あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー 特別編
「白老の旅」<特別編>
こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。
2020(令和2)年7月12日、白老のまちに「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が誕生します。
今回は特別編として、HO編集部が「ウポポイ(民族共生象徴空間)」と近隣のオススメのスポットをご紹介。
アイヌ文化に触れる旅へお誘いします。
写真提供:(公財)アイヌ民族文化財団
アイヌ文化の復興と発展を目指し、ポロト湖畔約10ヘクタールの広大な敷地に国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園などを整備した「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。

提供:(公財)アイヌ民族文化財団
敷地に5つの施設を設置、展示などで歴史や伝統文化に触れられるほか、気軽に参加できるプログラムも充実しています。アイヌ文化を体感できる、今までにない体験型ミュージアムです。

北日本初の国立博物館となる国立アイヌ民族博物館では、アイヌ民族の視点で語られる展示で、口承文芸やカムイ(神)の考え方、現代に続くアイヌの歴史などを分かりやすく紹介します。

伝統の装飾品や生活道具など希少な展示資料は700点以上。

国立民族共生公園では多彩なプログラムが体験できます。中でも、体験交流ホールや伝統的コタン(集落)などでは、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「アイヌ古式舞踊」や、ムックリ(口琴)・トンコリ(五弦琴)の演奏などを楽しむことができます。
野外では、公園の樹木を巡りアイヌ語での名称や特性を生かした利用法などが学べる樹木案内、チセ(伝統住居)や丸木舟の構造や製作技術、自然素材の加工処理技術等について学べるコタン(集落)案内など、園内では盛りだくさんのプログラムが用意されていますよ。


かつてアイヌの人々が暮らしていた伝統的コタン(集落)を再現したエリアでは、手仕事や生業の製作現場の解説を聴きながら見学したり、鹿の狩猟笛などの製作体験をしながら、アイヌの人々の生業について学ぶことができます。
ほかにも木彫や刺繍などの製作体験ができる工房、伝統楽器であるムックリ(口琴)の製作や演奏体験ができる体験学習館も備えています。

※写真はイメージです
予約をすると土日、祝日に行われる「オハウ」などアイヌ伝統の食事の調理体験もできますよ。アイヌ料理に使用する食材の豊かさを学ぶことができます。
子ども向けのキッズプログラムもいろいろあるので、ご家族で訪れるのもオススメです!
また、おみやげや飲食店も楽しみのひとつ。国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップでは、アイヌ民工芸品やオリジナルグッズなどを販売。エントランス棟や歓迎の広場では、アイヌの伝統的な食材や調理方法を用いた創作料理・軽食などを気軽に楽しめる飲食施設があります。ほかにおみやげが購入できるショップもあります。

PRキャラクターの「トゥレッポん」もよろしくね。アイヌにとって大切な食料のひとつ、トゥレㇷ゚(オオウバユリ)の球根がモチーフ。右手にトゥレㇷ゚アカㇺ(オオウバユリの円盤)、左手にはトゥレㇷ゚の茎を持っています。
※円盤はトゥレㇷ゚から作るデンプンの保存食のこと
「トゥレッポん」も待っている、この夏はぜひ「ウポポイ」にお出かけしてみませんか?
ウポポイ (民族共生象徴空間)
- 住所
- 白老郡白老町若草町2丁目3
- 営業時間
- [開業日(7/12)~7月19日、9月1日~10月31日] (平日) 9:00~18:00、(土日祝日) 9:00~20:00
[7/20~8/31] 9:00~20:00
[11/1~3/31] 9:00~17:00 - 休業日
- 月曜(祝日の場合は翌日以降の平日)、
12月29日~1月3日 - 入園料
- 大人:1,200円(団体:960円)、
高校生:600円(団体:480円)、
中学生以下:無料
※体験プログラムについては予約制・有料もありますので、ホームページでご確認ください。 - お問い合わせ
- 公式ホームページのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
- URL
- https://ainu-upopoy.jp
※コロナ対策の観点からプログラム内容は一部変更、中止となる場合があります。
さて、ウポポイの最寄り駅、JR白老駅周辺には気になるお店がいろいろあります。
ほんの一部ですが、ちょっと立ち寄ってみましょう!

まずは駅からは徒歩8分ほど。
白老コミュニティセンターにある「かふぇ ピラサレ」へ。
店内にはアイヌ伝統の衣装が飾られています。白老伝統の文様を施しているものもあるそうです。

ここは2019(令和元)年6月にオープンした、アイヌ文化を発信するカフェ。「ピラサレ」はアイヌ語で「広げよう」という意味です。
「まずは気軽に寄ってみてください」と、主宰する白老アイヌ協会理事長の山丸和幸さん。白老アイヌ協会の女性たちが作る、ランチやおやつ、コーヒーなどを、みなさんと交流しながらいただくことができます。

ランチはぜひ、アイヌ伝統の母の味「オハウ」を。北海道の郷土料理、三平汁の原型と言われる塩味のスープです。大きな鮭やほろほろとしたジャガイモ、野菜もたっぷり具だくさん。この日はもちキビ入りご飯と日替わりの総菜がセットで550円(税込)。安くておいしくて感激しました。

店内にディスプレイされている町内のアイヌ刺繍サークル作品は販売もしています。

ちなみにJR白老駅に飾られるウェルカムボードのアイヌ文様は、みなさんのデザイン!ぜひ注目してくださいね。

さて、続いては「しらおいスペインタイル工房 ミナミナ」へ。
本格的なスペインタイルの絵付けを基礎から教えてもらえる、国内でも数少ない工房です。

講師は山田和子さん。オーダーメイドの表札なども制作しています。ここでは「心が揺さぶられるすてきなアイヌ文様を、白老に来た記念に体験してもらえれば」と、アイヌ文様のタイルの絵付けが楽しめます。

体験教室では、コースターや鍋敷き、壁掛け絵などを制作できます。
カラフルで美しい山田さんのお手本を見ていると創作意欲が湧いてきますね。

「ミナミナ」はアイヌ語で「ニコニコ笑う」という意味。
白老に来たら、ぜひ笑顔になれるタイルづくり、体験してみませんか?

さて、ラストはちょっと早い夕食へ。JR白老駅前で長年地元の人々に親しまれる洋食店「レストハウス アンゼリカ」へ出かけます。

迎えてくれたのは松澤政幸さんと妻の紀子さん。2人は道東の根室市出身。政幸さんは東京のレストランや神奈川県のホテルで腕を磨き、白老の保養所に転勤してきました。1984(昭和59)年、縁あってこのまちで独立して36年が経つそう。それにしても、2人の笑顔も後ろのお鍋もピカピカですてきですね。

道産の肉や地元の野菜にこだわり、ドレッシングもソースも手作りという、手間暇かけた和洋食が味わえます。松澤さんが手にもつのは完成までに10日以上かけるという、濃厚なカレー!下にももうひと鍋あります。人気メニューなんですね。

豚ロースカツカレーは、デザートのアイスクリーム付きで1,400円(税込)。ミニサイズ1,100円(税込)もあります。
野菜や豚肉をじっくり煮こみ、仕上げに丁寧に濾すので口当たりも滑らか。スパイシーな香りに、大人も子どもも食欲がそそられます。道産の生の豚肉を使用するカツもジューシーでたまりません。そのほか、大きなハンバーグ(予約がオススメ)や、オリジナルのタレの生姜焼きなども評判の味。一度食べると通いたくなるお店ですよ。
かふぇ ピラサレ
- 住所
- 白老郡白老町本町1丁目1−1 白老町中央公民館・白老コミュニティセンター1F
- 電話
- 0144-84-5130(白老アイヌ協会)
- 営業時間
- 10:00~14:30
※当面の間、14:00閉店の場合あり - 定休日
- 土~月曜
しらおいスペインタイル工房 ミナミナ
- 住所
- 白老郡白老町東町1丁目3-18 ギフトショップ ヤマダリビング内
- 電話
- 090-8427-7506
- 体験教室料金
(予約制・税込) - コースター:2,600円~2,800円(90分)、
鍋敷き・壁掛け:3,000円(2~3時間)
※電話またはメール(kazukoda7@gmail.com)で2日前までにご予約ください。 - URL
- http://shiraoi-minamina.info
レストハウス アンゼリカ
- 住所
- 白老郡白老町大町3-2-7
- 電話
- 0144-82-5182
- 営業時間
- [月・水・金・土曜] 10:00~20:00(L.O.19:30)
[火・木曜] 10:00~19:00 - 定休日
- 日曜
※掲載情報は2020年7月9日時点のものです。

北海道情報誌
HO [ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)
北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/
プレゼント

ウポポイ(民族共生象徴空間)に行こう!
ウポポイ(民族共生象徴空間)の入場ペアチケット(QRコード)と、北海道産カラマツの抽出エキス配合「唐松石鹸(ウポポイ特別パッケージ)」、泡立てネットのセットを抽選で10名さまにプレゼントいたします!
※パッケージの絵柄の種類はおまかせください。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は9月初旬の予定です。
応募受付は終了しました