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我が町のぬくもりステーション vol.12

我が町のぬくもりステーション vol.12「札幌周辺エリア」

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明日の活力を充電 ―我が町のぬくもりステーション―

地域で愛されているカフェ、帰省のたびに訪れたくなる食堂…そう、そこは、住民たちの憩いの場。明日への活力を充電できるオアシスです。笑顔が生まれる、町の「元気の象徴」である店を、月刊誌HO取材陣が、毎月各地域の市町村を訪ねご紹介します。


第12回は、札幌周辺エリアです。


1軒目 北広島「ニーウン・ペツ ガラス美術研究所」

ショッピングモールや大型のホームセンターが続く、にぎやかな羊ヶ丘通。大曲交差点からは車でわずか5~6分。

がらりとようすが変わり、まるで別世界のような雪の原野が広がる町はずれに「ニーウン・ペツ ガラス美術研究所」の小さな看板がありました。

広々とした敷地にあるのがギャラリーですが、まずは吹きガラスの体験を予約したので、おとなりの工房に向かいます。

教えてくれるのはガラス作家のクスモト スケヒロさん。
とても気さくでほっとします。
大阪出身で地元やアメリカの工房で経験を積み、1999年にステンドグラス作家のさこだゆみさんとともにこの工房を開きました。
「以前は、近くの廃校になった仁別小学校に12年いて、この場所に移転しました。小学校は移築してギャラリーにしています」
手に持つのは家の手洗い場にとオーダーされたボール。
懐かしのヨーヨーのような色使いがカラフルできれい。

大小さまざまな作品がならぶ工房の棚にも、色とりどりのランプシェードがずらり。
個性的だけど、どこかノスタルジックでモダンな雰囲気もあり…心惹かれます。

レストランやカフェ、パティスリーなど、そうそうたるお店にライトやシャンデリア、オブジェなどを収めてきたそうです。

ガラスを溶かす1,000度を超える炉があるので、想像以上に工房の中は暖か。「この暑さを少しでも軽くしたくて、涼しい北海道にきたんですよ」と笑っていますが…夏、すごそうですね。今がちょうどいいですもの。
クスモトさんの足元には猫のタビー。

謎の軟体動物みたいなリラックスポーズ。
いつもだいたいこの格好で寝ているんですって。
ぽかぽか気持ちいいものね。

さて…パイプで熱したガラスを吹き、手作業で形をととのえる宙吹きガラスを体験します。
時間は30分ほど。

クスモトさんの作品のようにカラフルに、14色の色ガラスから、好きな色を選んでコップやボールなどが作れます。

ガラスは炉で温めながら少しずつ息を吹き込み膨らませます。
柔らかなガラスの質感が、パイプから伝わってくるようで面白いのです。

形を整えたらあっという間にコップが完成。
でもこう見えてまだアツアツ。
液体から個体に変化するガラスは、急に冷ますと割れやすくなるので、1日かけてゆっくりと冷やして完成。
送ってもらっても受け取りにきてもOK。

さて、ほかの作品も見にギャラリーへ。
カラフルなガラスの装飾がとてもすてきな入り口です。
よく見ると屋根までガラスで、ちょっと興奮しちゃう。

扉を開けてまた感激。
圧倒的なガラスの世界が広がっていました。

ショップ兼カフェでもあるこのスペースには、コップやお皿などの食器、花器やオブジェ、アクセサリーまで、たくさんのガラス製品が並び、時間を忘れて見入ってしまいます。

初めは失敗作をリサイクルしていたおはじき。
大人気で今は作っているそう。
「一度色付けしてガラスを割ってまたオーブンで焼いて…結構手間がかかります」とクスモトさん。
好みの形を選んで、ネックレスなどのアクセサリーパーツに。
選べるカラフルなスエードひもも用意されています。
押しピンなどの雑貨にもできます。

さこださん作のガラス細工もすてき。
これは干支の置物。

このステンドグラス作りも体験できます。
ブローチやサンキャッチャーなどなど、オリジナルも作れます。

地下ではさこださんのステンドグラス体験の真っただ中。

ちなみに、イベントなども行うこのスペース。角材の年輪に色を着けた壁がかっこいい。
「少しずつ手を入れているんですが、まだ全部終わってなくて」と笑うさこださん。

カフェのカウンターには、先客の地元男性客。
たまたま見つけたこのギャラリーに、もう10年ぐらい通っているそうです。
クスモトさんとさこださんの温かい人柄とこの雰囲気がお気に入りなんですって。
さて、私たちもカフェでひと休み。

Peets coffeeの茶葉を使った、まろやかなチャイは450円。
グラスはもちろんオリジナル。温かいもの、冷たいものどちらで使ってもいい感じ。

カレーなど食事も評判です。
さこださんのお母さん妙子さんは長く大阪で洋食店を開いていました。
その伝統のオムライスはサラダ付きで700円。
卵の中のケチャップごはん、赤くないんですよ! 
甘すぎずスパイシーなごはんのオムライス、また食べたいです。
珈琲館で炭火焙煎されたオリジナルブレンドも食後にぜひ。

色とりどりのガラスに囲まれた、ここはまさに北広島のパワースポット。
日常の疲れもどこかへ飛んでいきました。

ちなみに…お手洗いの天井まで美しいのですよ!

ニーウン・ペツ ガラス美術研究所
北広島市輪厚308
電話 011-377-7680
営業時間 1~3月:10:30~16:00
4~12月:10:30~17:00
定休日 1~3月:ギャラリー&カフェ/月~木曜
4~12月:ギャラリー/水・木曜、カフェ/月~木曜
※臨時休業あり


※体験は予約制。吹きガラス体験 3,780円(20~30分ほど/ 3月まで午後のみ)、ステンドグラス体験 1,620円~(2時間ほど)詳しくは要問い合わせ、またはHPをごらんください。
https://www.ni-un-pet-glassart.jp

2軒目 千歳「食咲工房 かつふじ」

千歳駅から車ですぐ2分ほど。歩いても5分くらい。
国道337号沿いで目立っているのが黄色い看板の「食咲工房 かつふじ」

地元はもちろん、遠くからも。開店から途切れること無くお客さんがやってくる、人気のとんかつ専門店なんですよ。

店を営むのは店主の藤原修さんと妻のそのみさん、息子の修太朗さんと家族3人。
そう、3名だけなんですが…この3人が絶妙なチームプレイで忙しい店を切り盛りしているんですよ!

修太朗さんが用意しているのは、かつを揚げるときにつける卵。
この日は土曜日のまだお昼前で、すごい量をボールに割り入れ、リズミカルに卵を溶いて準備していました。

両手を使って無駄な動きなく、ものすごいスピードで小麦や溶き卵、パン粉を付けていく藤原さん。衣をまとったお肉はあっという間に油にIN。
カメラマンさんが「シャッタースピードも追いつかないよ」と嘆くほど!
上ロースやヒレを中心にメンチカツやエビカツ、魚介のフライやコロッケなど、その場で衣をつけて、揚げたてをすぐに運んでくれるんです。

生パン粉と新鮮な油を使うから、サクサクの食感で満腹にはなるけれど胃にもたれず、女性でも結構な量を食べられちゃう。
一番人気の上ロースは、200gで1,690円から特大300g 2,390円まで。量はいろいろ。
店では量をお好みで選べることができるメニューが豊富なんです。

きれいなお肉は、藤原さんがほれ込んだルスツ高原豚のリブロース。
小麦を食べてストレスなく育った豚は、さっぱりと甘い脂で、とても軟らか。
ビタミンも豊富なんだそうです。

さて、お昼で店内もにぎやかになってきました。
時には家族3人とも厨房を出てお客さんに運ぶときもあります。
あつあつの揚げたての盛り合わせもおいしいそう。

開店した時からの“おなじみさん”というお二人は、ランチの「ロースかつ」でお昼休み。ランチはお得な890円~でグラム数を選べます。
ライス・味噌汁・千切りキャベツはランチに限らず、いつもおかわり無料という太っ腹。
ふわ~っと昆布とかつおのだしが香るお味噌汁は、おかわりする人も多いんです。
ほかに小鉢のおかずや漬物、備え付けのドレッシングもすべて手作り。

店主藤原さんの肩書きは「代表料理人」
作業がひと段落するとこんな面白いテンションですが、旭川の「あさひ川井泉」や姉妹店で26年腕を磨き、千歳で独立してからは今年の11月で14年。
とんかつ一筋この道40年の大ベテラン!
「評価するのはお客さんだから」とマジメな話は避け(?)決して多くを語りませんが、確かな技術から生まれるとんかつだからこそ、常連さんも多いのです。

今は息子さんもその技術を受け継ぎつつあり、週に何度かは作業を交代する日もあるそうです。頼もしいですね。

さて、通常のとんかつ以外もおすすめです。
ロースとヒレ、バラ肉を合わせた挽き肉のジューシーなメンチカツもおすすめですよ。
3種類のチーズを入れた「チーズメンチ」は大1,390円、小は1,090円。

とろりと肉汁とからむチーズ、たまりませんね。
そのまま食べてもおいしいけど、オリジナルのソースもお試しを。
ゴマが効いて甘さ抑えめの和風ソースでさらにおいしいのです。

味や作り方に工夫を凝らした「創作かつ」というジャンルも名物です。
「味噌チーズ焼きかつ ロース」はボリューム満点で1,590円。
やわらかなカツに、濃厚なチーズと甘めの味噌。ごはんがもりもりすすみます!

ほかにおろしポン酢やねぎ塩かつ、軟らかな角煮かつもあるんです。
とにかく…メニューは種類豊富で「これを食べたいけど…この前のアレもおいしかったし…」と常に迷ってしまいそう。

さて、そろそろ帰る時間ですが…

藤原さんはあいかわらず素早くかつを揚げ、エビをたたいてあっという間にエビカツを作りパンにサンドしています。
カツサンドもあるんですね。
「メニューにないけど、おみやげに頼まれてよく作るんだよ」
これまたものすごいスピードでカットされたサンドイッチは、ピタっと一発でケースに収まりました。お見事!と見ていたら…帰りにおみやげに持たせてくれました。
え~っ、う、うれしすぎる…。
パパっと食べられるカツとエビカツのサンド。
冷めても、とてもとてもおいしかった。
おみやげにたのむ気持ち、わかります。
「うちのHO編集部も、編集長が買ってきてくれるカツサンド、みんな楽しみにしているんですよ」なんてお話をしていたからかな。

ありがとうございました。また、寄りますね!

食咲工房 かつふじ
千歳市末広2丁目6-3
電話 0123-24-1129
営業時間 11:00~15:00(L.O.14:00)
17:00~21:00(L.O.20:30)
定休日 月曜

3軒目 札幌「cafe スロープ」

本日向かうのは札幌のカフェですが…ちょっとマニアックな場所にあるのです。

札幌の藻岩山麓通から住宅地の奥の奥へ。眺めがいい、札幌の町を見下ろす円山西町の山の上を目指します。

ストックと小さな「cafe スロープ」の看板が目印です。
その名の通り、坂道の先に佇む赤い屋根に白い壁。
スキー場のロッジのような雰囲気が漂う一軒家がありました。
それにしてもスゴイ坂。雪が降った翌日に見ると圧倒されます。
あ、ストック使っていいってことかな?

「ストックはどんどん使ってください」「昔このあたりは“源ちゃんスロープ”っていうスキー場だったそうです。ストックはご近所の方がくださって」と、にこやかに坂の上で迎えてくれたのは、左から伊藤美子さんと田頭苑子さん。
二人で営むカフェなのです。
職場の同僚だった二人の部署が、東京に移動することに決まったとき、札幌に残りカフェを開くことを決めたそう。

2015年の秋にオープンして、開店から3年目となりました。

1階にはキッチンがあり、手づくりのパンやお菓子を販売しています。
2階はカフェスペースで、3階はイベントが行えるフリースペース。

それにしてもおいしそうなパン。
近所の人はもちろん、このパンをお目当てに足を延ばすお客さんも多いのです。

道産小麦キタノカオリをメインに、ピューレ状に炊いたお米を練り込む独自のパンは「マーチ」。真っ白な生地がきれいです。
「普段はななつぼしですが、今日は赤井川村の吉川農園の珍しい品種、“ゆきさやか”で作っています。このお米だと白さが際立ち食感も、サクッと軽くなります」とパン担当の伊藤さん。

パンは札幌軟石で作った、特注品の石の薪窯で焼き上げます。
「薪で火を調整しています。温度管理に目が離せないですね」

食パンは約200度の窯で、1時間ほどかけてじっくり焼き上げます。

彫刻を大学で学んだ伊藤さんは、札幌軟石が大好き。
「加工しやすく耐火性があったので開拓当時によく使われていたそうです。蓄熱性が高く、窯に向いていると思って特注しました」
制作したのは、札幌軟石を採掘して加工する唯一の石材屋、辻石材工業さん。開店1年前には完成したので、伊藤さんは薪窯としての性質を探りながら、おいしいパンが焼けるようにずいぶん研究したそう。

米ピューレ入りの食パン「マーチ」は400円。ミニサイズ280円。いい焼き色ですね。
同じく米ピューレ入りの生地で作る、自家製のあん入りの「あんぱん」150円、カリっと甘さ控えめのクッキー生地を載せた「メロンパン」180円が人気です。ほかに「黒糖レーズン」「塩バター」も。バゲットが登場する日もあります。

ちなみに、店内には階段や植木鉢など…あちこちに札幌軟石があるので、探してみてください。
液体を吸収し揮発する、札幌軟石の特性を生かした、アロマオイルを沁み込ませて使う、石山の「軟石や」さんの「かおるいえ」も販売中。

さて、ここで一服。
おいしいトーストとコーヒーをお願いします!

コーヒーやケーキなどのお菓子担当は田頭さん。

ちなみに田頭さんは、あんを炊く係でもあります。
道産小豆「きたろまん」を、丁寧に2日間かけて仕上げます。「あんバタートースト」「あんぱん」は評判の味ですよ。

コーヒーは石狩の「暮らしと珈琲 みちみち種や」のご夫婦が、二人をイメージしてブレンドしたオリジナル。苦味と甘味のバランスがよく、パンやお菓子によく合います。

さて、2階に上がりましょう。
階段の横には伊藤さんのお祖父さんが愛用していたクラシカルなスピーカー。今も柔らかに音楽を響かせています。

築60年近い温もりあるこの建物は、もともと伊藤さんの祖父母の家。
家族や仲間に手伝ってもらいながら、ほぼ手作業で改修したそう。

窓から自然豊かな景色を眺めていると、時にリスや小鳥など動物たちに会えることも。
札幌にいることを忘れてしまいそうです。

この家で使っていた赤いソファーがある和室はママたちに人気。

壁のペイントもすてきですね。

あ、来ました。なんてきれいなトースト!

トーストの「りんご」は500円。赤い煮リンゴが鮮やか。
今は紅玉ですが、季節によってリンゴの種類は変わります。
甘酸っぱいリンゴの下にはアーモンドクリーム。
添えられたシナモンはお好みでどうぞ。

ほかにチーズやコーンクリームなど甘くないものもあり、トーストは全8種類。お休みの日のブランチにちょうどいいな。

それにしてもパン、おいしい。
明日の朝用に買って行こうかな。
「ちょうど焼きたてがありますよ」

たまらず、焼きたての「マーチ」をひとくち。
甘くさくっと軽い食感で薪の香りもほんのり。

このパン、くせになりそうです。
和やかな雰囲気を生み出す、二人にもまた会いたいし…また来ますね。

cafe スロープ
札幌市中央区円山西町7丁目7-7
電話 011-676-7138
営業時間 【3月まで】月~水・土曜 11:00~19:00
日・祝日 9:00~18:00
【4月より】月・火・金曜 10:00~19:00
土曜 9:00~19:00
日・祝日 9:00~18:00

定休日 【3月まで】木・金曜
【4月より】水・木曜
※臨時休業あり

http://blogs.yahoo.co.jp/sonyon888

4軒目 江別「山下館 サンタクリーム」

江別市大麻の駅からも近い国道12号線沿い。
すぐ近くに3つの大学があり、多くの学生さんたちが行き交う町です。

そんな道路沿いに現れる真っ赤なかわいいお店。

ただいま3月ではございますが!
「毎日がクリスマス」がコンセプトの、プリンとソフトクリームの店「サンタクリーム」です。

1階のショップで迎えてくれたのは、左から毎日たくさんのプリンやスイーツを作るパティシエの中畑春樹さん、パティシエでありカフェの調理を担当する店長の池島まりやさん、学生アルバイトの富田絢美さん。富田さんの実家は九州の酪農家。お店のご近所、酪農学園大学の学生さんです。

ショップでは、常時10種類ほどそろうプリンやケーキ、テイクアウトでソフトクリームやパフェを販売。2階はゆっくり過ごせるカフェです。

ちなみに設立以来の30年以上、店内でほぼ毎日流れる音楽は、前オーナーが大ファンだったユーミンです。

プリンの一番人気は「ご馳走プリン カスタード」320円。
地元江別の町村農場の新鮮牛乳と卵とお砂糖それに生クリームだけ。じっくりオーブンで蒸し焼きにした軟らかな食感で、卵とミルクの味わいが濃厚。全国的にも人気で各地の催事にもひっぱりだこなんです。

ちなみにユーミンの旦那さんが、雑誌のお取り寄せ特集で、このプリンを紹介してくれたことも全国に知られるきっかけでした。ご縁ですね。

そんなプリン各種を、パティシェの中畑さんたちが丁寧に手作りしています。

ちなみに表の看板に「写真の山下館」と入っていることお気づきでしたか?
かつてこの店は大きな写真館に併設された喫茶店でした。
前オーナーが、待ち時間にくつろいで過ごせる場所がないと、困っていた人のために始めました。当時このあたりは何もなく、1984年にこの周辺では貴重な喫茶店として誕生したのです。1986年からソフトクリームを出し始め「サンタクリーム」という名が生まれました。
下の写真は当時のもの。2年前に経営者は変わりましたが、今も前オーナーの思いやレシピを大切にしています。

そんな原点を持つ2階のカフェスペースで食事やスイーツを味わえます。
週末はパフェがお目当ての人々でにぎやかですね。

クリスマス風の雑貨が飾られた空間もすてき。

ディスプレイされているサンタやトナカイのお人形は、富良野の作家さんの作品なのだそう。

さて、厨房は大忙しです。
イチゴの配置に真剣なまなざしのスタッフさん。15種類もあるパフェは、デザインを覚えるのが大変なんですって!

アルバイトの富田さんがパフェを運んできたのは、大学で同じ食品関係を専攻しているお友達のテーブル。
思わず「わ~っ、想像以上に大きくて豪華」とニコニコです。

たくさんの果物と大きなカスタードプリンを載せた「プリン・ア・ラモード」は1,080円。

ベリーがいっぱい、キュートな「ベリーベリーパフェ」は830円。
ちなみにお店のおすすめ、男性にも人気があるという「ゴージャスショコラパフェ」830円。
お店で焼いている、しっとりとしたガトーショコラ、ソフトによく合うんです。

トッピングは変わることもあるので、お楽しみに!

お昼ご飯にやってきた学生さん。スイーツはもちろん、食事も評判の味なんです。
「キーマカレーとパスタ。すっごくおいしいです」
ほかにドリア、ハンバーグも人気で、食事目当ての人も多いのです。

おすすめは「江別ラーメンナポリタン」900円。
地元産の小麦を使った江別製粉のつるりとした麵と、さっぱりとしたトマトの和風スープがいけるナポリタンというより新感覚のトマトラーメン!パンとプリン風味のジャムもついてくるのでボリュームも満点。

札幌からやってきたOLさんは、食後用の小さめサイズでシメパフェ中。「初めてきたけど、全部おいしかった!」

実は…ここまで黙っていましたが、まだ驚きのメニューがあります。
それは平日15~17時限定、60分1本勝負の「プリンバイキング」
当日おすすめのスタンダードなプリン5種類を完食した後、その日食べられるプリンからお好きなだけ。ゼリーと2層になっているタイプなど、いろいろ試したくなります。ドリンク付きで1,200円~とお得です。

それにしても…こんなに食べちゃって大丈夫でしょうか?
「サービスの一環ですからね」と店長さんはにっこり。
プリンで癒された人、たくさんいるんでしょうね。

おいしくて、ちょっと驚きのメニューがそろうこの店で、ほっと一息。明日からまたがんばれそう。

よし、今度は高さ35cmの「百年記念塔パフェ」にチャレンジだ!

山下館 サンタクリーム
江別市文京台東町1-25
電話 011-386-8778
営業時間 1Fショップ:10:00~19:00
2Fカフェ:11:00~18:00(L.O.17:30)
※ランチ 11:00~14:00(土日祝除く)
※プリン食べ放題 平日15:00~18:00(L.O.17:00 ※60分間限定)

定休日 火曜
http://www.santaxream.com

5軒目 当別「紙ひこうき 当別店」

昨年秋にオープンした「北欧の風 道の駅とうべつ」
ズラリと車が並ぶ人気スポットですが、本日はここからさらに、当別の町の中心地へ向かいます。

当別川も近い住宅地の奥の奥へ進んでいくと…。

年季の入った木製の看板に書かれている
「紙ひこうき」が本日の目的のお店です。

木々に囲まれたお店は山小屋みたい。

玄関で靴を脱いで上がると、木の温もりある広々とした空間がありました。
丸太の梁や柱がとても立派!

日曜の昼下がり、軽快なジャズとふんわりコーヒーの香りが漂っています。
誰もいない!?と思いきや、楽しそうな笑い声が聞こえてきました。

お座敷でくつろいでいたのは、ご近所の古民家カフェ「Cafe de LOOSE(カフェ デ ルース)」の女性店主さん。「うちはまだ冬季休業中だからね」
左手前の男性も当別の方、ほかのメンバーは札幌から。
今日は当別の子供たちがたくさん集まって、コンピューターのプログラム教室を行ったそう。皆さんプログラマーで、今日はボランティアで子供たちに教えに来ていたんですって。
打ち上げ中に、おじゃましました!

「今、燻製していたベーコンを取り出すよ」と、店主の近藤善隆さん。
庭に出て窯を見せてもらいました。
「ピザ窯だったけど、焼くのが追い付かなくなって今は燻製用なんだ」と、立派なベーコンをキッチンに運びます。

近藤さんは札幌で40年続けてきた大通にある喫茶店「紙ひこうき」の店主でした。
「病気をして、札幌の店は息子夫婦にまかせたんだ。地元の当別に帰って、のんびりしようと思ったけど…治ったらじっとしていられなくて」
当別の店は今年の春で10年目。
敷地内に建てた妹さん用の別荘をお店にしたそうです。

「やっぱり、この仕事が好きだからね。一人でできる範囲で、地元のものを使った料理を作っているんだ。手打ちパスタも夢中で勉強したよ。奥さん?裏の自宅で犬たちと一緒にいて、パッチワークをしてる。忙しいときは無理やり呼ぶんだ」
店内には奥さんの留美子さんの作品が飾られていますよ。

ひょうひょうとした語り口で、終始にこやかな近藤さんは、独特のリラックスした空気を漂わせ、それがとても居心地がいいのです。

キッチンには本日焼いた、当別産「はるゆたか」「春よ恋」の全粒粉を使用した香りのよいパン。
パスタやピザ生地も地元の小麦を使った手打ちです。
立派なベーコンは、1週間塩とスパイスに漬け込み今朝から5時間かけてスモークしたそう。

今日はパスタをお願いしました。
オリーブオイルと卵で小麦を練り、しばらく休ませた生地を、何度か折り畳みながらパスタマシーンにかけていきます。

パスタは季節の食材のソースでいただきます。今日は地元のほうれん草とエビのクリームソースを選びました。もともとは東京の大きなレストランで、コックだった近藤さん。楽しそうに鼻歌を歌いつつも料理は手早く。その手際の良さにほれぼれします。

「当別産ほうれん草とエビのクリームソースパスタ」は900円。パンとサラダ、コーヒーか紅茶をプラス300円でセットにできます。もちもちでコシがあるパスタに、エビの旨味が効いたクリームソースがからみ、たまりません。
この日はほかに「当別のじゃがいもとたらこのカルボナーラ」「キノコとベーコン」「カボチャのクリームソース」などもありました。

おなかに余裕があれば、パリッとした食感の「自家製ピッザ」もぜひ。
自家製トマトソースとチーズの「赤」、アンチョビクリームの「白」、地元や自家栽培のバジルで手作りしたバジルソースの「緑」があり、どれも1,000円。

いつもコーヒーを飲みに札幌から通っている、常連さんが来ましたよ。
ここで時々行われるジャズのライブに来てから、気に入って通うようになったそう。
時々、おしゃべりしながら、テーブルでコーヒーを淹れることもあるそうです。

自家焙煎のコーヒーはおまんじゅうのように泡がふくらみ、豆は新鮮そのもの。

「冷めても甘味が感じられるようなブレンドにしているんだ」
サーバーに入れたおかわりも添えられる「オリジナルブレンドコーヒー」は400円。深い香りと柔らかな味わいが楽しめます。グアテマラなどのストレートコーヒー480円もありますよ。

豆は挽き売りもしていて、グアテマラ、コロンビア、ブラジル、オリジナルブレンドの4種各100g 480円。
ブレンド、おいしかったからおみやげにしようと思います。

自宅の倉庫で焙煎するのは店がお休みの日。
札幌の息子さんもここでお店のコーヒーを焙煎するそう。
そんな日はご近所中に、いい香りが漂うのでしょうね。

焙煎所からご自宅の前を通過すると…勢いよくワンちゃんたちが飛び出してきました。「白いラブは女の子でココ。まだ1歳でやんちゃなんだ。黒がボーダーコリーのミックスでアトムだよ」かわいい!

あ、奥さんがワンちゃんズを庭に連れてきた。
庭は時にドッグランになるそう。もしかしてコーヒーを飲みながら、無邪気に遊ぶ2匹を見ることがあるかもね。

今度は緑がきれいな時期にもまた来たいな。

紙ひこうき 当別店
石狩郡当別町元町140
電話 0133-23-4005
営業時間 11:00~17:00 ※ディナーは要予約、コース料理あり
定休日 月・火曜(祝日の場合は営業)
https://www.kamihikouki1977.jp

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