ハワイ「ハレクラニ100年物語」
バカンスのススメ 非日常の世界に遊ぶ vol.1
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年間約150万人もの日本人が訪れているハワイ。その玄関口となるオアフ島、ワイキキビーチに小さなレジデンシャルホテルからスタートして一世紀あまり。ハレクラニは、時が移り変わってもなお、当時の居心地の良さと、往年のアロハスピリッツで訪れるゲストを夢心地へと誘う。

始まりはビーチハウス
古くは「カヴェヘヴェヘ Kawahewehe」とよばれ、病いの治療にも利用された癒しの海であったというヒーリングスポットのグレイズ ビーチを前にするハレクラニ。
イオラニ宮殿が竣工した翌年、1883年に貿易商のルワーズ夫妻が、漁師達を労うビーチハウスを建てたことに始まる。温かいもてなしを受けた人々が、ハワイ語で「天国にふさわしい館」を意味する「ハレクラニ」と呼んだことが名前の由来だ。その後、ビーチハウスは1917年にノースショアのホテル経営者であったキンバル夫妻の手に渡り、「ハレクラニ」の名を冠してホテルを開業。1930年代は、サンフランシスコから豪華客船で訪れる旅行客の定宿として名を馳せる。それから100年。ハレクラニはビーチハウス時代から受け継がれるおもてなしの心を忘れることなく、世界中の旅行者を魅了する。



当時の面影を残すメインビルディング
1932年に完成したメインビルディングは、今も荘園邸宅風の佇まいは変わらずに改装され、当時を伝える唯一の建物として残されている。心地よい貿易風が通り抜けるリビングルームに腰を沈めれば、誰もが思わず目を閉じてしまう。アフタヌーンティーを楽しみながら、ゆったり過ぎてゆくリゾートの遅い午後は、心からの贅沢を感じられる。ハワイらしい温かみのあるホスピタリティと伝統が感じられるくつろぎに満ちた空間は、今も「天国にふさわしい館」の名にふさわしく、優しく、そして優雅にゲストを迎えている。

七彩の白が彩るゲストルーム
海に向かってアルファベットの「E」の字型に配置された客室は、ほぼすべての部屋からプールや中庭越しに海が眺められる設計。七彩の白「セブン シェイド オブ ホワイト」が彩る、白を基調にしたシンプルなインテリアは開業以来のコンセプト。客室の隅々にわたり、ゲストが心地よく安らかに過ごしてほしいという想いが込められている。目覚めに目に飛び込んでくる青く美しい海の景色、部屋に帰ってきた時の安心感は、いつまでも心に残るだろう。

120万枚のガラスのタイルを敷き詰めたプール
ハレクラニのシンボルでもあるのが、水底にカトレアが浮かぶプール。120万枚ものガラスのタイルを一枚一枚職人の手によって敷き詰めて描いたもの。またホテル前のグレイズ ビーチは、ハワイで古くから伝わるヒーリングスポット。癒し効果が高いといわれる海を前に、全身をリラックスさせてくれる。

癒しのオアシス スパ ハレクラニ
カヴェヘヴェへの聖地を受け継ぐ「スパハレクラニ」。施術前にグレイズ ビーチの癒しパワーを感じながら庭の椰子の木で作った道具でフット・パウンディング。その後はハワイの王族が儀式に用いた神聖な植物「マイレ」の香りに包まれたトリートメントルームに案内され、ドアにお守りのティリーフをかけて施術が始まる。


ハワイの豊かな恵みをいただく
旅の大きな楽しみとなる食事は、ロケーションも大切。ダイヤモンドヘッドとワイキキビーチを一望する「オーキッズ」は、貿易風が心地よい、気取らずに最高の料理を楽しめるダイニング。「オアフのベストブランチ」に毎年選ばれている人気のサンデーブランチは予約を忘れずに。

横たわるキアヴェの木
2016年のある夏の明け方、ライブステージを見守る樹齢131年のキアヴェの木が倒れた。砂地の地盤が弱くなり、とうとう倒れてしまいました。それでも撤去はせず見守っていたら、なんと息を吹き返したかのように緑の葉を茂らせたのです。ヒストリカルツアーの案内人を務めるヒイナニ・ブレイクスリーさんは、「長い間立っていたから疲れて横になっているの」。そんな風に話していた。



世界中で愛されるメルバおばさま
アメリカの労働システムは分業制を採用している。ベルマン以外は荷物を運ぶこともできない。部外者が手を出すことは許されないのだ。しかし、ハレクラニにはユニオン(労働組合)がないので、ゲストが困っているのを見かけたら、誰もがその場で対応する。また、ランドリーや館内のフラワーアレンジメント、補修作業に至るまで外注せずスタッフが行っている。ハレクラニのロビーの装花は、草月流の監修のもと、ホテルの生花部によって毎日心を込めて生けられているのだ。
またここではゲストのためのユニークなツアーが開催されている。ホテルアンバサダーのメルバ・デメロさんは、本業の電話オペレーター業務の傍ら、毎週金曜日に「バック オブ ザ ハウス ツアー」という、ランドリーやベーカリー、ルームサービス、印刷室など、様々なエピソードを交えながらホテルの裏舞台をガイドしてくれる。そのメルバさん、なんと今年で88歳。ハレクラニは組合もないけど定年もないのだ。離職もほとんどないという。そんなスタッフたちのハレクラニへの愛情が受け継がれ、ゲストに注がれるのだろう。
歴史の中で培われた精神と誠実なおもてなしと、スタッフ一人一人がハレクラニに大きな誇りと愛を持って接している。ハレクラニが100年にわたって、世界中のファンから「第二の家」と愛され続けている理由の一つといえるのだろう。
Information on Oahu
オアフ島へのアクセス
札幌(新千歳)からハワイアン航空のコードシェア便が週3日運航。または札幌(新千歳)から東京(成田)で乗り継ぎダニエル・K・イノウエ国際空港へ、JAL便が毎日運航。
Information about JAL
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