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あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.24

あなたのまちのエナジースポット巡り旅 vol.24「十勝の旅<後編>

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が地元の人気店や穴場店、まちを元気にする企業、大切に守る伝統や歴史を訪ね、HO流の北海道再発見の旅へ、みなさんをお連れします!


日曜限定の揚げたてチキン【藤田ブロイラー 焼き鳥・から揚直売所 とり小屋】

すっかり春らしい日差しです。音更町の中心部から車を走らせると…。

日高山脈が白く輝く田園風景の中に「藤田ブロイラー」の看板を見つけました。
こちらは家族で営む1961(昭和36)年創業の養鶏所。飼育、加工、出荷まで自社で行っています。

この小屋で直販している、から揚や焼き鳥のうまさにしびれて、地元はもちろん遠くからもここまで通うお客さんがいるのですが…。
なんと、営業日は日曜日のみという超レアな売店なのです。
オープンすると1日中お客さんが後を絶ちません。

「ローストチキン」「骨付フライド」「モモ串」などなど…どれも1パック750円。
ぎっしりと入って、フタ、しまらないみたい。

「たくさん揚げたり焼いたりしても、すぐなくなっちゃうんですよ」と温和な笑顔のふたり。この店を切り盛りする、左から弟の弘樹さん、兄の直樹さんの藤田さん兄弟。

すごい量のチキンを、次々にフライヤーから上げると、小さなお店の中はいい香りでいっぱいになります。

1番人気はやっぱり骨なし「モモフライド」
「骨付フライドも人気ですよ。直売場なので1ピースおまけつきです」
外はカラッと、中はしっとり。おいしい!揚げ物なのに、何個でも食べられそうなさっぱりとした味わいです。

ここでは塩とコショウのシンプルな味付けがベース。新鮮な肉に味を付け、一晩じっくり寝かせてから調理するので中までしっかり味が染みています。
それにしても、焼き鳥の串、大きいですね。

月曜日から土曜日まで飼育や加工で忙しいご家族ですが、「あいている日曜に直売をしてみたい」と、弟の弘樹さんが先頭に立ち、お店を始めたそうです。
今年で12周年。以前冬はお休みでしたが、人気に応え、冬の営業も始めて3年が経つそう。
「喜んでくれるお客さんの顔や、声を直接聞けるのでうれしいです」

すぐそばに養鶏所がありますが、鶏は中で平飼いされ、ストレスなく自由に走り回っているそう。たくさん動くから脂は少なく筋肉質なんですって。
藤田さんたちに大切に育てられた大事な命ですもの、しっかり余すことなくいただきます!

冷凍でも販売しています。味と衣付きで揚げるだけの「藤田のフライドチキン」や、ロースト用の「藤田の十勝どり」など、家庭でできたてが食べられるのが好評で、ふるさと納税の返礼品としても喜ばれています。
十勝はもちろん道内のスーパーで販売することもありますよ。

一度食べたらはまる味。
日曜限定だからこそ、がぜんまた来るぞ、と闘志がわきます。
次はおにぎりを持って、チキンを買って!お花見をしながらアツアツを食べたいな。

スポット情報

藤田ブロイラー
焼き鳥・から揚直売所 とり小屋

住所
河東郡音更町東和西4-45
電話
0155-42-2044
(藤田ブロイラー)
営業日
日曜のみ
営業時間
11:00~18:00
※冷凍発送の受付 月~土曜の8:00~17:30

砂糖を運んだ機関車の名でオール十勝のスイーツを全国へ【十勝トテッポ工房】

帯広市内の旧十勝鉄道跡にある緑地帯「とてっぽ通り」。夏は木々に囲まれた帯広市民の憩いの場です。

旧十勝鉄道は、製糖業が盛んだった十勝を象徴する鉄道です。砂糖の原料となるビート(てんさい)の輸送を目的に、1920(大正9)年に旧北海道製糖株式会社(現在の日本甜菜製糖株式会社)の専用鉄道として開通しました。ビートや砂糖はもちろん人ものせ、力強く引っ張っていた小さな蒸気機関車を、人々は「とてっぽ」と呼び親しんできました。

旧十勝鉄道が1977(昭和52)年に廃線してから、33年後の2010(平成22)年。その名も「十勝トテッポ工房」という名で、次々に十勝の農産物でおいしいお菓子を生み出す菓子工房がオープンしました。
黒い外観は機関車をイメージしたもの。1,100坪の中にあり、四季折々の景観となじみ、地元の人にとっての憩いの場にもなっています。

きれいなケーキが種類豊富に並ぶショーケースには、思わず目がくぎづけ。パンや焼き菓子もずらりと並んでいます。
十勝産のナチュラルチーズのコーナーもあり充実しています。

にこやかに迎えてくださったのは、
社長の三井邦裕さん。
「食糧自給率が1200%を超える十勝には、日本一の農産物がたくさんあります。特に国産チーズの9割は十勝産。ここは新聞社が母体の菓子工房ですから、十勝の農産物のすばらしさを伝える、情報発信の場にもなるようにと、チーズケーキの専門店としてスタートしました」
そう、ここは十勝毎日新聞社が開いた菓子工房です。

現在十勝管内には40ほどのチーズ工房があり、日本のナチュラルチーズの5割を生産しています。十勝のチーズ創成期には「新聞社は文化を創造し伝える役割もある」と、本場スイスやフランスなどヨーロッパから職人を招き国際会議を行うなど、チーズ作りの技術向上を図るためにさまざまな貢献をしてきました。地元新聞社と十勝を代表するナチュラルチーズ。深い関わりがあったのですね。

大きな窓でゆったりとした雰囲気のイートインコーナー。「地元に愛されることを一番に、これまで店づくりを行ってきました」と三井さん。特別な空間でゆっくりしてほしいという思いから作られた場所なのだそう。
店内商品と一緒のドリンクバーは大人500円、子ども250円で利用できます。

ガラス越しに、お菓子作りのようすも見られますよ。
小麦や乳製品、四季折々の十勝の食材をたっぷりと使い、若い職人さんを中心にオリジナルのスイーツを毎日作っています。

工房の顔は一口サイズのベイクドナチュラルチーズケーキ。十勝産のクリームチーズやシェーブル、マスカルポーネと3種類のチーズを贅沢に使用した「北海道フロマージュ」。濃厚なチーズの味わいにうっとりしますよ。「カマンベール」や季節限定フレーバーも登場します。

ほかにもケーキは旬の果物のタルトなどの季節限定品、定番のてんさい糖を使ったショートケーキやプリンなど常時約20種類。毎月10日前後の「トテッポの日」は地域の生産者とコラボレーションした新作お菓子も登場しますよ。

さて、三井さんは、十勝の活性化を図るおみやげのおやつを生み出すアイデアマン。最近ではチーズあんを包んだ新感覚のおまんじゅう「勝饅(かちまん)」や、豚丼入りで驚く中華まん「ぶたどんまん」などを開発中。機関車型がかわいいオリジナルサブレはこれから全国でも販売されるそうです。
今後もおやつでの十勝の情報発信は、ますます活発になりそうですね。

お菓子はもちろん、十勝のチーズもぜひおみやげにいかが?
スタッフはチーズに詳しいので、相談するとお好みを探してくれます。
話題のブルーチーズも希少な十勝産がありますよ。
これは足寄「ありがとう牧場」の風味豊かな「オンネトー」。ぜひ味わってみてください。ブルーチーズに合うハチミツなどもそろえています。

スイーツになくてはならない砂糖を運んだ機関車「とてっぽ」のように、
各地に十勝のおいしいスイーツを運ぶ店。
ここに来て十勝でなぜおいしいお菓子が生まれるのか実感できました。

帯広に来たら、また新作のおやつを食べに寄りますね!

スポット情報

十勝トテッポ工房

住所
帯広市西6条南17丁目3-1
電話
0155-21-0101
営業時間
10:00~18:00
定休日
なし(不定休)
URL
http://www.toteppo-factory.com

※一部製品はお取り寄せできます

※毎月10日前後は「トテッポの日」


不思議がいっぱいマジックにはまります【マジック・ミュージアム】

次に向かうのは帯広の中心地、日本唯一の「マジック・ミュージアム」
完全予約制で完璧なガイドさんが付くそうですが…。

帯広の駅前通りで、ひときわ高い坂本ビル。
目指すは3階です。

入口へのアプローチから、すごい迫力。
明治時代の人気女流奇術師など、国内外の有名マジシャンの写真やポスターがビッシリ。
案内人はビルのオーナーでもある坂本和昭さんです。

坂本さんは観光庁が全国から選んだ「観光カリスマ」のひとり。
全国のモデルとなった「屋台村」の生みの親です。

そんな坂本さんは、東京の大学生活の4年間、プロマジシャンのジミー忍さんに弟子入りしていたプロ志望の青年でした。
卒業後は家業を継ぎましたが、1994(平成6)年に病気療養で十勝を訪れたジミーさんを自宅に招待したとき、坂本さんのマジック関連の蔵書を見て「私の道具とこの本でマジック博物館を作ろう」と誘われたそう。
その翌年、51歳の若さで亡くなったジミーさんから、坂本さんは道具と夢を託されました。

「でも当時はまだ忙しく、屋台の仕事を卒業した2007(平成19)年から本腰を入れて分類をはじめました」
坂本さんは本業の仕事の合間に展示を作り、オープンは2017(平成29)年。
もちろんジミーさんの衣装も展示しています。

マジックの道具はもちろん、マジックや魔法を題材としたおもちゃや絵画などのアート作品まで、幅広くフロアを埋め尽くす展示物。実は未分類のものがまだ倉庫4カ所分もあるそう。

マジックと不思議をテーマに、子どものころから集めた坂本さんの蔵書は16,000冊にのぼります。
これは江戸時代のマジック教本。4000年以上前にエジプトで誕生したといわれる最古のマジック「カップ&ボール」のページです。

トランプのコレクションもすごいのです。
画家の川上澄生の美しい原画やノベルティなど。
飾り切れない寄贈のものも合わせ、2,000以上もあるそうです。

実は1階にも、寄贈された大型のイリュージョンの道具を展示しています。
人体切断や剣刺しなど…高価な道具。
マジックって、こういう道具のイメージが強いですよね。

「いえいえ、重要なのは見せ方の技術。道具はコインやボールなど単純なものほど不思議でおもしろいです。ボールを増減させる“シカゴの四つ玉”は、私がマジックにはまったきっかけです。この道具をもらったのは小学6年生のときでした」

「帯広へ帰る夜汽車の窓に、自分の姿を映して練習しながら、他人の目にはこんなに不思議に見えるのか…と驚き夢中になりました」
あれからマジック歴は51年になります。

見学の終盤に見せてくれる、坂本さんのスマートなテーブルマジックは、驚きの連続でした!

「舞台で失敗をして、プロをあきらめ帯広に戻ったからこそ、屋台村やこの博物館を作り、いい経験ができました。人間万事塞翁が馬。先が読めない人生こそがマジックかもしれません」

坂本さんの後ろにあるこのポスターは、アメリカ在住の世界的マジシャンの島田晴夫さんのポスターです。現在78歳の島田さんは、以前ここを訪れ、引退後に道具を託す約束をしてくれたそう。
デービッド・カッパーフィールドも欲しがっているというその特別な道具を見学に、やがて世界中からマジックファンが帯広に集まって来るでしょう。
新しいマジックのはじまりです!

スポット情報

マジック・ミュージアム

住所
帯広市西2条南9丁目16 坂本ビル3階
電話
0155-22-0132
営業日
不定
※電話またはメールにて要予約
開館時間
10:00~17:00
入場料
500円
メール
kazchan@axel.ocn.ne.jp
URL
http://www.sakamoto-bs.com

懐かしくて温かいモール温泉の公衆浴場【ローマの泉・ローマノ福の湯】

さて、最後に向かうのは温泉!帯広にはリーズナブルに楽しめる、温泉公衆浴場がたくさんあるんですよ。

訪ねたのは地元で長年親しまれる家族風呂「ローマの泉」と銭湯「ローマノ福の湯」
ノスタルジックで昭和な雰囲気が魅力です。

おじゃましたのは家族風呂のローマの泉。
3代目の社長 佐藤栄治さん家族と親戚で長年守っています。
「お客さんは家族のように思っています」という、受付でいつも温かく迎えてくれるのは、左から佐藤さんの姉である北浜恵美子さんと、佐藤みゆきさん、北浜慶美さんです。
「施設は古いけれど、お湯がとてもいいんですよ」と恵美子さんたちはにっこり。

名前の由来は古代ローマの公衆浴場(テルマエ)から。
以前は別の方が経営しており、当時は男性サウナと家族サウナ、家族風呂とコインスナックがあったそうですが、1976(昭和51)年に初代・虎治さんが引き継ぎました。

家族風呂は個室のお風呂です。家族はもちろん、ひとりでのんびり入りに来る人も多いのですよ。部屋は全部で14室。

料金を払って受付をすませたら、この並んでいる札を持って部屋に向かいます。

浴室には女性の像があり、ちょっとローマ気分。ここはサウナもある部屋で、独り占めしたくなるのわかりますね~。
名前の通りの家庭サイズのお風呂ですが、こんこんと溢れる源泉かけ流しの湯が贅沢。
十勝特有の植物性モール泉ですが、他とは違う硫黄成分が濃い特別な湯です。銀製品を付けていると赤く変色するので、外して入ってくださいね。

カランから流れる湯ももちろん温泉。とろりと肌になじみ、アトピーにも良いと言われています。
当初は温泉ではありませんでしたが、掘削し、温泉を掘り当てたのは1980(昭和55)年の夏。46.2度の豊かな湯を利用して翌1981(昭和56)年には、銭湯「ローマノ福の湯」も開きました。

当時市内の公衆浴場としては3番目の温泉でした。
「ローマノ福の湯」も同じく源泉かけ流し。熱すぎない湯は、ゆっくりと長風呂できると評判です。

お風呂上がりにはぜひ、食堂にもよってくださいね。昔ながらのラーメンや丼ものが人気です。
朗らかな名物店主 佐藤はるさんは、60歳でこの店を引き継ぎ14年が経ちます。それまでは初代・虎治さんの妻で銭湯の社長だった、サキさんが切り盛りしていた食堂でした。

サキさんのもとで長年働き、味を引きついだ佐藤さんのラーメンは、豚骨と野菜のスープをベースにカツオのだしを効かせた昔ながらのほっとするおいしさ。若い人にも人気の「醤油ラーメン」は600円です。

ちなみに館内に飾られたイラストは懐かしのローマの泉の風景。
サキさんが番台にいて、若い佐藤さんもいるので探してみてください!

スポット情報

ローマの泉・ローマノ福の湯

住所
帯広市東9条南12丁目4-2
電話
0155-25-5202 (ローマの泉)
0155-22-0456 (ローマノ福の湯)
営業時間
[ローマの泉]
11:00~24:00

[ローマノ福の湯]
11:00~23:00 (日曜 7:00~)
定休日
第2水曜
料金
[ローマの泉]
大人650円 (17時以降1人で1室利用の場合700円)、小学生270円、幼児110円
※サウナ付きは1室2,000円

[ローマノ福の湯]
大人440円、小学生140円、幼児70円
URL
http://ro-ma.jp

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


十勝のおみやげプレゼント

「藤田ブロイラー 焼き鳥・から揚直売所 とり小屋」

フライドチキン3袋(冷凍味付若どり骨付フライドチキン)3名さま

「藤田ブロイラー 焼き鳥・から揚直売所 とり小屋」

藤田の十勝どり3袋(冷凍味付若どり手羽先)3名さま

「十勝トテッポ工房」

ナチュラルチーズケーキ アソートボックス(北海道フロマージュ・カマンベールの2種のチーズケーキ各4個入り)3名さま

「十勝トテッポ工房」

トテッポサブレ 醗酵バターとショコラ&ベリーのセット5名さま

※賞品は一例です。変更になる場合がございます。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は4月下旬の予定です。

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