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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.13

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.13「空知の旅<前編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


心を込めた一皿は未来へと向かう青春の結晶【三笠高校生レストラン MIKASA COOKING ESSOR(エソール)】

北海道三笠高等学校。
もともとは生徒数減少で閉校が決まっていましたが、2012(平成24)年に道立から三笠市立となり、調理師免許を取得できる道内公立高校唯一の食物調理科単科校に生まれ変わりました。

今では全道各地から食のプロを目指して生徒が集まる、大人気の高校です。
立派な包丁セットは、まちからの贈り物。3年間自分で研ぎ、手入れをしながら大切に使います。

訪れた日は日曜日なのに、校内の実習室には人影が。
休みの日もコンテストなどの試作をするそう。
料理やお菓子作りに打ち込む生徒さんたちはまぶしいばかり。
ここで充実した3年間を過ごすのです。

そんな学校の向かいにこの夏オープンした「三笠高校生レストラン MIKASA COOKING ESSOR(エソール)」。ここで生徒たちが部活動の一環として実際に料理を考え、接客と運営に取り組み、実践的な経験を積むという、新進的な取り組みをしています。
レストランとパティスリーは週末や学校の長期休業時に開かれ、軽食や特産品を販売する売店のみ毎日営業。レンタルキッチンも併設し、料理教室などのイベントも行っています。

レストランのある日は連日大行列。9時からの受付を早めに済ませることがオススメです。
待ち時間に市内を観光する人も増え、まちに元気を生み出しています。

調理部が運営する「まごころきっちん」では、三笠市をはじめ北海道の良質な食材を厳選。生徒が心をこめて調理した料理を味わえます。

料理の説明もとても丁寧。気持ちのいい接客も評判です。

メニューは三笠産の低農薬・低化学肥料のななつぼしに地元の玉ねぎと白老牛を「みかさワイン」で煮込んでのせた「みかさ赤ワイン牛丼定食」1,200円、天ぷらをメインにした「青春御膳」1,200円の2種類。
素材を生かした、だしが香る繊細な料理が並び、しみじみとおいしいのです。

調理部顧問の斎田雄司先生は、高校生レストランを始める際にモデルとした、三重県立相可(おうか)高校出身です。
「当時は忙しすぎるなぁと思っていました(笑)、けれど僕がそうだったように、生徒にとってここが気づきの場となり、後々宝物となるような経験を積んで欲しいですね」

製菓部が運営するパティスリー「Cherie(シェリー)」はフランス語で「愛されるもの」という意味。製菓部はこれまで道内外の数々のスイーツコンテストで優秀な成績を収め、企業と製品の共同開発も行いました。

「日に日に成長して行く姿が頼もしい」と言う顧問の鈴木多恵先生のもと、心を込めたお菓子を作り、接客しています。ケーキやパンの販売はもちろん、カフェを併設しているので、ケーキは皿盛りデザートとしてドリンク付き700~750円で味わえます。

平日も開く売店「ESSOR STORE(エソール ストア)」では特産品やコッペパンサンドなどの軽食が味わえます。地域の人々とのつながりを深めている地域連携部が地元企業と開発したジェラートやユニークな「アンモナイトメロンパン」「ゴロゴロ石炭クッキー」なども販売していますよ。

食事やデザートのおいしさはもちろんですが、一生懸命に料理や接客に取り組む姿に心打たれる「高校生レストラン」。休みの日はぜひ三笠にお出かけを!
生徒のみなさんの料理への熱い思いに、心もぽかぽか温まりますよ。

スポット情報

三笠高校生レストラン MIKASA COOKING ESSOR(エソール)

住所
三笠市若草町396番地1
電話
01267-3-7335
※営業時間以外は教育委員会に転送になります
URL
https://mikasa-highschool-restaurant.com
Facebook
https://www.facebook.com/三笠高校生レストランmikasacookingessor-289623688213389/

まごころきっちん・Cherie(シェリー)

営業時間
まごころきっちん/11:00~14:00
Cherie/11:30~14:30
営業日
土曜・日曜・祝日、長期休業期間中(春・夏・冬)

※両店とも、受付は当日9:00~。

※学校行事などで休みとなる場合がありますので営業日はHPにてご確認ください。

※売り切れにより早く閉店する場合があります。

ESSOR STORE(エソールストア)

営業時間
9:00~17:00
定休日
月曜、年末年始

一度は立ち寄りたい植物好きのパラダイス【片桐農園】

砂川市の郊外、国道沿いの田園地帯にある緑の看板。
ビニールハウスが並んでいます。
有名ガーデナーや植物好きがドライブがてらやって来るそうですが…。

ここは花壇苗や観葉植物を直売する農園。
4,500坪の敷地には300種類以上の苗を育てています。

あ、足元にも箱入りネコちゃん。
ネコたちは、ネズミから植物を守ってくれる欠かせない存在だそう。

業者への卸しや生産販売をしているので価格もお手ごろ。
最近ではユニークな形の多肉植物をたくさんそろえています。

戦後間もない1945(昭和20)年、植樹用樹木の栽培から始まった、家族経営の片桐農園。片桐光一さんは3代目となります。一緒に迎えてくださったのは妻の陽子さんと長女の渡辺志織さん。

光一さんはとにかく植物の知識が豊富。花のプロはもちろん初心者のよき相談相手です。
「これからはハーブだ!」と、1977(昭和52)年に視察に行ったイギリスから100種類以上輸入するなど、ハーブ栽培の先駆けでもあるのです。

オススメは極小の葉が珍しい「コルシカミント」
フィギュアと組み合わせてインテリアにいかが?光一さんのアイデア、かわいいですね。

そんな光一さんが現在力を入れているのが多肉植物です。

膨大な種類がある多肉植物、その1種がサボテンです。

中学生のとき砂川の本屋で出会い、サボテンに魅せられた光一さんのあだ名は「サボテン少年」
当時からハウスでいろいろと育てていたそうです。
サボテンをきっかけに道内はもちろん、島根の農業大学に進学したときにも年が離れたユニークな友人がたくさんできたそう。

「もともと寒暖差が激しく厳しい環境で育つ多肉植物は、北海道の気候に合い、育てやすいよ」と光一さん。
「白雪」「オーロラ」「火祭り」など…姿形も名前もユニークです。
ここでは価格も150円~と、コレクション心がうずきます!

そんな多肉植物を身近に感じてもらえるようにと、長女の志織さんがイベントで行う、寄せ植えのワークショップが人気です。
「器は100円ショップのものでも充分。水はけがよいと元気に育つので、DIYのドリルや金槌と釘などで穴あけするのがオススメです」

「ホームセンターで購入できる固まる土を使うと、こぼれて汚れることもないので、手入れも楽。壁掛けにしたり、穴が開いてないタイプの器でも水やり後、逆さにして水切りできます。水やりは1週間に1度ぐらいで充分」
かわいい~!これならHO編集部でも育てられそう。

さて、片桐農園にはほかにも得意とするものがあるんです。
ここ最近、イベントとして盛り上がる今が時期のハロウィンのディスプレイに欠かせないおもちゃカボチャを、20年も前から種類豊富に栽培しています。

現在4ヘクタールもの畑に実るのは、アメリカやカナダの品種を中心に30種類以上ものカボチャ。
「次女が留学したアメリカでもらったカタログに変わったものがたくさんあってね。それから面白くなって集めたんだ」
農園のカボチャは東京や札幌のイベントで毎年使用されているのですよ。

直売所は雪が降るまでは営業しています。
ぜひ、立ち寄ってみてください。
冬に向け、部屋にあると安らぐ植物を探してみては?

ちなみに編集部に多肉植物を持ち帰りましたが…とっても和みます!

スポット情報

片桐農園

住所
砂川市東豊沼42-4
電話
0125-52-4866
携帯:090-8274-2348
営業時間
直売:4月~11月初頭(雪が降るまで)の8:00頃~18:00
定休日
お盆、その他不定休有り
URL
https://seahtc.exblog.jp
※寄せ植え体験があるイベントのお知らせは、上記URLでご確認ください。

若き4代目が守る 100年続く老舗菓子店【美唄長栄堂】

100年余りも美唄とともに歩んできた菓子店が、JR美唄駅近くの国道沿いにあります。

1913(大正2)年に創業し、今年で104年。
長く美唄の人に親しまれてきた店です。
後継者が見つからず2017(平成29)年2月に一度閉店しましたが、多くの人々の惜しむ声に後押しされ、3か月後に復活しました。

店を引き継いだのは初代・長岡正次郎さんのひ孫にあたる、菓子職人の市川琳那(りんな)さん。
この日作っていたのは店の顔的存在のお菓子「くるみ餅」
年代ものの道具を使って、丁寧に作ります。
なめらかな生地を、せいろでじっくりと1時間蒸し上げたら完成です。

2003(平成15)年に天皇皇后両陛下が行幸啓の際に献上された「くるみ餅」はかつてまちの特産品だったクルミを生かすために考えられたお菓子です。
砂糖と醤油をベースにしたゆべしと、練り込まれたくるみが香ばしく上品な味わいです。
伝統の味を市川さんが引き継ぎました。

市川さんは札幌の調理師学校を卒業して一時この店で働き、その後東京・代官山のレストラン「マダム・トキ」のパティシエとして働いていました。
「3代目の長岡正勝が店をたたむと聞き、いてもたってもいられなくて。後悔したくありませんでした」と店を継ぐ決意をしました。

「眠っているレシピを復活させて、たくさんの人に喜んでもらえるお菓子を作りたいですね」と市川さん。美唄産の大きなクルミを載せた「新くるみ餅」250円も復活。クルミの香ばしい風味が鮮烈。

「地元の食材を使ったお菓子を大切しています」と、地元のハチミツをぜいたくに使った、しっとりときめ細かなカステラもオススメです。
守るべき伝統を背負いながらも新しい取り組みにも挑む市川さん。

例えば、約50年間作り続けている「サバランケーキ」
ブリオッシュという水の代わりに牛乳を加え、バターと卵を多く使い発酵させてつくる生地を使う、とても手がかかるお菓子。洋酒を利かせたシロップをたっぷりとしみこませたリッチな味わい。中はバタークリームと生クリームの2種類があります。

「サバランケーキ」は以前は期間限定で、しかもすぐに売り切れるまぼろしのケーキでした。
けれど今では市川さんの洋菓子の技術を生かし、毎日作られています。
ほかにも伝統の「バナナオメレット」320円や旬の果物のケーキも並びます。
洋菓子を楽しみに新しい常連さんも生まれています。

先代の正勝さんもお元気です!市川さんを手伝いながら店を見守り続けています。

若い力が守る、伝統の味をたずねてぜひお店に寄ってください。
これからも地域に根差したお菓子作り、がんばってくださいね!

スポット情報

美唄長栄堂

住所
美唄市大通東1条南1丁目1-27
電話
0126-63-2011
営業時間
9:00~18:30
定休日
火曜
URL
https://www.facebook.com/bibaichoeido/

※駐車場なし


お酒の奥深さに出会える老舗バー【バー・ブラジル】

滝川の繁華街「三楽街」の片隅。
歴史ある老舗「バー・ブラジル」
雨に濡れたネオンライトが輝いていました。

中に入るとカウンターの前にも後ろにもお酒がずらり。
昭和の香り漂う落ち着いた雰囲気。
ぴかぴかに磨かれた床も見事です。

店主のバーテンダー、佐藤栄市郎さんは、このバーの2代目。

先代の父・一さんは雨竜町の農家出身。戦後に友人とブラジルへ移住し一旗揚げることを夢見ていましたが、跡継ぎだったためその夢はかないませんでした。
その後、国の農地解放で土地を失い、1954(昭和29)年に滝川で始めた商売が「バー・ブラジル」でした。当時は駅前に店があり、1階がバー、2階が純喫茶。
店内には駅前にあった昔の店をモチーフにした版画が飾られています。

滝川は炭鉱で栄えたまち。一さんは東京から来ていた炭鉱関係の重役のリクエストに応えるために、札幌のデパートや進駐軍のウィスキーが出回っていた稚内まで洋酒を買い付けにいっていたそうです。

時代とともに店も変わり、クラブを経営した時代もありましたが、一さんはそこでもカクテルを作り続けていたそうです。

この三楽街に移ったのは1980年代の後半。原点に戻り、夫婦ふたりで小さなバーとして再スタートしました。
現マスターの栄市郎さんは1995(平成7)年に店を継ぎ、今は妻の綾子さんとともに店を守っています。

バーといえばカクテル。栄市郎さんの作るカクテルはスタンダードを守りながら、地元素材を使うなど、オリジナルの要素を加えたレシピが絶妙です。

砂川の中道農場の新種野菜「きゅうりメロン」をピクルスにしてマティーニにそえています。
「本来オリーブですが、ベースのジンにはキュウリの香りが含まれるものもあり、とてもよく合います」

「きゅうりメロンのマティーニ」1,050円、それに「n.e.o モスコ」1,050円。
栄市郎さんが生と乾燥、両方の生姜を漬け込んだウォッカと、辛味が効いたジンジャーエール「n.e.o」を使うモスコミュール。スタンダードは銅のマグで飲むので、1枚の銅板から継ぎ目なく形を作る、鎚起銅器(ついきどうき)で有名な新潟県燕市の玉川堂でオリジナルを作ってもらったそう。

旬のフルーツを使ったカクテルも人気で、秋冬は、地元の香り良い「完熟 旭リンゴのカクテル」1,050円がオススメです。

お酒と合わせる食べ物も、近隣のおいしいものにこだわっています。
国際コンクールで受賞経験のある、新十津川町にある「ヴルストよしだのソーセージの盛り合わせ」1,200円。チョリソーやチーズヴルストなど、すべて違う種類なのがうれしいのです。

なかなか手に入りにくいと言われている、ウィスキーもそろってますね。
「うちではウィスキーは北海道の地酒と思い、昔から各種そろえています」と佐藤さん。
「ウィスキーはどうして樽で寝かせるの?」なんて素朴なギモンにもわかりやすく答えてくれます!

スコッチウィスキーに香りを付けるピート(泥炭)も見せてくれました。
左は本場スコットランド・アイラ島のピート、右はニッカが1974(昭和49)年まで使っていた石狩河口のもの。
栄市郎さんは最近北海道に増えているウィスキーやジンの蒸留所などに足を運び、道内のお酒情報にも精通しています。

全国から注目されている地元、空知管内のワインも充実しています。
昨年新たにワイナリーとして独立した「栗澤ワインズ」のお二人とも長い付き合いで、夫婦で農園の手伝いに毎年出かけるそう。こちらでいただく「KURISAWA BLANC」にも、もしかすると二人が収穫したブドウが入っているかもしれませんよ。

「店の周年記念やイベントで珍しいワインをグラスで用意していますよ」と、ソムリエでもある綾子さん。セレクトも評判です。

札幌や東京などのお客さんも多いのですが、佐藤さん夫妻の人柄に魅かれ、地元の常連さんも多い店です。
空知の旅の夜はぜひ「バー・ブラジル」へ。

ちなみに綾子さん曰く「マスター、実はお酒は強くありません(笑)」
え~っ、意外!だからこそ、アルコール度数の強さだけではない、お酒の奥深さを知ることができるバーなのですね!

スポット情報

バー・ブラジル

住所
滝川市本町2丁目3−1
電話
0125-23-2673
営業時間
18:30~翌1:00
定休日
日曜・祝日

※チャームチャージ 1,200円

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


空知のおみやげプレゼント

「三笠高校生レストラン ESSOR STORE」
ゴロゴロ石炭クッキーセット5名さま

「三笠高校生レストラン ESSOR STORE」
三笠特産品ジャム2種類とドレッシング1本のセット3名さま
※組み合わせはお任せください

「美唄長栄堂」
新くるみ餅・べかんべ最中ほか、お菓子詰め合わせ5名さま

「片桐農園」
多肉植物の寄せ植え3名さま
※写真はイメージです。実際の製品とは異なります。

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は11月下旬の予定です。

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