家電の神髄 vol.5
家電の神髄 vol.5「おいしく炊いて、おいしく保温 炊飯ジャー」
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- Vol.05
おいしく炊いて、おいしく保温。炊飯ジャー -
- 象印マホービン
- 圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』
NW-AT10“南部鉄器 極め羽釜”
日本の食文化の基本、ご飯。食事のことを「飯」と言い、料理をすることを「炊事」と呼ぶことからも、日本人にとって「ご飯」と「食」は一体のものだったことが分かります。
生活様式が時代と共に変化しても、白く温かく、つやつやとしたご飯に心惹かれるのは、昔も今も同じ。今回は、先人たちのご飯への思いと努力が詰まった炊飯ジャーの歩みをご紹介します。
その昔、ご飯を炊くのは大変な仕事だった。

かつて、ご飯といえばかまど炊き。火を付けるのがまず大変で、炊いている間も吹きこぼれたり焦げ付いたりしないよう常に気を配らなければならず、失敗することも多かったようです。昭和30(1955)年に、スイッチを入れるだけで炊き上げる自動式電気釜が誕生した時には、その便利さに日本中が驚きました。
しかし、初期の電気釜にはまだ搭載されていない重要な機能がありました。現在では当たり前の、保温機能です。炊きあがったご飯は昔ながらの木製のおひつやジャー(ご飯専用の広口のガラス魔法瓶)に移す必要があったのです。当然ながら、おひつのご飯は冷めやすいもの。ガラス製のジャーは割れやすく、保温力が不十分なためご飯に変な臭いがしてくるなどの欠点がありました。
おいしく保温する電子ジャー、そして炊飯ジャーへ。


昭和45(1970)年、象印マホービンは魔法瓶で培った技術と、発熱・温度制御の働きを持つサーミスタを応用した、ご飯を保温するための新しい家電製品「象印電子ジャー」を初めて発売。朝炊いたご飯をこの中に移しておけば、夜でも温かくおいしいご飯を食べることができるようになったのです。その利便性が歓迎され、大ヒットを記録しました。さらに昭和49(1974)年には、電気釜と電子ジャーを一体化させた「電子ジャー炊飯器 しあわせコンビ」が誕生。炊き上がったご飯をジャーに移し替える手間もなくなり、家事の負担を劇的に減らすことに成功しました。
かまどを越える炊飯ジャーを目指せ!


40年余りの歳月が流れ、ますます高性能で多機能な炊飯ジャーが数多く誕生しました。開発者たちが常に目指し、越えようとしたのは、昔の家庭で大変な手間をかけて炊いた、あのかまどと羽釜のご飯。当時の人々の丁寧な仕事を、技術の力で実現しようとしたのです。
最新機種は、職人が一つひとつ丹精を込めて作った南部鉄器の羽釜を使用。かまどのような大火力と高圧力で釜の中の米を豪快にかき回し、よりふっくらとした甘み豊かなご飯を炊き上げることができるようになりました。
カレーにはカレーの、すしにはすしのご飯がある。

圧力の強さと、圧力をかける時間を調整することで、理想に近い炊き分けができるようになりました。例えば、カレーのご飯は張りと弾力があり、ルーが絡みやすい炊き上がりが理想。すしのご飯は酢と合わせやすく、焼きおにぎりのご飯はもちもち度が高い方が冷めてもおいしいなど、メニューごとに理想の炊き方があります。
また、余熱に十分に時間をかけることで米の芯までじっくりと吸水させ、白米や玄米の甘みを大きく引き出す炊き方メニューも搭載。食卓の楽しみが広がりますね。
我が家好みの炊き方を学習、ぴたりと合わせる。


毎日食べるご飯だからこそ、軟らかめ、硬め、弾力強めなど、家族の数だけ炊き方の好みがあるもの。前回の炊きあがりの感想を入力するだけで、次の炊き方を微調整してくれる機能もあります。最大121通りの食感があり、炊くたびに我が家好みの食感へと近づいていきます。季節による炊き上がりの食感の変化や、米の銘柄別の炊き分けにも応用できます。
47年でここまで進化した、保温力。

保温ができる電子ジャーの登場から47年。保温の技術も大きく進化しました。内ぶたを二重構造にすることで必要な水分が逃げるのを抑えると共にふたのヒーターからの熱を受けにくくし、最大の問題点だった保温中のご飯の乾燥を抑制。また、人工知能AIとセンサーが、釜の中のご飯の量に合わせた保温温度にコントロールします。こうして、潤いとつやのある羽釜のご飯のおいしさを40時間保つことができるようになったのです。
毎日の家事を少しでも楽に、そして、毎日のご飯を少しでもおいしくするために情熱を燃やし続けてきた先人たちに、感謝しながら味わいたいですね。
- ●取材協力:象印マホービン株式会社
- ●記事提供:株式会社あるた出版
- ※「家電の神髄」は、月刊情報誌「O.tone」誌面内でも連動して掲載中。
雑誌では発売当初の製品にスポットを当てて紹介しています。
- 製品情報
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象印マホービン/圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』NW-AT10“南部鉄器 極め羽釜”
- 炊飯容量〈白米〉(L)
- 0.09〜1.0(0.5~5.5合)
- 炊飯時消費電力(W)
- 1,450
- 1回あたりの炊飯時消費電力量※(Wh)
- 151
- 1時間あたりの保温時消費電力量※(Wh)
- 17.1
- 外形寸法 幅×奥行×高さ(約cm)
- 30.5×40×24.5
(ふた開け時の高さ49) - 質量(約kg)
- 11.5
- ※消費電力量は、炊飯量、使用メニュー等によって異なります。