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それいけ「ほくでん」探検隊

Vol.18 苫東厚真発電所

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それいけ「ほくでん」探検隊 Vol.18

今回の
探検場所

苫東厚真発電所

苫東厚真発電所

北海道内の電力需要の約半分をまかなう苫東厚真発電所。海外から輸入される石炭(海外炭)を燃料とする火力発電所として、道内の重要な基幹電源としての役割を担っています。
また、きめこまかな環境対策も行われているクリーンな発電所としても運営されていました。

道内の重要な基幹電源として、使命感をもって電気をお届けしています!

苫東厚真発電所 業務燃料課 副長 上原 準之助さん
苫東厚真発電所
業務燃料課
副長
上原 準之助さん
左側:機械保修課 高橋 忠博さん
右側:環境技術課 山田 直幸さん

今回も、前回に引き続き「苫東厚真発電所」を探検します。
発電所についての概要を教えてもらいつつ、案内してもらったのが、発電機がある「タービンフロア」です。長さ約350mの広い空間には、3基の発電機が並んでいます。ボイラーで作られた高温高圧の蒸気でタービンを回し、直結した発電機で電気を作り出しています。

1号機は出力35万kW、1985(昭和60)年に運転を開始した2号機は出力60万kW、2002(平成14)年に運転を開始した4号機は出力70万kWと、それぞれ電力を生み出しています。ちなみに4号機は、道内の火力発電所の設備としては最大級だそうです。苫東厚真発電所 業務燃料課の副長・上原 準之助さんは「当発電所は北海道内の重要な基幹電源として稼働しているため、所員一同使命感をもって勤務しています」と教えてくれました。

続いては「中央操作室」です。ボイラーやタービン、発電機などの各機器の操作、監視をする役割を担い、発電所の「司令部」とも言える場所です。働いているみなさんは緊張感を持ちながら仕事に向き合っていました。
4号機用「タッチパネル式」での制御盤のほか、1号、2号機用のレバーやボタン式の制御盤もあります。ここにある設備の操作方法、監視方法をすべて覚えておかなければ、この中央操作室では勤務できないそうです。また発電所ごとによっても仕様や操作方法などが異なるそうで、それらもしっかり習得するというのも大切な業務なのだとか。
探検中も時々警報が鳴り、すぐに操作盤に駆け寄っては確認・報告し合っていました。室内を包む緊張した空気と勤務する人々の真剣なまなざしは、電力を安全に届けたいという気持ちがこもっているようにも感じました。

地上から75mの高さにある屋上からは、発電所の敷地内を四方に一望できます。煙突からの排ガスは、発電所内の設備で有害物質をしっかり取り除き排出されているため安心です。また、ボイラーに使う石炭は、燃料として燃焼後に石炭灰となって排出されますが、セメントの原料や土木材料などの資源として有効利用されています。またそのほか、水質や騒音、自然景観などの環境にもしっかりと配慮した発電所としても機能していました。
さらに、ほくでんではこの苫東厚真発電所を対象として、発電所から排出される二酸化炭素の分離・回収についての調査も開始したそうです。

探検隊が取材に訪れた2021年12月時点では新型コロナウイルスの影響で一般見学は中止していましたが、今後は見学ルートの動画をご覧いただけるオンライン見学会なども計画しているそうですよ。
北海道での暮らしを支える大切な電力源として、火力発電所の重要性がしっかりわかる探検でした。

※掲載情報は2022年2月14日時点のものです。

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