りせん
電話:0163-82-1708
古民家を改装した専門店で手作業で作られる、完全無添加のだしパック。最高級品といわれる利尻昆布をベースに、鰹節やいりこ、シイタケなど国内各地から厳選した素材をブレンドしており、豊かな風味が料理を引き立てます。鍋や吸い物に合う「いちのおだし」、みそ汁などに合う「にのおだし」、万能な「さんのおだし」があります。
[初山別] 天然甘えび丸干しふりかけ 40g 税込864円

10名さまにプレゼント

梅澤商店
電話:0164-68-1215
初山別沖など近海の魚介を加工し販売する、1921年創業の老舗商店が手作業で作っています。水揚げ量日本一である隣町・羽幌産の新鮮な甘えびを、頭の味噌以外の内臓を取り除き、1週間から10日ほど乾燥させ、白ごまや焼きのりを加えました。1本に約25尾分の甘えびが使われており、カルシウムの含有量も豊富。甘えびの香ばしさでご飯がすすみます。
[幌延] サロベツ合鴨肉 ローススライス 160g 税込710円

2パックを5名さまにプレゼント

安心生産農園
電話:01632-5-2656
http://www.ansin.info
合鴨飼育に向く幌延の寒冷な気候の中、広い育成舎でのびのびと育った合鴨の肉です。消毒を一切行わず、有機にこだわったオリジナルの飼料を与える技術を14年前に導入。飼育から加工、販売まで一貫して行い、安心・安全な鴨肉を生産しています。脂身は淡泊ながら甘みとコクが感じられる、繊細な味わいです。

ここは札幌・円山エリア、マンションの1階にある知る人ぞ知る小さなレストラン「フレンチレストラン バンケット」。ただいま仕込みもひと段落、「グフフッ、グフフフッ!」オーナーシェフ若杉幸平さんの特徴的な笑い声とともに、まかないにぎり作りが始まっています。本日は、なんだか特にうれしそうな若杉シェフですが、いったい何があるのでしょう。あらら?日本酒のビンが見えますが…。いつもまかないを作ってくれる、アシスタントの“ぴょんちゃん”こと藤山俊介さんと一緒に、本日もアイディアいっぱいの特別な「まかないにぎり」を作りますよ。

今回は「留萌・宗谷エリア」の食材が集まりました。オホーツク海、日本海、サハリン海峡に囲まれたこのエリアは海の幸の宝庫。利尻の昆布や立派なオホーツクの毛ガニがありますよ!酪農も盛んで、昔ながらの製法で作る猿払のバターや中頓別のチーズも届きました。ほかにもベビーリーフや合鴨などなど…バラエティに富んでいます。そしてシェフが手に持つのは日本最北端の酒蔵のお酒。お酒もおにぎりにするんですって!

今回のお米は南るもい農協のプライベート米「夢味心(ゆめみこころ)」。増毛町、留萌市、小平町中心で作られている“ゆきさやか”という希少な品種です。炊き上がったジャーから、とってもいい香り!それにつやつやです。「このお米おいしいですね~。程よい粘りとツブ感がしっかり感じられて、とても僕の好みです」シェフも絶賛のお米は、Aコープるもいルピナスなど、地元Aコープを中心に販売しています。


その1 カマンベールのサラダおにぎり

さて、まず最初は、若杉シェフが大好きなチーズをメインに。まろやかな中頓別のカマンベールと宗谷の塩、それに多くの道内外のレストランから頼られている稚内の農場「ルァラル・コア」のベビーリーフを合わせます。日本海の潮風を受けながら、無農薬で育つミネラル豊富なベビーリーフは、品質へのこだわりから年間出荷量はごくわずか。「まずはサラダ風のおにぎりを作ってみますね」

「ウワサ通り、おいしいなぁ」今回はシェフたっての願いで特別に送っていただきました。素材の味を活かしたいのでシンプルに塩とオリーブオイルだけでまずはさっと和えますよ。「パウダー状の塩も、使いやすいうえに味もいいですね」

中頓別のカマンベールを一口大に切り、オリーブオイルと塩で小さくにぎったおにぎりを、サラダと一緒に盛り付けます。

ライムのスライス、ベビーリーフと一緒に送ってもらったエディブルフラワー(食用花)をトッピングしたら完成です。きれいですね~。ライムを絞って食べましょう。さっぱりとしたサラダとおにぎりに、まろやかなチーズの組み合わせがナイスです。

「カマンベールのサラダおにぎり」

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その2 毛ガニのクリームソースおにぎり

続いて登場するのは…ジャジャーン!立派な毛ガニです。それに評判の猿払のバター。
「一度作ってみたかったんだよね~」というシェフいわく、超贅沢「まかないにぎり」がいよいよ登場。利尻昆布も重要なんです!

枝幸の毛ガニ、ぎゅっと身がつまってます。はずした殻と昆布で1時間ほどコトコト煮込み、とってもいいだしがとれたみたいです。
「この昆布、本来早煮えの軟らかいものなので、後でだしがらもおいしくいただきます」とシェフ。

さらに1時間ほど煮詰めてカニみそとバター、生クリームを合わせたらソースが完成!
丸く平たいおにぎりを殻に入れ、身とソースをたっぷりとトッピングします。
カニの旨味が大波のように押し寄せてくるクリームソース、たまりません!

「毛ガニのクリームソースおにぎり」

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その3 洋風イクラの軍艦巻おにぎり

続いては、みんな大好きイクラの醤油漬けが登場。並んだのはエシャロットやシブレット(チャイブ)、レモンなど。「洋風の薬味と和えて軍艦巻きのおにぎりにします」とシェフ。ほほ~。そんなイクラ見たことない。新鮮ですね~。

イクラに細かく刻んだ薬味をたくさん入れて、オリーブオイルを加え軽く混ぜます。
セルクル(丸い型)にごはんをギュッと押し、丸く平たいおにぎりを作り、まわりに細長く切った海苔を巻いて、イクラを載せる準備は万端。
あれ…シェフ、なんか頭に巻きはじめましたが…

「すすきのの、某有名居酒屋のイクラ丼、これ一度やってみたかったんだよね。はい、ぴょんちゃん座って座って」
「エイサ~、エイサ~!残したら船の掃除だよ!」どんどんイクラを載せるシェフ。全部載せて、レモンの皮をすりおろしたら完成です。
「今度生まれ変わったら、丸坊主にしてあの居酒屋でバイトして、料理人根性を鍛えたいんだよ」。シェフは生まれ変わっても、やっぱり料理人目指すんですね!

「洋風イクラの軍艦巻おにぎり」

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その4 純米酒のだしおにぎり

続きましては「お酒に合うおにぎりを作ります」と満面の笑みの若杉シェフ。道産の酒米“吟風”だけで造られた増毛の純米酒「吟風国稀」。それに利尻昆布をベースにした3種類のだしの登場です。「どのだしもいけますが、今回はうるめイワシを利かせた“さんのおだし”を使って、まずはごはんを炊きます」

炊き上がって蒸らし終えたごはんに、国稀を振り入れてかき混ぜます。
「う~ん、だしとお酒の香りがたまらない!」

このごはんをシンプルに塩むすびにします。
おにぎりをにぎる藤山さんを横目でチラチラ気にしつつも…
思わずクイッと味見「これはうまい!」
おいしい宗谷の塩を添えて「好みで塩をつけながら、日本酒のつまみになるおにぎりです」
特別な「まかないにぎり」だもの。たまにはいいお酒とおいしいおにぎりのまかないでブレイクしてもいいですよね?

「純米酒のだしおにぎり」

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おまけ1 甘えびとアボカドの天むす

「羽幌産の甘えびの自然なおいしさそのままの、このふりかけはお見事」とシェフが取り出したのは初山別の甘えび丸干しを粉砕したふりかけ。「ふりかけとアボカドで天むすにしちゃいます」。まずはアボカド半分を4つにカットして天ぷらにします。

とろりと軟らかなアツアツアボカド天を、ふりかけをたっぷり入れた、エビご飯で包むだけ。シンプルだけど、濃厚なおいしさのおにぎり。おすすめです!


おまけ2 鴨肉のすき焼きおにぎり

実はシェフ、円山にもう1店お店があります。気軽にフレンチベースの肴とお酒が飲める店「かくしか」。店の名物はシカ肉のすき焼き。
「今日は、幌延の合鴨肉をすき焼きにして焼きおにぎりと合わせます」

「かくしか」秘伝のわりしたを小鍋に入れ、ネギや春菊、白菜を煮て、鴨肉も入れて火を通したら、フライパンで焼き目を付けたおにぎりを投入!
さっと両面をほどよくひたしたら、いただきます。
わりしたは市販のものでもOK。ぜひ、あつあつのすき焼きおにぎり試してみませんか?


さて、本日は「かくしか」の青木さんも仕込み作業にやってきておりますので、試食に参加。専門学校の実習生くんもいるのでちょっぴりにぎやかなバンケットの昼下がりです。

マダムの理恵さんも「海老とアボカド、おいしいね。それにやっぱりイクラ。洋風で食べるととてもおいしい!」と驚いていました。
「シェフ~、まだ仕事っすよ!」という藤山さんや青木さんを横目にシェフはグラスでちびりちびり…「やっぱりこのだしのおにぎり、日本酒がすすむなぁ」

「ちょっと試したほうがいいですよ~」と編集部渋谷も一口お味見。
今日のおにぎり、すべてを包み込むようなまろやかな「吟風国稀」。いいお酒です。
本日の「まかないにぎり」も無事すべておいしくいただきました。

「まかないにぎり」で元気を出して、ディナーに向けて気持ちも切り替えます。

お客さんに喜ばれる、最高の一皿をお出しするために。
さあ、本日もはりきって準備を整えましょう!

本日のまかないレシピ!

~おにぎりレシピ~

その1 カマンベールのサラダおにぎり
材料
カマンベールチーズ
ベビーリーフ
オリーブオイル
ライム
エディブルフラワー(食用花)
  1. ラップにごはんを載せ、オリーブオイルを少々ふりかける。塩で味を調え一口サイズの丸いおにぎりを5~7個ほどにぎる
  2. ボールにベビーリーフを入れ、塩とオリーブオイルで和える。カマンベールチーズも一口サイズにカットしておく。
  3. 器にベビーリーフとチーズ、おにぎり、スライスしたライム、あればエディブルフラワーを飾る。好みでライムを絞りながら食べる。

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その2 毛ガニのクリームソースおにぎり
材料
ゆで毛ガニ(冷凍)
昆布 40g
バター 100g
水 1.5ℓ
生クリーム 200cc
  1. ゆで毛ガニは解凍して身をはずし、カニみそを取っておく。鍋に毛ガニの殻と水、カットした昆布を入れ1時間ほど弱火で煮出す。殻と昆布を取り出し、さらに1時間ほど弱火で煮詰める。(殻は捨てずにとっておきます)
  2. (1)のカニだし300CCに生クリーム、カニみそ、バターを入れる。焦げないようにかき混ぜながら、滑らかになるまで火を通しソースを作る。
  3. 少し平たくした、手のひらサイズの丸い塩にぎりをにぎり、殻に入れる。カニの身をトッピングしてソースをかける。

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その3 洋風イクラの軍艦巻おにぎり
材料
イクラの醤油漬け 80g
エシャロット 1/2個
シブレット(チャイブ)
※あさつきや小ネギでもOK
オリーブオイル 20cc
レモン皮 少々
海苔
  1. みじん切りにしたエシャロット、小口切りにしたシブレット、オリーブオイルとイクラの醤油漬けを和える。
  2. セルクル(丸い型)にごはんをギュッと押し、丸く平たいおにぎりを作る。おにぎりのまわりに細長く切った海苔を巻いておく。
  3. (1)のイクラをたっぷりと載せ、さらにレモンの皮を少々すりおろしたら完成。

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その4 純米酒のだしおにぎり
材料
米 2合
だし 360cc
純米酒 50cc
  1. 米をだしで炊き、蒸らし終えたら日本酒をふりかけて混ぜる。
  2. 小さめの塩むすびをお好みの数だけ作る。おいしい塩を添えて、好みで付けながら食べる。

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若杉幸平さん
札幌や東京で修業後、三つ星レストラン「ミッシェル ゲラール」をはじめ本場フランスの名だたる星付きレストランで5年間腕を磨き、2006年札幌の円山エリアに「フレンチレストラン バンケット」を開店。2017年一つ星も獲得しました。北海道の素材を大切にしながら生み出す心躍る季節の一皿と、気さくでホッとする雰囲気に魅かれ、何度も通いたくなる人気店です。
フレンチレストラン バンケット
札幌市中央区南4条西18丁目2-23 ピュアコート円山1F
電話:011-562-1221
営業時間:ランチ12:00~14:30(L.O 13:30)、ディナー18:00~22:00(L.O 21:00) 定休日:月・火曜(月曜祝日の場合は営業)
※月数回行う料理教室開催の日はレストラン営業は休み
※予約がおすすめです
http://www.banquet-s.com
【今月のプレゼント】

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