お部屋の中を快適にしよう その4「インテリアで快適に②」

Q：アンケートでお聞きした、「お部屋で快適に過ごすためにやっていることは何ですか？」という質問で、「アロマや花、緑を置く」という回答が多数ありました。ソファやカーテン等はすぐに買い替えられなくても、雑貨だと気軽に取り入れることが可能ですよね。オススメの商品や選ぶポイントはありますか？

まずはアロマについてです。少し前まではディフューザーなどが多かったのですが、最近はスティックフレグランスが主流です。香りはお部屋の印象に大きく関わるものなので、お部屋にあるととても良いと思います。まずはご自身の好みの香りであるということが一番ですが、香水をつけるのと一緒で、自分自身が快適になるためだけではなく、お客さまを招く場合も考えてお部屋のフレグランスを選ぶことも大切です。ジャスミン、ラベンダー、柑橘、ローズなどはとてもわかりやすい香りでナチュラルな印象ですし、香水によく使われるムスクや、複数の香りを混ぜたものはシャープでモダンな印象です。容器やフレグランスの量で価格の幅はありますが、テスターもご用意していますのでお気に入りの香りを探してみてください。

花や緑に関してですが、お部屋の中には木材を使ったもの（床や建具、インテリア等）が多く点在していますので、木の種類がたくさんあって、ごちゃごちゃした印象になりがちです。ですが、そこに大きめの観葉植物をひとつ置くと、部屋をまとめる役割をはたしてくれます。自然の中にもたくさんの木の種類があるのに、ごちゃごちゃ見えないのと同じ理由です。緑が入っていれば観葉植物はなんでもいいですが、できれば本物の緑（生きている植物）を使った方が良いです。ただ、どうしてもお手入れが面倒という方は、最近のものはクォリティが高いので、フェイクグリーン（造花）を使ってもいいでしょう。小さくてもいいので一緒に本物の植物を置いてあげると、フェイクグリーンがさらに本物のように見えるので、そんな工夫もオススメです。植物も生き物なので、この大きさ、この高さがベストと決めつけないで、おおらかな気持ちで育ててあげてほしいです。お店にはスワッグ^※の取り扱いもありますので、スワッグなどを飾るのも良いかもしれません。

※スワッグ…ドイツ語で壁飾りの事。ドライフラワーや草、木を束ねてブーケにしたもの。

Q：気軽にお部屋のイメージを変える、居心地をよくするアイテムはありますか？

クッションがいいと思います。カーテンやカーペット（ラグ）はお部屋の印象を変える、というお話をしましたが、それらは気軽に買い替えることのできる価格のものではありませんよね。季節によってカーテンを替えられたらとても素敵なことですが、なかなか難しいと思います。そこで、季節やシーンにあわせてクッションやクッションカバーを替えてみるのはいかがでしょうか。それだけでお部屋の印象は変わると思います。そしてクッションを上手に使うことで、なんとなく座り心地が良くなかったソファを快適な座り心地に変えることも可能です。一石二鳥ができるクッションは気軽なアイテムとしてオススメします。

クッションを2つ替えた例。ずいぶんと印象が違いますね。

Q：酒井さんが考える、お部屋で快適に過ごすために一番重要なことはなんだと思いますか？

「収納」を考えてあげることが快適なお部屋にとって重要だと考えます。部屋の中の動線がスムーズなことが一番快適さに直結すると思うので。

座っていて感じる快適さというのは、今までお話をしてきた「もの」で解決できるのですが、部屋の中での動きやすさが実はとても大切で、それがスムーズにいかないと「快適じゃない」と感じるのではないかと思います。インテリアや雑貨での工夫と同時に、ぜひ「収納」についてもじっくり考えていただければと思います。

Q：動線が大事ということでしたが、動線で一番大事な場所はどこだと思いますか？

私はダイニングテーブル周りが一番大事だと思います。行き来する頻度が多いので、テーブルの周りが極端に狭いのは気になります。お料理を運んだり、下げたりと、ダイニングテーブルの周りを行き来することが多いと思いませんか？買い物をしてきた食品を持ってキッチンに行くときなど、ダイニングテーブルの周りを通るつくりが一般的に多いと思います。そういったことから、ダイニングテーブル周りのスペースはすっきりさせていただきたいなと思います。動きやすさはとても大事です。