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お金の勉強 その2「病気や不時の災害への備えについて」

みんなの声で!しあわせ北海道生活 vol.10

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

その1ではエネモール会員のみなさんから寄せられた「貯蓄に関する心配事」の中で、最も関心の高かった「老後の生活資金」について、ファイナンシャルプランナーの川部紀子さんにお話を伺いましたが、今回はその次に関心の高かった「病気や不時の災害への備え」について聞いてきました。

ファイナンシャルプランナー
川部紀子さん

病気やケガなどへの備えと言えば、真っ先に保険が思い浮かびます。保険の営業の方、テレビCM、来店型ショップなど、あらゆる角度から私たちの意識に浸透していますし、実際、もしもの時にはとてもありがたいものです。

でも、保険の掛け過ぎは要注意。というのも、特に低年収でもないのに収支ギリギリの家計は、概して保険に入り過ぎの場合が多いのです。

もしもに備えるタイプの保険に関しては、何も起こらなければ、払った保険料よりも給付される保険金が多いことは基本的にはありません。何か起こったとしても、それまでに払った保険料の方が多かったということが大半です。
このような圧倒的に払った金額を割り込む確率が高いものに対して、お金を掛け過ぎるのは合理的ではないと思いませんか?

そこで、ポイントは「何もかも保険で補おうとしないこと」。病院に支払うお金は何も生命保険で給付されたお金でなくてもいいわけです。貯蓄からでも、お見舞金からでもいいのです。もしも、貯蓄をしていれば、そのお金を病院に払う機会がなければ、他のことに使ったり、老後資金に回したりできるわけです。
新しい保険や特約にいちいち振り回されているとキリがないと気付き始めた人も多いのではないでしょうか。

また、この国の社会保険制度には「高額療養費」というとてもありがたい給付があります。一般的な治療であれば、収入に応じて一定額までしか自分の負担はありません。さらに、会社員などで健康保険の加入者であれば、病気やケガで働くことができない場合、給与のおおよそ3分の2程度が1年半に渡って給付される制度「傷病手当金」もあります。

家計のためには、社会保険制度を補う程度を目指し、「シンプルな保険」を心掛けましょう。 「保険料のせいで貯蓄があまりできない!」という事態にならないことが重要です。もしものための支出に勝負をかける家計が健全であるはずがありませんよね。


インタビュー後に質問しました。

Q:保険をかけていないと不安なのですが、収入のどのくらいの割合までなどの目安があったら教えてください。

割合じゃないんです。なぜなら保険は掛け捨てのもの、貯蓄性のあるものなどで全く違いますから。家計を圧迫しない金額というのが大事ですね。

Q:保険の見直しはした方がいいのでしょうか

ケースバイケースですが、掛け捨ての死亡保険は今年の4月に値下げがあったので見直してみる価値ありです。

Q:保険の営業の方に話を聞くと、契約せざるを得ないイメージがあるのですが、保険の相談はどこにしたらいいのでしょうか?

中立平等に相談ができるのは、有料で相談できる、保険を取り扱っていないファイナンシャルプランナーがオススメです。私もその1人です(笑)

なるほど~、「保険」と一言で言っても様々な商品や金額、保証内容などがある中、何にどのくらい入ったらいいか本当に悩みどころです。
まずは自分の保険の状況把握をしてみなくてはと思いました。余計な保険に入っているままになっているかもしれません。


川部紀子さんプロフィール

ファイナンシャルプランナー(CFP®1級FP技能士)、社会保険労務士。
生死とお金に翻弄される20代を過ごし、生きるためのお金と知識の必要性を痛感し、30歳で起業。現在「FP・社労士事務所 川部商店」代表として、個人レクチャー、講演の受講者は3万人超。テレビ・ラジオ・ネット等のメディア出演多数、著書「家計簿不要!お金がめぐる財布の使い方」等
HBC「今日ドキッ!」、AIR-G’「Sparkle Sparkler」出演中
新刊「まだ間に合う 老後資金4000万円をつくる!お金の貯め方・増やし方」(明日香出版社)を7月中旬に発売予定
ブログ「FPの胃袋」、ホームぺージ http://www.kawabe.jimusho.jp/

次回は「どうしたらお金を貯められるのか?上手な貯蓄法について」です。お楽しみに!

企画:主婦ラボ事務局

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