あかりがたり vol.10
暮らしを照らすあかり術 vol.10「メイクが上手になる照明」
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肌の色が自然に見えるように。
セレモニーが多い3月は、メイクアップにも力が入りますね。また、4月からの新生活に向けてメイクを見直したいという方も多いのではないでしょうか。メイクの仕上がりを決めるのに、照明は大事な要素です。なるべく自然光のような明るいあかりを確保して、細かなところまで見えるようにしましょう。肌の色が自然に見える太陽の光に近い昼白色のあかりがおすすめです。
顔を均一に照らすことが大切。
顔に陰影ができると、ファンデーションの塗りムラや色の付け間違いなどが起こってしまいがちです。ハリウッド映画では女優たちが鏡の周りに幾つもの電球を取り付けてメイクする場面があり、ハリウッドミラーや女優ミラーと言われていますが、複数のあかりで顔全体を均一に照らすようにするとメイクの仕上がりがぐんと良くなります。ドレッサーを購入したり、洗面化粧室を新しく作ったりする際には、上からの光ばかりでなく、ブラケットライト(壁掛け照明)やスタンドライトでサイドから光をプラスするとより効果的ですよ。

出かける場所に合わせることも。
外出先が決まっている場合は、そこでのライトアップに近い照明でメイクすることが理想的です。例えば、間接照明で落ち着いた雰囲気のレストランやバーへ行くのならオレンジの電球色でメイクすると見栄え良く仕上がります。とはいえ、あかりを求めてメイクする場所を変えるのは面倒ですよね。調光・調色できる照明なら手軽に外出先の明るさを再現でき、その場所での見え方も確認できるので便利です。
家の中でご家族の肌の色がきれいに生き生きとして見えると、明るい雰囲気になり1日を気分良く過ごせますよね。光のスペクトル制御技術によって黄みを抑え、赤みを鮮やかに見せる照明があります。お部屋に取り入れると、肌の色がきれいに見え、室内もより明るく感じられるようになります。
リビングやダイニングなどみんなが集まる場所はもちろん、お客さまを迎える玄関にもおすすめ。また、肌の色や料理が鮮やかに映えるので、お子さまの誕生日などホームパーティーでの記念写真にもうれしい効果が。ダウンライトやブラケットライト、スポットライトなど色々なデザインがあるので、照明器具を新しくする際にはぜひ取り入れてみてください。
照明のカタチが変わる。
従来とはまったく違う構造で、次世代型として期待されているあかりに有機EL 照明があります。LED照明や蛍光灯のように点や線で発光するのではなく、照明パネル全体がやわらかな光で発光するものです。パネルは紙のように薄く軽く、しかもしなやかに曲げられるので自由に形が作れます。
この特性を利用すれば常識を覆すような照明デザインができるので、イルミネーションやアートの世界では広がりを見せつつあります。一般に普及するにはまだまだ高価ですが、今後、技術開発や量産化が進むと個人で楽しむことができるようになるでしょう。壁や天井一面がやさしく発光するなど、あかりが住空間のあり方を大きく変える未来もそう遠くないかもしれませんね。
