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家電の神髄 vol.8

家電の神髄 vol.8 ワンステップで簡単計測「ヘルスメーター」

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家電の神髄―日進月歩は止まらない!のぞいてみたい、家電の今、昔。―

Vol.08
ワンステップで簡単計測。ヘルスメーター
タニタ
左右部位別体組成計
インナースキャンデュアル RD-800

体の重さに対する考え方は、時代によって少しずつ変化していますが、健康状態を確認する一つの目安となっているのは変わりません。
現在では、さまざまな種類の体重計が発売されていますが、今回は家庭で使われ続けているヘルスメーターの歴史をたどってみましょう。


体重が重いことが“健康”だった!?

体重を測る行為は古くから行われており、食べものが少なかった時代では、太ることは富と権力の象徴であり、国の繁栄を表すものだったと言われています。太っている方が結核などの感染病にかかりにくかったため、日本では長い間、体重が多い人ほど健康だと考えられていました。
計測には大型の装置が必要だったため、明治時代から戦後にかけては、人々が集まる銭湯や学校、病院などにしか置かれていなかったそうです。日常的に自身の体重を把握する習慣はまだありませんでした。


一家に一つの浴室が、流行を作った。

体重計が身近な存在になったきっかけは、高度経済成長期に集合住宅が増え、各家に一つずつ浴室が設置されたことでした。昭和34(1959)年、そこに目を付けた株式会社谷田製作所(現 株式会社タニタ)が、アメリカの家庭で使われていた小型の体重計を参考に家庭用体重計を発売します。置く場所に困らず、すぐに使えることで需要が増え始め、個人で体重を管理する習慣が根付いていきました。当時の健康とは、体重が増えることを意味していたのです。


世界初、体脂肪率を測ることができるヘルスメーター。

昭和53(1978)年、同社から数値を正確に表示できるデジタル式のヘルスメーターが発売されます。その頃には、医学の急速な進歩のおかげで、肥満についての考え方が変わり「単に体重で判定するのではなく、体脂肪率や筋肉量など中身のバランスも見るべきだ」と見直され始めました。
その後もタニタは計測技術に磨きをかけ、平成6(1994)年に、世界で初の乗るだけで体重と体脂肪率が測れる家庭用脂肪計付きヘルスメーター「TBF-501」を、平成15(2003)年には、筋肉量や基礎代謝量、体水分率といったさまざまな項目を測ることができる体組成計を発売。健康管理に役立つ製品が次々と生みだされ、世界中を驚かせました。


進化し続ける、最新の体組成計。

ヘルスメーターが体重計から体組成計に進化しておよそ15年。最新の製品は、台に乗り付属のハンドルを握るだけで、既存の項目はもちろん、体幹部や腕、脚を部位別に計測できるようになりました。さらに、筋肉の状態を質で判定する機能が加わることで、スポーツにおけるトレーニングの成果や筋肉のパフォーマンス能力を見極める指標となり、効率の良い体作りの手助けをしてくれます。


日々の測定データを、スマホで簡単管理。


毎日測定した結果を一つひとつ記録するのは一苦労。そこで、ヘルスメーターとスマートフォンのアプリを連携させることで、自動で推移グラフやスコアに集計してくれるのです。ダイエットやトレーニングをしている人にとって、結果が見えることはモチベーションの維持にも繋がりますよね。

家庭用でも高性能なものを。世界も驚かせる最先端技術を生みだす日本の技術者たちの熱い思いを感じながら、これからも健康のために活用していきたいですね。


毎日測定した結果を一つひとつ記録するのは一苦労。そこで、ヘルスメーターとスマートフォンのアプリを連携させることで、自動で推移グラフやスコアに集計してくれるのです。ダイエットやトレーニングをしている人にとって、結果が見えることはモチベーションの維持にも繋がりますよね。


家庭用でも高性能なものを。世界も驚かせる最先端技術を生みだす日本の技術者たちの熱い思いを感じながら、これからも健康のために活用していきたいですね。


  • ●取材協力:株式会社タニタ
  • ●記事提供:株式会社あるた出版
  • ※「家電の神髄」は、月刊情報誌「O.tone」誌面内でも連動して掲載中。
    雑誌では発売当初の製品にスポットを当てて紹介しています。
製品情報

タニタ/左右部位別体組成計 インナースキャンデュアル RD-800

寸法 幅×高さ×奥行(mm)
約320×57×348
質量(kg)
約2.8(乾電池含む)
体重計量範囲(kg)
0~200
体重最小表示(g)※1
50
BMI ※2
0.1
体脂肪率(%)※2
5.0~75.0(0.1単位)
基礎代謝量
1kcal・日単位
内臓脂肪レベル ※3
1.0~59.0(0.5単位)
筋質点数 ※3
1点単位
体内年齢 ※3
1歳単位
推定骨量 ※2
100g単位
脈拍数 ※4
1/min単位
登録人数
4
※1 0~100㎏までの場合
※2 対象年齢6~99歳
※3 対象年齢18~99歳
※4 対象年齢6~99歳(6~17歳は参考値)

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