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あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー vol.19

第19回 「白老の旅」<前編>

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あなたのまちを ぐるり深ぼりツアー 第19回「白老の旅」<前編>

これまで道内各地を取材してきた北海道の月刊情報誌「HO(ほ)」が、毎月、あなたのまちにスポットをあて、まちの魅力を深ぼりしてご紹介。
北海道がもっとおもしろくなるマニアックな旅へお誘いします。

今月は「白老」を旅します。


こんなところに…と驚く 住宅街の小さなパン屋さん【パンとおかし Malcove (マルコーブ)】

向かったのは白老町の中でも、中心地からちょっとはなれた、温泉が多い竹浦地区。

「こんなところにお店があるのかな?」と思ってしまいそうなところなのですが、看板を見つけました。

坂道を上がると、そこは住宅地。
一軒家の裏側へ回ると…

人が4人も入ればぎゅうぎゅうになりそうな小さなお店「パンとおかし Malcove (マルコーブ)」がありました。

店を営むのは、秋本茂己さん、ゆかりさん夫妻です。
国産素材にこだわった、体に優しいパンとおやつが人気で、土曜日はお客さんがずらりと行列を作るほど。

パンを作る茂己さんはもともと料理人でしたが、「子どもが小さいうちに家族との時間をもっと作りたい」とパン屋を始めたのだそう。
ここはご両親の別荘でしたが、仕事で引っ越してきたことをきっかけに、白老で店を開きました。

パンを焼くのは、小さな薪窯。
ゆかりさんのお父さんが手作りしたものなのだそう。
薪に使っている地元や近隣のコナラの木は、高級な炭の原料にもなる木。
少量でも目が詰まって火力が続きます。

う~ん、いい匂い。ここのパンは香りのよい道産小麦「はるよこい」が主体。
ちなみに、このパンは茂己さんが特注を受けて作った、糖質オフの大豆粉入りのパンなんですよ。

人気のパンは、となりまちの「のぼりべつ牛乳」を使って作った自家製カスタードクリームを、限界までたっぷりと詰めた「クリームパン」162円(税込)。

手作りのあんをサンドした、形もかわいい「あんバターサンド」162円(税込)。

ここで作るすべてのパンは、全粒粉やライ麦などの粉類をはじめ、乳製品、卵、砂糖や塩にいたるまで、ほぼ100%道産または国産食材を使用しています。
天然酵母とイーストを使い分けて作る約40種類のパンは、じっくりと15時間以上かけて発酵させてから焼き上げるので、生地もきめ細やか。

パンのほかに「おやつ」もいろいろ。
「アップルパイ」270円(税込)が人気で、甘ずっぱいリンゴとカスタードがずっしり詰まっています。
秋は地元のおいしいものが入ったときだけ作るという「かぼちゃパイ」も人気なのだそう。

そのほか、国産コメ油でふんわりと揚げたドーナツ、スコーンやクッキーなどの焼き菓子もあります。
ほんとは幅広い人が楽しめるように、おはぎも出したかったんですって!

楽しそうにショーケースをのぞく地元のお客さんがいましたよ。

この大きな「イチヂクとくるみのパン」680円(税込)は、しっとりとおいしい生地に、クルミとイチヂクがたっぷり入ってオススメなんですって。

「たっぷり買い物をして2~3日楽しみます。土曜日に来ると人がいっぱいで昼には売り切れちゃうから、今日はたくさんパンがあってうれしい」というお二人。
いいな~、ご近所にこんなおいしいパン屋さんがあって。
平日に狙いをさだめて、私たちもまた寄りますね!

パンとおかし Malcove (マルコーブ)

住所
白老郡白老町竹浦297-115
電話
080-1884-5698
営業時間
11:00~17:00(パンは売り切れ次第終了)
定休日
日・月曜

オリジナルの器でいただく 和みのカフェ【陶café 輪果 (りんか)】

白老の中心地から少し離れ、住宅や別荘が立ち並ぶ石山にやってきました。

「陶café 輪果 (りんか)」は、観光客にも地元客にも人気の、隠れカフェです。

靴を脱いで玄関を上がると、広々とした空間!
迎えてくれたのはオーナーで陶芸家の鳴海修江(なおえ)さんと、同じく陶芸家の田中あやさん。
うわ~、たくさんのすてきな器に目うつりしてしまいます。
ここは二人の作品のギャラリー兼カフェ。離れに工房もあり、カフェの営業日以外は、二人でコツコツと作陶しているのだそう。

二人は伊達市大滝村にあった窯で、師匠のもと長年働いていました。
当時は穴窯という、薪を使った窯で作品を焼いていたそうです。
このカフェもその時代から別の名前で開いていて、白老と伊達を行ったり来たりしていたそうですよ。

そして、白老町に民族共生象徴空間「ウポポイ」が開設されることを知り、鳴海さんと田中さんはアイヌ文様のオリジナルの器づくりに取り組むため、2016(平成28)年に白老に拠点を移しました。

白と藍、黒色をベースとした器に、伝統あるアイヌ文様を施しています。
アイヌ文様は、家系や地域によって異なりますが、いずれの文様も、それぞれの地域で長年培われ完成したものです。
「この作品をきっかけに歴史あるアイヌの伝統文化に触れていただければ」
それにしても、モダンでとてもすてきな作品ですね。

さて、オススメのメニューをいただきましょう。
「器使いの参考にしてもらえれば」と、鳴海さん手作りのごはんやデザートが、素敵に盛り付けられて登場します。器が気に入ったら購入もできるのです。
「ぱりぱりもなかセット」は550円(税込)。栗を添えた自家製粒あんは甘さ控えめ、ほっくりとした口あたりです。香ばしい皮に乗せるもよし、挟むもよし。
ほかに葛切りや汁粉、抹茶など5品がセットになった「おしるこ懐石」や、パフェなどもあります。

もちろん、食事系もありますよ。
人気は「鍋焼きうどん」920円(税込)。昆布とカツオだしがきいてとってもおいしい!
サクサクのかき揚げやシイタケなど、具だくさんで評判です。
もちろん、この土鍋も購入できます。

ミニチュア感覚で集めたくなる箸置きは620円~と手ごろです。

ちなみに、テーブルに置いてあるこのミニチュアがメニュー表がわりになっているのです。とても精巧にできていて驚きます!

さて、ちょうど工房では、器が焼き上がるというので見せてもらいました。
使用するのは電気窯です。アイヌ文様がきれいに浮かび上がっていますね。
おみやげやレストランの器としても人気で、どんどん作る数が増えているそうです!

まもなくオープンする「ウポポイ」でもおみやげとして販売されます。
ますます忙しくなりそうですね!
お二人が教えてくれる陶芸体験もできますよ。ぜひ予約してチャレンジしてみてください。
また、白老に来たら寄りますね。

陶café 輪果

住所
白老郡白老町字石山40-306
電話
0144-83-5661
営業時間
10:30~18:00
定休日
月~水曜
陶芸体験
木~日曜 10:30~17:30
※電話予約制 1人3,300円

※掲載情報は2020年4月13日時点のものです。

北海道情報誌
HO
[ ほ ]
(毎月25日発売 本体556円+税)


北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。道民も目からウロコの情報をお届けします。
http://www.burant.co.jp/


プレゼント

「陶café 輪果」より、アイヌ文様の器を抽選で8名さまにプレゼント!

※種類や文様、色はおまかせください。
※厳正なる抽選のうえ、賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
※当選賞品の発送は5月下旬の予定です。

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