第2回:温水洗浄便座
実験!北海道のおうちの省エネ術 vol.2
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エネモール会員のみなさんが日ごろ、「この家電って1回いくらかかってるの?」「これってどれくらい節約になってるの?」と思いつつも通り過ぎてきたアレコレを楽しくスッキリしていくコラムです!
温水洗浄便座の節電について調べてみよう!
2018年3月に内閣府がまとめた消費動向調査によると、2人以上世帯の家庭の温水洗浄便座普及率は80.2%。今や「温水洗浄便座のないトイレなんて!」という方も多いのではないでしょうか?私も、毎日当たり前に使用しているので、今まで「どのくらい電気を使っているのかな?」なんて考えたことがありませんでした。しかし「少しでも節電ができるならば!」と節電方法をいろいろと調べてみました。
温水洗浄便座には、主に2つの機能があります。
洗浄機能と便座暖房機能です。それぞれどんな節電方法があるか調べてみました。
洗浄機能について
洗浄機能は温水の作り方によって、貯湯式と瞬間式の2種類があるそうです。
【貯湯式】
容量の小さなヒーターでコツコツとお湯を貯めます。タンクのお湯を使い切ると、水に変わります。
【瞬間式】
容量の大きなヒーターで瞬時にお湯を作ります。次から次へとお湯を作れるので、お湯の量は限られておりません。
上記のようにそれぞれの特徴があります。温水温度は高より中、中より低にした方が、もちろん節電になるのは間違いありません。しかし洗浄機能は使用時に一時的にかかるものなので、使い方で節電することはなかなか難しいようです。
資源エネルギー庁の資料では、
貯湯式で洗浄水の温度設定を1段階下げた(中→弱)場合
年間で 電気13.80kWhの省エネ
約410円の節約
※電気料金は「Web.eプラスB」の電力量料金 120kWh~280kWh、1kWhあたりの単価 29.72円(2018年10月現在)
となっています。
うーん・・・・・年間で約410円・・・・もっと節電できる方法はないのかな?

便座暖房機能について
実は温水洗浄便座の節電でもっとも重要なのは、便座暖房機能の使い方のようです。
確かに常に温かい状態の便座は、常に電気を使用しているということですね。
具体的な節電方法は・・・・
【節電方法】
<温度>
季節、温度に合わせて便座の温度設定を調節する
資源エネルギー庁の資料では、
貯湯式で便座の設定温度を1段階下げ(中→弱)、冷房期間は便座暖房をOFFにした場合
年間で 電気26.40kWhの省エネ
約780円の節約
※電気料金は「Web.eプラスB」の電力量料金 120kWh~280kWh、1kWhあたりの単価 29.72円(2018年10月現在)
便座の温度設定の調整でもかなり節電になるのですね。
<フタ>
便座のフタを必ず閉める。開けたままだと放熱され便座が冷めやすい。
資源エネルギー庁の資料では、
貯湯式でフタを閉めた場合と、開けっぱなしの場合との比較
年間で 電気34.90kWhの省エネ
約1,040円の節約
※電気料金は「Web.eプラスB」の電力量料金 120kWh~280kWh、1kWhあたりの単価 29.72円(2018年10月現在)
便座のフタを閉めただけでこんなに節電になるとは、正直驚きました。
こうして調べてみると、温水洗浄便座の節電は意外と簡単なことが多いのですね。そして、小さな積み重ねが節電、電気料金の節約につながるのですね。
この他にも節電方法はないか調べてみました。

その他の節電方法
<節電モード※ の利用>
案外使われていない機能なのでは…?と思い、エネモール会員のみなさんに節電モードについてアンケートをとってみました。
※節電モードとは・・・・各メーカーで多少の違いはありますが、便座や温水シャワーが使えるまま節電したり、使わない時間帯の電源をオフにしたりする機能です。
わかって利用している方が44.3%もいる一方、「節電モードがあることを知らなかった」「節電モードボタンを押したことはない」という方も合計で23.1%いました。みなさんもこの機会に、ご自宅の洗浄温水便座を確認して節電モードがあれば、今すぐ使ってみてはいかかですか?知らなかった、使用したことがない方は違いが出るかもしれませんね。
<電源>
長期間家を空けるときは、出かける前に電源をオフ、またはコンセントを抜く。

<ノズルの清掃>
ノズルに付着した汚れの負荷によって、無駄な電気代がかかってしまいます。衛生面からもこまめに清掃するのがよいですね。
<新しい機種への買い替え>
家電は日々進化しているので、節電機能が充実した温水洗浄便座もたくさん発売されています。家族の人数や環境の変化のタイミングで買い替えを考えてみてもよいですね。
買い替えの時に注目すべき点を電気の専門家に聞いてみました。
買い替え時の注目点
■「統一省エネルギーラベル」を参考にする
製品の省エネ性能を評価する★や年間の目安の電気料金が表示されていて、消費者がひと目で製品の省エネルギー性能を確認することができます。
販売店の製品本体または近くに表示されています。
■「省エネ性能カタログ」を参考にする
資源エネルギー庁が年2回(夏・冬)に発行しているカタログです。多くのメーカーの製品を一度に比較することで、手軽に省エネ性能を判断でき、購入時の判断に役立てられます。家電量販店でいろいろと比較しても分かりにくい場合もありますよね。家電購入の前には、「省エネ性能カタログ」を確認してから出かけるものいいかもしれませんね。もちろんインターネットでも確認することもできます。
【資源エネルギー庁ウェブサイト】
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/more/
温水洗浄便座の節電をまとめると・・・・
- フタを閉める
- 節電モードを利用する
- 温水・便座の温度を低くする
- 長期間使用しない時電源を抜く
- ノズルの清掃
- 新商品への買い替え
どれも実行できそうですが、家族がいる場合は家族の協力が不可欠になりそうですね。また、便座や温水の温度もそれぞれ好みがありますので、「冷たい!」「熱い!」とならないように、よく話し合ってから実行して下さいね。
我が家では何度言ってもフタを開けたままの家族が数名いますので、家族会議を開こうと思っています。

出典:内閣府ホームページ
(http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/menu_shouhi.html)
出典:資源エネルギー庁ウェブサイト
(http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/bathtoilet/index.html)
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