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食べるぽ vol.7

食べて地元を愛すルポ vol.7「そば」

こちらに掲載されている記事の、ポイント獲得・抽選応募期限は終了しております。

食べて地元を愛すルポ「食べるぽ」Vol.7 ひとつの食材をテーマに、産地へ飛んでルポルタージュ。地元ならではの話題からレシピまで、おいしい情報満載!【今月のテーマ】そば【今月のプレゼント】」 【Mission】日本一のそば産地を堪能せよ!そばの作付面積も収穫量も全国最大の幌加内町。そばの里のグルメや特産品、イベント、そして美しい風景…。そばを愛し、そばにこだわる町の魅力を探った。

星澤幸子先生の「そば」を食べレシピ

【おいしさのふるさと】風景までおいしい!そばの魅力大盛りの幌加内。

「日本一のそばの里」へと育て上げた町と人の情熱。

「幌加内は2度雪が降る」…夏を迎えると、そばの花が一斉に開花し、町の風景が白く染まる様を形容した言葉だ。そばの作付面積と収穫量、ともに日本一を誇るそば産地・幌加内町。1980年以来、ずっとその座を守り続けている。そば栽培が始まったのは1973年のこと。国の減反政策に応じた、代替作物がそばだった。
歴史が浅いにもかかわらず、日本最大のそば産地になったのには理由がある。冷涼な気候、昼夜の寒暖差、日中の気温上昇を穏やかにする朝霧など、自然条件がそば栽培に適していた。しかし、それだけではない。土壌改良、乾燥・保存の一元化、オリジナル品種「ほろみのり」の開発、さらに全国から5万人を超えるそばファンが集う「幌加内町新そば祭り」の開催など、行政・農協・生産者・町民が一体となった、絶え間ない努力が「日本一のそばの里」を築き上げてきた。

  • 日中の気温上昇を抑える朝霧が、そば畑に立ち込める。
  • そばファンでにぎわう「幌加内町新そば祭り」。

幌加内そばのブランド力を高め、町をもっと元気に!

幌加内町が今目指しているのは、町の活性化のために幌加内そばのブランド力をさらに磨くことだ。特産品の開発・販売もそのひとつ。そば粉、乾麺、そば茶、そば焼酎、そば蜂蜜、そばの実アイスなど、品目は多岐にわたる。中でもユニークなのが、そばの授業が必修科目になっている幌加内高校が地元のそば粉を100%使用して商品化したパウンドケーキ。しっとりとした食感が好評だ。幌加内手打ち蕎麦店経営研究会では、玄そば(殻のついたそばの実)を厳寒期の川水に浸した「厳寒清流さらし蕎麦」や雪の中で熟成させた「ねむり雪そば」を期間限定で提供。どちらも風味が増すこだわりの製法だ。
この他にも、そば打ちを通してそば文化を伝える「幌加内そば道場」の運営、そば畑の美しさをピーアールする「ほろかないフォトコンテスト」の開催など、多彩な取り組みを行っている。幌加内町はそば畑の広さや収穫量だけではなく、ブランド力でも「日本一のそばの里」を目指している。

  • 幌加内高校生が商品化したパウンドケーキ。
  • 「厳寒清流さらし蕎麦」を提供するために、玄そばを冷たい川水に浸す会員。
  • ●取材協力・写真提供:幌加内そば工房坂本/幌加内町観光協会

【地元おすすめスポット】こねる、のばす、切る…そば打ちの醍醐味を味わう。

そばの里の有段者が指南する「幌加内そば打ち道場」。

ドアを開けて中に入ると、そばの香りに鼻をくすぐられた。広いスペースには、10台のそば打ち台が整然と並んでいる。ここは「幌加内そば道場」。1998年に開設され、そば生産者や農協、町などでつくるそば道場運営委員会が運営する常設道場だ。当初は「そばを作れる、打てる、語れる人材を育成する」ことを目的にしていたことから対象を町民に限っていたが、現在は観光でのそば打ち体験など広く受け入れている。「年間の体験者数は多い年で1,000人くらい。九州や京都からご夫婦でいらっしゃる方もいます」と事務局の麻木さん。

道具一式が揃い、体験者1~5名に指導員が1名ついてくれる。

実際に打ってみたら?と勧められたが、名人の技を見たかったので運営委員長の坂本さんに実演をお願いした。坂本さんは全麺協認定素人そば打ち最高位5段の腕前だ(道場の指導員はすべて3段以上の有資格者)。道場の手打ちレシピは二八そば(幌加内そば粉400g・小麦粉100g)。水まわし→こね→のばし→切り→ゆでという一連の作業が、無駄のない動きで流れるように進められた。美しい!まさにそば道!新鮮な幌加内産のそば粉を使った、挽き立て・打ち立て・ゆで立てのそばをいただく。思わずウマイ!と言うと、「ご自分で打ったそばなら、もっとおいしいですよ」と笑顔の麻木さん。初心者大歓迎とのこと、ぜひ体験していただきたい。

  • ①水まわし
  • ②こね(菊ねり)
  • ③のばし(丸出し)
  • ④切り
  • ⑤生舟(なまぶね/切ったそばを並べておく木箱)
  • ⑥ゆで
  • ⑦水洗い
  • ⑧試食

幌加内そば道場

【住所】
北海道雨竜郡幌加内町字幌加内 幌加内生活改善センター内
【お問い合わせ】
TEL 0165-35-2369/090-3775-2169(事務局 麻木)
【体験料金】
一人3,000円(税込)
※2名様の場合一人2,500円、3名様以上の場合一人2,000円
※試食は5名様以上の団体のみ受付(つゆ・薬味代として1人300円いただきます。)
※お持ち帰り可(箱を有料200円で用意しています。)
※事前予約必要(1週間前) ※体験所要時間約60分
【受付時間】
9:00~21:00
【定休日】
第2・4日曜日、第3月曜日、年末年始
幌加内そば道場

【地元限定アイテム】ズルズルッとすするだけが、そばじゃない。

多彩なそば加工品を提供する「幌加内そば工房坂本」。

“生産者の顔の見える商品づくり”に取り組む「幌加内そば工房坂本」。自らのそば畑で収穫した玄そばを、熱を加えない自然の風で乾燥させ、石臼挽きで製粉している。代表のそば生産者・坂本勝之さんのこだわりだ。このそば粉は、遠く九州のそば店からも注文が来るという。さらに「これからは、そばに付加価値を付けなければならない」という考えのもと、さまざまな加工品を開発・販売している。そば粉はもちろん、乾麺、そば焼酎、そば蜂蜜、そば蜂蜜生キャラメルと多種多様。現在、製造はメーカーに依頼しているが「いずれ自分のところで製造も手掛けたい」と坂本さん。それが地域の雇用促進につながり、幌加内町を元気にすると考えている。

石臼挽きそば粉を使った乾麺「幌加内開墾 二八そば」400円(税込)
  • そば蜂蜜の独特な風味を楽しめる「そば蜂蜜生キャラメル」800円(税込)
  • 幌加内産そばを使ったそば焼酎「ほろかない」2,000円(税込)

幌加内そば工房坂本

【住所】
北海道雨竜郡幌加内町字下幌加内
【お問い合わせ】
TEL 0165-35-3227
【営業時間】
8:30~16:00
【定休日】
土曜・日曜
【ホームページ】
http://www10.plala.or.jp/sobakoubou/
幌加内そば工房坂本

「ほろみのり」とそばの実の加工品が人気の「霧立そば製粉」。

住所を頼りに「霧立そば製粉」に向かうと、着いたのはそば店の「霧立亭」だった。おやっ?と思いながら話を聞いて納得。「霧立そば製粉」は、手打ちそば店店主(「霧立亭」の山本昭仁さん)とそば生産者が合同で立上げたそば製粉所だったのだ。幌加内町のオリジナル品種「ほろみのり」にこだわり、石臼挽きで製粉。「食味に甘みと上品な風味がある」と山本さん。このそば粉を贅沢に(そば粉7割、つなぎ3割)使った乾麺「幌加内そば」が、お土産として人気だ。この他にも、プチプチした食感がクセになるそばの実シリーズに「そばの実かまぼこ」と「そばの実アイス」がある。特に「そばの実かまぼこ」は、第58回全国蒲鉾品評会知事賞を受賞した逸品だ。

そば本来の香りを楽しめる乾麺「ほろみのり石臼挽き 幌加内そば」1袋 500円(税込)
  • そのままでも天ぷらにしてもおいしい「そばの実かまぼこ」1個 420円(税込)
  • そばの実がタップリ入った「そばの実アイス」1個 380円(税込)

霧立そば製粉

【住所】
北海道雨竜郡幌加内町字添牛内(霧立亭に併設)
【お問い合わせ】
TEL 0165-26-7262
【営業時間】
5月~10月/11:00~19:00
11月~4月/11:00~15:00
【定休日】
月曜
【ホームページ】
http://www.kiritatitei-soba.com/
霧立そば製粉

【ご当地グルメ】地元産石臼挽き粉のブレンド味に麺喰らう。

「ミシュランガイド」に掲載された「八右ヱ門」。

幌加内町に本格的な“そば屋文化”を持ち込み、一目おかれている店がある。手打ちそばの「八右ヱ門」だ。もともと旭川市でも名店(唐木屋)として知られていたが、2002年に火事で店が焼失。これを機に日本一のそば産地に移住した。幌加内産の玄そばを地元3カ所の製粉所で石臼挽きにしたそば粉をブレンドし、毎朝、手打ちしている。「石臼でゆっくり挽くと風味が飛ばない。それをブレンドすることで味がかたよらずに安定する」と店主の鈴木國明さん。このこだわりから生まれるおいしさは、すでにお墨付き。「ミシュランガイド北海道2012特別版」で、コストパフォーマンスの高さを評価する「ビブグルマン」に選ばれ掲載されている。

二八そばと十割そばが味わえる「二色天もりそば」1,580円(税込・数量限定)

「八右ヱ門」の看板メニューは、細打ちのの二八そばと太打ちの十割そばが一度に味わえる「二色天もりそば」。二八そばはのどごしの良さを楽しめ、十割そばは噛めば甘みと香りが口の中に広がる。もう一品、鈴木さんの故郷である山形県名物「板そば」。大きな箱板に2人前のそばが盛られている。これを3枚食べた女性もいたとか。「八右ヱ門」は町役場のすぐそばで、黄色い外壁が目印。幌加内に行った時は、ぜひ立ち寄っていただきたい。

  • 2人前のそばが盛られた「板そば」1,250円(税込)
  • そばまんじゅうをそば粉の衣で揚げた「揚げそばまんじゅう」300円(税込)

八右ヱ門

【住所】
北海道雨竜郡幌加内町字幌加内
【お問い合わせ】
TEL 0165-35-3521
【営業時間】
11:30~17:00(売り切れ次第終了)
【定休日】
12月~3月/木曜、第2・第4水曜
4月~11月/木曜
不定休
八右ヱ門

星澤幸子先生の「そば」を食べレシピ

素朴で懐かしいおいしさ。そば粉と二ラのおやき

そば粉と二ラのおやき
材料(4人分)
ニラ 1束
じゃこ 15g
少々
シュレッドチーズ 30g
そば粉 50g
1個
カップ1/2杯
白ごま 大さじ1杯
ごま油 大さじ1杯
付けダレ  
酢、しょうゆ、粗みじん切り唐辛 各適量
  1. にらは3㎝長さに切ります。じゃこは水でさっとすすぎ、酒をまぶしておきます。
  2. ボウルにそば粉、卵、水を合わせてなめらかになるまで混ぜ、ニラ、じゃこ、チーズを加えて全体をサックリ混ぜます。
  3. フライパンにごま油を熱し、たねを流して平らに薄くのばし、白ごまをふりかけます。焦げ色がつく程度に両面を焼いて切り分けます。
  4. お好みで付けダレに付けていただきます。
星澤先生のココがポイント!
ポイント1たねを流し入れたら、ヘラで平らにのばします。
ポイント2のばしたあと、白ごまをふりかけます。

鶏の旨味でそばがすすむ。鶏つけそば

鶏つけそば
材料(2人分)
鶏もも肉 1/2枚
長ねぎ 1/2本
少々
カップ2杯
しょうゆ、みりん 各大さじ3杯
そば 2玉
山椒、長ねぎ青身 各少々
  1. 鶏もも肉は縦半分に切ってから薄く切り、長ねぎは3cmの長さに切って、油を熱したフライパンで焼きます。焼き色がついたら鍋に入れ、水と調味料を入れて10分程煮ます。
  2. そばを茹でて水でしめてから器に盛り、汁は別の容器に入れて山椒、小口切りにした長ねぎ青身を添えます。
星澤先生のココがポイント!
ポイント1
もも肉と長ねぎを熱したフライパンで焼き、焼き色をつけます。

サクサクとした食感と香ばしさ。そばスコーン

そばスコーン
材料(4人分)
そば粉 150g
小麦粉 150g
ベーキングパウダー 小さじ2杯
少々
バター 60g
1個
牛乳 カップ1/2杯
てんさい糖 40g
小豆甘納豆 40g
打ち粉(小麦粉) 少々
好みのジャム 適量
  1. ボウルにそば粉、小麦粉、ベーキングパウダー、塩を入れて泡立て器でよく混ぜます。細かく切ったバターを加えてフォークで潰しながら全体がサラサラになるまで混ぜます。
  2. 別のボウルに卵、牛乳、てんさい糖を入れて混ぜてからそば粉のボウルに入れ、ヘラで切るように混ぜます。小豆甘納豆を水でサッとすすいでから加え、ひとかたまりにします。
  3. 打ち粉を振った台に生地を置き、2cmほどの厚さになるよう平らに四角く伸ばして12等分に切ります。
  4. オーブン又はオーブントースターの200℃で5分焼いてから、180℃に落として10分程焼きます。好みのジャムをつけていただきます。
星澤先生のココがポイント!
ポイント1バターはフォークで潰しながら混ぜます。
ポイント2生地はこねすぎず、手早く伸ばすのがポイントです。
星澤幸子先生 プロフィール
北海道南富良野町生まれ。星澤クッキングスタジオ 主宰。
札幌テレビ初の夕方のワイド番組の放送開始から毎日生出演し、料理を紹介して26年。
紹介数は6,300品にのぼる。それによるギネス記録保持者であり、自己の記録を更新中。
北海道の食材にこだわり、誰にでも作れる手軽な料理を紹介して、独自のスタイルを確立し中高年の主婦を中心に、幅広い世代から支持を得ている。
星澤幸子先生
【今月のプレゼント】

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