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家電の神髄 vol.4

家電の神髄 vol.4「コンパクトなのに高火力 オーブンレンジ」

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家電の神髄―日進月歩は止まらない!のぞいてみたい、家電の今、昔。―

Vol.04
コンパクトなのに高機能。オーブンレンジ
東芝ホームテクノ
オーブンレンジ 石窯ドーム
ER-RD7000

食べものを置いてスイッチを押せば、あっという間にアツアツの状態に。まさに、日々の食事に必要不可欠となっているオーブンレンジ。
最新機種は、温め方の種類が増えただけでなく、本格的な煮る・焼く・炒める・蒸すことも簡単にできるようになりました。今回は食生活を豊かにしてくれる料理上手なキッチン家電、オーブンレンジの歩みをご紹介します。


火を使わずに温める、画期的な調理器

電子レンジが誕生したきっかけは、1940年代にアメリカで行われたレーダー装置の実験中のこと。施設内に置いてあった食べ物が溶けて温かくなるという謎の現象が発生しました。それが、レーダーから出ていたマイクロ波の作用だったことにヒントを得て、研究をスタート。日本でも昭和31(1956)年に東京芝浦電気株式会社(後の株式会社東芝)が開発を始め、3年かけて国産一号機を完成させます。その後、市販化された一号機は高級レストランや食堂でデビューを果たし、火を使わなくても温かい料理が出せることから、国鉄の食堂車や新幹線のビュッフェ車両にも採用され話題となりました。


活躍の場はレストランから台所へ

新時代を予感させる電子レンジの知名度は瞬く間に国内に広まります。その間も安全面と性能の改良を続けた東芝は、昭和41(1966)年に電子レンジの寿命を短くする空焼を防止する世界初の“オーブン内空焼防止装置”を開発。次第に“家庭でも使いたい”という声が増え、昭和43(1968)年には台所に置けるコンパクトサイズの「家庭用高性能型電子レンジ ER-501」を発売します。翌年になると操作性をさらに向上させた改良型を作りあげ、活躍の場を広げていきました。


場所を選ばない、コンパクトなボディー

家庭用電子レンジが誕生しておよそ50年。今では全国普及率が97.8%(平成26年総務省調べ)にまで増え、さまざまな場所で使われています。家庭用とはいえ大型だった多機能型の電子レンジも、限られたスペースにも置けるようにコンパクト化が進み、今では横幅が50㎝程度あれば置けるタイプまで登場。また、食品カスや水滴を受け止める水受けや、庫内の汚れをスチームで浮かす機能など、気になる衛生面への配慮も進化しています。使いやすい場所で、清潔に使えるのはうれしいですよね。


正確に、スピーディーに。温め機能がパワーアップ

生活の中で一番利用していると言っても過言でない温め機能が、最新機種では驚くほどパワーアップを遂げています。例えば、ご飯と汁物など温まる速度が違うものを同時に温められると便利ですよね。各食品の温度や場所を検知する赤外線センサーと、庫内の温度を測る高性能センサーによって、マイクロ波を精密にコントロールし狙いを定めて温めてくれるのです。これによって、熱すぎず、冷たい部分が残らないようになりました。加えて、脂やソースがパチっと跳ねて温めにくかった料理もしっかり温められるモードや、スチームやグリル機能を併用したモードなど、料理に合わせた温めのバリエーションが豊富になっています。


水の力で調理するヘルシーな機能

解凍や温め機能のみならず、水の力を利用して揚げ物や焼き物、蒸し物が簡単に作れるようになりました。水蒸気を熱して300℃にした過熱水蒸気を使えば、油を使わずに揚げ物や焼き物の調理が可能になり、カロリーが気になる人にはヘルシーなから揚げや焼き魚もできるのがうれしいですね。また、温度を小刻みに調整できるスチーム機能を使えば、“す”が立たない茶碗蒸しや、ふっくらとした本格的な肉まんが失敗なく作れます。調理の難しいところをしっかりサポートしてくれるので、料理のレパートリーが増えそうです。


高火力で簡単に、本格調理を実現

電子レンジとオーブンが合体してから約30年。オーブン機能の進化も負けていません。うま味や水分を閉じ込めるように外は素早く焼き、中はじっくり熱を通すことで、外はカリッと中はフワッとしたプロ並みの繊細な焼き加減を再現。特に最新型では業界屈指の高火力350℃も実現し、一層ムラなくスピーディーに焼き上げることができるのです。
“色々な機能を使いたいけど、まずは何を作ろうかしら?”と悩んだ際は、同梱した数百種類のレシピを参考にしてください。料理人がプロデュースした本格レシピから、材料を置いて自動に調理をしてくれるメニューまでさまざま。初心者から料理好きまで、楽して楽しく料理ができます。

誕生してから驚異のスピードで躍進し、今では豊かな食卓への架け橋になっている電子レンジ。歴史を紐解くと、時代やライフスタイルに合せて形や機能が変化しているのがよくわかりますね。多様化が進む今後は、果たしてどのような進化をしてくれるのか目が離せません。


  • ●取材協力:東芝ライフスタイル
  • ●記事提供:株式会社あるた出版
  • ※「家電の神髄」は、月刊情報誌「O.tone」誌面内でも連動して掲載中。
    雑誌では発売当初の製品にスポットを当てて紹介しています。
製品情報

東芝ホームテクノ/オーブンレンジ 石窯ドーム ER-RD7000

外形寸法 幅×奥行×高さ(mm)
498×399×396
総庫内容量(L)※1
30
質量(本体のみ)(約kg)
21
レンジ消費電力(W)
1,430
高周波出力(W)※2
1,000、600・500連続、200・100相当
オーブン消費電力(W)
1,430
ヒーター出力・オーブン(W)
1,410
ヒーター出力・グリル(W)
1,110
ヒーター出力・スチーム(W)
1,000
オーブン最高温度(℃)※3
350
過熱水蒸気最高温度(℃)※3
300
年間消費電力量(kWh/年)※4
67.9(電子レンジ機能54.9・オーブン機能13.0・待機時0.0)
※1 総庫内容量とは、JISの規定に基づいて算出された容量です。
※2 定格高周波出力1,000Wは短時間高出力機能(約5分間)であり、定格連続高周波出力は600Wです。600Wへは自動的に切り換わります。
※3 350℃での運転は約5分です。その後は自動的に230℃に切り換わります。温度を260℃以上に設定したときも自動的に230℃に切り換わります。過熱水蒸気、ハイブリッドで設定できる温度は300℃までです。また、設定温度が350℃のときは予熱温度は300℃になります。
※4 年間消費電力量は、省エネ法・特定機器「電子レンジ」測定方法による数値です(区分名も同法に基づいています)

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