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我が町のぬくもりステーション vol.2

我が町のぬくもりステーション vol.2「道南~胆振・日高地方」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

明日の活力を充電 ―我が町のぬくもりステーション―

地域で愛されているカフェ、帰省のたびに訪れたくなる食堂…そう、そこは、住民たちの憩いの場。明日への活力を充電できるオアシスです。笑顔が生まれる、町の「元気の象徴」である店を、月刊誌HO取材陣が、毎月各地域の市町村を訪ねご紹介します。


第二回目は道南、胆振・日高地方です。


1軒目 安平町「COFFEE STAND Sieste(コーヒースタンド シエスタ)」

安平町の追分に、地元の人が通う小さなコーヒースタンドがあります。
国道234号線沿いの住宅地に、小さな看板を発見。トレーラーが目立っていますね。

渡辺好幸さんと絵理さん夫婦を中心に、長男の奎祐(けいすけ)さん、次男の達也さんと和江さん夫婦も一緒に営んでいます。
もともとは住宅設備の会社ですが、渡辺さんと絵理さんが「いつかカフェをやってみたい」と思い描いていたカフェ部門を昨年からスタート。
店も、移動販売用のバンもみんなで改装したそうです。

自家焙煎の珈琲は、一杯ずつ丁寧にドリップしてテイクアウトできます。Sサイズ180円~。もちろん店内で飲んでもOK。
達也さんが淹れるコーヒーの台、水道管で手作りしたものなのですって。カッコいい!

店内にずらりと20種類ほど並ぶ、自家焙煎の豆も販売しています。
価格は100g380円~
「おいしいから、うちの父さん気に入っちゃって」と、 豆を買いに来た近所のおばあさん。
気さくに対応するのは絵理さんです。

和江さんが作る、焼き菓子も評判の味。
地元のなたね油やハチミツ、平飼い有精卵を使用した道産小麦のシフォンケーキ150円をはじめ、ブラウニーやクッキーなど常時4~5種類を置いています。
コーヒーとお菓子を買って、ドライブに出掛けるという地元の常連客もいるそうです。

トレーラーハウスの中でも休めますよ。
こちらはむかわ町からウワサを聞いてやってきたご夫婦です。

焙煎担当は一家の主、渡辺さんです。
通い詰めた夕張の名店、サワダ珈琲のマスターを師匠に、昨年からロースターデビューを果たしました。
厳選された生豆を、豆の特性に合わせて少量ずつローストします。味が安定するように毎回詳細な焙煎の記録をつけているそう。
コーヒーの味は今も評判ですが、ますます進化しそうですね。

COFFEE STAND Sieste
(コーヒースタンド シエスタ)
勇払郡安平町追分緑が丘150-8
電話 090-5956-7910
営業時間 9:00~18:00
定休日 火曜

2軒目 伊達市「回転寿司割烹 伊達和さび」

内浦湾に面した、冬でも積雪が少ない温暖な伊達市。その名のとおり、明治3年(1870年)に、仙台藩一門亘理領主 伊達邦成とその家臣達の集団移住で開拓されたという歴史があります。

そんな町のにぎわいを担う、国道37号線沿いにある回転寿司店。
平日でも、お客さんは途切れず訪れています。
土日は行列ができるそうです。

レーンの上には、色とりどりの新鮮なお寿司がずらり。
テンションが上がります!
「“気軽に地元の味・内浦湾の新鮮な海の幸を楽しんで欲しい”と店をはじめたのが、温泉施設も経営し、仲買人の資格も持つ社長です」と、店長の戸館和志さん。
今年で開店から11年になるそうです。

「これからが旬の塩水ウニや地元のホタテ、活ダコがおすすめです」と戸館さん。
新鮮な地元のネタははずせません。社長が毎日仕入れる、その日のおすすめや季節限定の旬の味もお楽しみに!

店内にはヒラメやアワビなど新鮮な魚介が泳ぐ生け簀もあり、好みの魚をオーダーできます。
カレイの王様「マツカワ」は、この地域で稚魚を放流し、内浦湾で育む自慢の味。
30cm以上のビッグサイズで、刺身はもちろんお寿司でも。
コリコリとした食感と甘みが楽しめます。

お寿司以外の料理も評判です。
こちらのご家族のテーブルにも次々と料理がやってきます!

あら汁などの碗ものや天ぷら、軟らかな伊達黄金豚の角煮などの一品料理も人気です。
それに…女性たちが大喜びする季節ごとの、オリジナルデザートも欠かせないシメの味なんですって。

「伊達は、魚介はもちろん野菜もおいしくて、とてもいい所です。ぜひ遊びに来てくださいね」
どんなに忙しくても戸館さんを中心に、スタッフの皆さんの気持ちの良い対応も自慢のひとつ。
これは…素通りできませんね。

回転寿司割烹 伊達和さび
伊達市松ヶ枝町30-1
電話 0142-25-0101
営業時間 11:30~21:30(LO21:00)、
土・日曜・祝日 ~22:00(LO 21:30)
定休日 1月1日のみ

3軒目 壮瞥町「ピッパラの森」

壮瞥町の町はずれ。畑と山に囲まれたカラマツの林の前に古民家風の小さな店がありました。
白い暖簾が目立っていますね。

名物はこちら。
スープで煮込んだキノコが、本日の出番を待っています。

開店から27年、店主の米田淑さんを中心に女性スタッフだけのラーメン屋さんです。
実は米田さんはラーメン嫌い。
「嫌いな私でも食べられる、おいしいものを作りたかったんです」
そうなんですか~!
ちなみに店名のピッパラはサンスクリット語でボダイジュのこと。店のすぐ側にありました。

太い柱や梁の存在感がある、広々と木の温もりを生かした店内は、仲間と手作りをしたそうです。
床もきれいに掃除され、まるでカフェのような雰囲気。
女性客はもちろん、男性にも人気のお店です。「また寄るね」と米田さんに声を掛けているのは、トラックの運転手さん。
働く男たちのオアシスでもあるのです。

待ってました、ラーメン!きのこがたっぷり。
シイタケやシメジ、ラクヨウ、シロキクラゲなど「これでもか!」ってくらいに入ってます。
頼んだのは塩味。自慢の井戸水にトンコツと鶏ガラ、室蘭昆布や天然塩を贅沢に使用した澄んだスープは、全て飲み干したくなります。1杯1,000円ですが、納得のお味とお値段なのです。

次々に運ばれるラーメンは、味噌や醤油味もあります。
それにカレーのセットを頼む人が多いですね。

室蘭からやってきた常連の女性客。
「とにかくラーメンがおいしいんです。それにカレーも。ここでは迷わずセットにします」

そう、女性も食べちゃう半ラーメンと半カレーのセット1,300円
シンプルにカレー粉をバターで香ばしく炒めた、黒いカレー。
スパイシーなのでお子さんには辛すぎるかも。
タマネギと豚肉だけのシンプルなカレーもぜひ味わってみてください。

ピッパラの森
有珠郡壮瞥町久保内43-1
電話 0142-66-2566
営業時間 11:00~15:00
定休日 木曜、1~2月は冬期休業

4軒目 苫小牧市「プチレストラン 葡麗紅(ぶれいく)」

住宅街の白い建物を目がけて、次々と車がやってきます。
パスタやオムライス、スープカレーなどが人気の洋食店で、今年43年目を迎えました。
プチレストランという名が付いていますが、実はプチどころか、ガッツリ系のメニューが名物です。

フライパンにド~ンと乗せられた400gの赤身肉。

そうです。これが名物の会長ステーキ1,690円
年配の方でも完食するおいしさです。
なぜ会長かというと、かつてお店で出していたハンバーグの大きさを、課長や部長などの役職で名付けていたから。

2代目オーナーの田口稔さんが、新婚旅行のハワイで出合った衝撃サイズのTボーンステーキにインスパイアされて生まれたメニューです。以来デビューから15年ほど、店の顔として君臨しているのです。

中はほどよいミディアムレア。
しっとりと軟らかな肉は、赤身なので、しつこさがなく、さっぱり。
丁寧に下ごしらえを施すからこその、軟らかさに感激する人も多いのです。

オムライスハンバーグ1,290円もボリューム満点。
とろとろの卵に味噌や醤油を隠し味にした和風アレンジのデミグラスソースがたまりません。
トッピングのハンバーグもふっくら。
ほかにトンカツトッピングもあるそうです。

苫小牧に転勤してきたご夫妻。
「ウワサを聞いてやってきました。すごいボリューム!」とニコニコ。

田口さんの母、名物ママの捃子(ひろこ)さんも現役です。
もと喫茶店だけあってドリンクも充実。食後もゆっくりできます。

「目標はずっとここに店があり続けること。次に来たらなかったなんて、寂しいことにならないようにしたいです」
サービスがいいから盛りもいい。
家庭的な雰囲気で、町の止まり木のような店。
また寄りますね!

プチレストラン 葡麗紅(ぶれいく)
苫小牧市新中野町3丁目13-8
電話 0144-36-2019
営業時間 10:00~21:00、
祝日 12:00~17:00
定休日 日曜日

5軒目 室蘭市「鳥辰本店」

祝津公園展望台から眺める白鳥大橋。夜の工場夜景群もきれいな場所です。室蘭へ行くなら泊まりがおすすめ。夜景を楽しむ前に、もうひとつの名物を楽しみに出かけましょう。

平日だけど、地元客が次々と暖簾をくぐる店があります。
あれれ?今日は金曜日の夜だっけ?
ここは室蘭やきとりの名店、「鳥辰本店」です。

窓からのぞくと、すでににぎやか。「鳥辰本店」は平成13年、地元の人だけのものだった「室蘭やきとり」を、全国にその名を広めるきっかけとなった、「ゆうパック」のチルド商品として考案・開発販売した第一号店です。

仕込みを終えた大量の焼き鳥。焼き鳥と言っても、室蘭では昔から安く手に入る豚肉。それにタマネギ。
労働者を支える食文化として長く親しまれてきました。

昭和36年の開店以来変わらぬ、鳥辰の秘伝のたれは絶品!
「室蘭やきとり」といえば“たれ”というイメージは「ゆうパック」をきっかけに広がりました。

「試した結果、焼き立てのジューシーさを閉じ込める、たれの焼き鳥が郵送に向いていました。
地元では塩もよく食べます」
と話してくれたのは、毎日焼き台の前に立つ「室蘭やきとりゆうパック」の開発者でもある3代目の堀江宏治さん。
カウンターに座ると、堀江さんの繊細な炭の扱いがよく見えます。

炭火で次々と焼き上がる焼き鳥。たまりません!
大ぶりな道産の豚肉肩ロースは、創業当初から変わらないボリューム。
肉の味を引き立てるタマネギは、えぐみのない中央部分だけを使います。
塩、たれ、どちらも1本150円
レバーやモツのシロも地元の人が大好きな味です。

カウンター席は常連さんの特等席。
「ここは家と職場の中間。毎日一杯飲んで帰ることが30年以上続く日課です」と男性客。
「週に一度ここに食べに来るのが生き甲斐」と話してくれたおじいさん。
私たちもしばし、地元の常連さんに紛れ、和やかな時間を過ごしました。
あ、帰りに工場夜景も見に行かないとね。

鳥辰本店
室蘭市 中央町2丁目4-17
電話 0143-23-3938
営業時間 17:00~0:00、
土・日曜・祝日 16:30~
定休日 月曜日 ※祝日の場合は、翌日の火曜日
※ゆうパック製品は「まかないにぎりvol.2」で紹介しています。

6軒目 浦河町「ごはんcafé 蓮(REN)」

のんびりと草を食む馬たちの姿に癒される天馬街道沿い。浦河町にやってきましたよ。

港の近くにある、週4日間だけ開く隠れ家的な一軒家カフェ。
木曜から土曜日の夜だけ味わえる、週替わりのコース料理がスゴイのです。

この日のディナーはスキレット料理がメインの洋食の日。
驚くほど軟らかでジューシーなハンバーグとチキンソテー。
ほかにスープやサラダ、前菜、デザートとドリンクまで付いて1,480円
アスパラやベビーリーフ、ニンジンなど農家から直接仕入れる地元の野菜や食材を、ふんだんに使用した料理は思わず目を奪われるきれいな盛り付けです。

料理を作るのは2人のマダム。赤いエプロンの店主、太田照子さんと、デザートや前菜を担当する川内晶子さん。
野草や山栗など、四季折々の素材にインスピレーションを得て料理する太田さん。
「和食の日もあればイタリアンの日もあり、フレンチもどきの日もあって…あえてメニューを見ないで、カトラリーで何の日か予想を立てる常連さんもいます(笑)」

ノートに描かれたレシピはイラスト!
もともとは、食が細かった娘さんのために楽しいメニューや盛り付けを考えていたことが、この店の原点でもあるそうです。

毎週やってくるご夫婦。週に一度、奥さんが料理を休めるようにと2人でやってくるそうです。いいですね。

ママ友の会で集まったママたちから「すてき!」という歓声が上がりました。

味はもちろん、盛り付けや器のセンスの良さも評判なのです。 インテリアや雑貨もおしゃれな空間で、みんな『日常』をひと時離れ、安らぎの時間を過ごしていました。

今年からもう一部屋で始めたカフェコーナー。
ランチのパスタや、デザートのあんみつなどが味わえます。
リネン作家でもある川内さんオリジナルの小物も展示していますよ。

テイクアウトできる季節のシフォンケーキはおみやげにぜひ!

ごはんcafé 蓮(REN)
浦河郡浦河町大通2丁目5-2
電話 0146-22-6404
営業日 木~日曜
営業時間 カフェ 11:00~21:00、
日曜 ~17:00、
ディナー 木~土曜 17:00~21:00
駐車場 1台

7軒目 新冠町「BENCHI TIME(ベンチタイム)」

道の駅「サラブレッドロード新冠」には「昭和の怪物」こと、ハイセイコー号の像があります。新冠町は多くの名馬が誕生している競走馬の産地です。

海沿いの235号線で目立っている「サラブレッド大壁画」
すぐ下には、水色のかわいい店がありました。パンをおいしく焼くために、生地を休ませる時間を指す、その名も「ベンチタイム」

芳ばしい香りに包まれた、開店前の厨房で、パンをオーブンから取り出すのは、店主の松本明子さん。関西出身で、旅行に訪れた北海道に惚れ込み、OL生活を経て移住してきました。
富良野や新冠の宿で経験を積んだ後、平成8年7月に念願のカフェをオープン。今年で21年目を迎えました。

パンを運ぶスタッフの内田りかさんも、埼玉からの移住者です。
新鮮な地元の有精卵や牛乳でこねるパンは、天然酵母で焼き上げます。人気はふんわりミルクパンや新冠産ゆめぴりかのごはんパン、卵や牛乳不使用の全粒粉入りパンなど常時10種類ほど。
飲み物と一緒にイートインもOKです。

「今週すでに3回目。何を食べてもおいしいです」と笑う地元の常連さん。
苫小牧からドライブに来たご夫婦や、お一人さまものんびり。窓から海を眺め、ゆっくりと食事の時間を過ごしています。

地元素材と手作りにこだわる松本さん。
中でもおすすめはオムライスセット1,050円
ふわとろの卵は3個分、自然でやさしいレモン色が特徴です。
2日かけて丁寧に仕上げる、コクのあるトマトソースもよく合います。サラダやドリンク、ハスカップソースの自家製ヨーグルトも付いていますよ。

開店以来、ライダーやサイクリストに、地元の新鮮な牛乳を無料でサービスしている松本さん。
さすがもと旅人。この牛乳をたっぷり使用した、自家製ソフトクリームも人気です。
ほっと一息、人生のベンチタイムを過ごせるカフェ。
みなさんも立ち寄ってみませんか?

BENCHI TIME(ベンチタイム)
新冠郡新冠町字節婦町292-1
電話 0146-47-3650
営業時間 11:00~LO15:30、
土・日曜・祝日 LO 19:00
定休日 火曜・第3水曜日
※2017年6月14日までにお食事をされた方で「エネモールを見た」と言うとミニソフトをサービス

8軒目 日高町「いずみ食堂」

門別競馬場がある馬の町、日高町門別地区。一度食べたら忘れられない独特のそばが名物の食堂があります。レース開催日は競馬場にも出店して行列ができるそうですよ。

取材に訪れた日は土曜日で広い駐車場に車がズラリ!
週末は30分待ちの時もあるそうです。

笑顔で迎えてくれたのは2代目の社長、渋谷進一郎さん。
奥では3代目を継ぐ姪の君成田明子さんが、テキパキとお客さんを案内しています。

渋谷さんと一緒に厨房に立つのは、もう一人の3代目、息子の亮介さん。
「いずみ食堂」は、創業から60年。
初代ユリコさんと夫の先(すすむ)さんが残した味を引き継ぎたいという、共通の思いが繋ぐ家族経営の食堂です。

素朴で太い麺は、一生懸命食堂のためにそばを打っていた、ユリコさんや先さんの姿を偲ぶもの。
「母が徳島出身の祖母から受け継いだ四国の家庭の味です」
渋谷さんは根室で公務員をしていましたが、このそばが大好きで、日高に戻り店を継ぎ40年経つそうです。

次々に大釜で豪快に茹でられるそば。
そば粉は十勝の音更産を自家製粉で、週末なら渋谷さんと亮介さん2人で1日500食以上。ゴールデンウィークなら1,000食近くも打つそうです。

かしわ山菜そば950円
「コシがあるラーメンのような麺がクセになります」と、地元の男性客。お腹をしっかりと満たす噛みごたえのあるそば、まろやかな昆布とカツオのつゆによく合い、毎週食べたくなるそうです。

もりそば650円と日高産のタコが入ったかき揚げたこ天(季節の野菜入)300円
トッピングもいろいろあります。

サービスの自家栽培で無農薬野菜の漬け物や、1個50円の蒸し焼き卵もお試しあれ。
少量の水で蒸す固茹で状態の卵は、黄身の味が濃くておいしい!

毎月2回、来るのを楽しみにしている88歳の常連さん。

「そばをきれいに切ってしまうと“これは違う”と言われます。上手くならないように気を付けているんですよ」と渋谷さんは笑っていました。

いずみ食堂
沙流郡日高町緑町41-22
電話 01456-2-5302
営業時間 11:00~20:00(LO19:40)、
11月~3月は19:00(LO18:45)まで
定休日 無休(不定休あり)

9軒目 様似町「中村おやき店」

観音山展望台から望む、アポイ岳や親子岩、太平洋に突き出た様似町発祥の地エンルム岬。岬を中心に東に大港、西に小港があります。
様似町は、特殊な海岸の地形が天然の港となり、江戸時代から交易の拠点として栄えてきました。町の豊かな自然や歴史文化は「アポイ岳ジオパーク」として、平成27年「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されています。

そんな様似町の国道336号線沿いで、「おやき」の暖簾がはためく小さな店。
町で60年続くおやき屋さんです。
漁師さんや水産加工品の工場で働く人々など、町のみんなのおやつとして朝から次々と売れていきます。

母、中村富枝さんが始めた店を受け継いだ、笑顔がチャーミングな店主の川崎美枝子さん。
「昔は家に帰ると、店の手伝いをするのが嫌でね。でも、父が早く亡くなり、母はこの店で私たち兄妹を育ててくれました。おやきとかき氷、ラーメンも出していたんですよ」

今のメニューは一つだけ、1個105円の円盤型のおやき。まだ税金分は上げてないそうです(笑)
約20分、銅版の型で焼き上げます。
もっちりとした皮の中にほどよい甘さのあんが、たっぷり。
店の中で焼きたてを食べることもできます。

手作りのあんは十勝産の「えりも小豆」を使用。
「小豆の色や香りが抜けないよう前の晩から水につけません。一度渋抜きのために茹でこぼす以外は一気に炊き上げ、つきっきりで2時間以上練り上げます」
完成まで約5時間。ふっくらとしたあんのおいしさは格別です。
モチモチの皮とよく合い、一度食べるとまた食べたくなります。

ゴールデンウィークなどは1日500個近くが売れるそうです。

お母さんが始めたおやきを、町外の人々にも評判の味として広めた川崎さん。
今日も朝からたくさん焼いて、地元の人を笑顔で迎えています。

中村おやき店
様似郡様似町本町2丁目63
電話 0146-36-4948
営業時間 10:00~17:00
定休日 日曜ほか不定休
※7~9月はかき氷もあります

10軒目 むかわ町「焼き肉 きよもと」

むかわ町といえばシシャモ、そして約1億年前~7000万年前の地層がある、穂別地域で発見された、首長竜やアンモナイトの化石も貴重な地域資源です。ちなみにこの像は、穂別稲里地区で発見された白亜紀の海の王者モササウルス。アンモナイトを食べていますね。お腹が減ってきましたよ!

道道59号線沿いの栄和橋を渡ると、ポツンと灯る看板。店先からは、香ばしい匂いが漂ってきます。ここは昭和34年から58年続くホルモンの店。地元の人が愛してやまない店です。

「昔は大きな製材所がそばにあり、この地域もにぎわっていました。仕事帰りの人がよく寄ってくれたものです」と2代目店主の清本正敏さん。
今では住人も少なくなりましたが、清本さんのお母さんが始めたホルモンの味は変わりません。ゴールデンウィークやお盆は持ち帰り客で大忙しなのだそう。

穂別では昔から、何かあればジンギスカンより「きよもと」のホルモン。
丁寧に洗って薪釜でボイルし、さらによく洗ってからカットするので、特有の脂っこさも匂いもありません。

1人前430円のホルモンは、大腸や小腸、テッポウと呼ばれる直腸やガツ、脾臓など5種類が入り、食感もさまざま。
味付けはニンニクを効かせた秘伝の味噌だれです。
また、さっぱりとした醤油だれで軟らかな豚サガリ430円もおすすめです。

「店の前に漂う匂いは、昔からたまらない匂い。この地域で育った人間はみんなそう」と、バイトでお小遣いをためては食べに来ていたという子どもの頃から通う常連さん。

この日は30年以上の付き合いという、月に一度集まる「金曜会」の飲み会の日。
林業関係や家具屋、農家、学校の先生など職種はそれぞれ、地域の仲間です。
店は楽しい笑い声に包まれていました。
どうぞこれからも仲良く!そして、よろしければ、また仲間に入れてくださいね。

焼き肉 きよもと
勇払郡むかわ町穂別栄40-2
電話 0145-44-5031
営業時間 12:00~21:00、火曜 16:00~
定休日 月曜日

我が町のエナジースポット紹介 ~渡島・檜山地方~

安平町のエナジースポット

  • 景勝地菜の花畑

    安平町のエナジースポットといえば、町内の生産者による菜の花畑。町内に点在しており、休日にはカメラを持って巡る人々の姿も目立ちます。菜の花が黄色いじゅうたんのように満開に咲き誇る、5月下旬から6月中旬にぜひ。

    http://k-nanohana.com/

伊達市のエナジースポット

  • 景勝地有珠善光寺

    およそ200年の歴史が息づく寺の境内は春になると、さまざまな種類の桜やツツジ、ボタンなどの草花で彩られます。5月中旬~下旬なら八重桜が見頃。伊達の春を象徴するスポットとして訪れる人の目を楽しませています。

    http://www13.plala.or.jp/zenkouji/

壮瞥町のエナジースポット

  • イベントそうべつグルメマルシェ

    6月中旬から1ヵ月間、道の駅で開催されるイベントです。地元産のじゃがいもを使ったコロッケをはじめ、野菜や卵を使った軽食を仮店舗で販売。壮瞥の味覚をたっぷり味わえます。
    もし5月下旬までに壮瞥に来たなら、壮瞥公園の美しい梅林にぜひ立ち寄って。梅林と共に洞爺湖と、その奥にそびえる羊蹄山、昭和新山も一望できるスポットです。

    場所:道の駅・そうべつ情報館 i(アイ)
    問い合わせ先:壮瞥町役場 商工観光課
    電話:0142-66-4200

苫小牧市のエナジースポット

  • 景勝地イコロの森

    「イコロ」とはアイヌ語で「宝もの」を意味する、素敵なネーミングの森の庭です。作られた感じがしない自然な11の庭があり、今時季の見頃は「ウッドランドガーデン」。しっとりと涼やかな森の雰囲気の中で、小鳥の声を聴きながらのんびりと散策ができます。

    場所:苫小牧市植苗565-1
    問い合わせ先:0144-52-1562
    入場料:大人600円、子ども300円、シニア(65歳以上)300円
    ※レストランガーデン、ナーサリーは無料エリア

    http://www.ikor-no-mori.com

室蘭市のエナジースポット

  • 景勝地地球岬

    太平洋に面し、100メートル級の断崖絶壁が連なる国内でも有数の絶景スポット。
    お出かけにちょうどいい今時季はもとより、一年を通じて多くの観光客が訪れています。元日は初日の出スポットとしても賑わいます。

    http://muro-kanko.com/see/chikyuumisaki.html

浦河町のエナジースポット

  • 景勝地JRA日高育成牧場

    1,500haの敷地で、強い競走馬を生み出す研究や調教を行う施設。展望台からは広大な牧場を見下ろせます。7月から開催の場内バスツアーでは、普段入ることのできない施設見学もできるのでお楽しみに。

    住所:浦河郡浦河町西舎535−13
    問い合わせ先:0146-28-1211

    http://jra.jp/hidaka/

新冠町のエナジースポット

  • 景勝地判官館(はんがんだて)森林公園

    海を臨む小高い場所にある公園。約800年前、九郎判官 源義経が兄頼朝の迫害から逃れ、館を築いて身を休めた地といわれています。脇に咲く様々な花を見ながら、遊歩道を散策するのもおすすめ。5月中旬頃までは、新冠の町の花であるツツジが咲く様も見られます。

日高町のエナジースポット

  • 景勝地神楽岡公園

    国道237号線と274号線の交差点のほど近くにある公園。春には樹齢80年におよぶ桜や、エゾヤマザクラなど約400本が周囲を桜色に染めています。5月下旬頃までが見頃。

様似町のエナジースポット

  • イベント第8回さまにウニまつり

    5月21日(日)開催。目玉は殻付きのエゾバフンウニ。数量限定で格安販売されるのでお見逃しなく。ほかの魚介類や特産品も販売され、会場内のバーベキューコーナーで焼き、その場で食べることもできます。
    また、ぜひ市街地の眺望スポットである観音山展望台へも立ち寄りましょう。覗いた真下には、奇岩が海岸線沿いに一直線に並び、美しい光景となっています。

    場所:様似町 エンルム海岸特設会場(国道336号線沿い)
    お問い合わせ:さまにウニまつり実行委員会
    電話:0146-36-2119

むかわ町のエナジースポット

  • 景勝地ほべつ道民の森

    広さ約12haあり、ツツジ園では5月から6月にかけ15種類・約1万2千本に及ぶツツジが咲き誇ります。一角には野外博物館もあり、点在するクビナガリュウやアンモナイトのオブジェも必見です。

    http://www.town.mukawa.lg.jp/2648.htm

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