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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.29

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.29「釧路・白糠の旅<前編>」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


地元ファンがいっぱい 種類豊富な住宅街のパン屋さん【ザキパン】

釧路にやってきました。海もいいけど、最初に向かうのは、春採湖方面の高台です。

この辺は昔ながらの住宅地です。
学校や団地も近い、桜ケ岡の道路沿いに、昨年オープンしたお店です。
小さいけれど赤い看板が目立っている「ザキパン」に到着しました。

和風な店は、おそば屋さんだった店舗を再利用したそう。
どこかレトロな雰囲気が、今までにないパン屋さんって感じがします。赤をポイントに、白と黒の色合いは、そういえば釧路でおなじみのタンチョウみたい。

それにしても…まだ10時を過ぎたばかりなのに、次から次へとやってくるお客さんが後を絶ちません。

焼き上がったパンが並び壮観です。
道産小麦を使用したパンは、すぐに売り切れるメロンパンなどの菓子パンや、ボリュームのある調理パン、食パンはもちろんハード系まで40種類以上。

あらら、ウサギの形の「クリームパン」「りんごちゃん」。かわいいものもあるんですね。自家製カスタードクリームをたっぷりと入れたクリームパンは、小さな子はもちろん、お年寄りにも人気なのだそう。

こちらは一見メロンパンに見えますが、ゆずとレモンピールが入った、爽やかな「レモンパン」。コアなファンが多いそうです。
こんなふうにちょっとひねりを効かせたパンが多く、次は何にしようかと通いたくなります。

ガラス越しに店内から見える作業場で、1人テキパキと作業するのは、店主でパン職人の田崎僚さん。ヒッコリーのオーバーオールにハンチングがかっこいいですね。

そっか、「ザキパン」のザキはタザキのザキでしたか。
「店名を見て、“山崎さんですか?”とよく言われます(笑)」
田崎さんは10年前に大手のパン屋に入社し、道内を回り腕を磨きました。
その後、地元・釧路に戻り、2018(平成30)年にこの店を始めました。

笑顔で接客を担当するのは妻の優美さん。取り置きや予約の電話受付もこなしていますよ。
ちなみに…一番人気はなんですか?と聞いてみると、「やっぱり食パンですね」

しっとりふわふわの食パンは、道産小麦の「ゆめちから」を使用。角食と山食をお好みでどうぞ。週末限定で黒糖の食パンも登場します。

ちなみに5枚切り、6枚切りのシールのクマさん。
かわいいと思ったら、幼いころに娘さんが描いた絵をそのまま店のキャラクターにしているそう。

常に試行錯誤しながら、レシピを見直したり、家族と一緒に新作を考えるという田崎さん。
「とにかくお客さんの要望にはできるだけ応えていきたいですね」
アレルギーの人からのリクエストがあり、うれしい5種類の米粉パンも用意したそう。
「夢は食べた人みんなにおいしいと思ってもらえるパンを作っていくことです」

夫婦二人三脚で、これからもおいしいパンを食卓に届けてくださいね。

スポット情報

ザキパン

住所
釧路市桜ケ岡6-1-7
電話
0154-45-1254
営業時間
9:00~無くなり次第終了
定休日
日・月曜 (不定休あり)
Facebook
https://www.facebook.com/%E3%82%B6%E3%82%AD%E3%83%91%E3%83%B3-2009374182607535/

その時のリズムで過ごせる雑貨カフェ【shop&cafe RHYTHM (リズム)】

次は地元の人たちに人気のカフェと雑貨の店へ向かいます。

鳥取橋の近く、国道38号線沿いに佇むモダンな建物は「shop&cafe RHYTHM(リズム)」
カフェと雑貨の販売、コーヒースタンドもある複合的なショップです。

入口でテイクアウトできるのは、阿寒の「ワンツー牧場」のしぼりたて牛乳を使った、すっきりとしたソフトクリーム。「プレーンソフト」300円と、「オリジナルトッピングソフト」4種は400円。それにコーヒーなど14種類のドリンクもあり、駐車場も広いのでドライブ前にも気軽に立ち寄れます。
写真は、自家製グラノーラと甘酸っぱいブラックベリーソースのトッピングソフトです。

阿寒の工房で作る焼き菓子もずらり。道産やオーガニックなど安全な食材を使ったスコーンやビスコッティ、メレンゲなど220円~。

釧路出身の画家さんが店のお菓子を描いてくれたオリジナルペーパーがポイントの詰め合わせも、贈り物に喜ばれています。

右から店主の児玉理恵さんと、パッケージのデザインも担当したスタッフの久保陽子さんです。
お店は12年前に「amicafe」として開店。「買い物だけでもお客さんが入りやすいように」と5年前にリニューアルと改名をして、あらためて複合ショップとしてスタートしました。
店を通して雑貨や食、デザインの提案、音楽会や展示会なども行います。

それにしても「RHYTHM」という名前、いいですね。

「家族の頭文字を合わせたもので、みな音楽が好きなのでRHYTHMと付けました」
釧路出身の児玉さんは、もともと東京で音楽関係の仕事をし、学生時代からトロンボーンを続けています。帰郷して店を一緒に立ち上げ、今は音楽講師に専念する夫の隆也さんはチューバ奏者。子どもたちと演奏することもあるそうです。

店で使用するコーヒーや調味料、食器などは販売もしています。キッチン前のスペースは、児玉さんの妹の有希さんのセレクトショップ「Send」
道内はもちろん各地から集めた、長く愛着を持ってそばに置けるアイテムをそろえています。

また、年間でさまざまな企画展があり、色、アンティーク、作家モノ……と、テーマもいろいろ。6~7月は、ファンが多い奈良の小さな靴下工場のブランド「Ponte de pie!」の展示会を行います。

さて、私たちもカフェスペースで、スコーンとコーヒーでちょっと一息。
香り良いコーヒーは、児玉さんの地元・釧路の学校の先輩が営む、札幌の「石田珈琲店」のもの。ラテもおいしいですよ。

店を眺めていると、わずかな時間に、お買い物の奥さん、カフェにはサラリーマンや若い女性、お子さん連れのママなど……年齢も性別もさまざまな人たちが訪れ、くつろぎの時間を過ごしていました。

「あなたのリズムとRYHTHMのリズムが合いますように」
そんな児玉さんの願いから生まれる、居心地のいい空間。おしゃれなのに、気さくな雰囲気があるこのお店、好きになりました。

さて、店には試作を重ねた独自の「釧路みやげ」がありました。
道産食材だけで作った焼き菓子、その名も「9464649(くしろよろしく)」クッキー!
「マジメなお菓子を楽しい雰囲気にしたくて、こんな名前にしました。私たちの世代がよくふざけて使ったフレーズです。少しでも釧路が印象に残るといいなと思って(笑)」

釧路空港でもオリジナルパッケージで販売が始まりました。
バターが香ばしくサクッとした食感に感激しますよ。

釧路に来たらまた寄りますね。
9464649!

スポット情報

shop&cafe RHYTHM (リズム)

住所
釧路市鳥取大通8丁目7−27
電話
0154-52-5544
営業時間
[雑貨&ドリンク]
10:30~18:00
[ランチ]
11:30~L.O.14:30
[ティータイム]
14:30~L.O.17:00
定休日
日曜、祝日
URL
http://rhythm-kushiro.com

おはしで楽しむ 釧路ならではのビストロの味【レストラン釧路ソワニエ】

さて、釧路に来たからには、ちょっと寄ってみたいところがあります。

北海道三大市場のひとつ「和商市場」につきました。

市場内にある「マルシェくしろ」は、釧路管内の魅力ある地場産品を集めたセレクトショップで、おみやげ選びにぴったり。ついつい見入ってしまいます。特に小さな工房のチーズがそろい人気です。オリジナルのお菓子も人気ですので、ぜひ立ち寄ってみて。

さて、市場から10分ほど歩いて、ディナーに出かけます。

繁華街から少しだけはずれた落ち着いたエリアに、明かりが灯る小さな店「レストラン釧路ソワニエ」がありました。

迎えてくれたのはオーナーシェフの西村誠治さん。
2016(平成28)年2月に故郷・釧路でこの店を開きました。
思わず「シェフ!」と呼びかけたくなる、白いコック服とコック帽が決まってますね。これからいただくお料理にワクワクします。

札幌のホテルやヨーロッパの星付きレストランで経験を積んだ西村シェフの料理は、釧路ならではの魚介や野菜など、旬の食材をフランス料理の技法でいかすメニューを月替わりで考案しています。
ちなみに、写真一番左に写っているのがスイス時代のシェフです!

20代から30代にかけて、7年間の海外修業で使った道具は今でも大切にしているそう。現地で気に入り購入した、柄が溶けるまで使い込んだフライ返しや、オリーブのタネ取り、そしてペティナイフは「かっこいいからください!」と青い目の先輩シェフに譲ってもらったものです。

そんな西村さんの料理は、ハヤシライスなどの親しみやすい定番の洋食から月替わりのコース料理までと幅広いのです。

「料理は楽しんで食べるもの」というのが西村さんのモットー。
「主役はお客さん。マナーなど気にせず、ゆっくりおしゃべりしながら楽しんでください。ナイフとフォークが苦手なら箸を自由に使ってください」とそう、笑顔でススメていただけるとなんだかホッとしますね。

ランチも営業していますが、オススメはゆっくりお酒と料理を楽しめるディナータイム。
座るならぜひカウンターへ。盛り付け用の台が目の前にあり、料理が完成する過程を見るのも楽しみのひとつ。

月替わりの「ビストロメニュー」がオススメです。お酒付きで2,500円という、とてもお得な晩酌セット。
「これは予約なしでも気軽に寄ってもらえるように作ったセットです」
6月のビストロメニューは4点の前菜と、野菜をオリジナルドレッシングで味付けしたマリネサラダ。メインは豚肩ロースと豆の煮込み、それにコマイのチーズ入りパン粉焼き。さらにパスタかリゾットが選べ、コーヒーか季節のシャーベットが付きます。

釧路では身近で干物を焼くことが多い魚、コマイも、サクッとした衣に包まれ洋食に。身もふっくらとして今までのイメージとはまるで違う料理になりました。

ほろりとほどける、軟らかな豚肩ロース。それに、ほくほくとした金時豆の煮込みがたまりません。ホッとするおいしさに満足です!

「食材の持つ本来の味をいかせる料理を心掛けているんです」と西村さんもにっこり。
身近な食材を変身させるシェフの料理を毎月食べてみたくなりました。
また釧路に来るのを楽しみにしていますね。

ちなみに入口の木彫りの看板は、「すすきの氷彫刻コンクール」で最優秀賞を受賞したテクニックをいかした西村さんの手作り。
味わいがあるのでじっくり見てみてください!

スポット情報

レストラン釧路ソワニエ

住所
釧路市栄町8-2 りつりんマンション1階
電話
0154-95-0902
営業時間
11:30~13:30 (L.O.13:00)
18:00~21:30 (L.O.20:30)
定休日
日曜
URL
https://kushirosoigner.wixsite.com/seiji
Facebook
https://www.facebook.com/Kushiro.soigner

※予約は電話やフェイスブックがオススメです。

マルシェくしろ

住所
釧路市黒金町13-25 和商市場内
電話
0154-65-1566
Facebook
https://www.facebook.com/946marchekushiro

羊の豊かな恵みを伝える牧場【茶路めん羊牧場】

今日は釧路の隣町、白糠町の茶路地区に向かいます。

やってきたのは「茶路めん羊牧場」
放牧された羊たちに、ちょっとでも近づくと群れで逃げだします。
意外と足が速くて驚きました。

あれれ、黒い顔のサフォークがいつのまにか近づいてじっとこちらを見ています。
「羊は憶病なくせに、すごく好奇心は強いんです(笑)」と話してくれるのは、代表の武藤浩史さんです。

「群れにリーダーはなく、一頭が逃げると反射的について行くんです」
この臆病さこそ羊たちが生き延びるための手段なのだそう。
武藤さんは京都出身。帯広畜産大学で羊を研究していました。在学中に肉のおいしさはもちろん、太古から人と暮らし、肉も毛もすべてが生活の糧となってくれるその存在に魅了されました。

卒業後はカナダや十勝で農家実習を体験し「羊のすばらしさを伝える牧場を作りたい」と理想を求め、白糠町で35頭の羊を飼い始めたのは1987(昭和62)年のことでした。その後、2006(平成18)年に大学の後輩・鎌田周平さんと一緒に法人化しました。

かつて羊は道内に30万頭いて、肉はもちろん、羊毛も重宝されていましたが、今ではごくわずか。羊だけの牧場は国内でも珍しいのです。
「日本で食べる羊肉はほぼ輸入もので、国産は1%にも満たない0.6%。羊毛も輸入の自由化とともに需要がなくなり、今ではほとんど活用されていません。本来羊は衣食住をまかなってくれる家畜です。この牧場では無駄なく羊すべてを有効に活用することをモットーにやってきました」

牧場ではお肉はもちろん、羊毛製品などを企画して、各地の協力者と一緒に製品化してきました。
特に大量に廃棄されることが多い脂を使った石けんは、国内唯一。
通販も行っているので、貴重な国産羊肉や加工品と合わせ、様々な製品を購入できます。

現在牧場で飼われているのは顔の黒い「サフォーク」と、2006(平成18)年にオーストラリアから輸入した「ポールドーセット」という白い羊。このいかにも羊らしい鼻や耳がピンクの白い顔立ち、武藤さんの好みなんですって。

「世界に羊は3,000種類。日本でよく見る品種はその中のごくわずかです。以前はうちでも10種類以上の羊がいましたが、今は混血だけです。珍しいものほどオスが手に入らず繁殖が難しいんです」

このツノがある小柄な羊は、唯一残る珍しい品種。武藤さんも何とか残したいと思っている、原種に近いイギリスのマン島の固有種「マンクスロフタン」です。もともと羊の原種はオスメス関係なくツノがあり、今の羊は改良した品種なんですって。

牧場で羊たちが食べるのは、牧草と自家配合の飼料。
「人間も食べられますよ」という香ばしい大豆や麦、ビートの搾りかすのペレット、炭の粉など、ほとんど道産の飼料で肥育します。ラムなら平均10ヵ月、マトンは2年以上、大切に育てます。

牧場の創立当初からしばらく武藤さんは、羊のおいしさを知ってもらいたいと、自分で羊の丸焼き道具を作り、車で道内各地はもちろん、全国に出張販売に出かけ、「羊肉はクセがある」などの誤解を解いていきました。
「炭火で焼いた新鮮な羊肉のおいしさは格別で、イメージが変わります」

今ではそんな活動が実を結び、多くのレストランから注文が来るようになりました。
「マトンがまずいというのも誤解です。しっかりと育てなおすことでおいしくなります。うちのマトン、レストランでぜひ食べてみてください」

牧場の向かいには直営レストラン「Farm restaurant Cuore(クオーレ)」があります。
武藤さん念願の羊のおいしい食べ方を伝える場所であり、製品の直売もしています。
次回後編で訪ねますのでお楽しみに。

スポット情報

茶路めん羊牧場

住所
白糠郡白糠町茶路基線88-1
電話
01547-2-4623
URL
http://charomen.com

※通販ができます。

※牧場の見学はできません。

次回は2019年7月1日の公開になります。

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


釧路・白糠のおみやげプレゼント

「shop&cafe RHYTHM」

9464649(くしろよろしく)クッキー または 焼き菓子詰め合わせ各4名さま、合わせて8名さま
※種類はおまかせください。

「マルシェくしろ」

カマンベール、チーズステーキほか釧路・白糠産チーズ詰め合わせ3名さま
※内容が変更になる場合もございます。

「マルシェくしろ」

釧路産サバ加工品セット(白糠産シソ風味のしめさば2枚、白糠産ホエー仕込み塩さば2枚入り)3名さま

「茶路めんよう牧場」

サフォークソックス1足と羊脂せっけんしっとりタイプおためしサイズのセット3名さま
※柄はおまかせください。

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は7月下旬の予定です。

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