ここから本文です。
ここから現在位置です。
現在位置ここまで。

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.20

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.20「石狩・留萌の旅<後編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


一期一会の旬の食材が彩る羽幌のイタリアンを【イタリアンレストラン La.Frasca (ラ・フラスカ)】

羽幌に、地元素材でおいしいイタリアンが食べられる店があると聞いてやってきました。オレンジの屋根が目印です。

ちょっと懐かしい雰囲気の1軒屋が「La.Frasca(ラ・フラスカ)」です。

ここはもと喫茶店なんですって。
家庭的な雰囲気でリーズナブルに料理を楽しめます。

迎えてくれたのは地元出身、シェフの髙野里美さんです。
子どものころから料理が好きで、高校卒業後に羽幌から大阪の調理師専門学校へ進学。
札幌のイタリアンレストランなどで修業を積み、独立して20年が経ちます。

こだわりは地元産や近隣のとっておきの食材。
娘さんがチョークで描いたボードにはいろいろな食材が描かれています。
季節の食材を贅沢に使った優しい味わいが評判を呼び、町外からのお客さんもたくさん訪れます。

使うのは羽幌の甘エビやタコなどの魚介、地元農家の野菜など。ときには珍しいイタリアの野菜を作ってもらうこともあるそうです。
冬は根菜類や豆を使った料理が登場します。紫色が鮮やかなジャガイモ「シャドークイーン」でデザートを作ることも。
夏にはなかなか道内でもお目にかかれない焼尻島の「サフォーク羊」もお目見えします。

人気はパスタ類。乾麺のパスタをプラス100円で、留萌近隣だけで生産している「ルルロッソ」の生パスタに変更できます。
最後のひと口までコシがしっかりとある、硬質の麺はとてもおいしいですよ。

甘エビをたっぷり使用したものから定番のミートソースまで種類豊富ですが…ルルロッソのために作られたメニューもあります。
魚と甘エビの濃厚な2種類のだしを合わせ、さらに甘エビはもちろん、ホタテやタコなど季節の魚介をたっぷり使っています。

「海の幸のラグーソースパスタ」900円。
濃厚な魚介の旨味たっぷりのソースが、平打ちの麺・タリアテッレによくからみ、たまりません。
一見あっさりしていそうですが、こんなに旨味が濃厚なソースは初めてかも。おいしい~!!

さて、もう1品用意してくださったのはシンプルな甘エビ料理。

「羽幌産甘エビのコトレッタ風」640円。
パン粉とパルミジャーノチーズ、ニンニクを合わせてカリカリに焼き上げ、中に甘エビの旨味が閉じ込められています。

感激のおいしさを髙野さんにお伝えすると…
「イタリアンはシンプルですが、こうやって食材のおいしさを引き出してくれますよ」

定番の料理はもちろんですが、季節ごとの旬のメニューが一番のオススメという髙野さん。
また違う食材を楽しみに、羽幌に来たくなりました!

スポット情報

イタリアンレストラン
La.Frasca
(ラ・フラスカ)

住所
苫前郡羽幌町南6条4丁目1-2
電話
0164-62-5078
営業時間
11:30~14:00 (L.O.)
18:00~21:00 (L.O.)
定休日
不定

小平産のおいしいそばや、手作りスイーツでひとやすみ【そば・caffe からくれ】

海沿いに見つけたモダンな建物。「そば」ののぼりが、はためいていましたが…

看板には「そば・caffe からくれ」とありました。
コーヒーもおいしいのかな?

大きな扉を開けて入ると、海が見えるとても落ち着いた雰囲気。テーブル席はもちろん、一人で座れる窓を向いた席も用意されていました。
むむむ…ここも一人でふらりとドライブしてくるにはいいかも。

店を営むのは金野俊之さんのご家族です。
俊之さんはそばを担当、妻の郁子さんは接客を担当しています。娘の光さんは接客はもちろん、ケーキやお菓子を作っているパティシェです。

地元・小平産のそばは、脱穀から始まり、むき身を石臼の製粉機でゆっくりと挽いていくという、とても手のかかる作業。一度製粉作業を始めると4~5時間かかってしまうそう。

あ、そばが運ばれてきましたが…大盛りかな?
「これで普通盛りですよ」と郁子さん。

「もりそば」は700円。香りよく少々荒挽きにした食感が評判です。挽きたて・打ち立て・茹でたてのそばは地元の人にも大好評。お昼で売り切れることもしばしば…。
そしてそばつゆがまたおいしい。宗田節、本枯れ節、サバ節の3種類を合わせただしが効いています。甘さ控えめで、すっきりとした味わいです。

滝川産の鴨を使った温かなそば「鴨南蛮」1,200円も冬は人気。鴨がとても軟らかで驚いてしまいますよ。

もうひとつの店の主役は、パティシエの光さんが作る月替わりのケーキ。ひとつ350円~。挽きたてコーヒーと一緒にどうぞ。ほかに手作りジンジャーエールや紅茶などドリンクも種類豊富。地元産の野菜や果物のスムージーもあります。

お菓子はおみやげにもできます。ほかにそば粉のクレープやクッキー、同じく地元で作っている小麦「ルルロッソ」を使用した、もっちりとしたパンやパウンドケーキなども販売しています。

ちなみに店名の「からくれ」は、美しい小平の夕日の赤にちなみ、百人一首にも出てくる鮮やかな赤色「唐紅(からくれない)」からつくった造語だそうです。

夕日を見つめながらのカフェタイムで、心がふっと息を吹き返すような時間を過ごせるように…そんな願いも込められています。

スポット情報

そば・caffe からくれ

住所
留萌郡小平町小平町116−1
電話
0164-56-1188
営業時間
11:30~18:30
(12~2月は17:30)
定休日
月曜(祝日の場合は翌日)
5月7日~16日
年末年始
※不定休あり
URL
https://www.facebook.com/obira.karakure

地元産小麦「RuRu Rosso (ルルロッソ)」の生パスタで地域を元気に【フタバ製麺】

イタリアンレストラン「La.Frasca」でいただいた、留萌管内の小麦を使った抜群においしい生パスタ。気になるので製麺している会社におじゃましました。

向かったのは留萌駅からすぐそば。
道産小麦にこだわる製麺所「フタバ製麺」です。

この写真は、今の場所のはす向かいにあった1963(昭和38)年ごろの会社です。
「現在88歳で会長の父・尊美は建具職人でした。雇われではなく自ら事業を起こしたいと、出身地の紋別で兄と製麺所を創業。たまたま訪れた、当時炭鉱で活気があった留萌に惹かれ、知り合いもいないのにここで独立したそうです」
母・美恵子さんの腕の中にいるのが、2代目の社長、仲田隆彦さんです。

仲田さんは札幌の大学を卒業後、家業のため埼玉県の製麺所で経験を積み、留萌に戻り30年。

道産小麦にこだわり、ラーメン店専用の麺や市販の中華麺、そば、手延べのうどんやそうめんなどを作っています。地元の高校生と開発したもち米のパスタもあるんですよ。

会長の尊美さんが、イタリア旅行で知ったことをきっかけに20年前から生パスタも生産していました。「日本人に合う生パスタを作ろう」と親子で研究を始め、適した道産小麦を探していたときに出会ったのが「ルルロッソ」でした。

「2009(平成21)年に、製粉会社の方が “生パスタに合う小麦がある” と、お蔵入りしそうだった品種『北海259号(ルルロッソ)』の粉をもってきてくれたんです」

初めて試食した際に、弾力ある食感と甘さ、小麦の香りに魅了された仲田さんは、この麦で地域おこしができる…と考えたそう。やはり味に感激した地元農家が、2009(平成21)年から作り始めてくれました。

小麦「ルルロッソ」100%で作った生パスタは、モチモチ感とともに、これまでにない独自のコチコチとした食感です。高たんぱくの超強力小麦で、国産では難しかった茹でても伸びにくく強いコシが特徴。ソースもよくからみます。道内外の有名レストランでも評判です。

「生パスタ ルルロッソ」の販売を始めたのは2011(平成23)年から。
実際に製麺のようすを見せてもらいました。粉を練る工場内に、ふんわり小麦のいい香りが漂います。
「水を回したときの弾力感が、他の粉とまったく違い驚きました。そしてこの香りも魅力ですよ」と仲田さん。

練った小麦から特殊な製法で空気を抜き、真空状態の “麺帯(めんたい)” がまず完成。この段階では包丁がないと切れないほどの硬さと弾力です。

“麺帯” がカットされ、麵が次々と出てくる様子がおもしろい!
こうやって毎日製造しています。レストランからの依頼でオリジナルを作ることもあるそう。

ちなみに「ルルロッソ」はイタリア語?と思ったら、名前の公募で集まった、留萌のアイヌ語「ルルモッペ」と、留萌の美しい夕日からイメージするイタリア語の赤「ロッソ」を、仲田さんが組み合わせた造語。麦の穂自体もほんのり赤く、全粒粉の乾燥パスタは赤みがあります。夕映えの小麦畑、見てみたいな。

生パスタのおいしさとともに「ルルロッソ」の名も各地に広がっています。
「麦で地域をチェンジする会」の会長でもある仲田さん。
「今、地元のラーメン屋さんと試験的にルルロッソのラーメンを開発しています。お菓子やパンなど麺以外にも使ってみてほしいです。これからも留萌管内の人たちと一緒に、ルルロッソで地域を盛り上げたいですね」

どうぞこれからも、おいしい生パスタとルルロッソで、まちを元気にしてください!

スポット情報

フタバ製麺

住所
留萌市栄町2丁目3番6
電話
0164-42-1699
営業時間
8:00~17:00
※土曜日は11:00~17:00
定休日
日曜
URL
http://www.futaba-seimen.com

※麺類の直売あり


鮨や一品料理で地元の新鮮な海の幸を【鮨割烹 丸喜寿司】

さて、港町・留萌に来たらやっぱりお寿司が食べたいな。
地元オススメのお寿司屋さんを訪ねてみます。

夏の昼時は駐車場もぎっしりと埋まり、ひっきりなしに観光客が訪れる店ですが、冬は地元の人が気の置けない時間を過ごす「鮨割烹 丸喜寿司」です。

「いらっしゃい」と気さくな笑顔で迎えてくれた女将の伊藤千鶴子さん。
大将の幸博さんは、残念ながら取材時は休養中でした。
「膝を痛めちゃって、忙しい時期に備えて今は手術を終えてリハビリ中なの。でももうすぐ戻ってくるから心配しなくて大丈夫よ!」
そうだったんですか~、お会いできなくて残念です。

ここは幸博さんが一代で築いた寿司店。開店から43年が経ちます。
「とにかく、お寿司が根っから大好きな人なのよ!」と千鶴子さん。
東京で腕を磨いた江戸前の寿司を地元食材で握り、評判の味となりました。

留萌で生産量日本一のカズノコをはじめ、ニシンや新鮮な甘エビ、ホタテなど、留萌近郊の日本海の海の幸がずらりと並びます。

小さなネタケースには地元の常連さん向けに、サヨリやハマグリ、赤貝、サバなど、東京豊洲から届く新鮮で北海道では珍しい海の幸もそろえています。

奥の厨房から出てきて寿司を握るのは息子の悟さん。
子どものころから料理が大好きで早くから店を継ぐことを決めていたそう。
「店のためにも本格的な和食の技を身につけてきて欲しい」という幸博さんの願いを聞き入れ、東京の料亭で修業し戻ってきました。
本格的な季節の料理と寿司を組み合わせた会席料理や鍋料理のコースなども評判です。

お寿司はリーズナブルなセットからあるのでご安心を!
昼と夜共通のメニュー「夕日すし膳」(握り10貫)1,570円は、その時々のネタが楽しみです。とろりととろけるような地元産のニシン、もちろんカズノコもあります。

ちなみに寿司以外に、地元の人が良く食べるランチがあるのですが、これもとてもリーズナブルでおいしくて…驚きます。
「丸喜日替り定食A」は850円。この日はふっくらと揚がったタラのフライやお刺身など。とても充実しています。

夜のとばりがおりるころ…店の前には送迎の車がお客さんを次々に下ろしていきます。
今晩も地元のみなさんの寄り合いがいろいろあるそうです。

こちらは女性たちのワイン会。お寿司屋さんでワイン会っていうのもありなのですね!
悟さんのおいしい料理と、シメはやっぱりお寿司です。
「お客さんのリクエストがあればできるだけ答えたいの」と千鶴子さん。

日常の昼ごはんから、ちょっと特別な日の料理まで、地元の人々には欠かせないお寿司屋さん。
これからも留萌のおいしいものを食べさせてくださいね。
また寄ります!

スポット情報

鮨割烹 丸喜寿司

住所
留萌市開運町2丁目5番6号
電話
0164-42-1476
営業時間
11:30~14:00
17:00~21:00
定休日
月曜、年末年始
URL
http://marukisusi.com

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


石狩・留萌のおみやげプレゼント

「フタバ製麺」

ルルロッソ生パスタ3種類セット3名さま

「フタバ製麺」

ルルロッソ乾燥パスタ(細麺・全粒粉)各2個、合計4個セット3名さま

「La.Frasca(ラ・フラスカ)」

食事チケット2,000円分3名さま
※おつりは出ません。
※写真はイメージです。

「そば・caffe からくれ」

焼き菓子詰め合わせ3名さま
※写真はイメージです。

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は2月下旬の予定です。

プレゼントのご応募について

下記の手順でご応募ください。

  1. 「抽選にチャレンジ!」ボタンを押してプレゼントに応募します。
  2. このページの一番下にある「エネモチャンス」でご希望の商品を選択のうえ「回答してゲット!」を押してください。(コラムを読んでもらえる5ポイントが付与されます)

過去記事一覧へ戻る

ページの先頭へ戻る
本文ここまで。