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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.10

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.10「余市とニセコエリアの旅<後編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


白樺林の中のカフェ 日本茶の香りでリラックス【グリーン茶草(Green saso)】

倶知安駅から車を走らせヒラフ方面へ向かいます。

今日はいいお天気。ニセコアンヌプリがきれいですね。
これから向かうのは日本茶がおいしいカフェです。

白樺林の中にポツンと立つ「グリーン茶草(Green saso)」は2016年の1月にオープンしました。お店の前にはスケートボードの練習場もありますよ。

今日、そこにいたのは普段はニセコのホテルで働いているという男性、今日は休日でスケボーの練習に来たそう。1ドリンク頼むと利用できるそうです。

営むのはニセコの自然の豊かさに魅せられて移住した渡辺淳一郎さんとカナダ出身のステファニーさん夫妻。渡辺さんはカメラマンでもあり、ニセコエリアの自然やスノーボードの写真を中心に撮影しています。ステファニーさんは2000年に初めて日本を訪れて以来、日本茶の奥深さに目覚め、このお店を開いたそう。「多国籍の人々が暮らすニセコで、日本の良さや日本文化に触れる場所になれば」そんな2人の思いが詰まった店です。

「日本茶はおいしいだけでなく、飲むともっと知りたくなります」
お店では静岡茶を中心に、生産者の人柄にもこだわって厳選した茶葉を使用しています。
煎茶や抹茶などのおいしいお茶と、お茶をアレンジしたスイーツが味わえます。
時間があれば、日本茶アドバイザーのステファニーさんが、説明しながら目の前で淹れてくれますよ。

店内は小ぢんまりとしていますが、和モダンな雰囲気。
自然に囲まれとてもリラックスできる空間は、近所の人々の癒しの場でもあるのです。
今日は隣町ニセコ町から、ステファニーさんのお茶の先生が遊びに来ていました。

近所のステファニーさんのママ友も「とても落ち着くので、よく来ます」と、アイスグリーンティーでひと休み。みなさん、思い思いの時間を過ごしていきます。

みんなに愛されている看板犬、アメリカンコッカースパニエルの“ヌプリ”もいます。「バーベキュー跡で遊んで、ちょっと顔が炭で汚れちゃっているの」と恥ずかしそうなステファニーさん。

店内では全国各地からセレクトした、2人のお気に入りの小物も販売。ニセコの白樺で作っているというアクセサリーもあります。気に入ったお茶があれば、購入することもできます。

人気のカフェメニューは「ミニ抹茶パフェとお茶のセット」1,200円。緑鮮やかな緑茶のアイスティーは、静岡県島田市川根町の「さえあかり」。旨味が濃く、渋みも柔らかです。手作りしている、八女の手摘み抹茶を使った濃厚な抹茶アイスのパフェは、黒糖のポップコーンがアクセント。はまるおいしさです!

単品で抹茶や煎茶も楽しめます。ほかにも驚きの抹茶のビール割やひとつひとつ手焼きしているお焼き、間もなく登場するゴマとサツマイモの「秋パフェ」も毎年好評です。

ニセコエリアに来たら、ぜひ一度寄ってみてください!秋も落ち着いた雰囲気でいいですよ。

ちなみにカフェの2階には羊蹄山が見えるゲストルームもあります。1日1組(定員5名)宿泊できます。おしゃれな器がそろうミニキッチンなどを備えたコンドミニアムタイプで、ロフトのベッドルームや畳スペースがあります。子供用のボルダリングコーナーも!今度は泊りがけで遊びに来たいな。

スポット情報

グリーン茶草
(Green saso)

住所
虻田郡倶知安町樺山59-35
電話
0136-55-5934
(受付 11:00~18:00)
営業日
カフェ 金~月曜
(9月より金~日曜)
営業時間
カフェ 12:00~17:30
宿泊
1泊2日 1ルーム
8月 25,000円
9月 20,000円
※季節により料金が変わります。詳しくはHP参照。
URL
http://greensaso.com/

ニセコの自然に包まれたオーダーメイドの帽子屋さん【The Mad Hatter, Niseko(ザ・マッドハッター・ニセコ)】

ニセコに来ると、ここに寄らずにはいられない…「道の駅 ニセコビュープラザ」

旬の野菜をはじめ、地元のお菓子や加工品などが販売され、本日も人でにぎわっています。
情報プラザ内にはインフォメーションコーナーがあり、地元観光情報を知ることができますよ。そんな道の駅から車で5分ほど。

まちはずれの水色の住宅が目的の場所です。
木の看板に「The Mad Hatter, Niseko(ザ・マッドハッター・ニセコ)」とありました。

迎えてくれたのは沼尻賢治さんとビアデッドコリーの看板犬“スパーキー”
ここはオーダーメイドの帽子屋さんです。サイズを測り、好みのデザインと布で、ぴたりとしたサイズの帽子を作ってくれます。
「僕は帽子好きなのに頭が大きくて、なかなか合うサイズがなく、自分で作るようになったことが帽子作りのきっかけです。最初は店名を『ギガ ヘッズ』にしようとして、妻に止められました(笑)」

「帽子は仕事の合間の趣味で始めました。もともと服飾専門学校出身で基礎は勉強をしていましたが、自分で試行錯誤しながら制作するうちに面白くなってきて。頭が大きい人用の帽子も、ただ大きくするだけではだめだと作っているうちに気が付きました。バランスの黄金比があると」
そんなに大きく見えませんよ!?今被っている帽子の形やサイズがその黄金比だからでしょうね。

以前の仕事は航空会社の機内誌の編集者だった沼尻さん。取材で各地を巡った中で特に「住みたい」と思うようになったのがニセコでした。ニセコの自然と雪の魅力に魅かれて6年前に夫婦で移住。新たに「帽子職人を仕事にしよう」とスタート。町内の人から口コミで沢尻さんの帽子の評判は広がっていきました。
今では自宅や道内のイベントはもちろん、東京の人気ショップで受注会を開くなどオーダーはひっきりなし。完成までは2か月待ちます。

布の種類は豊富でさまざまなタイプを選べます。
札幌在住の版画作家、橘内 美貴子さんとコラボレーションしたハンドプリントの特別なものもあります。ニセコの山やヒグマをモチーフにしたポップなデザインなんですよ。

中でもオススメは「ハリスツイード」。18世紀から変わらず手織りの貴重なスコットランドの生地です。80種類以上もあります。
沼尻さんは以前取材して本を作った縁で、直輸入しています。
「北の暮らしから生まれたこの生地は、同じ寒さの北海道によく合うと思います」

完成を楽しみにして、寒い季節に合わせた帽子をツイード生地でオーダーするにはちょうどいいころですね。生地の組み合わせが楽しめるデザインもたくさんあります。
耳付きの暖かい帽子「shirousagiguma(シロウサギグマ)」は沼尻さんの代表作です。

帽子の名前は、沼尻さんが編集者時代に出会った、ちょっとマニアックなイラストレーター、しろうさぎぐましほさんが描くキャラクターをイメージしたもの。

「彼女が描く世界“とりのもり”のファンで。僕も住人にしてください、と頼んだら…“きたのとりのもり”の帽子職人として描いてもらえました(笑)」
「The Mad Hatter, Niseko」のかわいいイメージキャラクターには実はいろいろな物語があるのですね。

「新しいことを始めたつもりが、すべてつながっているとここで感じました。以前の仕事もお金をもらって勉強させてもらったようなものですね。そのつながりで始めた帽子作りです。もっと技術を磨いて積み重ねて、みなさんに喜んでもらえる帽子を作りたいですね」

工房の前には、まるで帽子を被ったような羊蹄山!
スパーキーと沢尻さんがお見送りしてくれました。

これからもきれいな羊蹄山が見える工房から、素敵な帽子を全国に届けてくださいね。

スポット情報

The Mad Hatter, Niseko
(ザ・マッドハッター・ニセコ)

住所
虻田郡ニセコ町曽我256-11
電話
0136-55-8810
営業時間
13:00~17:00
定休日
不定
料金
7,000円~
※メールでも受注。詳しくはHPをご覧ください。
URL
http://www.themadhatter-niseko.com

道の駅 ニセコビュープラザ

住所
虻田郡ニセコ町字元町77番地10
電話
0136-43-2051
休館日
無休
開館時間
情報プラザ棟 9:00~18:00

森の中のような自然空間で癒しのひとときを【ニセコ サヒナキャンプ場】

ニセコ町と蘭越町の境目に、全国各地からキャンパーがやってくる、特別なキャンプ場があります。
湯の里温泉郷のエリアにある、小さな看板が目印ですので見逃さないように。羊蹄山に向かい進みます。

「ニセコ サヒナキャンプ場」は1988年にオープン。
全国でも指折りの「居心地の良いキャンプ場」として、多くのキャンパーに愛されています。
フリーサイトとカーサイト、バンガローが2つ。
入れるのはわずか28組。キャンプシーズンは、かなり前から予約が必要です。

オーナーの松橋秀人さんは室蘭出身。
キャンプ場のほかに冬はスキーやスノーボードのレンタル会社、都会の人とニセコ近隣の農村や漁村の人々を結ぶ体験学習の会社も営んでいます。

ちなみに松橋さんが腰かけているのは、整地した時にユンボで掘りだした、大きな岩。
そう、ここは自ら5年かけ、手作りした私設のキャンプ場です。

松橋さんはキャンプが大好き。中学生のころから全道各地のキャンプ場をまわった経験を活かしてこの場所を作りました。

羊蹄山やニセコ連峰の眺め、田園地帯に囲まれた素晴らしいこの地に作り上げた理想のキャンプ場。
26年前、30代だった松橋さんは、針葉樹の植林になっていた農地を手に入れました。
北東斜面で地温が低く、虫が少ないのでキャンプ場に向いていると思ったそう。

地質にも秘密があります。
「粘土質でペグがしっかりと刺さるので風にも強い。各サイトは雨水が流れるように少し勾配をつけ、土の表面には水を吸う駒ヶ岳の軽石も撒き、多少の雨ならすぐ乾くようになっています。水はけよく作っているんですよ」
松橋さんが「キャンプ場にとって何が大切か」を考え抜き、工夫を凝らした場所なのです。

ほどよく光りが差し込む、針葉樹の木漏れ日。草の刈り方や木の配置などすべてのサイトにプライベート感がある、自然の個室のように作られた空間。
こんなに木が多いキャンプ場はほかにはないはずです。

さて、気持ちのよい対応のスタッフの皆さんもキャンプ場の顔。
左から、せたな出身のさつきさん、地元蘭越の鈴木さん、滋賀県出身のあかりさんと各地から集まっています。

受付や道具のレンタルを行う管理棟もとても素敵。通常ならチップにされるような曲がった木を生かしているそうです。「いい雰囲気でしょ。大工さんは真っすぐじゃない木に泣いていたけどね(笑)。でも、ここでは自然なものを活かし有機的なものだけにしたいんだ」と松橋さん。

おいしそうな地元の野菜、同じ町内で作っているワインなども販売しています。

ちなみにサヒナには独自の「サヒナルール」があります。ゴミを分別し、生ゴミ以外のゴミは持ち帰る、打ち上げ花火はしないなど…ここに来る人すべてが自然の中で静かに過ごすためのものです。スタッフは受付や施設を案内し丁寧に説明してくれます。

開業時に、蘭越町の廃校の木材を利用して建てられたセンターハウス。
とても清潔な炊事場やトイレがあり、天候の悪い日はシェルターになります。
静かにジャズが流れる中、森を眺めながら、コーヒーを淹れて過ごす人も多いそう。
寒い季節は薪ストーブの炎が揺れています。

すべてのサイトに焚火のスペースがあるのも特徴です。
柔らかな炎の明かりと星空、虫の声に包まれ、自然との一体感を味わえます。
東京から来たという家族のみなさんとちょっとおしゃべり。
初めてここに来て、とても気に入ったそう。

「ね、いい時間でしょ? まちに暮らす人たちがここにテントを張り、焚火をして…癒しの時間を持って欲しいよね。冬もいいよ。コテージもあるからキャンプ初心者でも大丈夫」と松橋さんはニコニコ。
また静かな季節に、ここに来たいと思いました。

スポット情報

ニセコ サヒナキャンプ場

住所
磯谷郡蘭越町字湯里224-19
電話
0136-58-3465
※予約が必要です
利用料金
1泊2日 大人800円
4歳~小学生500円
幼児無料
サイト料金
フリーサイト/テント1張り800円~
カーサイト/1区画2,700円
バンガロー/4,900円~
※テントなどキャンプ道具のリース有、手ぶらでキャンプセット6,000円(2名用)。詳しくはHP参照。
URL
http://sahina-camp.com

「普通の食卓に届けたい」 究極のテーブルワインを目指して【蘭越 松原農園/黄金温泉】

今、北海道はワインの産地として注目されていますが、蘭越に家族経営で長年ワイン造りを続ける農園があります。
道内でも個人ワイナリーの草分け的存在の「松原農園」です。

園主の松原研二さんと妻の展与さんは広島出身。松原さんは地元の酒造メーカーから小樽のワイン会社に転職。1993年から蘭越町でブドウの栽培をはじめ、ワインを出荷するようになり今年で23年になります。

松原さんは山登りの仲間たちと山小屋で飲んだ、一升瓶のワインのおいしさと、ワインが作る場の和やかな雰囲気が忘れられなかったそう。
「うちのワインは特別ではなく、毎晩食事と一緒に飲んで、ほっとする。そんなワインを作っていきたい」。その思いはずっと変わりません。

松原さんがほれ込んだ栽培が難しいドイツ系品種のブドウ、自家栽培のミュラー・トゥルガウ100%の「松原農園ワイン」1,900円。甘すぎず酸とのバランスがいい、香り良くさわやかな白ワインです。毎日少しずつ飲めるようにと、コルクではなくスクリューキャップにしているのもこだわりです。

ワインを3本分コンパクトに入れたスリムタイプのボックスや、2015年発売のナイアガラのスパークリングワインも好評です。現在ナイアガラは仁木町の契約農家から仕入れていますが、「いつか蘭越の休耕地を利用して、地元の人たちと栽培できたら」と考えているそうです。

以前は小樽のワイナリーに場所を借りて醸造していましたが、2014年から農園で自家醸造を行っています。新酒は毎年5月にリリースし、道内はもとより、松原さん夫妻の故郷、広島方面にもたくさん送られるそうです。松原農園のワインは予約優先ですが、直接農園や通販で購入することができます。蘭越町内の酒店でも販売していますよ。

さて、これまで松原さん家族だけが蘭越でブドウを作っていましたが、ここ数年2家族が新たに加わりました。もしかしたらこれからまた、この地で仲間が増えるかもしれませんね。

これは晴れた日のブドウ畑。標高が高いこの場所には、時に美しい雲海が現れることも。
農薬を極力抑え、使用したものはすべて公開しています。

現在この畑を次世代に渡すべく、娘さんが一緒に栽培を勉強しているそう。
蘭越の松原さんから毎年届くおいしいワイン。これからもずっと続きますように。

さて、帰りはぜひ蘭越の秘湯「黄金(こがね)温泉」へ。夏季限定なので行くなら今!
あるじの林勝郎さんが、初めは地熱で野菜栽培をしようと掘り当てた温泉でしたが、いつしか施設までほとんど手作りをして、評判の温泉になりました。

内湯もありますが、釜風呂や寝湯、露天風呂からはニセコアンヌプリや羊蹄山が最高の眺めです。

味のある文字、コレ本当です。釜風呂や寝湯には、温泉通もうなるフレッシュな炭酸泉が直接注ぎこまれ、体に気泡が付きます。

帰りは林さん手打ちの、地元産の十割りそばをどうぞ。自家製粉でとても香り良く、塩で食べてもおいしいのです。ちなみに・・・食べたのは大盛り、1,200円。おいしいので、女性でもペロリといけますよ。

とっても優しい林さん夫妻の笑顔にも、癒されますよ!

スポット情報

松原農園

住所
磯谷郡蘭越町字上里151-8
電話
0136-57-5758
定休日
不定休(要問い合わせ)
※今年のボックスとスパークリングは売り切れです。12月に新酒を発売するスパークリングワインの情報はHPで。
※直売していますが繁忙期は畑の作業で対応できない場合もあります。事前にご連絡ください。
URL
http://matsubarawine.com

黄金温泉

住所
磯谷郡蘭越町黄金258-1
電話
0136-58-2654
営業期間
5月~10月
営業時間
10:00~20:00
入浴料
大人500円、小学生250円、幼児100円
※そばと入浴料のセット1,100円。そばのみは800円

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


余市・ニセコのおみやげプレゼント

「グリーン茶草」
日本茶2種類セット5名さま

「道の駅ニセコビュープラザ」
ニセコ、真狩、岩内、黒松内、寿都の中から3か所の温泉が利用できるチケット「湯めぐりパス レッドカード」3名さま
※黄金温泉は使用できません
>> 「湯めぐりパス」の詳細はこちら

「道の駅ニセコビュープラザ」
チーズ、ソーセージ、どら焼きなどお土産品詰め合わせ「ニセコの宝箱」3名さま

「松原農園」
蘭越産 松原農園ワイン3名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は9月下旬の予定です。

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